新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

パン屋さん「サイラー」

2019年05月20日 | まち歩き
ボランティア帰りの夕方、新しくできたパン屋「Sailer」の看板を発見。
もしや???と思って聞いてみると、寺塚にある有名なパン屋さんも、ミュンヘンバイエルンオフィシャルバー「バイエルン福岡」も同系列とのこと!
「バイエルン福岡」の建て替えに伴い新しくお店をオープンしたとのことでした。
南区、中央区に続いて城南区にもついにできました!





イートインもできます。

サイラーのパンは20数年前からのファンなのです。嬉しくなって、夕方なのについパンを買ってしまいました。プレッツェル、ガイザー・ゼンメル、バゲットを。
プレッツェルに散りばめた小粒の岩塩を見たらもうたまりません。予定の夕食のメニューが吹っ飛んでしまいましとた。

夫もパンでもいいよということで、家の中のストック材料を総動員したのが今日の夕食です。


岩塩が程よい量のプレッツェルとビールの組み合わせは絶妙です。
ゼンメルは旅行の時にはこればっかり食べていました。

美味しかった!サイラーパン大好きな娘にも早速連絡しておきました。
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太宰府の菖蒲池

2018年06月07日 | まち歩き

九州国立博物館へ行く途中、太宰府の菖蒲池で足止めにあいました。3万本の多色の菖蒲が満開です。穏やかな感嘆の声があちこちから聞こえます。

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「西郷どん」 と 「らじる★らじる」

2018年03月03日 | まち歩き

大河ドラマ「西郷どん」が回を重ねるごとに面白くなってきました。サークル仲間の男性陣も女性作家林真理子さんの作品で西郷隆盛がどんなふうに扱われるかと興味深そうでした。
これからは幕末の歴史も思想も複雑になっていきます。文字で理解するのもいいですが、とてもおすすめのラジオ番組があります。何時でも、どこでも、何回でも聴き直せるので、私はスマホへのアプリ「らじる★らじる」を利用します。

NHKラジオR2火曜日放送「カルチャーラジオ 歴史再発見」。講師は町田明広氏『西郷隆盛 その伝説と実像』12回放送です。
初回は2018年1月9日ですが、「らじる★らじる」の「聴き逃し」➡「50音順」➡「カルチャーラジオ歴史再発見」で聴けます。私は「お気に入り」に入れているので第1回放送から現在分までが残っています。

その1回目が3月7日で配信終了で、順次1週間ごとに終了していきます。複雑な幕末思想と政治が実に分かりやすく説明されており絶対にお勧めです。

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今、福岡市美術館は休館中です。3年半の工事期間も後1年を残すところになりました。周囲はしっかり工事用フェンスが張られています。そのフェンスに昨秋から壁画が登場しました。
福岡県内の小中学生30人と一緒に作業したのは荒井良二氏。アストリッド・リンドグレーン記念文学賞(スウェーデン)を日本人として初受賞した絵本作家です。
荒井氏のアドバイスを受けながら5枚の金属板に描くライブペインティングです。筆を持つと「お利口になる」という事で、段ボールの切れ端や素手で色を塗り、広げ、リズム溢れるエネルギーに満ちた絵になりました。
工事フェンスは大濠公園のジョギングロードに面しています。大濠公園にも春のきらめきが戻っていました。

  

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チームラボ 福岡城跡の光の祭

2018年01月21日 | まち歩き

行くなら「今日でしょ!」という事で、福岡城址の夜の祭典を楽しんできました。
昨年12月から約2か月間、チームラボによる福岡城跡の光の祭が開催されており、今月28日で終わります。
久しぶりの陽気と土曜日という事も相まって、城内でのチケット購入の列は4人並びで200mにも曲がりくねっています。人の光に対する憧れはもちろんですが、チームラボの名声も影響していると思います。夜の城跡はかなり足元が危険。なにしろ光の祭典だから歩道を明るく照らしていては効果がでません。


球形の物体は単調ながらも心に響く音色でゆっくりと色を変えていきます。側にいる子供のシルエットに、卵の中から生まれ出ずる生命体のような神秘さを感じました。


2月は梅、4月は桜が咲き競う庭園に、今は光の色が競演です。


大天守台に上るのもまた行列でしたが、一番高い所に上ると無数の色とりどりの球体が一目瞭然で、光の醸し出す神秘さに酔いしれました。


石垣の空書。空書とは空間に書く書のこと。墨蹟はどんなところに書いても、それが文字でなくても緊張した美しさがあります。


「忘却の石段」。明滅する石段の光は人が近づくと強く輝き音色を響かせます。


大天守台の石垣には「花々が生えた」動物が、左右から行列をなして行き交います。人が近づくと花は散り、動物は消えていきますが、再び両サイドから再生するかのように登場します。

新しく花の動物が登場すると、大人達は「これ何かな?」と思案。子供達は大はしゃぎで花を散らしにかかります。子供に許された夜の時間は格別に喜びに溢れています。
城内にある飲食ブースは1か所だけ。ホットワインを片手にたたずんでいると、自分が光の色の中に投げ込まれた浮遊体のような感じを受けました。
雰囲気がわかるように、デジカメで撮った1分ほどの動画を載せておきます。

https://youtu.be/lneu9-2G5Zg

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惑星を作った・・・・

2017年12月09日 | まち歩き

去る9月の終わりに、九州大学が移転し跡地に「六本松421」「MJR六本松」「SJR六本松」ができ上がりました。広大な校舎あとに「突如出現した」という感じです。奥の方はまだまだ建設半ばですが、学生の街は緑豊かなゆとりのあるおしゃれな街に変身しました。

  
この建物の5階が福岡市科学館、6階がプラネタリウム。
科学館で面白い体験をしました。自分の腕で輪をつくると宇宙に漂う粒子が吸い込まれるように集まり、なんと惑星が出現するのです!
写真右下の青い球体が「私がつくった惑星」です。ぐるりと一周公転します。このスペースには他に人がいなかったので小さい惑星も作って、感激、わくわくの壮大な夢体験でした!
  
これは1918年の電気自動車です。エジソンはバッテリーの開発だけでなく自分でも電気自動車を作りました。展示されていたのはエジソンのものでなく、同時代に実際に発売されたものです。
その後燃費の良いガソリンエンジンに取って代わられましたが、100年経った今、再び電気自動車が世界的に取り上げられるようになり、「それはなぜか?」という問いかけがなされていました。

プラネタリウムは尤も期待していたところですが、リクライニングの心地いい椅子がやばい・・・、星座の説明の後やっぱり途中からうつらうつら・・・、ちょっと恥ずかしい・・・。入場料は500円だし、近くだし、孫たちを連れてくる下見だからと思う事にしました。

  
2階は漢字表現の蔦屋書店です。『代官山蔦屋書店の意志を引き継ぐライフスタイル提案型書店』で九州初上陸、BOOK&CAFEが上質な時間を提供してくれます。

  
書店の奥まったところにアートスペースがあり、モンドくんの絵として売り出していました。2003年生まれの天才画家として活躍しているようです。上をクリックして見てください。

この日は朝から胃カメラ検診で朝食抜きでした。喉のしびれが消えるまで科学館とプラネタリウム、蔦屋に入って時間をつぶし、やっと入れたのが「五穀」です。名前からして自然食のお店かと思ったら、オムレツとケーキのお店でした。いつもL字型になるほどの行列でしたが、待ち時間もなく入れたのはラッキーです。その20分後にはもう行列ができていました。若い人が多く人気のお店です。
    
ふわふわトロトロの焼肉オムライスです。かなりボリュームがあり単品を食べるのが精いっぱい。並んでも食べたくなる美味しさでした。

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「ピクニック」な彼岸の墓参

2017年03月19日 | まち歩き

野も山もビルも一斉に春のコートを脱いだような上天気。温度も湿度もこんな気持ちのいいお彼岸はそうありません。

お彼岸の墓参に平成御廟に出かけました。3000基ぐらいの墓でしょうか、福岡市を一望に見下ろすロケーション抜群のところに義母は眠っています。
公園墓地と銘打っているだけあり、間もなく満開の桜が楽しめるでしょう。今は蕾がまだ固いようです。

休息所もインテリアがお洒落になっていて爽快でした。お茶を自動サーバーで楽しみながら、まさにピクニックのときの解放された気分になりました。


お参りが済んで、霊園のバスに乗ってふもとに下りくるとちょうどお昼時で、最近テレビで放映されたばかりのスイス料理のお店「シャレー」に立ち寄りました。
数年前にチューリッヒで勢い込んで食べたチーズフォンデュが期待外れだったので、いつか挽回を試みていました。本で探していった有名なお店でしたが、民族に舌の違いがあるのは致し方ありません。
ここのオーナー氏は、チューリッヒで修行したというだけあって日本人の口に合うようなチーズを選んでいるそうでとても食べやすかったです。料理にはいろんなチーズがふんだんに使ってありました。

オードブル、スープ、サラダ、チーズフォンデュ、デザートと、この美味しさでこの料金。コスパが相当に高いのでリーピーターになります。

  

  

  

前菜にも椅子にもトイレにも、スイス国旗のデザインがいたるところにちりばめられています。娘にラインで写真を送るとすぐに孫の反応がありました。今度ぜひ連れて行ってと。

この陽気で一気に春にはならないようです。もう一度寒さがやってくる・・・・とか。でも確実に春に向かっていますから寒さも長く続くことはないでしょう。

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福岡城址の桜

2013年03月30日 | まち歩き

福岡城さくらまつりが、早い開花に伴い四日も前倒しで開催されました。 

熊本城に比べると少々見劣りするかもしれませんが、ここも52万石のお城だったのです。熊本城のように天守閣の雄姿がないのは、徳川幕府に気兼ねして天守閣をつくらなかったとか、いや天守閣の土台が出てきたとか、諸説あります。
とにかく、来年の大河ドラマ「黒田官兵衛」の長男・長政が建てたお城ということで注目度アップ。その城内の桜をちょうど満開宣言の時に撮りました。

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幼稚園生も花見の行列?

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お濠の土手から見ると、違った風情があります。

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官兵衛が隠居した御鷹屋敷跡の桜。見事な牡丹や芍薬の園でもあります。
 

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福岡城正門となる上之橋からの眺め。

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下之橋を渡りきると下乃橋御門があります。

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しだれ桜。木は小さくても濃いピンク色に皆の心も弾みます。

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雨宿りの東屋から。予報より早く降り出した雨で、東屋で1時間半も雨が上がるのを待ちました。

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ここで西行の歌を一句
『 願はくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月(もちづき)の頃 』

後に、俊成が西行を偲んで詠った一句
『 願ひおきし 花のしたにて をはりけり 蓮(はちす)の上も たがわざるらん』

城内の一角には、鴻臚館の発掘作業が行われています。すでに「鴻臚館跡展示館」もあり、歴史ロマンがかきたてられます。全国で初めて古代のトイレが確認され、遺跡が展示されています。

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展示館には、トイレットペーパー代わりに使っていた木片の「 籌木(ちゅうぎ)」が展示されており、「いにしえ」ににわかに親近感が持てます。

そこから発掘される排泄物が、また、物言わぬ「宝」の山のようです。人にしろ、恐竜にしろ、排泄物にはたくさんの情報が詰め込まれています。当時の人は「虫下し」にウリの種を飲んでいたらしいです。

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友泉亭公園 ( 旧黒田藩別邸 )

2012年12月02日 | まち歩き

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近くにありながらなかなか足を運ばない友泉亭。もう盛りは過ぎていましたが、紅葉の赤色が心にしみました。

