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〝部分〟をつなぎ〝全体〟を最適化する

『自分たちの力でできる「まちおこし」』より

なぜ、A市の数々の地域活性化策は機能しなかったのでしょう?

それは、すべての施策がパラパラで、それぞれの成果が地域全体に波及しなかったためです。つまり、商店街や工業団地、温泉地域が抱えている問題を個々に解決しようとしていただけで、全体最適化にはつながっていなかったのです。

目先の成果を追い求めて部分最適化に没頭すると、必ずどこかで弊害が出てくるということに気がつくべきでした。

例えば、市長が優先的に予算を費やした温泉地域の活性化策ですが、温泉宿はA市全体の2万世帯のうち、10軒(世帯)しかありませんでした。わずかO・0005%のために委員会を立ち上げ、検討に入っていたわけです。地域にとっては、主たる産業の農業をどうするべきかのほうが大きな問題です。もっといえば、その点にどう広がりを持たせてまち全体を強化していくかを施策の重点課題にすべきだったといえるでしょう。

商店街の空き店舗対策も部分最適化の域を出ませんでした。アーケードの補修や朝市の開催など、行政の支援が中心商店街ばかりに注力するのではなく、まち全体との関連づけを考えることがとても重要です。

市の貴重な財源を「部分最適化」に費やすのではなく、なるべく多くの人が関わって広がりのある「全体最適化」につなげることを考えなければ、地域活性化の継続・進化は望めないのです。

では、地域活性化を実現できたまちとは、いったいどのような状態を指すのでしょうか?

その基準としては、次の2点が挙げられます。

 ・一部の地域、一部の関係者のみの事業とならない、地域全体を見据えた広がりを持つ利より害の少ない政策策定と、その実現度(可能な限り地域に利より害の少ない政策)
 ・地域全体で必要とされている人財育成のシステム化と、その実現度

そして、このことがI人あたりの市民(県民)所得の増加に、どの程度、貢献しているのかが地域活性化の客観的なモノサシになると考えています。

もう少し詳しく説明しましょう。

全体最適化に必要なことは、次の5つに分けられます。

 ①地域内産業の売上や県民・市民所得の向上
 ②人財の育成と定着率の向上
 ③地域で汗する人たちを評価する仕組みづくり
 ④女性・若者・年配者の活躍の場の創出
 ⑤新しい産業・文化おこし

次章からは、それぞれのポイントを押さえた実例を紹介していきましょう。

まずは常勤者同士の情報共有と役割分担

ここまで様々な事例の紹介と解説をしてきましたが、一度、わがまちを冷静に眺めてみてください。

若者が都市に流出していませんか?

まちの主要な産業が、誘致した企業によって打撃を受けていませんか?

商店街に空き店舗が目立っていませんか?

市町村民I人あたりの所得が年々落ちてきてはいませんか?

起業より廃業が増えていませんか?

なかには、その複数が当てはまるところもあるでしょう。そうすると、まちの皆さんはこう思うでしょう。

「いったい、何から手をつければいいのか……」

地域活性化といっても、何から始めていいのかわからないという点は、まちづくりの現場や講演の場でよく質問されることでもあります。

まずしなければならないのは、地域の中で30~40年と勤め続けるまちの諮冨勤者〃同士が、しっかりと話し合う場をつくることです。行政、商工会議所、商工会、農協、漁協、地域金融機関、近隣の大学、小中学校の教員の皆さんなどがカギとなります。地域のために〝住む〟覚悟を持って、汗を流している常勤者がひとつの場に集まり、全員が考えや意見などを出し合うことです。
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地域活性化に求められる2つの“気づき”

『自分たちの力でできる「まちおこし」』より

私は全国の地域活性化の動向に関して、特に農商工連携や6次産業化などの事例の解説、地域リーダーの育成に関する講演、地域ブランド創出の協力やアドバイスについての依頼を受ける機会が数多くあります。

そこでよく聞かれるのが、次のような質問です。

「まちの活性化とはどのようなことなんですか?」

「わがまちの魅力は何でしょうか?」

「何を地元資源にするのが一番有効なのでしょうか?」

「地域活性化を進めるにはどうすればいいのでしょうか?」

どれも一言では答えられない質問ですし、それぞれの産業・文化や歴史などまちの実情を見て、汗して努力してきた皆さんに会わないことには何ともいいようがありません。

そこでまず、地域活性化の2つの“気づき”を考えたいと思います。

ひとつ目は、“地域をよく知る機会の創出”です。

自らのまちの貴重な資源を知ることができれば、地域間の比較ができ、まちに愛着心を持てるようになります。特に、子どもたちに「恕」の心を持って自分の生まれ育ったまちを知る機会を創出することが、地域活性化にはとても重要といえます。

「恕」とは、相手の心情や事情を察して思いやるという意味で、地域づくりには欠かせない志だと考えています。一部の人だけではなく、より多くの人が恩恵を受ける仕組みづくりが必要なのです。

例えば、私は小樽市職員時代に3世代交流の『まち並み産業散歩(兼まちの語り部育成)』や、子どもたちが自ら考えて地域の人たちとともにものづくりから販売までを体験する『キッズペンチャー塾』などを企画・実現してきました。こうした取り組みを通じて、子どもたちが地元の産業・文化や汗を流して努力している人たちと触れ合う機会となり、わがまちの素晴らしさに気づいて地域に大切な継続的な人的資源の確保につながるきっかけをつくることができたと考えています。

