新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

台湾周遊5日間⑤

2012年03月22日 | '12 台湾周遊

 最終日はフリータイム、再度故宮博物院を訪れました。地下鉄「中山国小」→「民権西路」で乗り換え→「士林」下車20元(60円)  タクシーで故宮へ100元(300円)。

 入場料160元(480円)、オーディオガイド100元(300円) 但しパスポートを預けることが条件。交通費を含め、日本に比べると格段に安いです。

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 蒋介石は満州の日本軍から北京の博物院の収蔵品を守るために南京へ疎開させ、第二次大戦後に北京、南京に戻しました。しかし今度は中国内で国共内戦が激化し、形勢が不利になった蒋介石は重要文物を精選して1948年に台北に運びだしました。これが現在の国立故宮博物院になります。

 中国から持ち逃げした・・・と思いがちですが、本土では文化大革命の嵐が吹き、組織的に文化財が破壊されたことを考えると、台湾へ持ち込んだその歴史的役割は大きいものだと思います。

 前日に見た汝窯青磁の水仙盆には2個ともに貫入があり、他に完璧なものがあったはずと探すと・・・、ありました!これが見たかったのです。汝窯青磁「雨上がりの空の色」の『青磁無紋水仙盆』は11世紀後半~12世紀初頭のものです。明るく静かで高貴な輝きがあり、全く小さなヒビさえありません。貴重な伝世品です。

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Cimg8662 訪れるたびに必ず見るのが、上の写真の豚の角煮の『肉形石』。思わず箸を出したくなります。表面を磨いて染色し、毛穴や肉の質感が本物以上に本物!

左の写真は、前日に大理石工場で見たその原石にあたるものです。これを磨いて磨いて作品のように作っていったその発想が素晴らしいと思います。『翆玉白菜』にしろ然りです。日常の食べ物、特に中国にはなじみのある豚肉や白菜を貴石を使って彫るというところがちょっとユーモアがあって人気の秘密かもしれません。

 70万点の収蔵品があるらしく全部見終わるのに7,8年はかかるとか。やはり中国3000年の歴史の重みを感じます。

 今回の旅のメンバーには、リタイア後やるべき20の目的を持ってそれを実行している人、マレーシアでロングステイをした人、早期退職をして美術館巡りなどをしている人、母親の3回忌を済ませてやっと姉妹旅行ができるようになった人、テレサ・テンの法要に日程をあわせて参加した人、アジア巡りが大好きという夫妻、69歳同級生の4人組などバラエティに富んでいてとてもいい旅行仲間でした。

 帰りの便は、キャセイ航空台北発17:50(日本時間18:50)、福岡空港着:20:55  夕食も機内食で済ませました。デザートがおいしかったです。追い風のためか30分も早く到着しました。

 ところで今回の旅費。超格安と書きながら金額を書いていませんでした。かつて高い費用で旅行をした人には申し訳ない様な料金ですが・・・。この価格を見て「え~っ!!」というリアクションが楽しみです。これからの自慢話になると思います。

旅費:39900円(オプション料金は別)  サーチャージ:14000円   空港使用税など:2445円

 DMの冊子に掲載されていた日月潭、高雄、太魯閣周遊で39900円に心を動かされました。しかし、よく見るとそれは出発が、エバー航空12:10、帰りはホテル発が早朝5:30 エバー航空台北発8:10とついて行けないような時間設定でした。諦めきれずに他をインターネットで探していると、サーチャージが2倍以上に高くはなっているけど、そのツアーの別バージョンでキャセイ航空使用のものを見つけたのです。これが3月のみの催行4回だけ。何でも冊子に載ったツアーの申し込みが殺到したので、急きょ新しい商品を作ったとのこと。ということはあぶれた人が得をした???ということかしら。

 格安旅行というと、初日と最終日が飛行機での移動日だけというものが多いのですが、今回はなんとラッキーなツアーだったことでしょう!ホテルも予想以上、毎日の食事も満足、何よりガイドさんが優秀、メンバーもよくまとまったと思います。旅の仲間にも感謝しています。

