村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

心おかしき臘月

2021-12-05 23:56:13 | 村雨庵 茶事茶会

中々に心おかしき臘月哉 芭蕉

今日は
御弟子様の歳暮茶事の
私目はひとりで水屋担当
客人は三名様
このくらいだとお客様も亭主も水屋も
とても楽である

茶事は12時から
下ごしらえは完璧ゆえに
私目の仕事は
柳葉包丁でお魚を切り
山葵に菊と水前寺海苔を添えて
お向をつくる
ご飯のスイッチを入れる
味噌汁を温める
時間が進めば各々盛付けする
折敷を運び
味噌汁とご飯の替えが終わると
すぐ煮物椀を盛付け、
熱くした汁をつぐ
などなど
この辺は気を抜けない

茶事は
時間割に合わせて進む
ひとつ終わるとさて次のをお出しする
懐石の水屋は次から次とステージの変わる
スポーツかゲームのようだ
今はコロナ禍の茶事
以前の同じようにはできない
他の茶事のお話しなど参考にしながら
接触を避けるように考えて
焼物と預鉢に強肴など
取回しする盛合せは止め
旅館の会席料理のように
それぞれ銘々皿に盛込む
これは盛付けの手間と時間がかかるし

使いたい鉢をつかえず盛付の妙味は味わえない
今回は取り箸を
各自の折敷に打っておいて
それを使って頂く方法
汁替やご飯の替えは
お椀を用意して入替る
お椀がたくさん必要であるが
水屋はスムーズだ
いずれにせよ
いつもの懐石がいかに無駄なく
手順が良いかを
改めて知らされる
でも今は
なるべく危険の少ない仕方で
懐石をするべきだろうから
柔軟にあれこれ試す時かも


どうやっても
茶事は楽しい
それも

心おかしき臘月の茶事だから

なおさらか

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする