新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「最後の干し椎茸」だから・・・

2019年12月30日 | くらし
昨夜11時のベッドのなかのスマホ。Sweet peaさんのブログで『椎茸を戻すのは冷蔵庫で時間をかけるとよい』との情報を発見しました。
すぐベッドから飛び降りて真夜中のキッチンへ。翌日に予定していた「最後の干し椎茸」をより美味しくするために、低温で戻すべく冷蔵庫に入れました。

この椎茸の袋には「3月21日」の日付が入っています。T夫人からの宅配便でした。そのあと日を置かずに不慮の事故で亡くなられたT夫人の最後の贈り物だったのです。
特産品を買い求めて荷造りをするT夫人の生き生きした姿を思い浮かべると涙が溢れました。これがほんとに最後の椎茸となりました。食材にこだわったT夫人にオマージュ、心を込めて美味しく作ます。

ふっくらと美味しく出来上がりました。大阪屋の煮物には及びませんが、T夫人の笑顔が見えます。
丹波の黒大豆が昨年から3Lサイズがなくなり2Lサイズになりました。いつも8時間かけて煮ていたのが、なぜか今年は10時間もかかりました。
数の子も3時間×3回の塩出しして、味付け液に浸して冷蔵庫保存。博多がめ煮も出来上がり。酢の物は、庭の大根で柚子大根。栗は渋皮煮を使います。明日は海鮮・肉類の買い物予定です。

そんな中、毎日放送午後の『報道の日2019』を見出したらやめられません。「米×中×露~激動する世界地図」の中で、減速した日本がいかにして生き残るか・・・。5時間半の番組は再放送はないだろうな・・・。現代歴史として若い人に見て欲しいと思いました。忙しいときにこんな放送って残念だなぁー。

今夜9時テレ東系でたけしの“新・世界七不思議„の2時間番組がとても面白かったです。
新事実が続出!何とツタンカーメンの黄金のマスクは別人のものを「再利用」したもの!耳にピアスの穴が開いていることから女性のものだった、ツタンカーメンの名前の下に「ネフェル ネフェルウ アテン女王」の名前があった、多数の副葬品も名前を書き換えた痕跡が明らかになっています。美少年ツタンカーメンのイメージが少し変わりました。

ツタンカーメンのミイラが真っ黒なのは、巻いた布に含ませた亜麻仁油が乾き切らずに自然発火したから。なぜ完全に乾かす時間を惜しんだのか?そこには迫り来るヒッタイトの脅威があり、早く埋葬して次の王を決める必要があったというのです。
別に、新しく見つかった2600年前の「棺」の開封の独占取材が公開されました。金銀財宝はなかったけど、木製のマスクがありました。今から解明が進むでしょう。

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小掃除から漏れていた「トイレ・浴室の換気扇」と洗顔ブラシ

2019年12月27日 | 住まい&掃除
忘れていたというよりは、目をつむって見ないようにしていたというのが本音。作業場所が窮屈だし掃除の姿勢にも無理がいきます。
1階2階のトイレと浴室の換気扇3ヵ所を一気に済ませました。
トイレには脚立を持ち込みましたが、窮屈な場所で250cmの高さまで手をあげるのは大変。油汚れではないのでキッチンよりは楽だけど。
浴室の換気扇は天井についているし、しかもシロッコファンなのでもっと大変。隙間ブラシを使っても効果が出ないのです。
何か名案は?う~ん、考えを巡らすと、かつて娘が使っていたと思われる毛足の長い洗顔ブラシに行き着きました。いつか役に立つと思って掃除用具箱に入れていたのです。

これが力を発揮しました。ブラシを濡らして少し水気を拭き取ります。シロッコファンの隙間に差し込み、上下させ埃を取りながら拭き取る感じです。ブラシの幅がファンの複数の溝を一度に拭き取ります。
ブラシが真っ黒に汚れたら、その都度水で洗いながら同じように作業を進めます。毛が柔らかいので製品を傷つけることもありません。今迄でこの方法が一番きれいに仕上がりました。今迄どうして気づかなかったのかなぁ・・・。


写真では見えにくいけど、黒い部分がシロッコファンで、こんなにきれいになりました。
ただこの掃除は真上を向く作業なので要注意。手は上に、目はまっすぐ前を見て。この姿勢にしないと首を痛めます。年末に首と肩を痛め大変な正月を迎えた経験者があります。

安納芋の芽で、ゴミ箱にいく寸前に救われました。もともと小さな「とろ蜜芋」のせいかな、なかなか伸びません。


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「Jcom福岡 × NHK福岡」の無料コンサート

2019年12月26日 | 音楽
毎月送られてくるJcomマガジンに「N響メンバーによる演奏とトークのコンサート」のチラシが入っていました。無料サービスです。
JcomTV契約にはずいぶん支払ってきました。25年間でざっと170万円。この契約を解除したら、屋根の上にアンテナを取り付けない限りテレビは見られないのです・・・。
だからというわけではないけど、「これ位のサービスは当然」と強気の申しみをすると入場整理券が送ってきました。


実に楽しい、肩の凝らないコンサートでした。もう5回目とか。マガジンを読まずに処分していたので、こんなプレゼントに気づかなかったのです。
ビアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、オーボエの奏者の一人ひとりの洒落た素敵なトークが入ります。楽器の説明ばかりでなく、自分と楽器のユーモア溢れる自己主張とPR。これが嫌みがなくテンポもトーンも実に洗練されていました。
N響コンサートでは皆硬い表情なのに、どこにこの爽やかなトークの感性が潜んでいたのかとビックリ!音楽家のしなやかさを感じました。
むしろ奏者も観客の反応を楽しみながら話を進め、広ーい会場は和やかな雰囲気に包まれました。
各楽器が主役になるような10分ほどの小品が用意されていて、オリジナル曲も含め、その音色を心から楽しみました。

こういうコンサートを学校で開いたら子供たちも喜ぶだろうなぁー、クラシックの楽しさがわかるのになぁー。

師走で雨で夜のコンサートは条件はよくないけど1400人が入っていたようです。
今年最後のコンサートは思いがけないプレゼントになりました。
NHK福岡のトップの方が「皆様方の視聴料を使わせてもらいました」と挨拶されました。こちらには義務みたいに当然みたいに払っていますからね。
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どっちがどっち?

2019年12月25日 | くらし
米麹で「塩麹」と「甘酒」を作って冷蔵庫に保存しています。
塩麹はどっさり入れる塩に考慮してガラスの容器に、甘酒は密閉容器に入れています。目印にもなるし。
今日、体を温めようと甘酒をお湯で薄めて口に持っていくと、一瞬何が起きたかわからないパニック状態に!塩麹と気づくまでに数秒かかりました。
塩麹は少量でも、すごーく塩辛いのです。発酵食品がいいとは言え、よほど塩分に気を付けないと。

左が塩麹、右が甘酒。
もう一度くらい間違えそう・・・。認識反応が低下したとは考えたくなーい(>д<)
師走の忙しさのせいだと言い訳しています。(-_-;)
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25日はクリスマスより年賀状投函日が頭に浮かびました。
昨夜寝る前に作成しましたが、Wordでフォントを選んでいるときに「江戸勘亭流」が出てきました。えっ?なぜ?Windows10にはないフォントです。
やったー!とばかりに『明けましておめでとうございます』のみ勘亭流で肉太にカラフルに。
写真は海の中に浮かぶ佐賀の赤い「海中鳥居」を挿入して納得して保存しました。が、今日保存を開けてみると、全く他の書体になっていました。一枚の試し刷りのみが江戸勘亭流の証拠。いい字体だったのに残念!
とにかく25日の3時の集配に間に合いました。
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たまーに病院へ

2019年12月24日 | 食・レシピ
去年も今年も内科はゼロ。耳鼻科に鼻水が出るときにかかるのと年2度の眼科検診、歯科の定期的お手入れです。年末に備え寒暖差アレルギーの薬をもらってきました。
混んでいて帰りは1時過ぎ。仕方ないのでお昼のお弁当を買いに寄ったけど、世の中はクリスマスイブで活気がありました。
食品売り場はクリスマス一色!我が家にもこんな風にときめいていた時代もありましたっけ。庭にはイルミネーションまでも・・・(*^.^*)。
そういえば今年のシュトーレンは早々と食べてしまっていました。

肉屋さん揚げたての骨付き鶏もも、海鮮巻き、イチゴショートケーキで、お昼のクリスマスランチ!少しは「らしく」なりました。

時間のできた午後に、どうしても作ってみたいもの「ゆべし・柚餅子」を作ることにしました。
ずーっとクルミの入った東北の甘い餅菓子と思いこんでいたので、kazuyooさんのブログで、中に甘味噌を詰めるのだと知りました。ビックリ!詳しいレシピはネットで探しました。


柚子をくり貫いて、その中に練った甘味噌とローストしたクルミを入れて30分蒸します。

蒸し上がったら、キッチンペーパーでくるんでひと月乾燥させるのだそうです。


高級和菓子だと言うので、楽しみに育ててみます。ほんとにお菓子に変身するのかなぁー。
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ベートーヴェン/第九/「 合唱付」 九響

2019年12月23日 | 音楽
年末恒例の「第九」。いつもの中旬がずれ込んで月末に、しかも夜。でも今日は比較的温暖で助かりました。
入場を待ちながら今日のコンサートを検索すると「完売」のシールが出ていました。1800席。年末恒例のコンサートを、毎年予定に入れている人も多いようです。九響のコンサートでは一番盛り上がるみたい。

第1楽章から合唱の第4楽章までぶっ通しの演奏です。その間合唱団は後壇で控えています。一時間も不動の端正な姿勢に、オーケストラとの一体感が徐々に醸し出されていくのを感じました。
朝比奈隆さんのYoutubeを見ると、オーケスオラの音を聴きながら気持ちを高めて合唱に入っていってほしいと言うことでした。

2か月前に取ったチケットは前から4列目の、コンマスのまっ正面。前過ぎと思ったけど、第九の迫力がもろに伝わってきて感激しました。ただテノール歌手城宏憲さんの顔が、第二ヴァイオリンの譜面台に隠れて見えなかったのが残念。
指揮の小泉和裕さんが、指揮台を下り時に足がガクッとしたように感じました。ベートーヴェンの最高傑作とも言われる第九、これを指揮するのがいかに大変かがうかがえました。

以前心が憂いに覆われて、ベートーヴェンの曲が聴けない一時期がありました。ひたすらバッハやモーツァルト、ショパンなどでした。
こうして大迫力のベートーヴェンを聴きながら、昭和・平成の感慨を深くしたものです。
今までは真ん中かそれより後ろの席でしたが、来年もやっぱり前の方の席にしようかな。
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プランターのミニ大根

2019年12月21日 | くらし

野菜用のプランターでミニ大根を収穫しました。全部で9本育っています。
有機肥料で殺虫剤は無しだけど、嬉しいことに全然虫がついていません。

採れだちの大根は全部千切りにして、サラダ用に氷水に浸けてシャキシャキ感を楽しみました。
ミニだから1日1本がちょうどいいかな。煮物にするほど大きくないし。

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気を張らずに、ひと手間掃除

2019年12月19日 | 住まい&掃除
「大掃除」という言葉はプレッシャーがかかりあまり好きではありません。時間を見つけ、気が向いたときにするのが一番!

お風呂のお湯は上がる時に全部落とし、床と壁をざっと拭いておけば、あとは換気扇で寝る前には乾いています。25年前のシステムバスは乾燥機能はついていませんから。
古い型の排水口ですが、その都度キャップを外して、ゴミや髪の毛を取り除いておくだけで特に掃除はしませんがカビも生えません。

キッチンの排水口も25年間の傷のせいか、黒ずみや滑りが出やすいので、毎日さっと洗っておきます。

ストレーナーも深型から浅型に取り変えました。浅い方がゴミを取り除く回数が増え網が汚れにくいからです。
それでも年に2度はS字管パイプブラシを通して掃除しないと心配です。
水栓類も寝る前にペーパーでさっとひと拭きすると水垢がつきにくいです。
とにかく水回りは水や湿気を少なくすることがカビ対策です。

