新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「ほつれ止め」の針

2023年10月31日 | くらし
朝晩の冷え込みにレイヤードの袖つきベストを出したら、なんとほつれ糸が飛び出しています。こんなのが妙に気になるのです。

こういうときのための取って置きの針があります。
飛び出した糸の部分に針を指して、針を裏へ抜くだけです。これで表に飛び出した糸は裏に移動します。

針の上部がざらざらに加工されていて、糸の細かい繊維がそれに絡み付いて裏へ!薄地でも布を痛めることはありません。
ずーっと前に手に入れたもので、どこで買ったか覚えていません。3~400円ほどの「ほつれ止め」という名前でした。特にセーターの季節には重宝します。



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切る前に・・・「大根役者」

2023年10月29日 | くらし
生協配達の大根。袋から出して初めてこの形に気づきました。漫画の女の子の髪形に似てる・・・。切る前にイタズラをしたくなり、キッチンに備えているノック式のボールペンで書き足しました。

おでんになる前の大根役者の登場でした。

他にキッチンで重宝しているもの、スケールです。

引き出しの前板の上部に、巻き尺を切り取って貼り付けています。食材の長さ、鍋の大きさが必要なときに計ります。


今年のキンモクセイはびっしり花がつきました。しかし匂いません。
自分の鼻が悪いのか不安になり夫に試してもらうと、やはり匂わない。
まあ他の匂いは感じるのでいいことにしておきます。



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補聴器顛末記

2023年10月28日 | 健康・病気
夫が耳鼻咽喉科の紹介で補聴器センターの補聴器の試聴を始めたのが9月21日。それから1週間に1度ほど調整に出かけて、5回目の今日、やっと自分の補聴器をつけることになりました。

試聴の流れは、最初は左耳のみ装着。レーダーチャートを見ながら機能を絞っていき、6段階の中から効率的な価格のものを選びました。
装着2日目でかなりの不快な違和感があり脳によくないのでは・・・とかかりつけの脳神経外科に相談しましたが、問題なしと聞いてやっと前向きになれました。

2回目の調整で、キッチンの食器の音が響くという不具合を調整してもらい、3回目で音の方向性を正しくするために両耳につけることにしました。

言語聴覚士の資格を持つ担当の方が夫の言うことを全て受け入れて説明されるので、調整には毎回2時間ほどかかりました。その技術と丁寧さにも信頼をもったようです。

難聴が軽度だったこともあり比較的速く補聴器に慣れたようです。
1日10時間、ひと月試聴して納得がいってから、同型の補聴器購入の手続きをしました。

店側が押し付けもせず、焦らせず、本人の意思を尊重して、パソコンで細かく調整しながら納得いくまで対応してくれ、その姿勢も購入を決めるきっかけになりました。

耳かけチューブタイプの目立たない補聴器です。
性能が維持できるのは5年間ですが、手入れにより少しは引き伸ばせるそうです。

これで終わりではありません。今は70%のデシベルを少しずつ上げて80%にしていきます。
これはチャンネルを設定してもらったので自分で上げていけるようです。

補聴器は努力と根気が必要です。補聴器を購入した知人5人のうち、3人が途中で放棄し継続は2人でした。
店舗にいるとき、今のが古くなったからと新しい補聴器を求めて数人が来店していました。再購入の言葉を聞くと、夫の決断が間違ってはいなかったと安心します。

今後の補聴器調整もお掃除も全て無料となっています。
小さなボタン電池が必要で、その購入と補聴器の掃除を兼ねて出向くので、お店とはずっとつながっていきます。









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「コールドスタートのチキンソテー」を更新

2023年10月22日 | 食・レシピ
今まで焼いていたコールドスタートの「チキンソテー」は焼き時間が40分でした。それを12~3分に短縮するレシピを新聞で見つけました。
好評だったし、すぐ出きるのでまた作りました。

まず塩を振って30分置きます。
水分を拭き、皮が下になる様にフライパンに入れて平らにするために重石をして、ここで火をつけます。
中火で2分ほど焼いたら、重石を外して8分焼きます。
次に、フライパンを濡れ布巾の上において冷まし、鶏肉を裏返して弱火で2~3分焼きます。

こんなに簡単なのに皮はパリッ、肉はジューシーに出き上がります。塩を振っているのでソースを足す必要はありません。

栗仕事は「もうご免」と思っていましたが、つい買ってしまいました。これが最後です。



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食べる量が減った・・・

2023年10月21日 | くらし
いつの間にか食事の量が減っています。「食べたい」とか、「美味しそう!」と心がときめくことも少なくなりました。
だからお寿司屋さんとお蕎麦屋さんのランチなら間違いなし!量が少なく、味はお店のプライドをかけて丁寧です。

買い物の時に利用するお蕎麦屋さんのランチです。天ぷらもちょこっと、ダシの効いた煮物もちょこっと、サラダもちょこっと。だし巻きもダシの味がバッチリです。蕎麦は盛りそばかかけ蕎麦が選べます。
これが1170円とは採算がとれるのか心配するほどです。

