村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

いにしへを忘れぬ月や

2011-10-05 23:00:08 | 村雨庵 稽古 
起きると雨が降っている
朝の散歩は取り止め

午前中にアイさんが見えた
支度をしながら、休みなくおしゃべりする
それが楽しい
ブログをご覧になり
今日からお稽古に見えたタイセイ様は
元気なオーラを発しつつ、
すぐに社中に溶け込まれる
柔らかな心の持ち主
友達がひとり増え
嬉しい


今日の掛け物は
読み下しが添っていない
昨年九月にも掛けたが
その時は読めぬ文字もあり
いちおうよむことは読んでは見たが
納得せず 
先週バイ様が見えた時に読んで頂き
漸く意味の通った歌になった



従一位資枝賛
いにしえを
忘れぬ月や
野々宮の
秋にとひきて
ひとり澄むらむ


一文字風帯は花兎金襴
中回しは菊花の緞子
上下はしけ
花兎は月に因みての表装

歌の作者は
日野資枝 ヒノスケキ

1737-1801 江戸時代中期-後期の歌人,公卿(くぎょう)。
元文2年11月1日生まれ。
烏丸光栄カラスマミツヒデの子。
日野資時の養子。
宮廷歌壇に重きをなし,茶道もたしなんだ。
宝暦13年(1763)参議となり,
のち権(ごんの)大納言,従一位にすすむ。
享和元年10月10日死去。65歳。
合目録」「詠歌一体抄」など。
(デジタル版 日本人名大辞典+Plus)より

野々宮は
斎宮が伊勢へ下向するまでの間
心身を清める潔斎所であり
源氏物語の賢木、
能の野宮になどに登場するように
いにしえから今も
秋になると忘れずに訪れる来たる
秋の月は
野々宮の天空にひとり
静かに銀色の光を放っている


ずっと一日中、雨
さてその月をば
心の中にて見るものか・・・



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