東京多摩借地借家人組合

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地主から底地を買ってほしいといわれたが売買の目安は

2007年01月25日 | 借地借家の法律知識
Q 「相続税を支払うためにお金がいるので底地を買い取って欲しい」と地主からいわれています。よく借地権がある場合は3割で買えると言われているようですが、どうなのでしょうか。底地売買について目安を教えてください。

A たしかに借地人が借地している土地(底地)を買取る場合は、その土地のまるまるの価格、すなわち更地としての時価から借地権割合を差し引いた価格が売買価格になります。
 借地権割合は6割から7割が相場とされています(駅前の繁華街などでは8割、9割というとろもあります)。借地人からすれば高い割合にこしたことはなく、地主からすれば低い割合にこしたことはありません。契約ですから最終的は話し合いによって決めるほかありませんが、借地人としては最初は7割を主張し、したがって底地売買価格は3割ということで交渉を始めたらよいと思います。
 路線価図(主に相続税をかける場合の税務署の評価を路線毎にあらわしたもの、税務署に備え付けてありだれでもみられます)には、借地権割合も記載してありますが(A,B,C,D,── 表示されています)、これは借地権の時価相場そのものを表したものではありませんが、参考になります。都内の住宅はCの7割、多摩地域の住宅地はDの6割地域が多いようです。
 なお、底地の売買は任意の契約であり、地主に買い取って欲しいといわれても、借地人がこれを買取らなければならない義務を負うわけではありません。最初から断ることも、条件が合わないので断ることも、もとより借地人の事由です。
 同じように、借地人側から地主に底地の売却を要求する権利もありません。売るか売らないか、売るとしても借地人に売るか第三者に売るかは、全く地主の自由です。


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