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台湾周遊5日間④

2012年03月21日 | '12 台湾周遊

 朝食バイキング 6:00~   出発 6:45 

 行く先の太魯閣で道路工事が行われており、50分間作業して10分間が通行時間。一日中その繰り返しのため、その貴重な10分間を狙うための早朝出発になったのです。それにしても早すぎる~!でも朝食の時に、海に面したガラス張りのレストランから素晴らしい朝日を見ることができました。早起き組はこの時間にすでに散策していました。アジアン調のリゾートホテルだから、ここでもう1泊してホテルライフを楽しみ、海岸の散策ができたらいいのですが。

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  ずーっと行きたいと思っていた太魯閣峡谷(タイルーコーシァークウ)は、以前に地震の影響で通行止めにあい断念したところです。中央山脈から流れ出る水に大理石の山が浸食されてできたのが巨大な太魯閣峡谷で、頻繁な落石のために事故もたびたび起きる様です。

 青いヘルメット軍団がいます!中国からの観光客でした。みんな「・・・???。私たちは必要ないの?」 ガイドさんの説明では、日本人はガイドの言うとおりについて行くが、中国人は勝手に危険ゾーンに入っていくからヘルメットをかぶる様になっているとのこと。昨年は中国人が5名亡くなったそうです。途中のトラックには青いヘルメットが山積みされていました。中国からの観光客は半端な数ではないのでヘルメットもすごい数です。「毎日何百人も被るけど、洗わないので臭い臭い!」とはガイドさんのことば。

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 大理石工場見学の後に花蓮駅に向かいました。花蓮から台湾北部の七堵までディーゼル特急<自強號>で2時間弱。旅先でいろいろな乗り物を利用すると旅の味がグンと深まります。何よりも嬉しかったのは、車内で「池上弁当」の昼食だったからです。池上米は台湾のコシヒカリといわれるほどのブランド米で、「池上弁当」は世界に知れ渡っているとか。

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Photo_5 車中でガイドさんから花蓮名物の「花生」がプレゼントされました!これがとてつもなくおいしいのです。外は牛皮みたいな感じで、中は粉状にしたピーナツと粒々の砂糖が混ぜてあるようです。台北には売っていないということで作るしかない、家で作れそうです。

 ガイドさんの、台湾高速鉄道いわゆる新幹線の話です。新幹線の車体は日本製でシステムはフランス製。その整合性に信頼がおけなくて、怖くて当初2年間はガラガラだったそうです。これが両方とも優秀な日本製であったら・・・とここでも日本びいきが出ました。3年目からやっと乗客が増え、今では満席だとか。そういえば前回来た時に新幹線に乗りましたが、ほんとガラ空きで乗車した雰囲気が味わえませんでした。ただ、料金だけは曜日や時間帯によってずいぶん割引があり、そのフレキシブルな考え方が素晴らしいです。 

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 七堵で下車してバスで九份に向かいました。山の斜面にへばりつくように家が立ち並ぶ九份は、「日本時代」に金鉱で栄えた町でその後衰退。しかし24、5年前、映画の舞台で取り上げられて一躍有名になり、ほかの町とは違うノスタルジックな雰囲気に人気が出たそうです。狭い通りの両側には土産物店、食べ物、デザート屋などがぎっしり立ち並んでいます。

 その一角に「阿妹茶酒館」があります。宮崎駿監督が『千と千尋の神隠し』の構想を練ったといわれる店で、「日本時代」の遊郭の跡を改装したものだそうです。ここのお茶・翆玉の香りと味は最高でした。店員さんが中国茶の入れ方を演出をしてくれました。お菓子付300元(約900円)

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  台北の故宮博物院は、人、人、人、人、人・・・。いったいどれくらいの観光客でしょうか!今まで何度も訪れたけどこの人垣はまるで難民収容所みたいで、「白菜」も「豚肉」も行列!日本語のトラベルイヤホンで90分見て回りましたが、来るたびに展示物も入れ替わっているので、翌日のフリータイムを利用してもう一度ここに来ようと決めました。

