村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ありわた

2011-10-16 23:56:40 | 菓子
午前中にアイさんから電話があった
友人のお茶人tagawa様から
畠山美術館へ行き名品を見た
重要文化財の名品伊賀花入「からたち」のところに
生けた色々な花の名前が書いてあったが
わからない花があったそうだ
それが「ありわた」だという
どんな花なのかと聞いてきたのだ
Tagawa様から直接聞いたわけではない
もしかしたら
アイさんの所で話しが変わってしまったかもしれないが
美術館でも素晴らしい茶道具を
何気なく見すごしてしまう事が多いものだ
なにか疑問が発生し
それを調べたり聞いたりして
解決すること
それが楽しいのだ
さて
聞いた事が無い
あいと わた なのではと思ったが
実際に美術館へ行かないとわからない
12月18日まで開催されているようだ
言って見て来ようかな


午後は菓子教室へ行く
今月でちょうど一年
菓子の専門用語もだいぶ覚えた
お昼御飯は食べて来たのに
やけにお腹が鳴る
お菓子教室はいつもながら楽しい
授業がおわるやいなや
すぐ隣のイタリアンバーへと吸い込まれるように入った
まずはビールで乾杯、
ピザ二つとスパゲティと他に三種頼んで
五名は満腹で帰った


茶はさびて心は熱くもてなせよ道具はいつも有合にせよ
利休百首



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黄金のだし

2011-10-15 23:52:22 | 懐石・料理
昨日今日と料理教室
今日はシンデレラちゃんが出汁をひく
綺麗にひいた
良い香りがする
またそれが
とても美しい色で
見ているだけでも幸せになりそう
黄金のだし

料理をつくるのに
時間がかかるが
手の込んだ大変な料理でも
食べる時間はほんのわずかの時間

もっとゆっくり食べたいが
早食いが得意技なのだから
あっという間だ
料理は作るも楽し
食べた後も楽し
お菓子が待っている
懐石料理は良いものだ



話しは変わる
紹鴎の茶室は北向きで窓がない
ところが利休は南向に窓を開け、
移りゆく時間とともに動く日射しの明暗を茶室に取り込んだ
塗り残し窓つまり下地窓は利休より始まるとある
利休の作といわれる待庵には
下地窓、連子窓が付いているようだ
窓は茶室の光を調節し、また壁の景色となる
窓の名前は
下地窓、連子窓、風炉先窓、色紙窓、付上げ窓、墨蹟窓

窓は明るい未来の象徴だ



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中門あ・あかさたな橋

2011-10-14 23:25:24 | 懐石・料理
友人が地方の茶会へ行ったのだが
茶杓がとても良かった
確か織田有楽の子のだったが
名前を忘れたという

有楽の子とは誰だろう
あとで名前は道八だとメールがあった
織田道八は
織田有楽の次男織田頼長の事
江戸初期の武将で
有楽流の茶人である
と調べてわかった

知らない事を知った時は
楽しい
だが何一つ身に付かないうちに
すぐに忘れること
すごく得意だ

今日は自宅で料理教室
逗子婦人とは良くご一緒するが
8月は夏休み
9月は私の都合で休んだので
やましおさんとは二カ月ぶり
何となく嬉しい
母君はお元気かとまず聞く
今日の生徒は二名

二人が今日のレシピを書いていると
庭ではガタガタ音がする
覗くと青木さんだ
昨日からあおき苑の青木さんが来ているのだ
三月の地震で庭の灯篭が倒れた
元に戻してくれるはずが
ずっと音沙汰なしである
電話をしても通じない
竹垣の支払いもまだだ
どうしたのかと心配したが
少し前にようやく連絡が取れ
昨日から来てくれた
よかった
今回は庭木の剪定と中門を新しくする事
昨日今日で中門は完成した
明日は雨だからまた来ると帰って行った
何でも話せる青木さん
またお越しあれ




