新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

茉莉の夢は湯に開く~♪

2004年12月29日 | 食・レシピ

12.23tyuugokutya 0035月に台北を訪れた時に、ふと立ち寄った中国茶の店。日本語がたどたどしい店主の親切な応対と、中国茶の味にすっかりはまってしまいました。さわやかな味と香り!それまで飲んでいたウーロン茶とはまったく違う味!今まで飲んでいたのはなんだったのか・・・?ウーロン茶の淹れ方、飲み方を丁寧に教えてもらい、さっそく茶器と高山ウーロン茶をその場で購入しました。

12.23tyuugokutya 001それ以来ネットで購入していますが、いろいろ面白いお茶があり、これは「茉莉紅白寿桃」という花茶です。
上の写真はまるく固めた茶葉。外側は白茶芽でおおわれ、ちょうど産毛のついた種子のような感じです。左の写真はグラスに熱湯を注いだところで、ゆっくりと葉が開き、中から千日紅と白い花が顔を出しジャスミンの香りがほのかに~♪。思わずお~っと声を出してしまいました。

12.23tyuugokutya 002これは「不思議な花茶の正体は?」と分解したところです。花と葉をそのまま乾燥させたものと思っていましたが大違いでした。ウーロン茶葉をまるく撚ったものを糸でしばり、中に千日紅と寿桃を埋め込んだものだったのです。工芸茶とはよくぞ言ったもので、細かな作業がいかにも中国・中国しています。中国の人のウーロン茶への思い入れを見る思いがしました。日本のさくら茶のような繊細さとはまた違った楽しみがあります。

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揚げナスのとろろ

2004年12月28日 | 食・レシピ

4_015なすの季節ではないけど、今は年中出回っているので作りました。地方局の料理番組にヒントを得たもので、ちょっと上品なメニューです。ナスを揚げたものを器に盛り、切れ目をいれ開いて、山芋をすりおろしたものを入れます。上にえび、きのこ、人参のゆでたものを乗せて、つゆを張れば出来上がり。ポイントは、ころもの「麩」を粉にしたものにまぶして、160℃の油で揚げることです。なかなかおいしいですよ。

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やっと点灯!

2004年12月19日 | くらし

12.18haha 002今年はどうしようかなと迷っていた「電飾」をやっとつけました。

今まで、我が家のは、犬がコードをかじったりライトが破損したり・・・と年々電球の数が減ってきていました。

それに引きかえ若い家族のそれは、年々電球の数が増え、装飾的になり、とても楽しそうに進化していきます。電球の数は、やはり「希望」の量を反映しているのかしら・・・?

夫や娘が仕事を終え帰宅するときに、イルミネーションの灯りにほっとする・・・というところから始まった飾りつけ。確かに心は和みます。

イルミネーションを点けると同時にブログのスタイルもクリスマスにしました。カラフルだしなぜかやっぱりうきうきします。

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パンドラの箱

2004年12月14日 | 本・新聞小説

amazonn_honギリシャ神話は、何回読でも人物をなかなか覚えられず、それでも読む度に面白く感じるのは、その寓意性と垢抜けしたストーリーにあると思います。

私が読むのは、でーんと厚い本でなく、阿刀田高作の「私のギリシャ神話」(集英社文庫)です。

私の好きなくだりは・・・・、あるとき神と人間が、殺した牛をどう食べるかと取り分が問題になった時、才知にたけていたプロメテウスが、二皿の肉を作ります。ひとつは美味しい肉と臓物を胃袋に詰めたもの、もうひとつは骨を脂で包んで一見美味しそうに見せたもの。

うっかり後者を選んだギリシャ神話の大神ゼウスは、神々が人間よりまずいものを食べていいものかと激しく怒ります。ゼウスは、奸計を図ったプロメテウスと美味しいものを食べた人間に怒りを覚え、人間から火の使用を禁じてしまいます。が、プロメテウスはここで人類の味方となり、神々のもとから火を盗み出し人間に与えてやります。これにゼウスは激怒し、泥を練ってパンドラという美しい女を作り、プロメテウスのもとに放ちます。

パンドラが訪ねてきたとき、プロメテウスは留守で、弟のエピメテウスが彼女を迎えます。エピは「あとで」、メテウスは「考える」の意味で 「あとで考える人」だから、なんの思慮もなく妻としてしまいます。パンドラには神々からすべて贈りものが委ねられて、その壺は「けっして開けてはならない」ことになっていました。

なのに二人で開けてしまったのです。蓋をとると、中からパッと黒煙が・・・。疾病、戦争、貧困、憎悪、嫉妬、飢餓、瀆神、残虐、好色・・・とありとあらゆる悪が飛び散りました。パンドラの壺の蓋が開き、すべての悪がこの世に広がったのです。

諸悪が飛び散るのを見て、パンドラはあわてて蓋を閉じたけど、時すでに遅し。かろうじて壺の底にひとつだけ取り留めたものがあったのです。それは、すなわち「希望」です。だから人間は、どのような悪にさいなまれても希望だけは持つことができるということです。

実にうまい話だなと、このくだりにくるたびに感心します。プロメテウスの話には後日談がありますが・・・。「希望」はやはり尊い言葉だと思います。

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大濠公園

2004年12月08日 | まち歩き

tonbi95これは福岡市自慢の12月6日の大濠公園。携帯で撮った写真は余りにも小さすぎたから、インターネットからの借り物でやはり同日の写真です。周囲2キロの人工の池ですが真ん中に小さな島があり、風光明媚な市民の憩いの場です。

午後のボランティアの開始前に、ここでお昼のおにぎりを食べながら、30分ほど飽かず眺めていました。コートが要らないほどのぽかぽか陽気。昼休みを楽しむ人たちの足取りもゆったりして、ホントに平和そのもの。「あ、ここにヨーロッパの時間が流れている・・・」と思うほど、そこだけ切り取ったようにゆったりと時が流れていました。

そうそう、この池に面白いエピソードがあります。知人のギリシャ人夫妻の親子3人が池のベンチで休んでいるときに、奥さんが結婚指輪を落としてしまったのです。池の中にはかなりの藻が茂っていて、それを聞いたとき私は出てくるはずがないと思いました。でもご主人が池に入って執念で探し出したのだそうです。奇跡だと思いました。

きっと指輪にこめた思いが深かったのでしょう。帰国しても、日本の地方のこの公園のことは忘れないでしょうね。

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フェルメール5点

2004年12月03日 | '04 中欧の旅

vermeer6vermeer4今回の中東欧旅行で、世界に30数点しか残されていないというフェルメールの絵を5点も見ることができました。どれも日常の風景で、窓から射し込む光、静謐さ、何気ない表情、画面を包む優しさ・・・に吸い込まれてしまいそうです。絵が描かれた年代順は「取り持ち女」「「窓辺で手紙を読む女」「紳士とワインを飲む女」「真珠の首飾り」「画家のアトリエ」となっています。「窓辺で・・・」でフェルメールの「光」が描かれ始めたようで、どれも光は左方向からになっていました。情報によると、「窓辺で・・・」と「取り持ち女」は来年日本上陸とか。またまた話題を呼ぶことでしょう。できたらまた見たいと思います。
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