新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

WBC優勝!

2006年03月23日 | スポーツ

王ジャパン、世界一!!何度聞いても響きのいいこの言葉。優勝めでとう!優勝ありがとう!

060321ball_003 この快挙に、早速青森りんご「世界一」で演出。スペインみやげのサフランを使ってパエリヤを作りお祝いをしました!

準決勝から決勝、凱旋帰国の会見ま060321ball_001で、ずっと目が放せない状態は、落ち着かないけど楽しい日々でした。選手も心を一つにして頑張り、国民も心を一つにして応援し、「日本」を実感した記念すべき日でした。

監督と選手の、地獄と天国を経験した中から生みだされたコメントはとても素晴らしく、心が揺さぶられました。                                          地元、福岡ソフトバンクの監督ということもあり、福岡県人として、とても誇りに思います。

当分この余韻は続きそうです。

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主婦のVサインの夕食

2006年03月21日 | 食・レシピ

06319ball_001 食材を無駄なく使うということは、主婦のプライドと経済の面からの熱い目標です。冷蔵庫の中を整理して作ったもの、残り物をうまく利用したとき、捨てられるはずのものから「名品」が生まれたとき・・・、つまりゼロやマイナスがプラスに変じたときに、心身ともに主婦のVサインなのです。

トーク番組で、山瀬まみちゃんの大根の皮のキンピラ(写真左上)を見たとき、若いのに感心してしまいました。早速真似てみると歯ごたえも味も満点。ゴミ箱の運命にあった皮が、食卓で輝く!いいですね~。

冷蔵庫に残っていた豚ばら肉。少ないけどこれで、キム兄の豚肉の塩昆布炒め作りました。今話題のキム兄の男の料理です。司会者陣の「お~いしい!」の表情が本当っぽかったので、妙に気になり作ってみました。かなりいけます!手作りピクルスとクリームチーズを添えて。

たんぱく質の足りない分は、昨日の残りのイカと大根の煮物と、オイルサーディンのおつまみで補い、残り物のスープカレーの味を調整して、カレースープに。大根の皮は、前日の煮物の時の皮を千切りにして保存していました。これで今日は買い物なしのVサインの日、自分でつけたはなまるの日でした。

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バランスボールの効果

2006年03月20日 | 健康・病気

WBC準決勝を見ながら、3点入れたところで、心のゆとりが出てきました。勝ちそうな予感がしてゆとりがでると、バランスボールの上でゆらゆらしながら見ました。6-0の快勝!夢のようです!王監督と日本代表に心からのVサインです。

ところでバランスボールエクササイズですが、続けるわけでもなく、止めるわけでもなく、ときどき思い出しながらやっていました。それでも効果は現れていました!

                                                                     06319ball_006_1 両足を床から上げ、両手を広げて15秒というのがマニュアルの目標です。最初はやっと3秒。こんなのが10秒もできるはずはないと思っていたのに、いつの間にか15秒へ、そして知らないうちになんと4分間もキープできるようになっていて、我ながらビックリです。お腹の中に、インナーマッスルができたんだー!! そういえば、熊野古道を楽に登れたのはそのせいかもしれないな~。これからも、時々ですが続けていきます。

追記  今日30日に、ニュースを見ながらタイマーで測りました。10分間キープです。インナーマッスルができたのか、バランス感覚が向上したのかは分かりませんが・・・。ニュースの字幕を読むと、集中力が途切れてコロリ~ンです。

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巨大な黒い牛

2006年03月18日 | ’06 スペインの旅

Ousi317_2マドリッドからトレドに向かう途中の丘の上に、突如巨大な黒い牛が・・・! その視覚は遠い記憶を手繰り寄せて、思わず「あっ!」。

そう、14、5年前に見た映画『ハモン ハモン』の中の黒い牛です。 調べもせずに飛込んだ映画館、『ハモン ハモン』は、情熱の国らしい五角関係?がユーモアも交えて製作された超大人の映画でした。出口で、思わず「・・・」と左右を確かめてしまうほど。救い(?)だったのは、ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞しており、スペインの風景の美しさが見事に出ていたことでした。

