新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

便利!「ジャンボタクシー」と言う名の乗り合いバス

2018年11月21日 | 国内旅行記

ホテルのバイキングスタイルの朝食は「朝からつ茶漬け」がおすすめでした。
トッピングが魚醤、メンタイ、メカブ、塩昆布で特製スープをかけていただくものです。


唐津➡呼子➡名護屋城址へと向かいましたが観光センターでのアドバイスで助かりました。

呼子から名護屋城址までは昼間5時間ほどはバスの運行がなく、バスの役割を「ジャンボタクシー」が補うのです。
乗客が少ない大型バスを運行して採算悪化するよりも、ジャンボタクシーで市の補助を受けて一日に3路線を5便ずつ運行。一台に10名ほどかしら。乗客は高齢者が多く、あるバス停から先は希望の場所で降ろしてくれるという、何ともおおらかなルールがあるのです。

過疎地ではバス路線の廃線が取りざたされていますが、「呼子方式」はとても参考になるのではと思います。

ひと山丸ごと名護屋城址になっており、7年間の名護屋城時代の土木工事に気が遠くなるほどです。この周りに120藩の武士が陣地を構えていました。

本丸辺りの敷地。麓からかなり高くなっています。

太閤秀吉はここから朝鮮を睥睨しました。


呼子はイカ!と言っても二人ともイカ尽くしは苦手。イカシュウマイなら大丈夫です?


名護屋城博物館の展示も充実していました。 家に帰り着いたのは7時。歩行数12500歩。近場の旅でも「掘り出しもの」が沢山で大いに楽しみました。

コメント

ほっとひと息のミニ旅・唐津へ

2018年11月20日 | 国内旅行記

 

9月からずっと忙しかったので、この辺で2食付きの宿でゆっくりしたい・・・と佐賀県の唐津にやってきました。バスと電車で2時間足らず、海と山の見える十分に旅情が味わえるところです。観光したいところも沢山あります。
東京駅設計で有名な辰野金吾監修の「旧唐津銀行」はなかなか見応えがあります。

重厚で黒光りのする木製の扉や階段に、当時の未来への希望に輝いた時代が見えてきます。

唐津銀行の創設者・大島小太郎の「旧大島邸」。茶室が素晴らしい。


更に素晴らしかったのは「旧高取邸」。炭鉱王の高取伊好の2300坪の邸宅で重要文化財の指定を受けています。決して華美ではないが杉戸絵や欄間に漢文の世界が見え隠れして、知識人の深い素養がしのばれます。
中でも室内に設けられた能舞台の見事さ、設計の工夫は見事です。撮影は禁止。ボランティアのガイドさんの説明がとても分かりやすく来て好かったところです。

唐津城へも。220段の石段はスルーしてエレベーターを利用しました。

天守閣から見る唐津湾は少し霞がかっていましたがやはり静かな美しい光景です。




夕食つきの宿はメニューの選択に悩む事もないのでやはり楽です。








今日の歩行は12000歩。明日は秀吉の朝鮮出兵の基点になった名護屋城址に向かいます。

コメント

市長選挙のあとは

2018年11月18日 | くらし

今日は福岡市長選挙。立候補者は前市長と対立候補の計二人。時折テレビでウルトラマンらしきキャラクターが「選挙に行こう」と啓発活動はしていますが、選挙カーも見かけず政令指定都市にしては低調な選挙。

選挙のあと福岡東洋陶磁美術館へ足を伸ばしたら日曜日は休館日でした。美術館は月曜休館が普通と思い込んでいました。
お昼ご飯は歩きながら見つけた食堂「米吉」。うどん専門店の跡地に最近オープンして若い人に人気らしい小綺麗なお店です。
国内産にこだわったお肉は柔らかくて味付けがやさしく、少ない座席はあっという間に満席でした。
ハーフサイズの主菜が2種類を選べて、女性には嬉しいメニューです。

柿を焼く?・・・この奇想天外の作り方がスマホに出ていました。ちょっと気になり夕食のデザートに。 10分ほど焼いて真ん中にハチミツを垂らしました。ハチミツの甘さと柿の甘さって「周波数?」が同じなのかしっくり合っていて結構美味しく頂きました。焼き方を工夫してまた作ります。

コメント

白内障手術3年後検診「後発白内障」

2018年11月17日 | 健康・病気

白内障の手術をしたのは2015年11月。「あとひと月待てば高齢者医療保険が適応されて両眼で12000円。今するなら3割負担で9万円。入院はひと月待ち、日帰り手術なら1週間後」と説明を受けました。
介護施設に入所している母の事を思えば、小康状態の今少しでも早く「今でしょ!」とばかりにその場で予約しました。
母はちょうどその一年後になくなり、思いきって手術しておいてよかったとつくづく思ったものです。手術後は通院もあるし、いろいろと生活の制約も多いからです。
術後は定期検査を2年間受けること、その後の検査は自由意思でしたが、私はずっと受け続けていました。その3年後の検査で左目の視力が少し落ちており「後発白内障」と診断されたのです。
眼内レンズを包んでいる水晶体囊に濁りが出て視力低下が起こるのです。外来で、レーザーを使い痛みもなく楽に施行できるとのことで、ついでに両眼一緒に月末に予約しました。
私は眠る前にベッドで文庫本を読むのを習慣にしており、それが目に影響して後発白内障になったのでは・・・と質問すると、関係ないと言われました。私のささやかな楽しみが維持できるのは嬉しいことです。

3時30分予約の診察を終えて外に出るともう薄暗く、この冷え込みに冬に向かう心細さが胸を突き抜けました。

そんな時のイルミネーションはいつも心を和ませてくれます。ここのスーパーでちらし寿司と牡蠣フライとホウレンソウのごま和えを買い、それが今日の晩ご飯です。

コメント

世界遺産「三重津海軍所跡」、 「佐野常民記念館」

2018年11月11日 | 歴史

夫が1泊のOB会に出かけるので、ひとりで世界遺産を訪ねようと計画していたら妹夫婦が同行してくれました。電車・バスを使ってもアクセスしにくい場所にあるので車は大助かりです。
秋晴れの中を走行中に話の内容から妹夫婦が過去に行ったことを知り申し訳なく思いましたが、「2度目でも新しい発見があるから楽しみ」とさり気ない心遣いと対応に感謝です。

有明海の北岸に位置した筑後川の下流に、干満の差15メートルを利用して作られていた海軍所のドックが、広々とした野原の地中に静かに眠っていました。
三重津海軍所跡」は遺跡を目で見ることが出来ない世界遺産なのです。それはドックの骨組みが木造のために、空気に触れたら腐るという理由で埋め戻されているからです。
そんな可視「0」を「有」にしてくれるのがVR機器「みえつSCOPE」。音声ガイダンスを聞きながらSCOPEを覗くと、160年前の三重津海軍所のパノラマが浮かび上がります。5つのポイントごとに映像が切り替わり、それぞれの施設の説明があります。

この海軍所開設の中心になった佐野常民を顕彰した「佐野常民記念館」がすぐそばにあり、当時の海軍所の様子が細かく説明されています。
海軍所のドックは独特な作りで、底には貝殻を敷き詰め、側面は土と木で作られた日本最古のものとなっています。佐賀藩が自力で近代化を目指した苦心と苦労がしのばれます。
佐野常民は本でもよく目にしていたのでずっと気になっていました。ここで大きく取り上げられてやっとその全貌を捉えました。幕末の意気高き佐賀藩の、7賢人の一人だったのです。

お昼ご飯はお気に入りのお店という高級感漂う「本庄うなぎ店」でご馳走になりました。
   
久しぶりの専門店でのうなぎの蒲焼きはくどさがなくふっくらとしていました。食べた後のさっぱり感までがご馳走の範囲。ごちそうさまでした!

食事の後は、北へ向って佐賀市内の「肥前さが幕末維新博覧会」へ。ここは2度目ですが見ていないところもまだあります。

大隈重信記念館と生家。180㎝の巨漢だった重信は暴徒に襲われて片足を失いますが、お気に入りの赤いガウンと共にその義足も展示されていました。
早慶戦ではなく、諭吉とも親交があったようで諭吉関係の資料も展示されていました。

大通りの25の偉人モニュメントに再会。肥前は政治家は言うまでもなく、菓子メーカーの「森永」「グリコ」の創業者、大企業へと発展した「サロンパス」や「リコー」の創業者、建築の「辰野金吾「曽禰達蔵」などを輩出し、等身大のモニュメントがなぜか身近に感じられました。

徴古館。鍋島家の伝来品が展示されており、前回から展示替えがあっていたのでここも見てきました。佐賀藩は長崎警備を命じられていた事から対外国への危機意識が強く、それが原動力となり近代化に踏み切った実践力は、同じ長崎警備の福岡藩とは全く違っていました。

玉屋デパートの1F「ながさき幕末館」を覗くと、ここは佐賀藩とかかわりの深かった長崎県からの特別出展で、狭いスペースには色々と工夫が凝らしてあります。
古写真の中にフルベッキの集合写真を見つけました。「ここに龍馬が写っている」という説を聞いていたので探していたら、「結局は色々な資料を付き合わせた結果、ここに龍馬は写っていないという結論です」とのスタッフさんの説明にちょっとがっかり。
そんな私を気遣ってか「せめて集合写真の中に入りませんか?」と、古写真と合成体験し、スマホにダウンロードしてもらいました。

 
維新前後の熱きエリート達の後ろに立った「賄いのおばさん」、タイムトリップして上機嫌です。(この44人は佐賀藩が長崎に設けた英学校「致遠館」の生徒たちという説もあります)

こんなに歩きづめだったのに、妹夫婦は地元のレストランで夜のライブコンサートを楽しむそうで、お互いにいつまでも元気にしていたいものです。
私は佐賀駅から高速バス。高速が混んでいたので福岡まで2時間もかかり帰り着いたのは9時前。3㎝のローヒールで歩き回ったので足の薬指が痛い・・・。

コメント

宮本亜門講演会 『波瀾爆笑』

2018年11月10日 | 講演会

ブロードウェイで、ベルサイユ宮殿オペラハウスで、大英博物館で、と国内外で大活躍の宮本亜門さんの講演会に行ってきました。舞台に登場されるや否や、観客にも幾つか問いかける視聴者参加型で先ず亜門氏と一体化。
話はとにかくテンポが速い、聞く人を飽きさせない勘とコツで、完全に亜門ワールドに引き込まれてしまいました。

宮本家のルーツ、両親の特異な出会い、不登校時代、演劇人の時代、演出家への目覚め、世界での活躍など、聴衆の息遣いさえ聞こえない程に宮本さんの世界に入っていました。
サスペンス風な表現には息を飲み、お笑い風にリラックスさせては大爆笑、そして静かに感銘し・・・ととても濃密な1時間30分でした。

ご自分の高校生時代の不登校と引きこもり状態を演出家らしく、劇的に、体を使って、声色を使っての話だから、狭い演台でなく広い舞台を行き来してのトークです。並々ならぬ才能が伺えました。

親や世間のいう『普通』が感受性の強い宮本氏には理解できなくて自分を世間とシャットアウト、部屋に鍵をかけてしまいました。親が言うのはいつも将来のこと
、先のことばかりで現在の自分を見てくれません。部屋にあった本、10数枚のレコードを毎日毎日繰り返して聴いていくうちに次第にイマジネーションが広がっていく体験をされたそうです。
ある日の両親のすざましいバトルを見た後で、やっと慶応病院の精神科で治療というよりは話に行くという感じが続いて、ある時気がついたら学校に行っていた・・・、という舞台演劇みたいな内容でした。その閉じこもりがなかったら今の自分はなかったかもしれないという言葉には深い思いがあふれています。
60歳とは思えない身体と頭脳、今を見る眼の若さに元気づけられました。

私も、世間の『普通』に居心地の良さと安心感、安定感を求めていた自分を重ねて、子供たちに辛い思いをさせたことに申し訳なさを痛感しました。今頃わかっても遅いか・・・。

海外で大成功だった作品の凱旋公演『画狂人
北斎』が2019年1月に、オペラ『金閣寺』が2019年2月に予定されているそうです。その一部が映像で流れて観たいと思いましたが、地方までは来ないだろうな・・・。

この日の昼食は、妹と一緒だったので例によってデパ地下の和食レストランで。

コメント

『今夜は大成功!』

2018年11月07日 | 食・レシピ

とは、中間選挙のトランプ大統領のコメントではなくわが家の晩ご飯の感想です。
「親爺」様のブログ、ダイナミックな発想でドキッとするメニューがとても美味しいので、時々参考にさせてもらっています。
今晩の「青梗菜鍋」がそれです。

