新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ほんとに愉しいコンサート!

2013年05月25日 | 音楽

今まで、いいコンサートや素晴らしいコンサートにはたくさん参加しましたが、こんなに楽しいコンサートは初めてでした!会場はおなじみの アクロス福岡シンフォニーホールです。携帯で撮ったからこんな感じ・・・。

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九響メンバーや福岡で活躍する音楽家が中心の演奏会で、ゲストのN響の第一コンサートマスター、愛称「まろ」の篠崎史紀氏との共演です。テレビでよく見る顔だし、貴族風の立ち居振るまいと洒脱なトークと福岡県人の親しみやすさで、会場は一気に和やかな空気に、そして次第に盛りあがっていきました。

パンフレットの表紙には 『福岡初 音楽と絵画の競演 聴いちゃりアンサンブルが贈る 第21回 気ままに音楽の夕べ 』とあります。

第1部は、モーツァルトの  アイネ・クライネ・ナハトムジーク、ディベルティメント、クラリネット五重奏。 それぞれの楽器の音色がクリアに響く室内楽です。

L.モーツァルト、つまりモーツァルトのお父さんの作曲 「おもちゃの交響曲」では出演者を総動員して、かっこう笛、ハト笛、トライアングル、太鼓・・・などの鳴き声をユーモラスな音で表現していました。親子づれの観客も目につき身乗り出して聞き入っていました。

第2部のサン=サーンス「動物の謝肉祭」が実にユニークでした。これが福岡初という音楽と絵と朗読のコラボなのです。

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いろいろな動物が出てきます。「ライオン」、「カメ」、「象」、「カンガルー」、「水族館」、「耳の長い登場人物」、「かっこう」、連弾のピアノでわざと下手に弾く「ピアニスト」、「化石」、あまりにも有名な「白鳥」、そして「天国と地獄」の旋律に乗せた「終曲」。

博多弁を交えた声楽家の朗読で愉快な解説が入ります。そのあと、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット、グロッケン、シロフォン、ピアノ2 で演奏が続きます。
「白鳥」はチェロのみのソロでした。新しく九響に加わった首席奏者は原田哲夫さんです。
かっこうの鳴き声を真似したクラリネットのタラス・デムチシンさん。
プロの「下手なピアノの演出」に思わず笑い声も。田中美江さんと中川淳一さん、下手に弾くピアノは大変だったでしょうね。


楽器の後方に2m四方の紙が6枚用意されていました。それぞれの動物の旋律に合わせて、画家の保坂真紀さんが絵を描いていくのです。
大小のボールや丸めた布(らしきもの)に絵の具をたっぷりつけて、大小の「●の形 」だけを重ねながら形を作っていくのです。線描きはありません。2つの掌に握りしめた絵の具材で素早く、体全体でリズムを取りながら軽快に描いていきます。
観客は「一体何が出来上がるのか・・・」と、期待感で息をのんで見守ります。無から有が!見事というほかありません。右端の絵はゲストの篠崎氏の顔。

観客ばかりでなく、ステージの出演者の方たちも実に楽しそうでした。こんな楽しい雰囲気の音楽会を小学生や中学生に聞かせたいものです。いや幼稚園生でも目を輝かせて聞き入ることでしょう。
クラシック音楽が楽しいことを小さい時から知れば、生活がもっと豊かになります。私の子供の頃には考えられなかった環境が、人材が、舞台がたくさんあります。幅の広い音楽教育になっていくといいですね。

そうそう、篠崎氏は年間の120回の公演をこなされているそうです。その中の60回がNHK交響楽団の公演で、残りの60回は個人的な公演。福岡出身ということで地元での公演も多く、九響のメンバーらと「ムジークフェライン福岡」を立ち上げられるようです。
若手音楽家を応援し、演奏家が地域の聴衆とリンクし、音楽のリングを広げていくために。素晴らしい立ち上げだと思います。

 

 

 

 

 

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イチゴ摘み

2013年05月20日 | くらし

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昨年のイチゴ、スウィートマラソンを鉢ごとそのまま放りっぱなしにしていましたが、春には青々と葉が茂り始め、5月になると真っ赤なイチゴが育ちました。ヴィヴィッドな赤、わくわくします。

 

まだ実が青い時にしか見ていなかった孫から、突然に「イチゴ摘みに行くから、ひとつ泊まっていい?」と電話が入りました。幼な心にもあの真っ赤なイチゴを摘むということは魅力的なことのようです。