映画では、なだらかに続く広大な畑の美しさとカメラアングルのうまさに感動し、ストーリーにはもうビックリビックリ!  道路を走るハモン(ハム)の運搬車の向こうに見た、小高い丘の上の巨大な牛のシルエット。それはまるで大地を背景にしたデザイン画を見るようで、とても感動的でした。そのときは、看板だということも分からず、映画のための創作かなと思っていました。その記憶の黒い牛と、目の前の黒い牛とが完全に一致したのです。

今回のガイドさんの説明で、10数年ぶりにその黒い牛の謎が解けました。それはシェリー酒の製造元の看板で、最初はお腹の部分にロゴが入っていたそうです。しかし、交通法で道路脇の看板は、すべて撤去されることになったとか。しかし、この看板のユニークさからか、ロゴを消せば問題ない・・・ということで、「黒い牛」はそのまま残ったということです。さすがは寛容で、粋なスペインのことだと感心しました。

闘牛の国でもあるし、シンプルなシルエットのデザインは、芸術の国スペインにぴったりで、スペインの象徴みたいなものです。高速道路沿いに、何回か黒い牛を見つけて、一人悦に入っていました。

写真はaozoraさんのブログより許可を得てお借りしました。電柱と比較して、その巨大さが分かると思います。私が撮ったのは、牛が小さすぎましたから。

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エキストラバージンオリーブオイル

2006年03月16日 | 食・レシピ

スペインでは、パンにはバターがつかず、テーブルの上のオリーブオイルで食べます。オリーブの作付面積世界一というだけあって、それが日常茶飯でしょうが、日本では、生食するにはちょっと高いし、バターより量的にも多く使うから、カロリーも高くなります。

06315garden_001 免税店で薦められるままに買ってきました。毎朝の食卓に活躍しています。

密閉容器のほうは、レモン汁:オリーブオイル1:3の黄金比のドレッシング(はなまるマーケットより)です。が、スペインでのように、テーブルに置いてあるオリーブオイルとワインビネガーと塩、胡椒で、各自の好みの味にするほうが、野菜が美味しい気がします。

エキストラバージンオイルは、写真の色と違い、実際は濃い緑色です。日本で手に入れるには、新鮮さと価格に問題あり!これを使い切ったら、またもとのダイエット用のハーフバターのマーガリンに戻りそうです。06315garden_002

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やっと花が・・・。

2006年03月12日 | ガーデニング

06garden_018  しばらく留守にしていても、花たちはちゃんと春に向かって、自分の役割を忘れてはいませんでした。4~5月の日差しに合うようにと、爽やか系の色でまとめました。

06310garden_002_1捨てるよりもと、時期はずれに種をばら撒いていた二十日大根が、かわいい根をつけました。残りはもう少し成長を待ってピクルスにします。

06garden_010  球根から育てた、ラナンキュラス、アネモネ、ヒナゲシ、スイートピー、チューリップが150個以上あります。開花までには、まだまだ一月以上はかかるでしょう

06310garden_007 大好きなクリスマスローズのピンク、赤、イエローの3種類が開花。この季節にどうしてクリスマスというのでしょうかね~。花の色がだんだん退色して緑がかってきます。

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花なら赤!?

赤い花はやっぱり一番自己主張をしているようです。この中に、もうすぐチューリップが咲くはずです。

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スペインの旅 8日目

2006年03月08日 | ’06 スペインの旅

06spain_166初日に降り立ったマドリッドのバラハス空港は、2週間前にオープンしたばかりで天井に木を多く使った温かみのある建物でした。そのとき添乗員さんから、スペインは最も治安の悪い部類に入り、窃盗、強盗、あげくは怪我をしたり、人命にかかわることも・・・という、こわ~い忠告を受けていました。

幸いに、旅慣れしたみんなは危機管理はバッチリで、何事もなく観光を済ませ、バルセロナ空港での出国審査も終えて、アムステルダム経由で一路成田に向かいました。

夕刻だったけど、帰りはピレネー山脈がはっきりと見えたのには,感激しました。

 

