新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

パソコン「退院」

2010年07月30日 | パソコン・スマホ・周辺機器

My_dell_3 しばしばスタートアップエラーを起こしていたパソコン。真っ黒な画面は電源の長押しで切らざる をえなくなり、Dellのほうから修理を勧められました。正常な起動ができるかどうかが本体にかけている保険の修理範囲らしくて、多分修理費は取られないはずです。

でっかい専用の箱に入って品川まで運ばれたパソコンは、意外にもHDDが破壊していて交換、OS再インストールの形で1週間の入院で戻ってきました。どうにか使用できていたので「健康診断」のつもりでいたけど、まさに「手術」になってしまいました。ふつうならかなりの修理費を要求されるところが、毎年の「保険料」約12000円のおかげですべて無料。やはり無理してでも加入していて良かったっとほっとしました。

とはいえ、1からのセットアップです。今までどおりにセットアップするのに1日以上かかりました。というのは、Vistaに搭載されているツール「バックアップと復元の機能」がうまく作動しなくて、一括バックアップしたデーターが復元できないのです。

サポートに相談すると、これまた1年間のヘルプデスク料として14000円を払う結果に・・・。2か月前の初期化のときは自分でスムーズに復元できたのに、パソコンも2年もたつと老化するのか、HDDを取り替えたせいなのか、とにかくまっさらの状態というわけにはいかないのでしょうか。

延べ3人のサポートのアドバイスで、どうにかメールデータとインターネットの「お気に入り」だけは2時間かかって復元できました。今から1年間のサポートを受ける権利は得たものの、復元できた量と金額を天秤にかけると・・・・、う~ん何とも言えません。

1週間もパソコンがないと途端に困りましたが、3日4日経つにつれせいせいしている自分を発見したのは意外でした。が、やはり、自分の知らない世界で何かがどんどん進んでいる、取り残されているという不安も出てきました。何より海外へのメールがたったの2秒でできるスピード感、その目に見えない強力な連絡網が心の支えになっていました。携帯は料金がかさむし、メールもスカイプも「ただ」のパソコンはやはり特別の「スグレモノ」です。

とにかくまたキーボードたたく音が生活に戻ってきました。情報の量、情報の質、情報のスピード、情報の便利さ・・・、年をとってからこれほど通信の世界にかかわり、逃れられなくなるとは以前は想像だにできないものでした。

Img_2033 プロバイダー料、光回線使用料、NHK視聴料、ケーブルテレビ料、電話代、携帯、新聞代と、通信費は年代を問わずかなりかさんでいるのが日本の現状です。

今年もゴーヤがやっと緑のカーテンらしくなり、奮発して苗を接ぎ木にした効果も出て大きな実がなっています。縦4m横5mのカーテンにするためには、毎日だいぶ気を配っていますが、室内からの眺めは、透明感のある葉裏の緑と風のそよぎで実にさわやかです。

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シアトル美術館所蔵展

2010年07月11日 | 福岡市美術館

Img_2 福岡市美術館でシアトル美術館所蔵の「日本・東洋美術名品展」が7月19日まで開催されています。昨年から全国四つの美術館を回っています。(右はパンフレットの一部です)

「シアトル⇔イチロー」しか頭に浮かんできませんが、アメリカの西北部の街にこのような素晴らしい、それも東洋美術の宝庫があるのを知って少なからずショックを受けました。東洋美術はもっぱらアメリカ東部に多くあるという固定観念を持っていたので・・・。

展示室に入った途端、まるでヒッチコックの映画「鳥」さながらにカラスの群れが襲いかかってきました。壁一面の金地にカラスが飛び、群れ、ざわついています。ざっと数えてみると90羽以上。よく見ると真っ黒い中にも羽根の描き方、嘴の開け方、舌先の曲がり方がリアルで見事なカラスの集団です。映画の中のあの鳥の恐ろしいざわめきと羽ばたきが聞こえてくるようです。この≪鳥図≫、作者名は不明でしたが、心にグイと迫ってくる絵でした。

「鳥」の舞台はサンフランシスコでシアトルにも近いし、カラスでなくカモメですが、ひょっとしたらヒッチコックはこの絵を見て映画の構想を練ったのでは…と思われるほど、見る者の恐怖心は双方全く同じでした。

今回の目玉ともいうべきが、本阿弥光悦書・俵屋宗達画の≪鹿下絵和歌巻≫でしょう。宗達の軽妙なタッチの鹿がとても親近感を持てます。珍しいことに、巻物は一部でなく全部広げて展示されています。時を経て一巻物が切れ切れになリ、所有者が複数になってしまった他の部分もつなぎ合わせて、それを全部一巻にしてデジタル化。アドレスまで書いてあるのです。長い巻物を全部堪能して、鑑賞の喜びを共有しようという思想がたまりません。下のシアトル美術館のHPをクリックして楽しんでください。

http://www.seattleartmuseum.org/exhibit/interactives/deerscroll/sam_deer.htm

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