温泉の心地よい温もりも冷めやらぬうちに、帰宅したらとんだパソコンのトラブルに陥りました。
2日ぶりに開いたパソコンには、スパイウェアの警告が20個ぐらい入っていました。「ウイルス」とか「スパイ」とか聞けば、もう「危険がいっぱい!汚らわしい!」と思い込み全削除!これですっきりと思いきや、そのせいかどうかは正確ではありませんが、Outlook Expressが消えてしまい完全にその機能を失ってしまいました。(後で調べたら、スパイウェアの危険度が中か低のものはそのまま残してもいいとのこと。なんと、削除によりアプリケーションが開かなくなる恐れがあるので要注意とのことでした!)
回復に向けて、まず光回線のNサポート、セキュリティーソフトのサポート、それからパソコンメーカーのサポートとたらいまわしでも解決せず、行き着くところはマイクロソフトのサポート。
このMサポートはさすがに技術水準が高く、当方の状況を即座に理解し、OEの復活に相当の時間をかけて、あらゆる方法を試みてくださいましたが、OEの再インストールすら受け付けないほどにパソコンは傷んでいました。
最後の手段は初期化。といってもセキュリティーソフトのアドバイスでソフトをアンインストールしIEも電源を切った状態の中で、壊れたOEからバックアップを取ることが大変でした。Mサポートの丁寧な説明とアドバイスがなかったら修理に出すか、買い換えていたところでしょう。
初期化した段階では起動もスイスイでしたが、セキュリティーソフトを入れた段階でまたのろのろ起動に逆戻りし、8~9分かかります。ということは、私の場合は初期化の効果はなかったということ。それではとMサポートでのアドバイスでメモリーを増設することにしました。
使用中のメモリーは256MBで、最大1024MBまで増やせます。同じメーカーのメモリーモジュール512MBを2枚入れることをアドバイスされました。
しかし、メモリスロットに入れ替えるには、温度や埃や静電気に気をつけないと故障・破損につながると聞いて、自分でやるには不安がつのり、娘夫婦の里帰りを待って、ムコ殿にやってもらいました。大成功!心地よいクリックのリズムが購入時と同じように戻ってきました。
費用は2万3千円(ネットなら2~3割安く購入できたのに・・・と、ネット世代のムコ殿は納得がいかない様子でしたが)ほどかかりましたが、メモリの増設はすごい威力、私にとっては価格以上の効果です!なんと起動が2分あまりに!何しろメモリーを4倍に増やしたのですから。
ずーっと続いていた不快な持病が、あるときぴたりと収まり爽快な朝を迎えたという感じで、2週間もたついたパソコンに快適な画面が戻ってきました。ばんざ~い!!
写真は一月前に亡くなったchaguです。11才でした。
九州には珍しく雪になるとはわかっていましたが、せっかく帰省した息子の親孝行企画とあって、阿蘇の外輪山にある垂玉(たるたま)温泉に行きました。
山の中の一軒宿「山口旅館」は当主が7代目という歴史を持ち、60mの滝のふもとにある露天風呂「滝の湯」、大浴場「天の湯」、茅葺き露天風呂「かじかの湯」は、お湯あたりがとても柔らかく、源泉かけ流しの満足度が高い温泉です。なんといっても魅力なのは「日本秘湯を守る会」の会員旅館だということ。関東から、この温泉と黒川温泉に入るために正月休みに飛んできたという若い人もいました。
本館から100mほど離れた「滝の湯」は混浴で、60mの 2本の滝のそばにあり、女性には浴衣が用意されています。九州では雪の中の露天風呂なんてそうざらに経験できるものではありません。「えーぃ!」とばかりに実行して、パンフレットによくある「雪と露天風呂」の醍醐味を味わいました。ニの字ハの字の下駄の跡も情緒と風情がありました。入っていなかったらきっと後悔し続けたことでしょう。写真の建物が露天風呂の入り口です。
観光ホテルのようなきらびやかさはありませんが、係りの人の対応もよく、食事もおいしくいただきました。明治に逗留した白秋や鉄幹たちの足跡を物語る文書も展示され、文人墨客の宿でもあったようです。