06spain_134そうそう、昨夜のホテルでの「最後の晩餐」に楽しいことが起こりました。

レストランで隣り合わせになったオランダ人の一行に、ひょんなことから、同行のメンバーの一人が折り鶴を折ってあげたのです。一枚の紙から鶴が形作られていく様は、外国人にとって「まるで手品!」の感嘆もの。

折り鶴は、平和を願うものだと説明したら、とても感慨深そうでした。大小さまざまな鶴が出来上がり、お互いに盛り上がって、草の根の国際交流の楽しいひとときになりました。

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デザインや色にこだわりが見えるのは、さすが、ピカソ、ミロ、ダリの国だと実感しました。

イカの甲(多分)を乾かし、スパゲッティの麺(多分)でボールを作るなど、地中海沿岸の国らしいアイディアのインテリア! ホテルのバスセットも垢抜けしています。

消火器も、お洒落。 工場の外装も、真っ白に紺や赤でトリミングしたりと美しさにこだわっているところが憎いです。

かくして、イスラム文化の影響が色濃く残ったスペインの旅は、心を残しながらも無事終わりました。少しだけ増えた知識と、文化への好奇心と興味から、イスラムについても調べてみたいと思います。

成田に帰り着くと報道陣がいっぱい!!出迎えの人垣もすごい!! 「いったい何事・・・?」  

そう、金メダリスト荒川静香選手の凱旋帰国を迎えるためだったのです。ラッキーとばかりに、諸手続きはそれぞれの夫に任せ、「すわ、一大事!」とばかりに、900人の出迎え客の中にもぐりこみました。はにかみながら出てきた荒川選手を見れたのは、トリプルアクセルより短い時間でした!金メダルおめでとう! 金メダルありがとう! 

Arakawa10001 Arakawa10002_1メンバーの一人Nさんがこのときに受けたインタヴューのコメントが、翌日の全国紙に載りました!さらに幸運にも、写真もバッチリです。2枚の写真はNさんの提供による ものです。 安藤選手のこの笑顔、更なる活躍が期待できそうです!

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スペインの旅 7日目

2006年03月07日 | ’06 スペインの旅

Img_0970今日は最後の観光日。午前中は自由行動になっていましたが、個人的に動き回るのはどうもロスする時間が多いようでした。ということで全員一致で再度のバルセロナ観光になりました。

添乗員さんのアイディアと機転で、昨日とは打って変わった快晴のバルセロナの休日をもう一度楽しむことができました。

まずモンジュイックの丘へ。1992年のオリンピックで、有森裕子選手と森下広一選手が、マラソンで銀メダルを取った、日本人には忘れられないところです。

Img_0985Img_0991眼下の街を眺めると、なるほど、かなりの高さの丘で、ここを走るのはとてもきつかったことでしょう。

有森選手の『自分で自分を褒めてやりたい』とう有名になったコメントが、実感をもって納得させられました。

丘の上には、ジョアン・ミロが寄贈したミロ美術館が、瀟洒なたたずまいを見せていました。赤いオブジェが素敵です。月曜日は休館日。

カタルーニャゴシック様式のカテドラルは、正面ファサードが修復中。バルセロナの守護聖女の石棺、ステンドグラス、聖歌隊席など見所がいっぱい。

06spain_158 旧市街のランブラス通りには、花屋、みやげ物店、カフェが連なり、観光客でごったがえ。

全身ボディペインティングしたり、コスチュームに身を包んだり、なかなかセンスのいい動く「人間彫像」が多かったのは、さすが3大巨匠のお国柄。

芸術が普通に溶け込んでいるのがよくわかります。人に見せるだけでなく自分も精一杯楽しむ・・・。それがバルセロナの芸術なんでしょう。

Img_1017 06spain_161_2誰にとっても、その国の台所情報はとても気になるものです。バルセロナ最大の市場、サン・ジョセップ市場に行きました。

市場の 雰囲気も情熱的。売る人も買う人も、一番人間らしいところがでます。食材の豊富さと新鮮さに目を見張りました。生ハムを持って帰りたいな~!

各自がそれぞれに昼食をとり、少しずつ増えていくお土産の重さをものともせず、後は、バルセロナの空港に向かうだけです。

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スペインの旅 6日目

2006年03月06日 | ’06 スペインの旅

06spain_065 バルセロナに入る前、タラゴナのローマの水道橋遺跡を遠望しました。

スペインでは2番目の大きさで、アウグストゥス時代のもの。山の谷間に、2層アーチの橋をかける土木技術に感服です。スペインでは、通りのど真ん中に、水道橋遺跡をよく見かけました。ローマ帝国の広さと威信が実感できる光景です。塩野七生三の「ローマ人の物語」を思い出します。

車窓からはアーモンドの花が満開の畑が続いていました。桜によく似た花ですが、あれほどの華やかさはありません。でも延々と畑一面に咲く花は、心を引きつけなごませてくれます。

06spain_059_3今日の昼食はお待ちかねのシーフードパエリア

海沿いのレストランでは、小雨で青い海と空のマリ ン気分を楽しむことはできなかったけど、特大鍋のパエリヤは、海辺のレストランの心意気が見られる料理でした。

たっぷりのサフランもムール貝もウェイターの笑顔もはなまる!!

小雨で寒かったので、店内には大きなストーブが焚かれていました。ヨーロッパはここに限らず、戸外にでっかいヒーターが焚かれているのはよく見る光景です。

Img_0873バルセロナのピカソ美術館は、ピカソの幼年時代の作品が多く展示され、ここでしか見られないものがたくさんあります。「ピカソ以前のピカソ」に会える美術館といわれています。

この地での滞在の日々が、ピカソの画家人生を決定づけたとか。プラド美術館で見たベラスケス『ラス・メニーナス』の作品を、ピカソ独特の解釈で描いたものがとても印象的でした。

素晴らしいデッサン力といわれるピカソが精緻に描いたものを、削って削って削って生命力のみなぎる不思議な形にしたもの・・・。テレビで見たその過程を思い出すと、その形に凝縮された強い意志が見えてきます。

Img_0899Img_0880_1バルセロナといえば、やはりガウディ

写真で見ると、設計も色彩も奇抜で奇妙で、グロテスクにすら感じていました。が、実際に目の辺りにすると、イメージとは全く違って、実に、心地よさと楽しさと人間の感性をよく研究しているのが伝わってきます。やはりそこが天才なのでしょうか。

街のあちこちで奇抜な曲線のビルを見つけます。ガウディの息吹は、今も街並に彩を添えているのが感じられました

06spain_111 1882年に始まった18本の塔がそびえるサグラダ・ファミリア聖堂は、まだ建築半ば。完成は100年後だとか。

その 塔の一つに上りました。狭い階段を32O段。かなりの運動量でしたが、塔の頂上の鮮やかな果物の彫刻を眼前に見て、その巨大さに驚きました。

今日の午後は、しとしとの雨。地中海の爽やかな風には程遠いバルセロナの休日でした。

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スペインの旅 5日目

2006年03月05日 | ’06 スペインの旅

Img_0756気持ちよく晴れ渡ったグラナダの朝。今日は、いよいよ世界遺産アルハンブラ宮殿見学です。『アルハンブラの思い出』の哀しいギターの調べが、さらにそのイメージを美しく作り上げている気もします。

長い間イスラム教徒のイベリア支配の拠点だったグラナダ。しかし、レコンキスタ(国土回復運動)の高まりで、1492年にグラナダが陥落。アルハンブラ宮殿は無血開城され、その建築のあまりの見事さのために、壊すことなく増築を重ねて、それは現在にも受け継がれています。14世紀に建てられた王宮は歴代の王が4人の正妻や妾たちと生活を共にしたところ。外観の簡素さに比べ、内部に施された意匠は豪華で、装飾は繊細で、中庭の水と緑のバランスも見事です。