 夕食は蒙古焼肉のバイキング。巨大な店内でのバイキング形式は朝食はいいけど夕食はちょっと・・・。 ホテルは新しくできた地下鉄「中山小」駅のそばの「統一大飯店」。★★★のビジネスホテルクラスです。

 ホテル近くの雑貨屋で新しい「南京錠」を買い、そのあとは足つぼマッサージへ。30分500元(1500円)。そこに日本語のできるアミ族の女性がいて、30分のマッサージの間楽しくおしゃべりしました。アミ族の母と福建人の父はそれぞれの言葉が違うので、共通語として使っていた日本語を聞いて自分も話せるようになったとのこと。台湾は人種が多くこのようなことがよくあるようです。

バス走行距離180km 21度  晴れ

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台湾周遊5日間③

2012年03月20日 | '12 台湾周遊

 朝食バイキング 6:00~  出発7:50 (この旅行社は朝早い出発と夕方遅くまで動き回るることで有名です)

 ツアーに付きものの総合民芸品店に立ち寄りました。みんなが興味を示した「北投石」のブレスレットに心が動き、娘に携帯で「いる?」と電話すると「いらない」。やったー、助かったー! でも信頼できる食べ物はここで買うことにしました。

 今日の走行距離予定は355km。高雄からさらに南下して台湾を東西に横切り太平洋側に出ます。山道に入る前に、南シナ海側の最後のトイレ休憩で楓港(フェンガン)下車。売店でフルーツ50元(150円)、海鮮団子のスープ50元のおやつ。

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 シートベルトをしっかり締めて急なカーブの多い山道を約30km走ります。意外なことに台北、台中の仏教墓地とは違ってキリスト教墓地が点在しています。ガイドさんによれば17世紀初めにオランダが占領したときに、原住民は山奥へ追いやられ、キリスト教は食べ物を与えてくれるということでキリスト教に改宗したのだと。このあたりから花蓮まで、台湾東部にはキリスト教が浸透している様です。

 折り重なる山々の間を右に左に曲がりながら走ると、ぱっと視界が開けて美しい海が現れました。太平洋に出たのです。広々とした海は青のグラデーションでまるで自然のパレットのようです。

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 昼食は台東(タイトン)で「郷土料理」。こんなにたくさんの料理が毎回出ます。これにご飯とフルーツが付きます。皿の上にはだんだん残り物が増えてきました・・・。私には四川料理や広東料理との区別がつかず全部「中華料理」です。

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  フィリピン海プレートとユーラシアプレートがぶつかって隆起したのが台湾。その真ん中にあるのが峻険な3000m級の中央山脈です。その中央山脈と海岸山脈の間を北に向かってひた走ります。ガイドさんと楽しいやり取りをしながら、長時間の乗車でもみんな元気、元気。総勢23名+ガイドさんです。

 茶畑の多い風光明媚な高台に真っ白い標塔が屹立しています。これが北回帰線標でこれから北はまた亜熱帯です。

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 花蓮(ホァリェン)に着くと、すぐにアミ族の踊りを見学しました。オプションで3500円、1時間。アミ族は15万人で原住民の中では一番多いそうです。よく伸びる声で歌のうまさが目立ちます。速いテンポの踊りを見てもわかるように体の動きは敏捷です。イケメンぞろいには定評がありました!

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 ホテルは海岸沿いの花蓮亜士都大飯店。ここも★★★★でした。夕食はホテルの広東料理。飲み物は毎回さっぱりした台湾ビール120元(360円)です。やっぱり安い!でも、そろそろお茶漬けと梅干がほしくなるころです。

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台湾周遊5日間②

2012年03月19日 | '12 台湾周遊

7:00 朝食バイキング。   8:30出発 

★ 寶覚寺(パオチュェスー)

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寶覚寺 は1928年建立の仏教寺院で、境内には30mの布袋のような弥勒菩薩像があります。何でも中国では布袋は弥勒菩薩の化身だとか・・・。戦前に台湾で亡くなった日本人移民のの14000柱の納骨所や慰霊碑もあります。

 建物が1999年の地震で傷んだので、それを覆うような形で新しいコンクリートの建物で保護しています。まるでお寺のマトリョーシカ??? 

