今日は、7年間、60億キロの長ーーーい旅を終えたはやぶさ帰還の予定日。その帰還の様子を、和歌山大学宇宙教育研究所がオーストラリアからインターネット中継するというので、22時30分からパソコンの前にスタンバイ。音声も画像もとぎれとぎれでなかなか正常につながらず、それでも「あきらめずにカプセルが大流星となって画面上に出現するまでご覧ください」ということで、じっと我慢。20分たったころ、管制室のあと3分…という声とともに、やっと画面が定まってきました。そうだ、この瞬間の映像はカメラに収めておくべきだ・・・とばかりに、階段を駆け下りてカメラを取りに。
画面の向こうから聞こえる「あーっ見えた、見えた!」の声に目を凝らすと、画面下方に白く光るものが動いています。「ほら、これ、これ!」「お帰りなさい。」「あーっ燃え尽きちゃった・・・」のスタッフの興奮した声が聞こえます。一瞬にして白く光って燃え尽きた後、カプセルだけが右方向へ動いて行きました。身を焦がして壮絶な一生を終えたはやぶさ本体、予定では切り離されたカプセルがパラシュートを開いて砂漠に落ちることになっています。黒くなった画面ではちょっと沈黙があって鼻をすする音が・・。スタッフはやはり胸が詰まったようでした。