Img_0759「ライオンのパティオ」は約120本の大理石の柱が林立し、中庭には、12頭のライオンが水盤を支えた噴水があります。

ここは王の寵愛を受けていた女性たちのハーレムです。壁、床、天井を埋め尽くすアラベスク模様のタイル、透かし彫り、寄木細工、鍾乳石飾り。イスラムの叡智と技術によって築かれた現存するイスラム建築の最高峰といわれているそうです。

Img_0801シエラ・ネバダ山脈からの雪解け水を、自然の力で導いているというイスラムの水利システムに感心しました。

大理石の床に絨毯を敷き、その上に座る生活というだけあって、床暖房が施されていたという知恵と技術に感嘆です。

夏の離宮のヘネラリーフェ庭園にはまだ花が少なく、それでもアーチ型の噴水が興を添えていました。

Img_0733入り口近くには、グラナダ陥落後に、カルロス5世がイスラムに対抗して建てたというルネサンス様式の宮殿があります。宮殿の北側の丘には、グラナダ最古のアラブ人街、世界遺産アルバイシン地区がきれいに見渡せました。

グラナダの町の通りは賑やかで、公園のように広い歩道には、高さ数メートルのオブジェがたくさん建ち並び、道行く人々を楽しませてくれます。こんなところに、芸術の国スペインの心意気がさり気なく感じられました。さすがです。

Img_0850 バレンシアの今晩のホテルに向かう途中、峠は雪でした。雨の少ないこの地方は、ところどころにオリーブ畑やオレンジ畑は見るももの、まだ広大な畑の整備が進んでおらず、新しい道路と共に、只今進行中といったところ。

両側の山に興味深いもの発見!緑の少ない丘の斜面に洞窟を掘って住居とし、中は一般住居と変わりなく電気をひき、個室や台所もあるとか。丘の上の地面から煙突がニョキリと「生えて」います!テレビで見たこともありますが、非常に興味をそそりました。太陽熱を遮るための工夫で、中はひんやり涼しいとか。実際に入ってみたい気がします。

06garden_019 昼食のサフランライスを添えたイカの墨煮は、色に似合わずマイルドなおいしさでした。リオハのワインも美味しかった!! 次のドライブインで早速手に入れました。バレンシアまでまだまだバスは走ります。

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スペインの旅 4日目

2006年03月04日 | ’06 スペインの旅

06spain1_122フラメンコや闘牛の本場であり、『カルメン』の舞台としてのセビリヤ。グアダルキビール河が流れるこの街は、コロンブスの新大陸発見以後は、大航海時代を支える重要な都市となります。

半円形のスペイン広場には、建物に沿って並ぶ美しいタイルでデザインされたベンチがあり、市民の憩いの場となっています。1929年の博覧会のときの建物です。

06spain1_129_113世紀に、セビリアをイスラムから奪還すると、それまでの回教寺院を壊しゴチック様 式のキリスト教のカテドラルが建てられます。 サン・ピエトロ寺院、セント・ポール寺院に次ぐ世界第3位の規模。内部には、コロンブスの墓、ムリーリョの『聖アントニオの奇跡』、75枚のステンドグラスなど見所がいっぱい!

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イスラム様式の塔の上に、更にレンガを積み上げて造った鐘楼ヒラルダの塔は約97m。階段はなく、らせん状のゆるい坂道となっており、王様は馬で上ったそうな。もちろん私も15分かけて上り、眼下の街を楽しみました。                 

これからまた、オリーブ、ブドウ、アーモンド畑の中を走って、コスタ・デル・ソル「太陽の海岸」へ向かいます。地中海沿いに点在する素敵な町のひとつ、ミハス目的地です。

06spain1_082_1 ミハスは、山の中腹に集まった美しい白い壁の町です。容赦なく照りつける太陽をさえぎるための白だとか。今の季節にそんな現実的な意味合いはともかく、とても清潔でロマンを感じる美しい街でした。

                    

