サンクトペテルブルグを夜中の23:50に出発。ここの出国審査にもやっぱり時間がかかり、空港でのお土産を買う時間はなし。搭乗ゲートでは、脱がされた靴が、X線検査のベルトコンベヤーの上に!これだけの厳重チェックなら、テロの心配もなく無事目的地に着くでしょう。
往きの飛行機からはシベリヤの大地は見られなかったけど、帰りはどうにか見ることができました。初めて冬のシベリヤの上空を飛んだとき、「シベリヤ」にまつわる本や話を思い出しながらとても感動し、以来、旅行の度の楽しみにしていました。
インチョン空港は、関空や成田よりも整然としていて分かりやすく、ここでの乗り換えのほうがほっとする気がしました。福岡にも近いし、このコースは今後多いに使えそうで、早速『スカイパス』の登録もしました。
「ロシアの歴史と芸術に触れる」とうたった旅だけあって、ここに集まったツァー客は気の置けない人たちで、それもいい旅の思い出につながりました。何よりも白夜の体験は、思いがけなく嬉しいものでした。ツァー仲間も寝る前に、白夜の海岸でそれぞれの散策を楽しんだようです。
ロシアの通貨「ルーブル」は、日本に持ち帰っても紙切れ同然とあって、毎日小額ずつの両替がベスト。ロシアを去るときには10ルーブルしか残っていなくて、これは上出来!
今度行くとして一番心がけたいことは、最初のホテルで使うための水を1本持っていくことだと思いました。ホテルに着いてすぐには、なかなか入手困難。湯沸かし器もよいと思いますが、部屋によってコンセントが使えたり、使えなかったりします。観光コースに乗ってしまえば、水は1リットル160円ぐらいで買えるし、レストランでの食事には、ほとんど水が1本付いていました。
本場のボルシチ、ペリメニ(餃子みたいなもの)、つぼ焼き(シチューの上をパン生地で覆ったもの)、ビーフストロガノフの味付けは大体にうす味で、寒い国にしては意外でした。
お土産の種類が少なくて、どこに行ってもマトリョーシカ、マトリョーシカ、マトリョーシカ!気が進まなかったけど、記念にと思って買ったのが、部屋に飾れば「ロシア」を主張しながらも、結構馴染んでいます。
継ぎ目の無い立方体のガラスの中に繊細に刻み込んだレーザー光線カットの置物は、バレリーナのシルエットがあまりに美しくて、思わず買ってしまいました。バレエも鑑賞できたし、いい思い出になります。
キャビアはここでもやはり高かった!青ラベルが一番美味しいとはガイドさんの話。黒地の漆塗りの器(ホフロマ塗り)も、赤や金の模様が美しく、きっと閉ざされた冬に作るのでしょうか。
モスクワにある美しいという意味の「赤い十月」のチョコレートが口当たりがよくて 美味しいです。ガイドさんのお勧めでした。
マトリョーシカのチェスはホテルのショップで買いましたが、日本でネットショピングするのと、金額に大差は無かったようです。
自由行動で、ホテルで食事したとき、350mlの水に92ルーブルも取られました。これにはびっくり!だってミネストローネと同じ金額だし、リゾットですら124ルーブルだったんですから。エルミタージュ美術館のチケットも外国人は350ルーブル、ロシア人は100ルーブルくらいで、ところどころで二重価格制がとられているような気がします。