村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

名にしおはば

2021-12-02 23:13:09 | 村雨庵 稽古 

 伊勢物語
名にしおはば
いざ言問はん都鳥
わが思ふ人は
在りやなしやと

  和泉式部
言問はば
ありのまにまに都鳥
みやこのことを
我に聞かせよ


伊勢物語の東下りに
「なほゆきゆきて、
武蔵の国と下つ総の国との中に、
いと大きなる河あり。
それをすみだ河といふ。
…中略…
さるをりしも、
白き鳥の嘴と脚と赤き、
しぎの大きさなる、
水の上に遊びつつ魚を食ふ。
京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。
渡しもりに問ひければ、
「これなむ都鳥」
と言ふを聞きて、

『名にし負はばいざこと問はむ都鳥
わが思ふ人はありやなしやと』
とよめりければ、
舟こぞりて泣きにけり」
《伊勢物語》

ミヤコドリが登場するが
私は都鳥はイコール
ユリカモメだと思っていた
ミヤコドリをウィキペディアでみると
写真が知っているユリカモメとちょっと違う
違はずだ
ミヤコドリという鳥は
嘴と脚は赤いのだが、
お腹の他の体色は黒、
食性はカキなどの貝類。
ユリカモメとは違う
伊勢物語のその鳥の特徴に
ユリカモメが当てはまるので
その当時はユリカモメをミヤコドリと言っていたらしい
都鳥イコールユリカモメではなく
ユリカモメも
ミヤコドリも現在はいるということか
知らなかった。


今日は木曜稽古
庭の白玉椿が皆咲いてしまった。
かろうじて一枝の蕾を使った
枝が短いので
元の太い枝をつけないと
花入に入れられない
普通の花挟みでは切れない太さなので
高枝切りでバッサリ
切れ味が良い
白玉椿の花びらの
白色のきれいなこと
驚くほどだ

コメント
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