かくして、5歳の男の子が一人で2度目のお泊りをすることになりました。自分で摘んだイチゴのヘタの部分を持って、練乳をちょっと付けて食べている姿はとても満足そうでした。大人にも子供にも、真っ赤なイチゴは吸引力の強い植物です。

 

就寝前に、孫も私も大好きな絵本 『ウォーリーをさがせ』 を楽しみ、そのあとに「浦島太郎のお話をして」とせがまれました。どうも幼稚園で聞いた話らしくあらすじは知っているようでした。

話が進むにつれ、心なしか孫の顔がこわばってきました。
玉手箱の段になり、蓋を開けると瞬時におじいさんになったこと、周りはみんな知らない人ばかりになっていて、親の姿も見当たらなかったところまで来ると、突然「お母さんに会いたい・・・」とべそをかき、布団をかぶって涙声・・・。私も経験があるけど、ひとりでのお泊りは夜はとても心細いのです。

太郎の留守の間に親も家も跡形もなく無くなっていたという話を、今家を離れている自分に置き換えて考えたのでしょう。幼い心にはちょっと不安が過ぎたようです。

私も困って、孫の背中をとーんとーんと叩きながら、「太郎の続き」を作りながら話しました。ばぁーばの苦肉の創作童話?です。

「一体何が起こったのだろうと、悲しくなった浦島太郎が、ふと思いついて玉手箱の蓋を閉めてみました。すると、あれれ、何と元通りの若い元気な浦島太郎に戻ったのです。自分の家もちゃんとあるし、お父さんお母さんも浦島太郎の帰りを待っているところでした。不思議なことがあるものです

太郎は何が起こったのだろうと混乱しました。そして、あの美しい竜宮城のお話は、きっと浜辺で昼寝をしている間に見た夢にちがいないと思いました。
竜宮城で遊んだり踊ったりおいしいものを食べたりと、誰よりも楽しい夢を見た太郎はとっても幸せな気分になりました 」 と続けました。
ちょっと苦しい創作でしたが、いつの間にか寝息が聞こえ始め、翌日はケロッとして起きてきました。

5歳にもなると、夜の時間には家には帰れない事を十分に認識しているから大泣きはしないということ、人前で「泣く」という行為を恥ずかしいと思っているから、布団をかぶって鼻水をすする音しかさせないようにすること、翌日は必ず迎えに来てもらえるという信頼感を持っていることなど、想像以上に5歳の心が成長していることに驚きました。

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花なら赤!

2013年05月12日 | ガーデニング

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大輪のクレマチスが咲きました。
冬に向かい茎が枯れたので、処分すべく鉢から取り出して2か月ぐらい放っていました。
ある日、ごみ袋に入れようとしたときに、2ミリくらいのほんとにかすかな緑色を発見したのです。よーく見るとそんな緑がいくつか見えます。なんと生きていたのです!
「ごめんね」と言いながら、今度は鉢でなく地植えにしました。温かくなればきっと芽が伸びるはず・・・。そして期待どおりに見事に咲きました。

このクレマチスは、昨春の自治会のハンギングバスケットコンクールで「1等賞」になったときの賞品なのです。ポットでもらったのでそのまま育てていて、冬に枯れたと思いこんでいました。捨てないでよかった~・・・。
クレマチスの知識が全くなかったのですが、よく息を吹き返したと思います。調べてみると、これからの育て方は結構大変そうです。

携帯の待ち受け画面に設定しており、蓋を開けるたびにパッと目に入る真紅のクレマチスに、毎回新鮮な喜びを味わっています。


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スファエラルケア。なかなか覚えられませんが、葉は年中緑で初夏を迎えるとびっしり花を付け、育てやすい花です。開花期も長くよく茂るので、バッサリと刈り込み家の中のあちこちに飾っています。
ラベルには別名「うす紅」とあり、真紅でなくこのかわいらしい赤さ加減が気に入っています。

 
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ゲラニウムの一種で、グランドカバーにもなるということで購入したのですが、今はまだポットで育てています。
可憐な花が咲きますが、花の命は短くすぐしおれてしまいます。

kazuyoさんのアドバイスで調べたら、「ゲラニウム パープルピロー」でした。ちょうど苗に付いていた説明書も出てきて再確認できました。ありがとうございました。
初年度の冬は軒下でということなので、しばらくはポットのままにします。

 

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