小林愛実さんの演奏が今終わりました。


ゆっくりと3回、重厚に響かせて演奏は終わりました。

まさに神が舞い降りたような・・・。すごかった!
わたしの言葉では心を揺すぶられた、揺り動かされたとしか。
椅子から何度も腰を浮かして腕に力を込めて弾くのは、女性の足りない力を体で補うのでしょうか。
プログラムは「4つのマズルカ」と「24の前奏曲」。前奏曲は全て異なる調性で書かれた24曲。
少し前「題名のない音楽会」で小林さんは、これを繋げて演奏する時の切り替えが大変なことをコメントされていました。
しかし、ひと繋がりの曲みたいに自然に演奏され、繊細な音も、太い重厚な音も自由自在です。
時折ペンダントヘッドをそっとさわって確認しているのは、そこにきっとエネルギーの元になるものが込められているのでしょう。

最後の曲、24番目のプレリュードの最後の最後、低音のレの音をどう弾くかの話題性もあります。
小林さんが選んだのは、指3本を揃えて叩くように弾くことでした。

ゆっくりと3回、重厚に響かせて演奏は終わりました。

会場の拍手はひときわ大きく長く、いつまでも鳴りやみません。
しっかりとポーランド市民の心をつかんだのは確かです。
しっかりとポーランド市民の心をつかんだのは確かです。

審査員席も放心したような・・・。
決して大きくはない体型の小林さんが響かせた重厚な太い音も、軽快な音も、柔らかい音も,消え入るような繊細な音も、心に響いたフレイズが深く深く人の心に残る名演奏だったと思います。
ファイナルが楽しみです。