新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ハノイ、ハロン湾へ③

2017年03月15日 | ’17年ハノイ、ハロン湾

朝から雨のハロンから、再びハノイへ戻り市内観光に向かいます。10人グループの旅は、リピーターが多かったせいかスムーズで、ガイドさんの点呼もなく時間のロスもありませんでした。
ハノイでもハロンでも住宅の建築とデザインに特徴がありました。間口が狭く、奥へ長く、上に高く…というマッチ箱を立てたような感じです。1階から屋上階までがなんと1軒の家と聞いてビックリ!

車窓から見る田舎の町の建物は、1階は暗くてかなり古びていても2階から上はきれいなのが印象的でした。結婚したりすると上の階に住むそうです。この国も子供は2人迄で3人目から罰金だそうです。最近はその決まりもだいぶん緩んできたとか。

途中、ベトナム特産の陶器で有名なバッチャン村に立ち寄りました。16世紀ごろから、このバッチャン焼きが日本に輸出され茶人たちに愛されているのは聞いていました。

   

工房も見学。手描きが丁寧になされていました。右がお土産に買ったもので、湯呑と塩入れを2個ずつ。ついでに竹に漆を塗ったトレイも。毎朝使うのにちょうどいいサイズでした。

   

生春巻き。つけダレがおいしく、塩もおいしいのです。調味料も買って帰りました。空芯菜のニンニク炒めは帰ったら絶対に真似しようと思いました。毎回コース料理なのに取り分けるのであまり豪華には見えませんが、味は太鼓判!

ハノイの街はエネルギッシュ!日本のバイクはが人気があって10万円ほど。車は例えばレクサスが日本で500万円ならベトナムでは1000万円と税金が高いそうでうす。
高校生はバイク、中学生は電動自転車、小学生はバイクでの送迎が多いようです。

    

旧市街で行き交う車やバイクの道路を横切る時、「道路を横断する時は横に並んで広がってゆっくり歩いてください。絶対に急がないように。車に轢かれます!」とはガイドさんの口癖でした。信号が少ないのです。右の写真は学校が終わり家族の迎えを待つ小学生たち。ベトナムの識字率は90パーセントと高いそうです。

    

バイクの女性達はほとんどこんなかわいいマスクをしています。日常的に使うんですね~…。大気汚染、水質汚染、電力不足など、途上国特有の問題に直面しています。右は旧市街の電線の束。数十本もまとめてあるのがあり、よくショートしないものです。

ホアンキエム湖。少し背の高いのが妹で、その間の建物は13世紀に元の侵攻を撃退した将軍が祭られている玉山祠です。前日に水上人形劇で見たカメと剣の伝説の場所にもなっています。実際に1968年に体長210㎝の大亀が発見されています。

   

ホーチミン廟。偉大なホーチミンの遺体が大切に守られているようです。右はタンロン遺跡。11~19世紀に栄えたベトナム王朝の城が築かれたところです。

   

タンロン城の北門とハノイ大教会。フランス植民地時代から120年。その時の遺産ですが、ハノイでも40万人のカトリック信者がいるそうです。

最後の夕食はハノイ サフル ホテルのレストランで。   
   

定番のカニスープとバナナの花のサラダ。バナナの花のどの部分かわかりませんでした。毎回このスープがでて、とろみがついているのでお腹が膨らみます。こうして見ると、日本のレストランと変わらない気もしますが、長い歴史の中で守られ残されてきた味にはその国の誇りを感じました。
   

今回の夕食は、取り分けでなく個別に運ばれてきました。ナンプラーを入れたタレもクセがなく甘口でした。ハス茶とココナツのアイスクリームがデザートです。

真夜中の1時過ぎにハノイ空港を飛び立ちました。帰りは飛行時間も短くなるのであっという間に福岡に着きました。近いというだけで気分的に楽な旅行で、ホントに行ってよかったと思いました。

陶器を買ったときに入れてくれた包装紙代わりの干し草の籠。ベトナムの人は手が器用で労力を惜しまないのです。雑貨も驚くほど安く、若い労働力が豊富で人件費は中国の半分以下だとか。この籠も捨てるにはもったいないので花を活けてみると結構風流でした。

ハノイの気温:25℃くらい 日差しは強い服装:シャツブラウス、半袖シャツ、パンツ 

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ハノイ、ハロン湾へ②

2017年03月13日 | ’17年ハノイ、ハロン湾

朝起きてカーテンを開けると、素晴らしい眺望のはずの海が霧雨で見えません!ガイドさんの予報では晴れではなかったのかしら・・・。メインイベントのハロン湾クルージングはどうなる???

美味しい朝食をゆっくり頂き、ゆたっりホテルでくつろいで10時出発。まずはホンガイ地区観光で、バイト山、竜天寺、ハロン市場を回ります。


ハロン湾に侵入した海賊たちが襲撃、掠奪を繰り返すので、村人たちが天に祈りを捧げていると、親子の竜が沿岸の村に舞い降ります。その地がロンティエン寺(竜天寺)です。台湾のお寺と似ていました。

 
巨大なハロン市場。市場の生鮮食品部は主婦のもっとも気になるところ。どれも持って帰りたいものばかりです。通りで見かけたシナモン30センチほどの棒の束。妹と二人で最後まで気になっていましたが、移動中でチャンスを逃しました。

昼食はハロン湾レストラン30件中6位の評価を受けている『Cua Vang Resyaurant』です。おいしかったのでガイドさんに名前を聞いて後で調べました。

 

 
ハロン湾はイカが有名で、最も美味しかったのが『イカのすり身揚げ』現地では『チャームック』。市場や露天でも山盛りにして売っていますが、ここではお一人様1個…とは残念。味も食感のよさも一番心に残りました。