友泉亭は黒田50万石、6代藩主継高公の別荘で江戸中期のものです。それを福岡市が純日本庭園として整備したものです。

名の起こりは源通夏卿 『 世に堪えへぬ 暑さも知らず 湧き出づる 泉を友と むすぶ庵は 』

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池泉回遊式の庭です。当時は10倍の広さだったとか。

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大広間から眺める池と木々。。恋が丸々太ってたくさん寄ってきます。

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8畳茶室の章山庵。継高公の法号 「 章山同善居士 」から名づけられています。

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第二次大戦後の東京裁判で、文官としてただ一人死刑を言い渡された元総理大臣広田弘毅の書です。大城『落日燃ゆ』の本はとても感銘を受けた本です。

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正門から内門への道です。

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今年の桜

2009年04月04日 | まち歩き

Niwasaiki_068娘の引っ越しの手伝いにS市まで出かけました。荷造りの合間にベビーカーを押して町歩きをすると、このところかなり冷え込んでいるせいか、桜がまだ豪華に咲き誇っていてラッキーな花見ができました。

公園の桜の木を見上げては、指をさし目を細めて、一オクターブ高い声で「あ~ぁ~」とニッコリし、落ちている花びらを小さい指で1枚ずつつまんでは私の手のひらに乗せてくれます。こんな赤ん坊の行動にちょっとびっくり!1歳2カ月なのに、人は生まれながらにして本能的に美しさに対する感動の心を持っているのでしょうか。自分の子供の時は心のゆとりがなくて、そんなことには気づきもしませんでした。

その後、咲き乱れる満開の桜の花を見るとなぜかウキウキして心嬉しくなるのは、脳内ホルモンのドーパミンの放出の効果だという新聞記事を目にしました。

ストレスの多い世の中では、心を開いて自然の光や風や音や色を感じれば気持のリフレッシュができドーパミンが分泌されるとのこと。春の明るい日差しを全身で受け止めた赤ん坊がこのような行動したのも、なるほど理にかなったものだったのです。

散歩から帰ると、赤ん坊の母親はすぐに子供の満ち足りた表情に気づきました。小さな幸せはちょっとしたところに転がっているものなんですね。

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Niwasaiki_071_2博多からS 市まで、JR特急の3時間は私の貴重な時間です。車内販売のコーヒーでくつろぎながら、司馬遼太郎「播磨灘物語(四)」を読み終えました。

ベビーカーを押して石畳の元の城下町を歩いていると、なんと読んだばかりの秀吉の九州征伐に縁の深い名前に遭遇!毛利高政。元の名を森勘八高政。秀吉の命で毛利軍の人質になり、敵の毛利輝元にも愛され毛利の姓をもらったほどの人で、読んでいるときも非常に気になった人でした。その人が佐伯藩の藩祖に抜擢されたのでした。まだ新しい記憶が目の前に・・・。こんなちょっとした喜びが歴史小説の醍醐味でもあるのです。

もっと町巡りをしたかったけれど、翌日は帰宅予定だし娘もここから引っ越すので、この地に再び来る可能性は低いのが残念です。

この5日間の手伝いは引っ越しのbeforeの部分。明後日からafterの部分の手伝いに、今度は特急で2時間のところに出かけます。

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JR九州 新博多駅陶板プロジェクト

2008年03月06日 | まち歩き

JR九州は、2011年に開業が予定されている新博多駅ビルの構内の壁画に陶板を使うために、その原画を一般から募集しています。(新博多駅陶板プロジェクト)TEL0120-933-001

数回に分けて葉、花、鳥、魚の絵が募集され、それを有田焼の陶板に焼付け、日本画家の千住博氏とデザイナーの水戸岡鋭治氏が配置を考えて「森」を作る壮大なプロジェクトです。

新駅の壁や天井、床、コンコースが5万枚の陶板で飾られ、ホームページ上では自分の絵がどこに使われたか検索できるシステムも考えられているそうです。参加費は1点千円。「九州の森」をイメージした市民参加の大壁画。なんと素敵な夢のある計画でしょう。

目標は5万人の参加で、JR九州は『市民とともに新しい博多の玄関口を作っていきたい』という意気込みだとか。

Jrhapp111千住氏は「絵の技術は全く問わない。100年先にも残る歴史を一緒に作りましょう。」ととても大らか。

第1回のテーマは「葉」で、黒のインクかサインペンで1枚の葉のみを描きます。

我が家も2ヶ月前に3枚の「応募専用画紙」を手に入れていましたが、気が付いたのが締め切り当日の29日。あわてて庭から葉っぱをとってきて描きました。

葉の種類は問わないということなので、私は特徴のあるキクの葉を、夫はアブチロンの葉を、赤ん坊の名前でゼラニウムの葉を描いて郵送しました。今月が29日まであったから助かったようなものです。

100年後といえば何世代か後の話ですね・・・。

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友泉亭の観月会~ジャズとクラシックの競演~

2007年10月13日 | まち歩き

Photo_3 かって福岡黒田藩の別荘だった友泉亭は、池泉廻遊式の日本庭園が美しい公園になっています。1ヘクタールの緑に覆われた歴史公園です。(写真は友泉亭のHPからお借りしました)

071013kangetu_006今年もここの大広間で観月コンサートが開催されました。門を入ると、竹の行灯の小道を通って、まず赤い毛氈の茶席でお抹茶がふるまわれます。

071013kangetu_015今年は「ジャズとクラシックの競演」で、ジャズピアノ(ここでは電子オルガン)、ベース、フルート、ヴォーカルの4人の演奏です。18畳ほどの大広間は、200人を収容できず、回廊や庭にはみ出してしまいました。

プログラムはフライミー・トゥー・ザ・ムーン、サマータイム、歌に生き恋に生き、スペイン、枯葉・・・。アンコールはやはり「千の風に乗って」でした。071013kangetu_004_3

ちょっと中心部を離れた場所でのこんな企画は、生活に馴染んでいて人気があります。それに料金は、市の施設とあって1000円。

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着物姿の若い人が意外に多くて、夜の日本庭園の雰囲気を盛り上げてくれました。今が一番しのぎやすい季節です。

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御衣黄桜(ぎょいこうざくら)

2007年04月13日 | まち歩き

070412sakura_014池の周りのウォーキングコースも、桜がだんだん葉桜に変わる頃、「お出まし」とばかりに、おもむろに黄緑色の桜が開き始めます。そう、御衣黄桜(ぎょいこうざくら)です。サトザクラ系に属し、黄緑色の八重、花弁に葉緑体があるという珍しい桜で、全国にもまだ数は多くはないということです。

「御衣」とは貴人の服装のことで、その服の萌黄色がこの桜の花弁の色に似ているところから「御衣黄」といわれたとも…。
5,6年前の春、ウォーキング中に『御衣黄桜』と書いた短冊に気づき、初めてその存在を知りました。きっと、風流な人が素晴らしい桜の存在を教えてあげたいと思われたのでしょう。

070412sakura_011そのときは読み方が分からず「おん・ころも・きざくら」と読むのかな・・・、それでもなんと趣のある読み方だろうと思っていました。「ぎょいこうざくら」の読み方を教えてくれたのは、もの知りの友人です。短冊は風雨にさらされ、ひとシーズンでなくなってしまいましたが、それに気づいた私はラッキーでした。

桜のエピソードといえば、故・進藤元市長の風流な話があります。

昭和59年、道路拡張のために数本の桜が伐採される運命にありました。ある日、その枝に「花守 進藤市長殿」と宛てた詠み人知らずの『花あわれ せめてはあと二旬 ついの開花をゆるし給え』という短冊がぶら下げられました。その後、それに気づいた市民がたくさんの悲願の短歌を枝にかけたのです。