06spain1_047_1 石畳の小道には、皮細工、リヤドロの焼き物、象嵌細工、銀細工・・・など、スペインの香りが強いお店がずら~り!お土産はできるだけ買わないと心に決めても、いつの間にかバッグはずしりと重たく・・・。

ゆるやかな坂を上りつめると、小さな闘牛場や海を臨んだ展望台があり、晴天の時には、アフリカが見えることもあるとか。「アフリカ!」と聞いて、みんな目を輝かせました。が、アフリカは、やはり遠かった・・・。

マドリッドを出てからは、ずっ~と一緒の気のいい運転手さん。適当に鼻歌を歌ったり、ドライブインではゆっくりお茶を飲んだり、気分のコントロールも運転も上手です。 

06spain_110_1ここのバスのフロントが、実に愉快な形で、アリをイメージしてしまいます。バスのクーラーボックスには 水のボトルが積んであるので、有料ですが大変重宝しました。スペインの水は、飲料には問題ないとのことですが、やはり用心するに如くはなし。み~んなボトルを持って歩き回り、危機管理はOK!です。 

ここからまた、今晩のホテルがあるグラナダに向かってひた走ります。

  

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スペインの旅 3日目

2006年03月03日 | ’06 スペインの旅

Img_0564_1Img_0558_1どこまでも続くオリーブ畑の中を、ラ・マンチャ地方へ。雨の少ないこの地方は、オリーブの生育にぴったりで、しかも雑草が生えにくいという特異な風土とか。絵に描いたような整然とした美しい畑です。

赤茶けた土は、壷や鉢のテラコッタに使われるそうです。

Img_0543_2コンスエグラ村の小高い丘に、ドン・キホーテの舞台にもなった白い風車が点在しています。

色と形がかわいい風車なのに、キホーテが戦いを挑んだというのがユーモラス。そんな愛すべきキホーテゆかりの像が街のあちこちに見られました。

耕作面積が世界一というブドウ畑の中を、さらに走って走って、世界遺産コルドバ歴史地区へ。コルドバは10世紀に全盛を迎えた、かつてのイスラム世界の中心都市。旧市街はイスラムの栄華が残る美しい街でした。

Img_0596_2メスキータは、8世紀後半に建てられたイスラム教寺院です。見事な850本の馬蹄形アーチ。アラベスク模様やモザイクで装飾された天井の壮麗さ。

13世紀になり、キリスト教が支配するようになると、内部にカテドラルが造られ(メスキータの巨大さが伺われます)、イスラム教とキリスト教が共存するという珍しい建物になっています。

Img_0598_1ここで、ムデハル様式ということばを知りました。キリスト教徒たちが、イスラム建築を自分たちの生活空間として利用することだそうです。レコンキスタはイスラム勢力から国土を奪回する運動のことで、1492年に完了。

Img_0607_1印象的だったのは、石畳の道路の並木がオレンジの木だったこと!

ローマでも、オレンジ の並木に感激したことがありますが、なんともお洒落な素敵な光景です。夏みかんの木では、こうはいかないだろうな~・・・。 メスキータをでると、迷路のような石畳の小道。花の小径」と呼ばれているほど、花がし っくりと合う旧ユダヤ人街の美しい家並みです。

06spain1_112さらにひた走って、セビリアへ。着いたときにはもう暗くなっており、レストランへ直行。その後は本場フラメンコショーへ歌、踊り、ギターが一体になった民俗芸能。その情念と哀愁は、民族が違ってもよく伝わってきます。サンガリアを飲みながら、手拍子とカスタネットのリズムに酔いました。

宿に着いたのは10時。500キロも走ったのに、それほどの疲れを感じないのは、どこか他のヨーロッパの国々とは違う特異な歴史風土への興味深さのせいだと思います。そういえば、ナポレオンが「ピレネーを越えたらヨーロッパではない」といったとか・・・。明日の出発は、少し遅めのようです。

この夜に、日本から娘の携帯メールが入りました。「荒川 金、村主4位」の簡単メールでしたが、それだけで十分!初めての金に信じられない位です。夜遅かったために、同行のメンバーへは、明日知らせることになります。

