福岡城さくらまつりが、早い開花に伴い四日も前倒しで開催されました。
熊本城に比べると少々見劣りするかもしれませんが、ここも52万石のお城だったのです。熊本城のように天守閣の雄姿がないのは、徳川幕府に気兼ねして天守閣をつくらなかったとか、いや天守閣の土台が出てきたとか、諸説あります。
とにかく、来年の大河ドラマ「黒田官兵衛」の長男・長政が建てたお城ということで注目度アップ。その城内の桜をちょうど満開宣言の時に撮りました。
官兵衛が隠居した御鷹屋敷跡の桜。見事な牡丹や芍薬の園でもあります。
雨宿りの東屋から。予報より早く降り出した雨で、東屋で1時間半も雨が上がるのを待ちました。
ここで西行の歌を一句
『 願はくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月(もちづき)の頃 』
後に、俊成が西行を偲んで詠った一句
『 願ひおきし 花のしたにて をはりけり 蓮(はちす)の上も たがわざるらん』
城内の一角には、鴻臚館の発掘作業が行われています。すでに「鴻臚館跡展示館」もあり、歴史ロマンがかきたてられます。全国で初めて古代のトイレが確認され、遺跡が展示されています。
展示館には、トイレットペーパー代わりに使っていた木片の「 籌木(ちゅうぎ)」が展示されており、「いにしえ」ににわかに親近感が持てます。
そこから発掘される排泄物が、また、物言わぬ「宝」の山のようです。人にしろ、恐竜にしろ、排泄物にはたくさんの情報が詰め込まれています。当時の人は「虫下し」にウリの種を飲んでいたらしいです。