山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

くるま旅くらし入門講座を始めます (まえがき)

2007-02-25 00:08:01 | くるま旅くらしの話

ブログを始めてから1ヵ月近くになろうとしていますが、今までは、あれこれ食べ散らかした感じの話題ばかりを振り撒いて来たのではないかとの反省があります。一通り当初考えたカテゴリーに該当するような話題を当て嵌めてみたというのが実態です。

私のブログ開設の目的の一つが、「くるま旅くらし」を一人でも多くの方に知って頂き、それを実体験して楽しんで頂き、これからの人生をより心豊かに創っていって欲しいという、大それた願いにありますので、話題の撒き散らしはこの辺で一休みして、これからしばらくの間、新しく「くるま旅くらし」を考えてみよう、或いは旅車を持っているけど、いざ長期間の「くるま旅くらし」の本番となるといろいろ不安もある、とお考えの方たちを対象とする「くるま旅くらし入門講座」のようなものをご紹介したいと思います。

最初にお断りしておきますのは、これからの話はあくまでも私個人の体験をベースとするものであり、普遍化されたものではないということです。くるま旅くらしの楽しみ方も、実際の対処方法も基本はご自分自身の自由な考え方に基づけば良いのであって、世の中に迷惑や害を及ぼさない限り、好きなように自分のスタイルをつくって楽しめば良いというのが本筋です。

私がこのようなお節介を敢えてしようとしているのは、実は世の中にはくるま旅くらしをしている方は結構いらっしゃるのに、その実際について経験や知恵を伝えようとする類の本も資料も大変少ないと考えるからです。旅車そのものに関する資料やアウトドアに関わる本などはかなりたくさん発行されていますが、くるま旅の実際に関しては、ガイド書は殆ど見受けられません。このため、昨年「くるま旅くらし心得帖」(新風舎刊)という小著を世に問いましたが、自分の思いの半分も伝えることが出来なかったように思っています。ブログでならば、それらをかなりカバーできるのではないかと考え、これからそれにチャレンジするつもりです。重複することや、脇道に逸れることが多々あるかと思いますが、それは大目に見て頂ければ幸いです。

さて、本論に入る前に、私のスタンスというか、くるま旅くらしに対する基本的な考え方について、一、二述べさせて頂きます。

①定年後の夫婦二人のくるま旅くらしを前提に考えている

 どのような方に向って話をしようとしているのか、ということですが、これはリタイア後の人生を夫婦二人でくるま旅くらしを楽しもうという方を前提にさせて頂きました。世の中にはそれをしたくても出来ない方も大勢いらっしゃると思います。その方々に対しては大変申し訳ないのですが、お許しを頂きたいと思います。反対にその実現可能な方は、大いに自分たち自身の境遇に感謝すべきと考えます。少なくとも妙な優越感や思い上がりの気持ちでは、旅くらしを楽しむ資格は不足しているように思います。なぜなら自分たち以外の世の人びととの触れ合いがあって、初めてくるま旅くらしが成り立つのですから、これは感謝の気持ちがなければうまく行くはずがありません。

②くるま旅くらしは、いわゆるアウトドアライフではない

次に申し上げたいのは、旅車が一般的にキャンピングカーと呼ばれていることもあり、くるま旅くらしがいわゆるアウトドアライフであるという認識がありますが、それは違うということです。「いわゆる」と言いましたのは、くるま旅くらしも自分の家から外に出てのアウトドアライフには違いないのですが、本質的には野外のキャンプ場での野営的な暮らしではないと思うからです。くるま旅くらしの中では、大自然に触れ、大自然との融合を楽しむといった日々も勿論ありますが、そればかりではなく、いつもよりもずーっと人間臭い場所に身を置くという日々もあるのです。キャンプ場めぐりのようなくるま旅くらしがあっても、勿論差支えなどないわけですが、普段の生活の流れの中で、あらゆるものに触れながら旅くらしの楽しみを味わうのが私の考え方なものですから、敢えてアウトドアライフとは違うということを強調させて頂きました。

ついでに言わせて頂きますと、旅車をキャンピングカーと呼ぶのは実は適切でなく、むしろモーターホームというべきと思っています。しかし、モーターホームというとUSAなどの巨大な生活車というイメージが先行し、誤解を招きやすいので、いまのところキャンピングカーで我慢するしかないと思っています。日本国にくるま旅くらしが定着するようになれば、日本流の新しいモーターホームというコンセプトでつくられる車が出現するのではないかと願っています。そのためには、車のメーカーだけでなく、くるま旅くらしにフィットした新しい環境(例えば、AC電源付き簡易駐車場など)が整備される必要があり、これらの実現には未だかなり時間がかかるような気がします。

入門講座は、

Ⅰ.旅車の扱い方

Ⅱ.旅くらしの実際

の二つのパートに分け、計30項目近くのテーマについてご紹介する予定です。では、明日から本番に入ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする