
トーストスプレッドと書いてあります。パンに塗って食べる朝が楽しみ!
昨日のカレー鍋の残りと冷凍グリーンピースの豆ご飯が残っているのでお昼はこれを使おう、と11時50分に家を出てカーブスへ。1月はまだ三回目。なかなかもとのペースに戻りません。快晴の今日は快適で、体が軽くなりました。
ということで、1時過ぎての昼食になりました。
残ったスープに豚肉やブロッコリーを入れているので目新しいメニューに見えるようで、スープカレーが好みの夫は喜びました。鍋にはいろんな味が染み込んでいるので深い味になっています。糸こんにゃくが見えるのはご愛嬌。
ごまかすのは「ちょろい」・・・。美味しければ、それに手間もかかっていないとなれば上出来のお昼です。
ブロードウェイで、ベルサイユ宮殿オペラハウスで、大英博物館で、と国内外で大活躍の宮本亜門さんの講演会に行ってきました。舞台に登場されるや否や、観客にも幾つか問いかける視聴者参加型で先ず亜門氏と一体化。
話はとにかくテンポが速い、聞く人を飽きさせない勘とコツで、完全に亜門ワールドに引き込まれてしまいました。
宮本家のルーツ、両親の特異な出会い、不登校時代、演劇人の時代、演出家への目覚め、世界での活躍など、聴衆の息遣いさえ聞こえない程に宮本さんの世界に入っていました。
サスペンス風な表現には息を飲み、お笑い風にリラックスさせては大爆笑、そして静かに感銘し・・・ととても濃密な1時間30分でした。
ご自分の高校生時代の不登校と引きこもり状態を演出家らしく、劇的に、体を使って、声色を使っての話だから、狭い演台でなく広い舞台を行き来してのトークです。並々ならぬ才能が伺えました。
親や世間のいう『普通』が感受性の強い宮本氏には理解できなくて自分を世間とシャットアウト、部屋に鍵をかけてしまいました。親が言うのはいつも将来のこと、先のことばかりで現在の自分を見てくれません。部屋にあった本、10数枚のレコードを毎日毎日繰り返して聴いていくうちに次第にイマジネーションが広がっていく体験をされたそうです。
ある日の両親のすざましいバトルを見た後で、やっと慶応病院の精神科で治療というよりは話に行くという感じが続いて、ある時気がついたら学校に行っていた・・・、という舞台演劇みたいな内容でした。その閉じこもりがなかったら今の自分はなかったかもしれないという言葉には深い思いがあふれています。
60歳とは思えない身体と頭脳、今を見る眼の若さに元気づけられました。
私も、世間の『普通』に居心地の良さと安心感、安定感を求めていた自分を重ねて、子供たちに辛い思いをさせたことに申し訳なさを痛感しました。今頃わかっても遅いか・・・。
海外で大成功だった作品の凱旋公演『画狂人 北斎』が2019年1月に、オペラ『金閣寺』が2019年2月に予定されているそうです。その一部が映像で流れて観たいと思いましたが、地方までは来ないだろうな・・・。
この日の昼食は、妹と一緒だったので例によってデパ地下の和食レストランで。
デパートの1階にある和-cafe「若竹」の若竹膳がおいしかった!ちらし寿司の具材がたっぷり、何より小さなお重のおかずの味が久々のヒット!和の美味しさ旨さ美しさがたっぷり詰まっていました。
妹とランチを済ませた後、土居義晴氏の講演を聞くためにアクロスへ。テーマは「和食の心地よさ」。
和食文化を未来に繋いでいくために、持続可能な料理とは。原初の食の形に立ち返り、「一汁一菜」を提唱されていました。
土居勝氏を父親に持ち、フランス料理の修業にフランス、スイスにまで行った経験から紡ぎ出されたものでしょうか。
今、一汁一菜は通用しないかもしれませんが、美食の中にどっぷり浸かっている現代人への警告もあるのでしょう。
主婦にとり時々でも一汁一菜だったら、こんなに嬉しいことはありません。先ず男性を啓蒙し「一汁一菜」を受け入れる素地を作ることが先決かも。
関西弁の優しいトーンで、確かに人を引きつける魅力がありました。
猛暑の夏はカーブスは週2にして、夕方は時々ウォーキング。家から数百mのところにある池の周り500mのウォーキングコースを4周ほどします。
500mを5分で歩くことが基本で、5分をオーバーすると体力が落ちているのかなと大まかな指標にしています。
カーブスで筋トレはできても、やはり体重をかけて歩くという行動は必要です。
春の桜のトンネル今の緑のトンネルに、その下を歩ける貴重な空間に感謝しています。トンネルの入り口で不快指数が急降下、その快適さが幸です。
過日、池坊専好さんの講演会に妹と出席しました。母上とは対照的な謙虚で涼やかな声と語り口、生まれたときから花ばかりでなく、枯れた花や朽ちた木々をも慈しむ姿勢に感銘を受けました。
伝統と文化をどう考え繋いでいくか、家元としての重責をしっかりと受け止め、未来を見つめる眼差しは新鮮でした。話しながら実演し、こんな形式で国際機関でも活躍されているようです。
実演された久しぶりの立花を見て、小学生だった私に「真・副・体」と花を生けながら教えてくれた母を懐かしく思い出しました。真・副・体のシンプルな空間の美しさを子供でもかすかに感じとっていました。
写真の立花は側面からのものでよく見えませんが、研ぎ澄まされた空間の美に、大英博物館の日本コーナーで見た、日本刀の張り詰めた美しさを思い出しました。日本の美はやはり格別です。