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楽しみ長き

2011-10-13 23:54:50 | 村雨庵 稽古 
10月は中置
風炉先は露芝
露が白く光る



昨日の続きだが

高島張輔の短冊には横1.5センチ縦21センチの細長い紙が添い
下記のように説明が付き歌までも書いてある




従六位勲六等 高島張輔
宮中歌御會始式明治四十三年一月十八日撰歌筆頭入選
御題 新年雪
降る雪をまろめつるかな月花の楽しみ長き年の始めに
当時図書寮主事勤務

楷書で書いてはあるが
天眼鏡が無いと決して読めないほど
細かい小さい墨の文字

ずぼらでノウテンキの今の持ち主は
几帳面で律義であろう
もともとの短冊の
いにしえの持ち主のへと
思いを馳せた
木曜稽古だった




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人に知られぬ山柿も

2011-10-12 23:51:23 | 村雨庵 稽古 
今日は短冊を掛けた


葉がくれて
人に知られぬ山柿も
ねらふカラスのある世なりけり 張輔

歌の意味は深くもとれる
作者は高島張輔1844-1927
号は九峰
画家高島北海の兄である
美麗な短冊に堂々と筆を走らす



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霧立ちて 雁ぞ鳴くなる

2011-10-11 23:28:01 | 茶の事
少しの風でも秋草は揺れる
その細い茎はいかにも 嫋やかに
そこここにある
いにしえの人々もめでたであろう
秋の風情を



霧立ちて
雁ぞ鳴くなる
片岡の
朝の原は
もみぢしぬらむ

この歌から始まる古今和歌集が書いてある
筆者は飛鳥井雅章
江戸初期の歌人である









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月見れば

2011-10-10 23:17:07 | 茶の事
昨日の干菓子の器
四寸 12センチ位の小さい重箱
虫籠のようになっている
買った時は塗りも剥げていたが
アイさんの漆をする友人に頼んだ
ピカピカでなく時代は残してもらった
箱の蓋を開けるのが楽しい




大江千里オオエチサト
月みれば
千々に物こそ悲しけれ
我が身ひとつの秋にはあらねど

きのうは十三夜
雨で月は見れず
明日は十五夜・・・





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楽しくをあらな

2011-10-09 23:25:31 | 村雨庵 茶事茶会
今日は勝殿の還暦の茶事なのに 
寝坊した 
スイマセン
支度もまだ少しある
寄付きの軸を出していない
朝いちばんから、脚立にのり軸を取る
軸の作者は菅楯彦
絵はお酒大好きの万葉歌人 大伴旅人
昨年の10月1日にも写真と旅人の歌をのせてあるが
酒を飲み愉快な旅人のお顔を拝見すると
みなおもわず笑むだろう

茶室と待合をかたづけ、掃除をする
今日も飯後の茶事
点心なので水屋は二人
出汁をとり用意をする

客の席順は籤をひいて席入の順番を決めた
正客はさわわさん
勿論初めての正客 
その重圧に身がすくむ
客が社中ばかりでも 緊張する
次客に清秀庵氏が座り隣から助けるからと
後押しすれば
女は度胸
イサギヨク心を決めたようだ
結果は見事に役を果たした
詰は前回と同じotakeさん
2回目は言われる前に動く
やはり経験は力
何でも初めがある
回数を重ねると
回りが見えて猶のこと茶事が楽しくなる

継続は力
楽しむ力だ


大伴旅人も見事に言いえて歌に詠む

生まるれば
遂にも死ぬる
ものにあれば
この世なる間は
楽しくをあらな



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相客に心せよ

2011-10-08 23:44:34 | 茶の事
朝の散歩に出かけた
向かいの家の写真のビーグル「かりんちゃん」のお母さんと
楽しく30分以上立ち話
そろそろ散歩に行って来ると歩き始めた
すぐ老犬と散歩中の二つ上の幼馴染に会った
ちょっと挨拶のつもりが一代記のように長くなった
その後には散歩する意欲が無くなり
ぐるりと一周して今日はお終い

明日は飯後の茶事
亭主は勝殿
半東は森金さん
水屋はシンデレラさん
客は社中ばかりで9名

菓子をつくり料理の下拵え
待合と茶室のかたづけ
灰型の作り、炭の用意
支度は夕方終わった
餃子を食べにいつもの店へ行くと
二人用のテーブルが一つ空いているだけ
此方は四人、椅子を回りに並べ、生ビールで乾杯する
行った事など無いが、どこかのガード下にでもいるかのよう
四人が固まって座るから距離が近い、それで楽しいのだろう