青梗菜のレシピが少なかった私はさっそく飛びつきました。
鶏団子に混ぜ込むのが何と福神漬け!「???」と思ったけど、考えてみれば味の濃い福神漬けはとてもよく馴染みそう。
生シイタケも刻んで入れ、歯ごたえがよく、絶妙な味は福神漬けだけで自己完結。スープには市販の白だしを使いとても美味しくできました。
シメの「ほうとう」はうどんに変わりましたが、うどん大好きな私は満足です。
青梗菜2輪、鶏肉ミンチ400グラム。食べ過ぎだと思ったけど箸が止まりませんでした。豪快な「親爺の料理」に感謝です。

コメント

「これ ・・・モンブラン?」

2018年11月07日 | 食・レシピ

テレビ料理番組の「家でも簡単にモンブランができます」のフレーズと、ホントに簡単に見えたので渋皮煮を利用して作ってみました。
渋皮煮の渋皮部分を取り除た200gの栗、生クリーム、牛乳、砂糖を入れて20分程煮ます。鍋の中でつぶして滑らかにして、ビスケットの上に絞り出して形作りますが、この滑らかさと固さのバランスが難しく思いました。

   
それがこれ・・・です・・・。見た目がちょっと気色悪~い。
「これなに?」「いちおうモンブランだけど・・・」「どうやって食べるの?」「???」

あ~ぁ、カナッペみたいに3本指で持って「かじる」食べ方はもうケーキではありません。「アールグレイとモンブラン」の、秋の優雅なイメージは失敗に終わりました。


プロが「簡単」というのをサラリと受け取って挑戦しましたが、やはり家では難しいようです。渋皮煮と生クリームの混ざった味はアーモンドのような味になっていました・・・。「家でモンブランを作ってみたけど無理だった」という履歴の妙な納得の仕方に苦笑。この甘さを8個食べるのも大変。

生のピーナッツはなかなか手に入りませんが、その「生」を宅配で届けていただきました。「茹でるだけ」がとてもおいしいのです。茹でている間に油分が溶け出すのかさっぱりした味がやみつきになります。
ピーナッツを皮ごと茹でて食べることを知ったのは40年前に千葉人の友人からで、そのクセのないサッパリした味に驚きました。それ以来数回しかチャンスがありませんでしたが、今回また食べられることになりました。「炒る」のでなく「茹で」た感触は舌に優しくて味もおとなしい。嬉しい秋になりました。
   

コメント

イワシの梅煮

2018年11月03日 | 住まい&掃除

ちょっとお洒落でちょっと高めのスーパーが2.5キロ先にあり時々利用します。そこでピッカピカに新鮮で小ぶりなイワシを見つけ「イワシの梅煮」にしました。
昔の料理番組は完璧な材料と作り方だったのでずいぶん時間もかかりましたが、味がじっくりしみこんで骨まで食べられる美味しいものでした。
昨今はスマホで検索すると、普通の人が投稿した料理のレシピが出てきて作り方も簡単なのでついそれに馴れてしまいました。
    

  
そんなイワシの梅煮は調味料を煮立てた中に梅とショウガを入れて30分ほど煮るだけ。仕上がりはとてもきれいです。

松茸の残り2本はやはり土瓶蒸しにしました。今のコンロと土瓶のサイズが合わずに、苦肉の策は五徳と揚げ物用のネット使用でした。
     

「これが最後の松茸よ」
「もう季節が終わりなのかな」・・・となんと能天気な・・・・。そんな何回も清水の舞台からは飛び降りません!
  
