本日、ヨシカワ光器さんに依頼していた40cmミラー2枚と斜鏡等が戻ってきました。正確な焦点距離を出してもらうことと、斜鏡の貼り付けなどをお願いしておりましたものですが・・・、この2枚のうち1枚は私個人の所有物です。斜鏡の貼り付けは自分でやろうと思えばできることなのですが・・・、ご依頼者様により安心して使っていただけるように、主鏡の焦点出しも含めて正確さを期すために依頼したものです。それは問題ないのですが、お預かりしているもう1枚を装填しているセルに問題があることが分かりました。
フーコーテストの際に主鏡をささえている3箇所のコルクスペーサーがミラーを圧迫して面状態に悪影響を及ぼしていることが分かりました。ライトブリッジと笠井さんから購入したセルは共に製作工場が同じで、サイズも全く同じなのですが・・・、ミラーのサイズがわずか1mm違うことで、セルにきっちきっちになっているためにサイドからミラーを過剰に圧迫しているそうです。これについてはご依頼者様は全く知りえませんので、何とかしないといけません。このままではせっかくの良ミラーが能力限界まで性能を発揮しきれません。
このコルクはセル周囲3箇所に貼ってあり、厚さは1.5mmありますので、この厚さを1mmにすればいいのですが、1mmのコルクが上手い具合に手に入ればいいですが、そうでない場合には代用するものを考えないといけません。試しにコルクを剥がしてミラーを入れてみましたら、ガサガサと動くくらい余裕がありますので、必要最小限度にミラーを支えるように考えてみるつもりです。当初周囲を機械加工で削ることも考えましたが、そこまでせずともいけそうなので、明日から考えてやってみます。これができないと次の工程に進めません。
セルに無事に収まったら、次にセル押さえ金具の製作をします。その次にやっと本来の筒の延長作業に入れます。これができれば実質の加工作業は終了です。後は最後に調整作業を行って、「40cm改造ライトブリッジ」が完成します。ご依頼者様には9月からお待ちいただいておりますので、何とか年内にお引渡しをすべくピッチを上げていきます。これが終わればやっと自分の「40cmトラベルドブ」にとりかかれます。来年3月のニュージーランド遠征までに完成させる予定です。ちょっと気が長いですが・・・。