朝の小雨もいつの間にか止み、ハロン湾の霧が晴れていよいよクルージングの出発です。




ロンティエン寺に舞い降りた2匹の竜は、海賊たちが襲来するたびにその尾で山を切り裂き、口から宝玉を吐きだして海賊船を沈めていき、海賊船が消え去ると宝玉は岩山へと姿を変え海の砦として湾を取り囲み、以来村々を守り続けているというのが伝説です。竜(ロン)海(ハ)から、美しい響きの「ハロン湾」の呼び名が生まれました。
実際に、13世紀フビライが襲ってきたときも奇岩群を巧みに利用して迎撃したそうです。

クルーズの途中、岩山のひとつに「ティエンクン鍾乳洞」がありそこに上陸しました。150段ほどの階段を上り鍾乳洞に入ります。
2億5千年前から生物の堆積、隆起、浸食、沈降しながら、まさに大自然の彫刻を作り上げていました。

 

      

4時間のクルージングの最後は、船内でのハロン海鮮料理を頂きましたが、写真に残すのをすっかり忘れていました。

下船後は水上人形劇の鑑賞。これはぜひ見たかったのです。ベトナムの伝統芸で音楽は生演奏。水中の人形は、生歌と楽器の演奏に合わせて浄瑠璃の動きよりもなめらかに、コミカルにチャーミングに、キュートに動きます。
簾の向こうに、浄瑠璃の黒子にあたる7人の人形使いがいて、人形の出入りは3枚の簾の継ぎ目からスムーズに行われます。人形操者はゴムの服を着て腰まで水に浸かり棹や糸を使って動かすそうです。想像
以上のベトナム芸能の深さに満足しました。

  

ホテルに帰ってから残していたデザートのバナナを食べてみると、ねっとりとして糖度が高くとてもおいしい味でした。まだ青かったし、食事中には食指が動かなかったのですが。これって国内用と輸出用では収穫のタイミングが違うのかなと思ってしまいました。

温度:18度くらい。雨のち午後曇り。
服装:綿の長袖襟付きカットソー、半袖下着、パンツ、単衣のコート。海上は寒くて薄手のダウンが欲しいくらいでした。   

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ハノイ、ハロン湾へ①

2017年03月12日 | ’17年ハノイ、ハロン湾

興味がありながらも暑さを想像するだけで、私の旅行の候補リストに載らなかった東南アジア。それが思いがけなく妹から誘いがありました。台湾の高雄くらいの緯度と4日間という短さに心を動かされすぐにOKしました。
ハロン湾クルージングは世界遺産のテレビ番組でもたびたび目にしており、そのまさかのハロン湾に行けるとは・・・。

福岡空港からベトナム航空で5時間、ハノイのノイバイ国際空港に降り立ちました。ここから東へ170キロのハロン市へひた走ります。高速道路の料金所で世界遺産の大きなエンブレムマークが歓迎してくれました。



途中、お土産屋さんへ。ベトナムコーヒーのさっぱりした味と蓮の実の砂糖煮で一息つき、また埃っぽい国道をひた走ります。
長時間のバス移動中は、ガイドさんの「講義」のような詳しい説明を聞きながら大まかなベトナムを理解しました。車窓からのエキゾチックな風景と、そこから垣間見る暮しのイメージへと退屈する暇はありません。だから私は、長いバス移動中も「旅のうち」と興味はつきません。
ベトナム戦争終結後は社会主義体制ヘ、それが行き詰まって市場経済導入へ。その後の30年間の発展には目覚ましいものがあるようですが、まだまだ日本の戦後のような素朴で猥雑な光景が見られます。それがどこか懐かしくて私は嫌いではありません。
ここは良質の石炭が取れるらしく石炭による発電が主流で、国道沿いの木々の葉はその粉塵でグレーにおおわれていました。野良仕事の女性やバイクに乗る人は一様にマスクをつけていました。

夕食はバイチャイ市街の中心部、ミスリンホテルのレストランでとりました。エビ、カニ、魚、野菜のベトナム海鮮料理は日本人の舌に馴染み、薄味で油っぽくなく、食べた後も胃にもたれることはありませんでした。冷たく冷えたハノイビールとピッタリでした。
67年間のフランスの植民地時代を経ていますが、食はしっかりと伝統が守られていました。

まだ明るいうちに目的のサイゴンハロンホテルに到着。なかなか立派です。

 

 
今回の旅は妹からの誘いで、初めての姉妹海外旅行を楽しみにしていました。お互いに気遣うこともなく、広々の部屋で2泊とはラッキーです。
9階の部屋のバルコニーから見下ろせば、ヤシの繁った庭はやはり南国らしくゆったりと流れる時間を感じました。ハロン湾は冬を過ぎて春に向かう時期ですっきりした青空とはいかないようでした。

海外でのスマホは気づかないうちに高額になることもあるので、モバイルネットワークを「0FF」にして旅行中ぐらいはスマホから離れて旅を楽しみ、緊急連絡だけをSMSを使ったら…と、息子からアドバイスを受けていました。
ホテルはWi-FiがOKでしたが、モバイルをONにしてと表示されたために、やっぱりその勇気が出ませんでした。腫れものには触らずにおこう…。
以前のiモード携帯、つまりガラケーは自動的に現地に対応するようになっており、電話もメールも国内と同じ操作でOKだし、使用した分だけ払えばいいので使いやすかったと思います。
海外旅行のためにもスマホにしたのに使いこなせなくてァァァァ(´゚Д゚`;)

温度:20℃ぐらい、小雨のち午後曇り 
服装:薄手の単衣のコート、アクリル薄手のニットプルオーバー、半袖下着シャツ、パンツ

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