一面の雪景色に、雪に飢えた九州のスキーヤーがどっと繰り出し、あちこちにJAFの車が出動。阿蘇のロープウェイも休業するという、年に何回かの雪の日に巡り合わせたラッキーな小旅行でした。
友人から大変美味しい大根の煮物をいただきました。大きめの輪切りか半月に切った大根を蒸して、天日で乾かすと、輪切りの大根が親指より小さくなるそうです。それをいりこだしとしょう油と砂糖で煮付けたものでした。「茹で干し大根」や「切干大根」と違って、もっちりとした歯ごたえと、しっかりしみ込んだ味がたまらなく美味しくて病み付きになりそうなほど。おでんの大根とは全く違った食感と風味。ぜひ自分で作ってみたいとまたまた真似してしまいました。
最初は失敗。雨が続いてきれいに乾ききらずにカビが生えだしました。2回目の挑戦も一週間たった頃危うくカビが生えそうになったので、ストーブの前で強制乾燥。3本の大根の出来上がりは両手にいっぱいくらい。どうにか成功しました。1本の大根からできた乾燥品は、なんとたったのこれだけです。
これを冷凍庫で保存し、青首大根が品薄になった夏に煮て、冷蔵庫で冷やして食べると最高だとか。とても夏まで待てそうにありません。乾燥には冬が適しているというので、また追加を作ろうと思っています。
年末にちらりと見たドラマの予告。『華麗なる一族』のタイトルと木村拓哉の思いつめたような横顔が映っていました。作者は山崎豊子氏。
山崎氏の社会派小説は「二つの祖国」「不毛地帯」「大地の子」「沈まぬ太陽」「白い巨塔」・・・など4~5巻からなっており、読み出したら惹きつけられて中断するのが困難なほど。この『華麗なる一族』(新潮社)は、日銀、大蔵省、銀行再編・・・などの難しい言葉が並んでいて後回しにしていましたが、気になって多忙な年末に思い切って購入。
忙しい年末でしたが、除夜の鐘を聞きながらやっと読み終わりました。不気味なほど権謀術数が渦巻く政・官界と、巨大な権力機構の銀行の内幕。山崎氏の徹底的な取材は定評があり、それだけに各界の結びつきと人物相関図、人間の冷酷さ、上流社会の内側・・・と多彩で息もつかせない面白さです。
出演者の顔ぶれもなるほどと思う人が選ばれ、セットもインテリアも豪華、音楽もすばらしいらしくなかなか見ごたえがありそうです。ファッションもあの頃流行したデザインに出会えそうです。
昨年当ブログにおいでくださった方に心よりお礼を申し上げます。拙いブログでも、コメントをしていただいたらやはり嬉しいもので、そのお心遣いに感謝します。今年もよろしくお願いします。
喪中ということで注連縄や鏡餅などはしませんでしたが、やはりおせち料理ぐらいはと正月気分を味わいました。
8時間煮たこだわりの黒豆は丹波の小田垣商店のもの。10月に作ったマロングラッセも。お煮しめは1種類ずつ煮含めました。夕方になって百合根の買い忘れに気づき、夫がスーパーに走ってくれました。小鯛と豚の角煮とごぼう巻きは出来合いのものです。後で昨年の写真と比べてみたら、今年は盛り付けもワンプレートにぎっしり収めてしまい、かなり雑になっているのに気づきました。1年間の時の流れと手抜きの進化が恐ろしい・・・!
お屠蘇は朱塗りの杯でなく、控えめにワイングラスでいただきました。
朝早くクール便が届きました。夫の友人H氏からの大晦日に照準を合わせたこだわりの手打ち蕎麦です。年末に数百枚の原稿の締め切りがあると聞いていたので、蕎麦打ちはとても無理だろうと思っていました。それだけに、送ってくださった心遣いと『蕎麦うち職人』の心意気が感じられ、蕎麦にも付加価値が付いているようで感慨深く受け取りました。
ゆで方、洗い方、薬味の注意書きと、これも手作りのつゆも入っていました。
せっかくの味をゆっくり味わうために、夜にではなくお昼にいただくことにしました。コシがしっかりしいて、歯ごたえがよく、蕎麦の香りが上品に口の中で広がります。わさび・大根・ねぎ・のりの薬味で蕎麦の味を堪能しました。終わりはもちろん蕎麦湯です。これも手打ち蕎麦ならではの楽しみ方です。
放送界の要職にありながら蕎麦うちを修得され、話しを聞けばまさに「蕎麦うち道」の観すらあります。蕎麦の種まきから始めて、まさにスローフードの世界です。その考え方には主婦も大いに参考にすべきところがあると思いました。