6月の店頭で、主役の観があった梅。鮮やかな青梅、乙女の恥じらいのような少し赤みを帯びた梅、熟した梅…と主婦をそわそわさせた梅のシーズンももう終わり方です。
特に、「青梅の甘露煮」は、梅の程よい酸味とうまみがぎゅっと詰まった手作りならではの味です。グラスによそってデザートに、皿によそえば緑茶のお茶請けになります。
今は熟した梅の時期で、もう少し早い時期でないと青梅が手に入りません。デパートでやっと群馬県産の青梅を手に入れました。
材料は500g単位で作ると作業がしやすいです。材料は青梅500g、砂糖400g弱。
作り方
- 水で洗った青梅は、なり口の小枝を取り除き、竹串や金串7,8本を束にしてゴムで縛ったもので、まんべんなく穴を空ける。
- ホウロウの鍋に梅を並べてひたひたの水を注ぎ、弱火にかける。棒温度計で温度を見ながら50℃くらいになったら、静かにお湯を捨てる。これを2~3回繰り返してアクを取る。
- 鍋に水カップ3、砂糖130gを入れ、表面をガーゼでおおって火にかける。煮立つ直前に弱火にして5分ほど煮る。アクが出たらすくい取る。
- ガーゼの上から砂糖130gを入れさらに弱火で5分煮る。
- 残りの砂糖を入れさらに弱火で5分煮て火を止める。保存容器に梅とシロップを入れ冷蔵庫で保存する。
2のときの温度が高が過ぎたり、3,4で強火で煮ないこと。皮が破れます。梅は青梅がきれいに仕上がります。
少し熟れた梅で作ると、皮が破れ実が崩れてしまいますが、でも何故かこちらのほうがシロップがちょっと黄みを帯び濃厚でおいしいでのす。ゼリーなど作る場合はこちらの方がうまみが出るので、両方作るとなおいいと思います。
京都大徳寺境内にある泉仙で精進鉄鉢料理を食べ、そこで「梅甘露煮」のお土産を買って帰りました。
ちょっと残念だったのは着色料が使ってあったこと。真ん中の小鉢がお土産の「甘露煮」で、上におろししょうがを乗せていただきました。
天ぷら、ゼリーと食べ方もいろいろ楽しめます。