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スペインの旅 1~2日目

2006年03月02日 | ’06 スペインの旅

06spain1_005成田から、シべリア上空を飛んで飛んで一路アムステルダムへ。そこで乗り換えてマドリッドへ。

17名のツアー客が、福岡を発ってからマドリッドに着いたときには、すでに23時間も経っていました。

機内の楽しみはもっぱら食べること、飲むこと、見ること、聴くこと。 座席で見る映画、オーディオ・・・と、旅行するたびにサービスがどんどん向上しているのを感じます。JALの内紛にもめげず頑張っていますね~。

翌日は、相当に旅慣れした人ばかりのせいか、前夜の疲れも見せず、グチも不平を言う人もなく、車窓の景色を楽しみながら世界遺産トレド旧市街に向かいました。

Img_0488_1 トレドは中世の面影を残す美しい古都です。ローマ時代からの1500年の歴史を持ち、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教文化が混在した複雑な歴史を持つ面白い街です。

 タホ川に囲まれた高台の街全体を対岸から眺めると、その佇まいはもうため息が出るほどの美しさ。まるで絵を見ているような感じです。

文化は違っても、なぜかほっと心をほぐすような、そんな郷愁をそそるものがありました。

06spain1_035260年余りかけて1493年に完成したというゴチック様式のカテドラル。90mの鐘楼をもち、内部は88本の巨大な石柱で支えられています。太い柱を仰ぎ見るたびに、当時の土木建築と装飾の素晴らしさに目を見張るばかり。撮影禁止だったので、あとは絵はがきに頼るのみ。

興味深かったのは、16世紀後半に、天正遣欧使節として、日本の少年使節が国王に謁見したという、数トンの金で装飾された見事な部屋でした。あの時代の日本からするとその驚きはどんなだったでしょう!! 数百年前に、日本と遠いスペインの間につながりがあったという発見には、胸が躍り嬉しくなりました。

06spain1_038の埋葬』を見ました。 グレコが40年間も住み続け、愛したこの街には、「エル・グレコの家」が大切に保存されていました。 石畳の小道の店にはダマスキナード(象嵌細工)や珍しいお菓子が。

午後は、オリーブ畑の中を走って、マドリッドへ。

06spain1_056 現代美術館として設立された国立ソフィア王妃芸術センター。 目指すはピカソの『ゲルニカ』美の巨人たちをクリックすると詳しい解説があります。この作品は、ゲルニカの町がドイツ空軍による爆撃で破壊され、その衝撃をピカソが怒りを込めて描き、パリ万国博に出品したもの。その後、国外で40年の長い旅を終え、ようやく故郷に落ち着いたそうです。 ここでは、園児たちのグループが入れ替わり立ち代り座って見ていました。幼いときから、本物に馴染ませる習慣が西欧には日常的に見られ、文化に対する国民の姿勢の違いが感じられました。ミロ、ダリの作品もいっぱい!

Img_0538 プラド美術館には、スペインが誇る膨大な量の名画が!しかしツアーの限られた時間では、旅行者的歩き方しかできません。ベラスケス『ラス・メニーナス』、エル・グレコ『胸に手を置く騎士』、ゴヤ『裸のマハ』と『着衣のマハ』、ゴヤ『カルロス4世とその家族』、ティツィアーノ、ブリューゲル、デューラー、ルーベンス・・・。1時間半では、特上の料理をなめただけのような・・・?それでもその偉大さは十分に感じ取れました。

昼食は名物タパス。生ハム、オリーブ、チーズ、スパニッシュオムレツなど小皿に盛ったもので、お酒にはぴったり!ワインも安いし、昼間からワインとは、旅ならではのもの!たっぷりの野菜は、ドレッシングではなく、オリーブオイルとワインビネガーと塩、こしょうで、各自が好みの味付けをします。なるほど、おいしい!これには主婦も心にメモ。

ホテルに帰り着いたのは8時過ぎ。翌日は7時出発の予定です。起きれるかな~・・・。

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