 昔日本人が建てたものを、いつまでも大切に保存しておこうという心に感謝の念がおきます。日本が統治した51年間を「日本時代」と呼び、「占領」とか「植民地」とか「統治」という言葉はでてきませんでした。

 ガイドさんによれば、78歳以上の人は日本語ペラペラだとか。「日本時代」が残したいい習慣として、治安がよくなったこと、靴を脱ぐ習慣ができたこと、教育制度を普及させたこと、米作りを指導したこと、茶や砂糖や樟脳などの産業を興したこと・・・等々ガイドさんの日本評価は予想以上に高いものでした。

★ 日月潭(ズーユェータン)湖畔             ★ 文武廟(ウンウーミャオ)

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  日月潭は国内最大の天然湖で、海抜746m、水深39m。北半分が太陽の形、南半分が月の形をしているところからこう呼ばれているとか。日本統治時代の1928年にダム湖と発電所が竣工し湖面も広がりました。

 湖畔にある文武廟には、文の神「孔子」と、武の神「岳飛」「関羽」が祀られています。写真左は文武廟からの日月潭の眺め。太陽や月の形はイメージしにくいのですが、山と湖とカラフルな屋根のシルエットは間違いなく美しいものでした。

 高雄に向かう途中の嘉義(チャーイー)で中部田舎料理のフルコース。昨晩に続くフルコースにも飽くことなく挑戦します。途中、目には見えないけど北回帰線を通過し熱帯に入ります。ます。

★ 高雄・蓮池潭(リェンチータン)

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 高速度道路の両側に続く緑から離れると、蓮池潭の湖畔が広がってきました。湖上のツインの竜虎塔は、左の竜の口から入り右の虎の口から出ると悪行を消して善にしてくれるというありがたい塔です。

 色鮮やかな虎も竜も、ここではデフォルメされたりデザイン化されることは全くなくて、まさに張子の虎の超特大版。これこそが台湾を象徴する美なのでしょうか。

★ 高雄の果物

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 赤ピーマンみたいなレンブ、その右はナツメ、釈迦の頭みたいなシャカトウ。レンブはシャキッとした歯ごたえがあり淡白な甘みの嫌みのないおいしさです。ナツメはリンゴの味と食感が似ています。一番おいしかったのはシャカトウで、表面の粒々が滑らかになってくる頃が食べごろで、写真は半分に切ったところ。冷たさのないアイスクリームのような食感で、リピーターが続出するほどのおいしさでした。買う時にプラスチックのナイフとスプーンをつけてくれます。

 みんなが飛びついたのが台湾バナナ。完熟のおいしさは日本では味わえません。写真のバナナの実の先に付いている大きな紫色をしたのが花です。パッションフルーツは中がどろっとしていて苦手の味でした。

★ 寿山公園(ショウシャンゴンユエン)

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 高雄市内の寿山にある公園で市内や港が望めるスポットです。中には「忠烈祠」や「大東亜戦争完遂祈願」の塔がありました。園内にちょうど卵をたてにぎっしり並べた様な足つぼ用の道があり、その上を靴を脱いで歩けば足裏のツボに石がピッタリ当たって悲鳴を上げながらも挑戦していました。

 夕食は高雄市内の「龍興海鮮餐廳」で海鮮料理のフルコース。みなさすがにイセエビが出るとまでは思っていません。3回目のフルコースとなると食べるペースがだんだん落ちて、皿には残りが出るようになりました。何しろ、これでもか、これでもか、とサーバーのペースも早く種類も多いのです。

★ 台湾式マッサージ

 ホテルまで送迎付きのマッサージに行きました。全身マッサージ60分1500元。約4500円で絶対お得なマッサージです。ホテルのように大きな建物で各フロアに部屋がたくさんあり、これはたぶん観光客用でしょう。ベッドに並んで服を着たままでもOK。NHKのテレビをつけてくれましたが、いつの間にか眠ってしまいました。