小玉スイカ「ひとりじめ」がまずまずだったので、また2個買ってきました。

今度は夏と同じく甘い!
1.1kg。結構人気でよく売れているようです。夏には手に入りにくかったのに、今頃在庫を放出してるのかな?
季節外れのスイカを楽しんでいます。

今日の夕食もオムライスを半分ずつで丁度いい。もっとも肉じゃがという理由もありますが。

湯豆腐で温まるのが気持ちいい季節になりました。
こうして老いに向かって静かに行進しています。



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『極限まで研ぎ澄まされた藤田真央の美しい世界』

2023年10月19日 | 音楽
2019年チャイコフスキー国際コンクールでいきなり第2位と鮮烈な脚光を浴びて登場したのが藤田真央さん。YouTubeのヴェルビエ音楽祭での演奏を聴いて以来、絶対に生で聴こうとチャンスを待っていました。
それが今日18日、アクロスシンフォニーホールでの演奏でした。

ショパンのポロネーズ第1の繊細な弾き初めから涙が出そうでした。美しい!ただただ美しい!
天上界のような研ぎ澄まされた音色。今、生で聴けることの喜び。手首と指の曲線的な滑らかな動きから紡ぎだされるpppもfffも自然体なのです。
チラシの『音楽の様式美や想像力が極限まで研ぎ澄まされた藤田真央の美しい世界をお楽しみください』が全てを語っています。
今年聴いたコンサートとリサイタルはどれも素晴らしいものでしたが、今日の音色は特別にず~~~っと残り続けると思います。

真央さんはヨーロッパでの演奏が多いということもありベルリンに居を移され、日本で聴く機会が少ない中、今日は本当にラッキーでした。
これからの演奏会を調べたら、来年の半ばまでに欧、米、中国、韓国、国内と58のコンサートとリサイタルが確定していました。
世界のマエストロからの信頼も厚く、共演の楽団員からも愛されているのがわかる真央さん。数少ない日本人のカーネギー・ホールでのソロ・リサイタルも輝かしいデビューでした。

次は楽団との共演でピアノコンチェルトをぜひ聴きたいと思います。
私には、10月18日は「真央記念日」。今日の感覚を大切な小箱に残したいと思います。

アンコールはチャイコフスキーの「遠い昔」。初めて耳にする曲でしたが、穏やかで柔らかく心が澄み渡るメロディーでした。これを今、ハマスが、エタニヤフさんが、プーチンさんが聴いたら爆音が止まるかも・・・。



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生ピーナツを茹でる

2023年10月17日 | 食・レシピ
産直のお店で生ピーナツをゲット!めったに見かけないのでためらわずに買いました。大振りのニンニクもピーナツも栽培されている農家さんのようでした。ピーナツは先にカラスに食べられるとのこと。土の中なのに頭のいいカラスは全てお見通しかな。

30分ほど落し蓋をして茹でます。甘味のある茹でピーナツは、私には栗よりも上のランクに置きたいほどです。
熊本産ですが、小さい美人の小玉スイカ「ひとりじめ」も手に入りました。甘味は薄かったけど、スイカはスイカ!カットしてグラニュー糖を振り冷蔵庫へ😅
密かな楽しみです。
大振りのニンニクはホイルに包んでグリルで焼きます。臭いも少なくホクホクです。産直売り場は見逃せません。

鶏ももを重石をしながらパリパリに焼くために、先に塩をして30分ほど置きます。
その間に、冷蔵庫で2日前のハスの煮物が目に入り、急遽メニュー変更。

豚挽き肉のはさみ揚げを食べたくなったからです。ハスが8枚しかなかったので、その分挽き肉団子が分厚くなりました。もう少し薄めの方が、食べやすく食感もいいのですが。
下ごしらえした鶏は明日に持ち越し。一晩置くと更にパリッとなるらしいから。

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葉室麟『墨龍賦』『暁天の星』

2023年10月14日 | 本・新聞小説
Dr.Kさんの本の紹介がなかったら、こんな格張ったタイトルの『墨龍賦』を選ぶことはなかったでしょう。主人公は絵師「海北友松」、「かいほうゆうしょう」と読みます。

ずっと前、桃山時代の絵師「海北友松」の評価が海外で高まっているという新聞記事を読んでいました。耳新しい名前がそれ以来心に残っていたので早速飛びつきました。

友松は単に絵師だけではなかったのです。近江浅井家は信長に滅ぼされました。家臣の海北家も同時に滅亡したのです。友松は仏門に身を置きながら、武人の魂で家の再興に煩悶する葛藤の日々でした。
その間に出会う安国寺恵瓊、明智光秀、斎藤利三、狩野探幽・・・などとの交流はさながら群像劇的な趣があり、読みごたえのある歴史小説です。

友松の絵に関してはタイトルの表記のみが多く、その都度スマホで検索すると、狩野派とは違う手法の素晴らしいものでした。狩野派や等伯ほど展覧会でも取り上げられていないのが不思議なほどです。
友松は桃山時代の最後の巨匠として活躍しますが、息子・友雪も時代を代表する絵師になり幸せな晩年だったようです。
頭の片隅から気にかかるものが取れてスッキリ。心が軽くなりました。