土瓶の底からぎんなんが出てくるのが楽しみ。大根、ほうれん草、鶏のバター焼きもしょうゆ味にして和風にしました。松茸ごはんは昨日の残りで「今年の松茸編」は今日で終わりです。

;;♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;

過酷な下剋上からのし上がってきたソフトバンク、勝ちました!広島カープの強さは恐怖で、2点差くらいすぐ追い越す力があるので9回の裏まで不安でした。
ソフトバンクは故障者続出でしたが、改めて選手層の厚さを思いました。2塁まで対角線に投げた強肩の甲斐選手にビックリ、そしてセーフ!MVPは当然でしょう!福岡の街もしばらくは賑やかになるでしょう。
広島の新井選手にはヒットをのぞんでいましたが・・・。長い間お疲れ様でした。

コメント

松茸ゲット!トルコ産だけど・・・

2018年11月02日 | 食・レシピ

外国産でもいいから1年に一度は味わいたい松茸。国産には手が出ないにしろ店頭でもほとんど見かけません。でも、映画を見たとき珍しく街の中心部にある野菜屋さんを覗いたらありました!トルコ産が。傘も開いてなくしっかりしていたので求めました。
国産がどんな形しているかもう記憶も定かでなく、ずんぐり小ぶりがいいものだと思っていたので、家に帰って「小さいね」といわれた時には・・・・。
結婚して間もなく土瓶蒸しの器を買ってきたのは夫でした。その頃は松茸も頑張れば手に入れることが出来る時代でした。夫はあの頃の感覚のまま・・・成長していない・・・。やっと手に入れたのに。

   

まず、昼ごはんに松茸のお吸い物と松茸ご飯。美容院の予約があったし茅乃舎のダシを使ったので省力できました。ダシの味はバッチリです。
  

晩ご飯は土瓶蒸しと松茸ごはん。昼の時よりご飯の松茸を大きめに切りました。
  
トルコ産の松茸の味も香りも昨年のカナダ産よりよかった気がしますが、私は松茸の味に憧れるよりも、ただその「文字」にあこがれているだけかもしれない・・・。我が家の秋の季語「土瓶蒸し」を作って、一応ノルマは果たしました。あと2本残っています。

マスコミも「松茸」と騒ぎ過ぎかなと思います。スーパーのキノコ類のコーナーには、形もきれいで珍しい種類のおいしそうなキノコがたくさん出ていました。これを使ってキノコ鍋にした方がよほどおいしいかも。そばにキノコ鍋用のスープも並んでいました。

コメント

希林さんは生きていました!

2018年11月01日 | 映画

妹から誘われて『日日是好日』を見てきました。9月に亡くなられた希林さんの最後の作品です。
どこにでもいそうな女子大生二人が茶道の武田先生とかかわりを持つことから話が静かに展開していきます。その二人が武田先生の家を初めて訪問したときに、引き戸の奥から、親しみのある「いらっしゃーい」と言う声と懐かしい顔が現れたときに「希林さんはまだ生きている!」と反射的に思ってしまいました。

   
未来が見えてこない女子大生の典子は家族団らんの会話の中のふとした展開で、同い年の女子大生のいとこ・美智子と茶道の師匠武田先生の元に通うことになります。

場面はほとんどが茶室で、袱紗の捌きかたから始まる茶道の細かい手ほどきになかなか馴染めず戸惑う二人です。それでも1週間、2週間、1か月と季節は繊細な色と音を違えながら確実に進んでいきます。会話は少なく四季よりも細かい24節季の表現が茶室いっぱいに実に美しく描かれています。
じゅらく壁の床の間の掛け軸の書、無駄をそぎ落として活けたお花、季節を象徴する和菓子、茶器など、見る側もスクリーンの隅々まで、細かいところまで目に留めておきたいと、目を皿にして集中して観ます。茶室の持っている雰囲気とたたずまいは凝縮された日本文化そのものですから。

典子は細かい手順や所作にその意味を問いただしますが、武田先生はやんわりと「初めに形を作っておいて、後から心が入るもの」とたしなめられます。映画では表千家でしたが、流派は違っても典子と同じ年齢・同じ立ち位置でお茶を習っていたころを思い出し、典子の気持ちに同化している自分がいました
水を注ぐときの音とお湯を注ぐときの音の違い、梅雨の雨音と時雨の雨音の違いなど自然を肌で感じることもさりげなく教えられ、神経が研ぎ澄まされて少しずつ何かが変わっていきます。掛け軸の「滝」の文字にすざましく流れ落ちる滝の音も景色も見えるようになりました。