Cimg8569 ホテルは華王大飯店、さすが★★★★です。

 部屋に入ってキャリーバッグを開けようとすると、専用の南京錠を失くしているのに気がつき、さあ大変!ここがヨーロッパだったらパニックになるところですが、何しろ「お隣さん」の国。意外と冷静でこんなへまをするのは私だけではないはず・・・。最終的にフロントの人が金づちで叩いて開けてくれました。カギは壊れましたが。

 ヨーロッパだったらチップを差し出すのは当然のこと。ここでも感謝の気持ちを表したくて差し出すと、後を追いかけてまで戻してくれました。気持ちよくトラブルを解消してくれるのはやはり四つ星ホテルです。

バス走行距離:280km 22℃ よく晴れていました。

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台湾周遊5日間①

2012年03月18日 | '12 台湾周遊

 福岡から北海道ほどの距離にある台湾。距離や親しみ易さから言えば、いわばお隣さん。外国旅行の緊張感はなく、急にふっと行ってみたくなる所です。今回は台中、高雄、花蓮、台北の周遊5日間の超格安のツアーを利用。3回の渡航歴はあるものの、個人旅行で台北や台中が中心でした。個人で動き回る時間と費用を考えたら、今回は信じられないほどの格安旅行でした。

 キャセイ航空 福岡10:25発  台北12:05着(日本時間マイナス1時間) こんなに短い飛行時間でも海外路線だから機内食が出ます。ワインもあります。急いで食べないと到着してしまします。

 機内の新聞「聨合報」は1ページを割いて東日本大震災1周年の記事を大きく取り上げていました。台湾は真っ先に130億円もの義捐金を集めて送ってくれました。博愛精神、日本友好の濃い国に謝謝!

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 台北の桃園空港から、東シナ海に臨む鹿港(ルーカン)に直行。ここは17世紀に中国福建省から移り住んだ人々が築いた港町。繁栄を誇った鹿港も、今では土砂で埋まり廃港になっていますが、昔の町並みが保存され、懐かしさをそそる屋台通りには、頭上に2列の提灯群が「これぞ台湾!」と異国を感じさせてくれます。そこを通り抜けると「天后宮(テンホウコン)」に出ます。

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 写真の「天后宮」は、海の守り神「媽祖」を祀っている廟で、長い線香を手にした老若の人が絶えません。真面目な信者さんの間を、観光軍団が物珍しげに歩いても一向に気を悪くする様子はありません。申し訳ない・・・。

 余分なものを排除し色を抑えて簡素を目指す、いわば引き算の日本の建築美とは逆に、加えて加えて・・・を繰り返した複雑で装飾的で多色で緻密で・・・と、いわば足し算の美が台湾です。

 添乗員さん無しで、同一の現地ガイドさんが5日間ついてくれます。日本語学科専攻の堪能な語学力を生かし、日本人の心と気持ちを理解し、ユーモアを心得、笑いの勘どころを押さえ、流行、風俗、歴史にも博識でチャーミングな人柄の女性ガイドさんでした。机上で学ぶだけでなく日本にもよく旅行して情報を収集し、常にガイド意識を高めているのがわかりました。このガイドさんのおかげで格安旅行の格がグーンと上がり、実に楽しい5日間の旅が始まりました。

Cimg8466 夕食は重慶餐廰で四川料理のフルコース。格安旅行でこんなにごちそうを食べていいのでしょうかという嬉しい感想です。

 この日の走行距離165㎞。晴れ一時曇り。15度。

 ホテルはスタンダードクラスの「雙星大飯店」。夕方から降り出した小雨で温度が下がり寒いくらいでしたが、台湾にはクーラーはあっても暖房がないとのこと。

洗面台にひび割れが・・・。やはり★★★のホテルでした。格安ツアーにしてはいい方かもしれませんが。

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