四と言えば
四規七則 
四規は  和敬清寂
七則
「茶は服のよきように点て」
「炭は湯の沸くように置き」
「花は野にあるように」
「夏は涼しく冬暖かに」
「刻限は早めに」
「降らずとも傘の用意」
「相客に心せよ」



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もっと散歩しよう

2011-10-07 23:46:22 | 茶の事
朝八時頃 散歩した
今日七日の歩数は1391歩
昨日六日も散歩した2414歩
一昨日五日は散歩せず 76歩
さみしい歩数だ

散歩時に
猫がいると必ず呼びとめる
猫は振り返ってチラッと一瞥するが
だいたいは何も無かったように去っていく
今日見た猫は
なぜか左足を一歩前に出したまま
固まっている
遠巻きに近づき写真を撮った
何か獲物を狙っている訳ではない様なのに
不思議


今日は日曜の茶事の用意をするため
午後は亭主の勝殿と夕方には水屋担当のシンデレラさんが来た
稽古の道具を仕舞い、当日使う道具を箱から出す
またも簡単な飯後の茶事なので
懐石の道具は少ないがそれでも
菓子椀、吸物椀、飯椀、折敷
向付、箸の類 吸物膳
客は九名ゆえ、かさばる

明日も茶事の支度だ
料理の下拵えと主菓子を作りに
何名かが来る予定だ
お煎餅でも買っておこうか



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菓子は嬉し

2011-10-06 23:56:51 | 村雨庵 稽古 
今週の稽古の菓子は
菓子屋から届けられた
つぶし餡が中に入った栗きんとんと
モミジの干菓子
ほかには菓子部で作った
和三盆の打ち物とすはま
いま社中で気に入っている菓子の一口香だ
そこにカズさんが川崎から
「生姜煎餅」をちょっと食べたいからと持参
シンデレラさんがまた長崎の「一口香」 
サカチカさんが今度は堅いのが食べたいと
リクエストしてあったのを見つけてきた

これだけあれば
昨日今日の稽古には充分な菓子だが
集まるときは集まるようだ
日本各地の菓子のお土産
綺麗な菓子の箱の山積みを 
見ているだけでも幸せ
美しい包装を解き
箱を開きて皆で食べれば
ほほほと 笑みがこぼるる

写真はその お菓子
右側点前は博多からサカチカさんが買ってきた
「那の香」
那とは博多の周辺に大昔に存在したという国の名
博多の御菓子処 萬年屋ハネヤ

左側手前にあるのは日本三大銘菓の
「越乃雪」 創業安永七年 お菓子司 大和屋
Otakeさん 三大銘菓を本で見て是非食べたいと思っていたところ
三越でちょうど見つけたので持参
箱から出す時にまず注意、
とても壊れやすいから
食べてる時は食べるに集中
甘味もほっと柔らかく癒される菓子だ

その奥は「丸ボーロ」 同じくサカチカさんの博多土産
創業 寛永七年 博多の銘菓千鳥屋
弾力性のあるボーロ
香ばしく美味し 

白い包みは
昨日入門のタイセイさんから頂戴した
「くりきんとん」
滋賀県大津の 叶匠寿庵 昭和33年創業
 先日のお菓子教室でも同じようなのを作った
味わって食べる比べる

右にある黒い玉
甲府へサッカー観戦に出かけたシンデレラさんからのお土産
「くろ玉」甲斐の菓子処 澤田屋 
ぬばたまに似ているが二周り位大きい
中に青豆餡外は黒糖がかかって
大きくてなお美味しい 
あれもこれもと食せば 
またお茶を欲して
心は豊か 
体も豊か 

何事もほどほど・・・


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いにしへを忘れぬ月や

2011-10-05 23:00:08 | 村雨庵 稽古 
起きると雨が降っている
朝の散歩は取り止め

午前中にアイさんが見えた
支度をしながら、休みなくおしゃべりする
それが楽しい
ブログをご覧になり
今日からお稽古に見えたタイセイ様は
元気なオーラを発しつつ、
すぐに社中に溶け込まれる
柔らかな心の持ち主
友達がひとり増え
嬉しい