面倒にも思えますが、少しの労力と継続が「大掃除」のような大がかりなものにならずに済みます。
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サークルの忘年昼食会は博多味で

2019年12月18日 | 古文書・サークル活動
今年のサークル活動は、この忘年昼食会で終了です。
メニューは博多の味を楽しむ、「博多味献上お献立」。
福岡と区別して、博多の名前は独特です。例えば「おきゅうと」。博多湾の「エゴノリ」で作られた、喉ごしのいいつるんとしたものです。広島から来た人は初耳だったようです。
スーパーには並んでいますが、何かきっかけがないと手が延びない、安価で地味~な食材です。近年は埋め立てによるエゴノリの不漁で生産者も減ったようですが、何よりも洋食傾向で消費が減っているのが実情の気がします。食は正に世相を表しています。

右奥にある「博多がめ煮」が最高!ダシがよく効いて、京風よりは少し濃い目の味。特に味がしっかり染み込んだシイタケは絶品!鶏肉もぶりもホロホロ。くどくない濃い目の味は私には絶対出せない味です。京和風のお店の上品さはなるほどと納得できますが、ちょっとインパクトが足りないような。

そうそう、福井市お城近くの蟹のお店「武」の煮物も絶品でした。この二つは私の中の美味しい煮物の記憶です。
また機会があればと「武」を調べるともうなくなっているようです。ホテル推薦のお店でしたが、後継者がいないと聞いて気になっていました。やはり・・・、残念。

長崎のいかシュウマイが全国版になり久しいですが、今日の「ふくしゅうまい」は格別!「ちいちいふくの唐揚げ」もほくほくの身で、ここはフグにこだわってます。

サークルは丸11年経ちますが、最初からのメンバーは半分に減りました。女性は3分の1程ですが、社会生活が豊富な男性陣の話は為になるし話が広がり面白いです。
年明けには3冊目の解読した本を出版予定です。



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成田山久留米分院 「救世慈母大観音像」工事の物語

2019年12月13日 | 本・新聞小説
JR九州上り線久留米駅の手前右手に遠く、路線バスなら近くに天を突くほどの真っ白い巨大な観音像を目にします。千葉成田山新勝寺直系の、成田山久留米分院の「救世慈母大観音像」です。高さ62m、1982年建立。写真はネットよりお借りしました。 
     
この観音像50mの肩の上に、高さ12mの巨大な「お顔」を乗せる難事業を清水建設から請け負った断熱会社の物語です。
タイトルは、箱嶌八郎「領収書」副題が〈続自分史・苦闘編〉。第7期『九州文学』第41号に掲載されたものです。
著者は古文書サークルの、同じテーブルの「仲間」で、幕末期の黒田藩の下級藩士を題材にした『ほくろ』が九州文学大賞に選ばれました。

現実に早大政経出身の著者は商社に勤めていましたが、転職に大きな夢を描き友人と会社を立ち上げます。
小説ではポリウレタン施工会社・三工ダンネツです。友人・神崎が社長に、主人公・鳥山は専務になります。
観音様の仕事がなぜ断熱会社なのか?
当時冷蔵車が普及してきて、ウレタンフォームを使った断熱材はトラックや漁船に使われていました。これを応用して型枠を作ろうというものです。
地上で作られた実仏大の観音像頭部(高12m×幅10m)、このマスターモデルに硬質ウレタンフォームを吹き付けて凹型の型どりをします。原型に忠実に滑らかさを出し、上空50mまで引き上げるための軽量化の条件をこのウレタンフォームは兼ね備えていたのです。
著者が携わった実際の話ゆえ、ゼネコンと下請け、経営者と組合、歩合制の改革、技術集団の技の凄さ、時代背景、科学と背中合わせの占いの精神世界、工事現場のリアルさで息つく暇もないほどの原稿用紙420枚の小説です。
 