その中に『桜花惜しむ 大和心のうるわしや とわに匂わん花の心は』という進藤市長の返歌もまじっていたのです。この心の交流によって6本の桜は救われました。桜を守るために道路の位置が変更され、歩道のなかに組み入れられてちょっとした休憩のスッポトに整備されました。風流な歌詠み人と『筑前の花守』、なんとも粋な話です。桜の頃になると、この心温まる話を思い出します。      

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2006 観月会

2006年10月13日 | まち歩き

友泉亭公園での 恒例の観月会がありました。が、十五夜をとうに過ぎた『更待月』で、月はまだ出ていませんでした。

1013tukimimaron_028 昨年までは邦楽演奏でしたが、今年は洋楽演奏。ソプラノ、ピアノ(電子)、ヴァイオリンの3人のアーティストによる馴染みのある楽曲でした。池に張り出した物見台を舞台にして、クラシックから映画音楽、ビートルズ、童謡まで肩のこらないコンサートです。

1013tukimimaron_031 ライトアップされた樹木の向こうは漆黒の闇で、美しいソプラノの声がそこに融けていくようで、日本庭園と洋楽の組み合わせはなかなか趣のあるコンサートになりました。日本の歌になると、アーティストの方がドレスの上にストール風に美しい振袖を羽織り、それがまたはっとするほどよくマッチして、その場の雰囲気がぐんと盛り上がりました。

1013tukimimaron_005友泉亭は、黒田藩の別邸で池泉回遊式の純日本庭園の美しい空間です。

お抹茶もいただき、かくして今年の観月会は終わりました。

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大宰府天満宮

2006年06月05日 | まち歩き

060604dazaifu_011 梅雨前の晴れた日にと思って、母を誘い大宰府天満宮に行きました。菖蒲はまだ咲き始めで、それでも水面と花の取り合わせには心が和みます。40種3万本が咲きそろうにはまだ間があるようです。

隣接の九州国立博物館にも足を運び「琉球展」を見ました。アジアを意識した国立博物館は、当初の心配をよそにかなりの入館者を保っているようです。3時間余り館内を歩き回りましたが、米寿の母のタフさには感心します。中身よりも建物の大きさと設備の立派さに驚いたようです。

0604kyuukoku 見たかったのは「混一彊理歴代国都之図」で、モンゴル帝国の遺産ともいうべき15~16世紀のアジア東方の「世界地図」です。

今、日経の新聞小説で「世界を創った男  チンギス・ハン」(堺屋太一著)が連載され、目新しい世界が開け実に面白いストーリーです。

近年、ソ連邦の体制の崩壊で矮小化されていたチンギス・ハンの新しい解釈が進んでいるそうで、情報の少なかったアジアの中央の歴史が実に生き生きと描かれ、夢を膨らませながら楽しく読んでいます。そんなモンゴルの関係資料を是非見たかったのです。

0605_1  大宰府の味は、なんといっても「梅が枝餅」。茶店の赤い毛氈の上で、菖蒲池を見ながらティータイムにしました。

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アイランド花どんたく(福岡市)

2005年10月05日 | まち歩き

今、福岡市のアイランドシティで「アイランド花どんたく」が開催されています。花と緑をテーマに、1000種150万本の植物が、5つのゾーンでそれぞれの表情を見せてくれました。

051004_007 周囲400mの雨を利用した人工池。その周りは一面のお花畑です.

幻の「ハカタユリ 」、 福岡藩時代の変化アサガオも展示されていました。051004_024

花の美術館では、仮屋崎省吾氏のランの華麗な作品が印象的でした。

051004_016  051004_012

最大の目玉は「青いバラ」でしょう。14年の歳月をかけて世界で初めて開発に成功したバラです。ここだけは行列ができ時間待ちのようです。0004 写真撮影は禁止されていました。

アジアンタウンのバイキングは、1時間の入れ替制で食べ放題。これが1500円とはかなり満足のいくもので、アジアの味を満喫しました。

テーマ館では、ウッドワン美術館コレクションの「エミール・ガレ展」が開催され、ガレ生前の作品にしぼられていて、なかなか見ごたえのあるものでした。

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