おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

改造ライトブリッジ40その後-鏡筒延長ジョイント

2010-12-09 18:59:38 | ミード関連の加工改造

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本日やっと、鏡筒を伸ばすためのジョイントが完成しました。明日、アルマイト加工へ出してから、切断したオリジナルの鏡筒パイプに圧入して組み上げていきます。このジョイントだけでまるまる2日かかって加工しました。当初、パイプのどの部分を切断して装着するか考えていましたが・・・、鏡筒を延長することで、バランスが筒先へ移動しますので、主鏡側から20cmのところからカットして装着することにしました。たぶん、それでもバランスが十分でないので、主鏡側に何らかのウェイトを取り付ける必要があるでしょう。それは、完全に組み上げてから考えていきます。

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このジョイントはパイプの数だけありますので、6本あります。それぞれが2つのパーツからなっておりますので、トータルで12個のパーツ数になります。この1ジョイントだけでも普通に製作すれば2万円は最低でも請求される加工です。しかし、現実にはそこまでの請求をするつもりはありません。私自身も勉強を兼ねてやらせていただいているような改造製作ですので、自分でも楽しみながら、ご依頼者様に満足していただけるものをお作りしたいと思って、日々やらせていただいております。これで実質的な機械加工は終了しましたので、後は調整作業に入っていきます。完成間近です。


ピリオディックエラー極小超高精度のASAマウント

2010-12-09 18:43:35 | ブログ

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日本でこのマウントを使っている方がどのくらいいるのかわかりませんが、たぶんほとんど一部の天文ファンにしか知られていない製品でしょう。今朝、米国の友人とこのASAマウントについてお話をしましたが、驚くような話をしておりました。彼が使っているのはタカハシのTSA-102とカメラはFLI-8300ですが、それで20分露出でRGB合成用の単画像を撮影したそうです。使用しているマウントは、もちろんASAマウント60です。驚くのはオートガイダー無しだそうです。それまで、彼はNJP-Temma2を使っていたのですが、最近このマウントに変えてからは、オートガイダーを使うことが無くなったそうです。


他にも話題になったのが、ビクセンAXDマウントのことです。ピリオディックエラーが±4秒とのことですが・・・、いまどき4秒なんて・・・赤道儀が高精度化された現在では、それほど大きな意味はないとのことでした。確かに言われてみればそうとも言えます。去年まで使っていた「三鷹GN-170」は実測値が3秒程度かそれより小さいので、100万円もする赤道儀としては、果たしてどうなのか・・・という感じです。しかし、AXDマウントの良さはスターブックの使いやすさや洗練されたデザイン等にもあるので、単純にピリオディックエラーの数値だけで良し悪しを決めることはできないでしょう。


とは言っても、現地での価格差が1300ドルくらいあるので、もしどちらを買うか悩んだ時には迷わずASAマウントを買うでしょう。実のところ、買って使ってみたい衝動にかられており、来年早々には我が家にやってくるかもしれません。


Toast Pro 汎用カメラアーム

2010-12-09 18:23:47 | ポータブル赤道儀用改造改良

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最近ご依頼いただいた「Toast Pro 汎用カメラアーム」を製作して本日お届けいたしました。前回製作したものより、僅かに軽量化するためにデザインを変えました。基本的な構造は同じです。固定するのは中央の黒いハンドルネジを使います。2個お付けしておりますが、軽量システムなら1個で足りるでしょう。

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両サイドにカメラ雲台が取り付くようにしており、シルバーのハンドルネジで固定します。また雲台の回転防止のためにサイドにイモネジを付けています。これは私自身の撮影経験上から必要と考えて取り付けているもので、大変有効なものです。アームは左右上下にスライドするようになっており、極端に重量の違うカメラ同士でなければ、スライドによりバランスを取ることができるように考えています。1セットには4個のハンドルネジが付いていますが、これも全て加工して製作しております。実際の見た目よりは手間がかかっています。


今回は余分に2台製作しましたので、もう1台残っております。ご入用の方は即納いたしますので、必要な方はコメントより御知らせください。