依頼された型枠取りは、頭部を横に三分割して行われました。更に頭部の上に乗せる1.5mの「懸け仏」の型枠も作ります。滑らかな顔に仕上げるのには型枠も滑らかに。失敗は許されません。
この間に組合員の残業拒否や退職に振り回され、他社の従業員を借りたり、精神的に切羽詰まって山奥の占い師のもとに走ったりします。
この凹型を高さ50mまで運び上げて、型枠材をバックアップさせて組み立て、内側に木材を組み60cmの空間を作り、そこにコンクリートを流し込んで固めるのです。空中での作業にはハラハラドキドキ。『ひやひやもんの』難工事でした。

現実の観音様のお顔は、空中で部品が3段に組み合わされているとはとても思えない様な、滑らかな優しい美しいお顔です。
作業現場の内容が理解しやすいのは著者の描写力だと思います。私のような素人にもよく分かるし、当時の日本の上昇エネルギーを感じました。昭和57年という身近な時代背景は親近感が持てます。

空中作業は順調にいったものの、最後にコンクリートから型枠が外れないという苦境に立たされます。その時助け船を出したのが得意先の女社長。かねてから鳥山に愁波を送っている男勝りのやり手経営者です。
「グリスを流し込んでは?」と言うアドバイスが大きな効力を発揮し無事切り抜けることができました。
この難工事が評価されて清水建設は「技術賞」を獲得、下請け会社の凹型とマスターモデルを作成した芸術家先生の像は壊され何も残りません。プロセスよりも大空に映える観音様だけが評価されるのです。
清水建設の久留米分院建て替え工事の総額は30億円。ダンネツ会社の請け負い費は550万円。信じられないような格差にも鳥山は鬱屈とした思いを持ちます。

ヒントをくれた女社長に大きな借りを作った鳥山と会社は、神崎社長の意も含めて、女社長と山あいの温泉宿に宿泊することになります。勿論領収書は神崎社長も公認の会社持ち。この事が後に苦い結果をもたらすとは思ってもいませんでした。

丁度、親会社を経営する神崎の父親が亡くなると、その後継者として親会社の社長に昇格し、ダンネツ会社の新社長には妻が横滑りで決定しました。以前から社長の妻とは反りが合わず、鳥山の知らないところでこの話は進められていたのです。信頼していた工場長にも裏切られました。

鳥山は前社長・神崎から退職を勧告されます。しかも退職金は無し!新社長は領収書をちらつかせ「私的な旅費を会社のお金で支払ったのは横領に当たり、その者には退職金を支払う義務はない」と告げられたのでした。神崎も暗黙の了解をしていたあの温泉宿の「領収書」です。
工事の難題をひとつずつ解決し、滑らかで美しい観音像を作り上げた難工事完了の暁に待っていたもの、それは得意先の女社長との一夜の宿代の「領収書」という、苦い落とし穴でした。

結局は、ここで鳥山が所有していた会社の土地の一部を売り払うことで4000万円の売却代金が入ります。
もともと安く買った土地は、何十倍にも地価が膨らんでいたのです。計られたと苦笑しながらも、さばさばと辞めていく鳥山には悲惨さありません。それを元手に、もう次の新しい仕事を考えていました。
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小掃除

2019年12月12日 | 住まい&掃除
午後は白内障手術後の定期検診、もう丸4年経ちました。2年後からの検診は希望する人のみで、3年目検診で「術後白内障」のレーザー治療してもらいました。今回は異常なし、次は来年6月の検診です。

昼前はレンジフードの掃除。定期的にしているのでそれほど汚れておらず、オイルパックにもオイルは溜まらずベトつくぐらい。カバー(整流板)とオイルパネルの働きが素晴らしいのだと思います。

シロッコファンは中性洗剤を少し濃いめにして重曹を入れたお湯に1時間ほど漬け込みブラシでこすります。オイルパネルも洗剤水をビタビタと塗りつけてしばらくおき、水拭き、空拭きをします。スチームクリーナーは使いませんでした
🙇

