花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

富士の高根

2016-12-31 10:08:35 | 季節/自然
 28日に仕事を納め、29日は年賀状を一気に書き終え、今年も残り2日となった30日、私たちの家族を弟が箱根の金時山登山に連れていってくれました。天気は良かったものの、登り始めからずっと富士山の頂きは雲の中でした。雪や霜柱が融けてぬかるむ道を歩いて、2時間ほどで金時山の頂上に着きました。文春砲の攻撃を受けるような悪さをせず、一年間真面目にやってきたおかげか、いつの間にやら雲が晴れ、雪をいっぱいにまとった富士山の雄大な姿を望むことが出来ました。源実朝が詠んだ歌に「見わたせば 雲井はるかに 雪しろし 富士の高根の あけぼのの空」があります。もう数十時間後に迫っている新年を「あけぼの」と見立てれば、まさしく実朝の歌の境地ではないかと思いました。家族そろって元気に山を登れて、下山後は天ぷらを食べる食欲を示し、まあ悪くはない年の瀬なのかもしれません。次の一年もつつがなく過ごせることを願います。