若い二人は婚約者の裏切り、就職試験の失敗、父親の死、会社勤めの失望・・・と様々な岐路に立ちます。しかしお茶の道を淡々と歩きながらも、いつしか武田先生の包容力と人間味のある人柄に救われ導かれていきます。
10歳で見たイタリア映画『道』がやっと理解できるようになったのも、いつの間にか心の中に占める茶道の位置が確かなものになっていったことの証でしょうか。
『世の中にはすぐわかるものと、すぐわからないものの二種類がある。すぐわからないものは長い時間をかけて、少しずつ分かってくる』という会話はこの映画のひとつのテーマだと思いました。

武田先生役は希林さんしかできない、典子役は黒木華さん以外には考えられないくらいに、時々滑稽さも交えて淡々と進みながら濃密さを感じさせる演技力が、この映画を特別なものにしているのだと思いました。

5か月ほど前にやはり希林さん出演の『モリのいる場所』を見ていたので、改めていぶし銀のような存在の大きさ素晴らしさに感銘を受けました。ストーリー以前に希林さんの存在感が大きくて、いつの日かこのような素晴らしい女優さんが現れることを望んでいます。

..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..

日本シリーズ第5戦でソフトバンクが5-4で勝ち王手をかけました。日本シリーズらしく両チームとも大活躍です。

コメント

「甘栗のおこわ菓子」

2018年10月26日 | 食・レシピ

この5か月は操作が簡単という理由でずっとスマホのアプリを使ってブログを更新していました。が、パソコンで見ると写真が見づらくて読みづらくて我ながら不快感。テンションが下がりました。今度からスマホの撮影をSNS用に変更したりフラッシュをたいたりと努力してみます。

今日は、久しぶりにパソコンで更新してみました。「甘栗のおこわ菓子」の新聞記事を見つけ、私の胃はもち米、黒砂糖、栗、アーモンドと気になるキーワードに反応しました。
  
火を使わずに済むところが簡単で、渋皮煮もアーモンドも残っていたし、今の時期しか作れない菓子にやる気満々。

・もち米1合  ・A[水100cc、酒大さじ2] ・B[粉末黒砂糖大さじ3、シナモン小さじ1/4、しょうゆ小さじ1、ゴマ油小さじ1] ・C[むき栗100g、レーズン30g、素焼きアーモンド20粒]

①1時間水に浸したもち米はざるに上げ水を切る。
②Bは混ぜておく。アーモンドは粗く刻む。
③耐熱容器にもち米、Aを入れて混ぜ、ラップをふんわりかけて電子レンジ500Wで5分加熱。上下を返すように混ぜてさらに2分。Bを加えて混ぜさらに2分。Cを加えてさらに3分加熱する。
④型に詰めて上からしっかりと押さえる。冷めたら取り出して12等分する。常温で2日ほど持ちます。残りは冷凍保存です。

  
2切れ分204Kcalと腹持ちがいい割にはカロリー低め・・・かな。
もち米菓子となると中華っぽい。そこで台湾茶の出番です。久しぶりに茶杯と聞香杯を出して高山茶の香りを楽しみました。

今度作る時には、しょうゆとごま油を省略してみようと思っています。

コメント

ソフトバンク王手!

2018年10月20日 | 食・レシピ

CSでソフトバンクが勝ち進んでいます!今年は選手のけケガ続出で、最後はCSにかける・・・みたいな雰囲気になっていました。
そして「下克上なるか」のかけ声とともに、今日西武に王手をかけました!やはり実力があります!ハラハラドキドキ!

日暮れが早くなりました。ネモフィラのタネも期限ギリギリで蒔いたし、ソフトバンクが勝ったし、今日は6時前の夕食が美味しく進みました。

鯖に薄く小麦粉をまぶし、カレー粉もほんの少し振り、ゴマ油でカリッと焼きます。
パプリカの刻んだものと小ねぎを乗せて、酢:しょうゆ:砂糖を1:1:1の割合で混ぜたタレをかけていただきます。今日の作り方が癖がなくていちばん美味しかったです。簡単だし。
鯖は生協の無塩の冷凍フィレを朝から解凍して使います。大根の辛みが取れて鶏との煮物も美味しい季節になりました。


来月は健康診断。アドバイスの鯖と週2回以上30分の運動をすることの効果がでていることを期待していますが・・・。

コメント

博多座『魔界転生』

2018年10月19日 | 舞台

妹からの誘いで久しぶりに博多座の公演に行ってきました。日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』、30分の休憩を挟んで11時30分~15時30分までの長丁場です。