6年間使用なので、これくらいの汚れは良しとします。

使うブラシは、azumaのシロッコファンブラシ、歯ブラシ、デンタルタフト。一番細かいところまで手が届くのは歯磨き用のデンタルタフトで、これはおすすめです。

シロッコファンを取り除いたら、中まで腕を入れて洗剤拭き、水拭き、空拭きをします。あまり汚れていないのは、よほど空気の流れが工夫されているからでしょうか。
去年はネットで見た重曹重視の掃除方法で、少し手こずりました。
今回は台所中性洗剤をメインにしました。今回の方が油切れがよくすっきり楽に仕上がりました。新しい発見です。

もうひとつリビングのエアコン。お掃除機能が働いて、かなりこまめに「自動掃除」が機能していて安心していました。が、上下風向フラップにカビが生えてるのを夫が発見!夏、冬18時間つけっ放しだったからかなぁ・・・。
二人で説明書を前に、パネル、フィルター、カセット、ダストボックスを丹念に取り外し、フィルターを傷つけないように掃除しました。
取り付けも説明書通りに順番に戻します。最後に「お掃除リセット」ボタンを押し、部品が正しく取り付けられているかの表示を確認して、リモコン運転をします。
2時間ほどかかり、これを業者に頼めば高いはずと納得。他の部屋の5台は今回は目をつむります。去年丹念に掃除しているし、何よりも使用頻度がリビングに比べて格段に少ないからです。ほんとは気力が残っていないのです。

花が終わり、4本の皇帝ダリアを引っこ抜いてホットしました。
まさに「皇帝の勢力」を広げるかのように、根が下に深く横に広く張り続けるので放って置けません。
庭に出ればどこにでも仕事が転がっているので、どこかで折り合いをつけないといけません。
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お好み焼きを白菜で???

2019年12月08日 | 食・レシピ
「親爺」殿ブログの男の料理、これでもかというほどのキャベツたっぷりのお好み焼きを参考にして作ったら、夫がことのほか喜びました。

今度は、「ためしてガッテン!」で白菜を使ったお好み焼きの紹介がありました。「えっ、白菜?」と半信半疑。

キャベツの代わりに白菜の黄色い葉の部分をたっぷり使ったもので、作り方は今までと同じようにバラ肉を使いました。

とーろとろの切り口。水分の多い白菜は、蓋をして蒸し焼きにしたら水が出てきたので、キッチンペーパーで拭きとってから仕上げ焼きをしました。
確かに年寄りにはとろとろ白菜は口に優しく、甘味たっぷりでとても美味しかったです!

リンクの下の方には、白菜を30分煮たダシの取り方も載っています。
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追記
白菜ダシ、作ってみましたが期待はずれでした。
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根と葉を使った 「かぶ丸ごとグリーンシチュー」

2019年12月07日 | 食・レシピ
また「あさイチレシピ」からです。かぶを丸ごと、海老も殻まで使います。12月5日(木)の番組です。
片栗粉をまぶして洗ったエビは殻をダシに使います。

殻はだしパックに入れてダシに使ったあと、取り出したもの。

お湯に、くし型玉葱、殻、白ワイン、コンソメ、ローリエを入れて弱火で5分。くし型かぶを入れて蓋して5分。
殻とローリエを取り出し、エビを加えてひと煮立ち。
別に、かぶの葉全部は茹でて牛乳、マヨネーズ、コンソメ、片栗粉を合わせてミキサーにかけ、これを先の鍋に入れて、とろみがついたら出来上がりです。

油を一滴も使わないヘルシーさと、後片付けが楽チンな料理です。何よりも口当たりがやさしい!

かぶの葉の栄養素は高く、捨てるにはもったいないので漬け物にしていましたが、この方法がありました!
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中村哲氏 アフガンの地で非業の死

2019年12月05日 | 福岡アジア文化賞

ブルーベリーの紅葉です。600gの収穫がありました。
★★★★☆★★★★☆★★★★

「中村哲氏が銃弾に倒れた!」と衝撃が走りました。数時間後には死亡が現地大使館から発表されました。あってはならないことが起きてしまった!辛い辛いニュースでした。
中村氏は中・高・大学と福岡市に関係があったことから、ぺシャワール会本部のある福岡市では悲痛な事件の報道や特集が相次ぎました。
2020年には「緑の大地計画」が最終段階に入り次のプロジェクトに移行する予定だったとか。私が語るにはあまりにも偉大すぎる方でした。

