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情報共有って、本当に難しいですね

Sa-ポータルのヒアリングをここ1週間で10社ぐらいしています。どうも、自分たちが作ったものを押し付けているみたいで、販売店の意見があまり聞けていない様な気がしてきました。

だから、原点に返って、販売店の本社・店舗間での情報共有とかコミュニケーション・コミュニティについて、なるべく経営者層に近い人に聞くことにしました。

会議の仕方とか指示の仕方とか、動いてもらうにはとか、意見を出してもらうにはとか聞きました。苦労しているが、答えはないということと、ツールだけでは絶対に無理だということだけは言われています。

サファイアという名前をつけたときに、コミュニケーションにとって重要な二つの手法・考え方を取り入れました。つまり、ファシリテーションとインタープリテーションです。

やはり、今回のSa-ポータルのアプローチでもこれを取り込むことが必要みたいです。その一つとして、「アピール・アンケート」を入れ込んでいます。単にデータを示すだけではなく、発信者の思いを簡単に入れられるとか、受けた人も数字だけでなく、思いを返せるようにする機能です。

今日指摘があったのは、そのコメントが横並びにあったときに、それに合わしてしまうという集団心理が働くということでした。つまり、一番出来るところがああ言っているのだから、無理することはないと勝手に判断してしまうというものです。

最初から、「情報共有できますよ」というところで、ボタンの掛け間違えが発生しているということです。彼らの仕事・役割と全体の目的に対して、「情報共有」が何を意味するかをまずは確認しないといけないということです。

これは、縦型の命令系統では、情報を全て、上位者がコントロールするというやり方です。上の都合で伝えることで、上は上でありうる。この成功体験のもとでは、情報共有しながら、皆が自分の意思のもとに動くことは、組織の混乱につながるというものです。これを突破する論理をSa-ポータルに取り込めるようにしないといけないことを改めて確認しました。

そのポイントは過去の成功体験をいかに打破するかです。機能しか持っているない我々にできるのは、今回のツールを情報共有型で使ってもらえるところをタイアップして、新しい成功体験を作って、それを展開するという方式です。縦組織がいかに儲からないということを知って、Sa-ポータルを武器にするにはそれしかありません。
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