ふたつ目は、〝地域活性化とは「部分最適化(部分的に最もよい状況)」から、「全体最適化(全体的に最もよい状況)」を図るということ〟です。

「衰退した中心市街地をどうしますか?」

「一刻も早く、空き店舗や空きビルを埋めなければなりません」

「来年度は、温泉地域の宿泊観光客数を10%増やしましょう」

これらは「部分最適化」の話です。中心市街地や温泉地域は、あくまで一定の広がりをもつ地域の一部に過ぎません。地域活性化を図るという目的で、そこに人財や資金を注ぎ込んでも、効果は一過性のものに終わってしまうでしょう。そのことが広がらず、継続・進化しない原因といえます。

もう少し、部分最適化の弊害について説明します。

例えば、行政が起業セミナーや企業誘致活動を企画する場合、出席者数や企業誘致数といった数値目標を最優先にしているケースが目につきます。起業セミナーの開催は出席者の中から起業者が出ることが目的であり、企業誘致活動は誘致数より地域の主たる産業や既存企業との連携による。地域産業全体の強化〃が最大の目的と考えます。

後者を例にすれば、誘致数(部分最適化)を重視するあまり、誘致後に地元企業が弱体化するのでは本末転倒といえます。ぶ?より量yの多い政策であれば、実行しないほうが賢明です。まちづくりに関わっている人は「全体最適化」の考えで、今、地域に求められていることは何かに気づかなければなりません。私はこのことを小樽市の産業振興課長時の2002年から力説しています。

「全体最適化」を目指すためには、ここに挙げたようなまず「部分最適化」をつなげて広がりを出す創意工夫が何よりも大切です。つまり、問題となっている中心市街地や温泉地域をまち全体の活性化計画の中に位置づけ、それぞれの部分的な活性化を地域全体に波及するように配慮することが重要です。
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明日の講義への武装化

未唯へ

 サウナで、体重測定。2日間でマイナス0.6Kg。ちょっときついですね。

 発熱する手袋をサークルKで買いました。朝、着けていたが、何も変わりません。小物ばかりを買っています。似たようなものばかりです。ロバニエミではそれらを重ね着するしかない。

 布団乾燥器は明日は買えないので、日曜日に買ってきます。これが決め手です。スポット暖房ができます。コンパクトだから、フィンランドに持って行きたいけど、やはり、邪魔ですね。

コミュニティの構造

 コミュニティの構造とその生成過程。自分がやるわけではないから、いくらでも描けます。これをやれる人はいくらでも居ます。地域の活性化の主導権を握ってはいけません、

明日の講義資料

 明日の講師は資料を見る限りは、環境右派です。だから、どうするかがハッキリしない。知っている情報をすべて取り上げています。それも自分で得たものではない。今時、IPCCが間違いでないという感覚がわからない。

 IPCCなんて、信じるわけないでしょう。原因と結果をあえて、逆転させている。国の意図が働いているとしか主でない。130カ国とは、4000人以上の専門家とか、数だけを言っています。人の含みがないです。国とか行政だけでできるはずがない。国は破綻しています。何の政策を出ないです。

 メーカーの技術も儲からないとやらないです。儲ける基準がグーグルなどで変わってきているが、日本のメーカーは相変わらずです。重要なのは、市民生活を犠牲にして、そんなことをするかどうかです。環境に市民生活を犠牲にするだけのメリットがあるのか。その結果、2030年にはどうなっているのか。

 そういう意味では、現実的な解を考えてほしい。こうなっていると伝えるだけでは意味がない。

節食生活

 土日に食べずにいられるかどうかが20日後の健康診断へのポイントです。サークルKの焼き鳥が食べたい。それと老人ホームでの間食が鬼門です。低カロリーのポッキーにしましょう。

 目標はウエストに変わりました。メジャーの使い方が間違っていて、4cmばかり、減っていた。83cmmが87cmです。メタボの基準の85cmまで、20日間で落とします。

明日の講義への武装化

 明日の講義への武装化をしています、資料のアウトライン化を進めています。これさえあれば、資料をすべて、頭の中に入るので、資料の説明を聞くと同時に、分析します。こんなことを一方的に、勝手に言われたらたまらない。

 生物多様性は何回聞いても、こんなことをやらないといけないのかという感想しかもてない。何の意味も持たないです。偶々、拾ってきた「国際会議」が生物多様性というだけで、愛知も名古屋に何の縁もゆかりもない。生物多様性の損失を止めるために、効果的な、かつ、緊急な行動を開始すると書いてあるけど、どこにも行動が書かれていない。誰がやるのかわからない。

 その結果、どうなるのかも分からない。すべて、分からない。これは低炭素社会への取り組みでも同じです。だから、どうするのか。温暖化があるでしょう。CO2が増えているかもしれない。その間の関係が明確になっていない。人間の行動をとめない以上、CO2は必ず、発生します。

 CO2と人口増加は関係を持っています。先ほどの論理からすると、人間の25%減が有効対策になります。それだけのことです。だから、CO2を減らすことに情熱を燃やして、どうなっているのか。2050年、どうなっているのか。お金を使い切った社会です。人間関係はスタズタです。レジ袋の有料化を豊田市が行って、環境がよくなったのか。嫌な思いだけが増えている。後は万引き問題です。何しろ、商品を持ったまま、店内をうろつくことが堂々とできるのだから。

 多分、2030年にはCO2は増えているでしょう。「国」がやる以上は大体、そんなものです。京都議定書でも、6%減が6%増になります。国が当てになるのであれば、原発もなくなっていた。まじめに考えて、行動していれば、自明だったはずです。メーカーと同じように、自分のことしか考えていないのが、政治家です。

 もし、明日、このままの資料を読むのであれば、最前列で無視します。時間の無駄というよりも、存在の無駄です。
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