今日の掛け物は
読み下しが添っていない
昨年九月にも掛けたが
その時は読めぬ文字もあり
いちおうよむことは読んでは見たが
納得せず 
先週バイ様が見えた時に読んで頂き
漸く意味の通った歌になった



従一位資枝賛
いにしえを
忘れぬ月や
野々宮の
秋にとひきて
ひとり澄むらむ


一文字風帯は花兎金襴
中回しは菊花の緞子
上下はしけ
花兎は月に因みての表装

歌の作者は
日野資枝 ヒノスケキ

1737-1801 江戸時代中期-後期の歌人,公卿(くぎょう)。
元文2年11月1日生まれ。
烏丸光栄カラスマミツヒデの子。
日野資時の養子。
宮廷歌壇に重きをなし,茶道もたしなんだ。
宝暦13年(1763)参議となり,
のち権(ごんの)大納言,従一位にすすむ。
享和元年10月10日死去。65歳。
合目録」「詠歌一体抄」など。
(デジタル版 日本人名大辞典+Plus)より

野々宮は
斎宮が伊勢へ下向するまでの間
心身を清める潔斎所であり
源氏物語の賢木、
能の野宮になどに登場するように
いにしえから今も
秋になると忘れずに訪れる来たる
秋の月は
野々宮の天空にひとり
静かに銀色の光を放っている


ずっと一日中、雨
さてその月をば
心の中にて見るものか・・・



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雨降るか

2011-10-04 23:58:06 | 懐石・料理
駅一つ乗り越した
時間は夜の11時半を過ぎている
今日中には家に着くだろうが 只でさえ遅いのに…

午前中は袋物
一度帰り
また出かけて
料理の稽古
写真の大皿は
きりたんぽ鍋である


今も歩きながら書いているのだが
朝の散歩もしたことだし
今日はたくさん歩いた


家に近づいてきた
もうすぐ家に着く

雨が顔に当たる
予報通り
降ってきたようだ





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秋の雲

2011-10-03 23:43:42 | 香道のこと
携帯の歩数計で昨日は5055歩
今日は4748歩

朝の散歩は三日目

朝八時半頃はは風がありちょっと寒かった
見上げた空は水色に白い雲が浮かんでいる 
箒で掃いたような雲は
巻雲、絹雲、すじ雲、きぬ雲というようだ
散歩はいい

この調子で続けられると良いのだが
もう三日を過ぎたから
明日はわからない

夜には香の稽古がある
香を聞いてもそれが六国の何にあたるか
少しもわからなかった
脳がはたらかない
やはり食べすぎのせいか・・・



青くてもあるべきものを唐辛子 芭蕉




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預鉢、進肴

2011-10-02 23:40:54 | 懐石・料理
11時から今日は家で料理教室
生徒は4名
他にも今日を希望する生徒が二人いたが駄目
五人とか六人ではわが台所があまりにも狭く
どうしても無理
三人か四人がせいぜいである
うちでの料理教室を八月九月と二カ月休んだせいか
頭も体も何となく感が鈍い 
どの器をどの料理に使うか瞬時に決める
それが案外たのしい
今日は時間がかかった
膳は溜塗りの半月盆
向付や吸物椀はすぐに決まったのだが
さて深めの鉢や魚を盛る角皿、ご飯の器
どんなのがあったか、どれを使おうか、と
器を探す
食器棚には使えるものが何かしらある
何も無理して探さなくとも食器棚のそれでもよいのだが
現在の食器棚は
地震が来たら戸が開かないようにチョット止めてあり
それを外してまで戸を開けたくない と思い
また使ってない器を使った方が良いか とも思った
なにしろ早めに器は支度しておく事だ


懐石でいう預鉢アズケバチとは
一汁三菜の後に出される
亭主相伴の時、席中の客に預けて、客自ら取り分ける料理
焚き合わせなどが鉢に盛られる
進肴ススメサカナまたは強肴シイサカナとは
酒の肴、さらに召し上がって頂く料理
珍味、酒盗、酢の物など


懐石の事を思うと
なんだか自分の茶事をしたくなった
来年は茶事をしよう
自分の茶事だ 今のうちだ・・・
その為にも 明日も散歩に行くぞう






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