天草にちなんで九州が初舞台、ところどころ博多弁が入って観客へのサービスです。

休憩時間では時間が足りないので、開幕前の早めの昼食。老舗「老松」のお弁当も博多座の楽しみのひとつです。

さすが11時では早すぎて完食はできませんでしたが、和食が体と雰囲気によく馴染んでいます。

あらすじはパンフレットから。

『島原の乱で滅ぼされたキリシタン一揆の指導者・天草四郎が死者再生の術「魔界転生」によって蘇ります。

歴史に名を残す猛者たちも次々と転生し、現世での怨念を晴らさんと、時空を乗り超え、悪鬼となり、幕府滅亡を謀ります。

幕府の命を受けた柳生十兵衛は、凶悪な魔界衆に毅然と立ち向かいます。

配下の柳生衆と力を合わせ、知略戦術、あらゆる策を講じ、魔人と化した剣豪と死闘を繰り広げます。

魔界衆の真の目的は何なのか?不死身の化け物を斃すことは出来るのか?禍々しい魔界衆と猛々しい柳生衆の激突です。』

柳生十兵衛と父・宗矩の親子の葛藤、大阪城から逃げ延びた秀頼と愛妾の子供が天草四郎の設定も面白く、死してなお徳川に怨念を燃やす淀殿、仕官を嫌う十兵衛、蘇ってもなお仕官に執着する武蔵。

幕府転覆を謀った由井正雪も蘇り天草四郎と絡み合わせながらサスペンス風なところもあり、徳川・反徳川の個性的な登場人物の織りなす人間ドラマです。ラストシーンの天草四郎と十兵衛の迫真の言葉のやり取りには素直に心を打たれました。

 山田風太郎原作、マキノノゾミ脚本、堤幸彦演出。出演者は、上川隆也、溝端淳平、松平健、藤本隆宏、浅野ゆう子、高岡早紀など40名。皆さん体力が勝負です。

何よりも今までと違っていたのは、プロジェションマッピング、照明、フライングを駆使した奇抜な舞台。奥行きと広がりを持たせ豪華絢爛な舞台に圧倒されました。展開もセリフも早い、とにかくエネルギッシュで舞台が生きてるという感じです。過去4回ほど博多座に来ていますが、私には今回の舞台がいちばん心に残りました。

斬り合いの場面が多かったけど、フェンシングみたいに華麗な刀さばきはまるでスポーツみたい。相当に練習をこなしたのでしょう。

とにかく今までの舞台のイメージを一掃する壮絶壮大なエンターテイメント時代劇でした。数々の話題をまき散らしながら、台風のごとく大阪へ東京へと北上します。

コメント

吉二郎の壮絶なラストシーンから

2018年10月18日 | 

先週の『西郷どん』のラストシーンは、隆盛の弟・吉二郎を渡部豪太さんが壮絶な最期で締めくくり、迫真の演技に魅了されました。
この北越戦争の中に「河井継之助」「ガトリング砲」の言葉は出たものの、余りにも素っ気なく通り過ぎたのが消化不良・・・。
司馬遼太郎『峠』に河井継之助を主人公に変革期の英雄の一生が書かれています。

長岡藩から江戸への学問修業や地方の学者を訪ねて旅を重ねる行動派。藩に戻ってからは重職に就き赤字財政を改革をし、その余剰金で洋式銃を買い求めて富国強兵に努めます。若い頃からすでに封建制度の崩壊を予測しており、先見性と知力は超一流と言われていました。
大政奉還後の北越戦争では、継之助は軍事総督として「局外中立」を構想しますが、新政府は外交の手をさしのべようとはせず改革には血の犠牲がいるとした政略でした。長岡藩は結局参戦に追い込まれ敗戦します。
北越戦争が維新の内乱で最も激烈と言われ、それを引き起こし長岡藩まで潰してしまった人物として、河井継之助は今でも人気がないと「長岡人」から聞いたことがあります。
負ければ賊軍で、その歩いた道のりも後世への功績も消されている人物だからこそ、返って読みたくなる本です。

歴史の中にはこうして名前を消された英雄、英傑が数多くいた事でしょう。

コメント