下記の西日本新聞の「アフガンの地で 中村哲医師からの報告」を見てください。
最終の報告がほんの少し前の12月2日でした。あ~ぁ、時計の針が2日前に戻せたら・・・・

2013年には福岡アジア文化賞大賞を受賞されました。この時のブログをみて中村哲さんの偉業を知っていただけたらと思います。
https://blog.goo.ne.jp/tkgmzt2902/e/32c41a1fd9cbe6fa853c560c369186c7
授賞式のスーツも靴も決して高価なものでなく、報奨金の500万円はショベルカーが買えると会場を明るく包まれました。折に触れての言葉は重たく心にずしりと響くものばかりです。せめてこの崇高な志が受け継いでいかれることを願ってやみません。
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『あきない世傳 金と銀』高田郁

2019年12月04日 | 本・新聞小説
安納芋で「芋羊羹」を作りました。ほんのひとつまみの塩を入れ忘れたので、代わりに桜の塩漬けをちょっと乗せました。



友人から高田郁さんの本が回ってきました。1・2・3巻は読んでいたのでその続き4・5・6巻の時代小説です。武家社会とは違う庶民の生き方、市井の生活が丁寧に分りやすく書かれています。NHK「みをつくし料理帖」の原作も高田郁さんです。



江戸中期、学者の父とよき理解者である兄をなくした主人公・幸は9歳で大阪天満の呉服商「五十鈴屋」に奉公に出されます。
「一生鍋の底を磨いて暮らす」女衆(おなごし)でありながら、徐々にその才能を番頭に見いだされます。
学者の父からは「商は詐なり」と教えられていた幸ですが、次第に商いに惹かれていきます。

そして奉公人から五十鈴屋の店主の妻の座に。結婚、死別、再婚、離婚、再婚、死別と同じ五十鈴屋の家族の中で、あり得ないことを有りうることのように自然に繰り返しながら、危機に陥った経営を建て直し・・・と幸・不幸を繰り返しながらの、言わば立身出世伝です。
一つ一つの事象、商法、世の中の経済状況をなるほどと納得させ、共感させ、ジグザグしながら右肩上がりに上っていく義理人情が心地よいです。

歴史小説ではないのですが、著者は庶民の衣食住を丹念に調べていて、大阪商人の家庭、老舗の仕組み、商人の組織と流通、着物の歴史がよくわかります。
たびたびの危機を乗り越え、大阪を本店にして江戸進出を果たし、人や商習慣の違いを乗り越えながら、呉服が絹から木綿へと流通が変わろうとしているところで力量発揮、そこで終わります。まだまだ7・8巻へと続きます。
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呉服商仲間の決まりは厳しかったようです。商品を客の元へ持参して売る「屋敷売り」、つまり外商。注文を受けて客の元に届ける「見世物商い」。この二つは掛け売りで、貸し倒れのリスクもありました。
「店前(たなさき)現金売り」もあります。
この頃は反物だけを買い、その後は個々人に合った仕立てが普通。絹物だけを扱う「呉服屋」、綿は繊維が太いので「太物商」とは区別されます。
絹が重宝されていますが、合理的な綿が勢いを持ってきます。この頃の帯は前に結び、それが後ろ結びに変わるところです。

この辺りの仕組みにヒントを得れば、商習慣を破って新しい需要を考えた商いの発展があり、これが緻密なストーリーに繋がっています。

丁稚→手→️番頭と変わっていくごとに、名前も〇吉、〇七、〇助と、吉→️七→️助と規則的に変わっていきます。〇には名前が1文字入り、ここで他人と区別されます。これは私には大きな発見でした。

丁稚の間はおよそ10年。住み込みで無給、お仕着せを与えられます。
手代になってやっと接客、商いができ給料ももらいます。
番頭は経営や家政も任され、暖簾分けもあります。
とにかく肩の凝らないスラスラ読める楽しい読み物でした。

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