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
『暁天の星』は陸奥宗光が主人公です。
坂本龍馬は陸奥の才能を早くから見抜き、陸奥も龍馬を尊敬し慕っていました。万国法に詳しかった龍馬が生きていたら、きっと諸外国と渡り合い不平等条約の改正に努めていたに違いないと心の支えにしています。

薩長政権への反対勢力という立場でしたが、留学後はその間違いを悟り、立場を変えて外務省に入ります。井上馨や大隈重信とは違って、陸奥は政略を仕掛けて外交を行おうとしていました。
条約の改正には、清やロシアに勝って外国に認められることが不可欠という思いを深くしていきます。清国との駆け引きをしながら、他方ではイギリスとの交渉を急ぎました。
『不平等条約の改正はまずイギリスと行うこと。イギリスはおのれの利がなければ動かない。日本がイギリスに与えることができる利は、イギリスがもっとも警戒しているロシアの南下を防ぐ盾となること』というカミソリのような考えでした。
隣国との戦いを避けたい明治天皇からの視線は冷ややかなものでした。睦奥にとっては辛いものでしたが、国家というものは誰かが悪人になって支えなければならない、自分は間違っていないと思います。

今まで、陸奥宗光は外務大臣として欧米列強と対峙して不平等条約の改正に尽力したと思っていたのは表面的で、裏側は決して単純で美しいものではなかったのです。
日清戦争後の講和会議が始まる場面で絶筆。著者は病のため66歳の生を終えました。


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石井琢磨ピアノ・リサイタル「Szene」

2023年10月07日 | 音楽
FFGホールでの石井琢磨さんのピアノリサイタルに、妹と行ってきました。入場するにも歩道まではみ出してぐるぐると長蛇の列。
この福岡銀行本店の地下にそのホールはあります。黒川紀章氏の設計による木造音楽ホールは曲線的な美しさと木の温かさがありますが、数十年前の建物。

リニューアルはされましたが今はとても狭く感じます。

日本でのツアーの初日、東京オペラシティーコンサートホールのチケットは発売3分で完売だったとか。
昨年から日本で活動を始めている石井琢磨さんはウィーンの街とピアノ演奏をYouTubeで 発信されているので、ファンも多いようです。

私が石井さんを知ったのは3年前。反田恭平さんの動画を通してでしたが、トークにも嫌味なく人を取り込む好人物、明るく楽しい人間性が人気に拍車をかけているのかも知れません。

プログラムの10曲は、ドビュッシー、チャイコフスキー、クライスラー、スクリャービン、ショパン・・・最後はウィーンの香りをのせてシュトラウスの「皇帝円舞曲」でした。

最後の演奏が終わると、階段状の客席から一斉に立ち上がり、スタンディングオベイションの拍手が鳴りやまず・・・。シャイな日本人にはこの状況は珍しく、私も初めての経験でした。4~50代の女性が多かったからでしょう。

馴染みのある曲が多かったのと、1曲ごとの解説が心に届きやすく、クラシックの裾野を広げる役割は十分に果たされていました。
秋風の吹く土曜の昼間の楽しいひとときでした。


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「ぶりの照り焼き」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

2023年10月03日 | 食・レシピ

日本料理店を経営される鈴木好次さんのレシピは「あさイチ」からです。今まで作っていた照り焼きと違うところは下ごしらえです。焼き色は薄いのですが、ブリの中まで味が染み込んだ上品な照り焼きでした。


ぶりのごま照り焼き“南部焼き”のレシピ・作り方 - あさイチ

あさイチで紹介したぶりのごま照り焼き“南部焼き”のレシピ・作り方ページです。+ 毎朝、いちばん欲しい情報を元気に生放送でお伝えします。すぐに役立つ生活実用情報はもち...

あさイチ - NHK

下ごしらえは薄塩を振り、その後水分を拭き取り、調味液に2~3分漬け込みます。

焼き上がったぶりにみりんを塗るところも目新しい点でした。


大粒の栗がやーっと手に入りました。今、入手しないと虫が入るのでずっと探していました。
昨年は1kg1000円でしたが、今年は2倍!夏の熱波のせいでしょうか?
NHKのBSシネマ「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観ながら1kgを剥き終えました。

第一次大戦終戦の日、ニューオーリンズの駅に取り付けられた時計。それは時計職人の強い意思による逆回りの時計でした。
その日に裕福な家庭に生まれたベンジャミン・バトンは老人の顔といくつかの障害を持った赤ん坊。あまりのショックに老人ホームの階段に捨てられた彼は、黒人の優しい女性に助けられ他の老人と共に生活していくことになります。
ブラッド・ピッドが主人公で、歳をとるごとに体は老人から美しい若者へと変化していきます。他方生涯の出会いだったバレリーナはどんどん歳を取っていきます。
奇想天外のストーリーみたいですが、それを越えて深く考えさせられる映画でした。
しわくちゃの赤ん坊が中年、若者、子供、そして赤ん坊へと、メーキャップが素晴らしく観ている間中?!?!でした。
ブラッドピッドはどんな役でもこなせますねぇ。


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