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プロのいないプロジェクト

積み上げたら.集約センターの回線速度が4倍ぐらいになっているという話を聞きました。電算部の連中が自信がありますと述べているそうです。

本当に「プロ」がいないプロジェクトです。色々な人が積み上げて、それぞれに安全係数を掛けて、それをたした上で、さらに自分に責任が及ばないように、電算部で安全係数を掛けて答えを出しているとした思えない。

プロならば、まずは思いがあって、その数字にするにはどうするかを設計するものです。その際に、どんなに複雑に入れ込んでいても分かる技術を開発します。これは東富士の時に現場で修得しました。

エンジンのコンポーネントの開発する部署で、職制に関係なしに、ある分野のプロとして活動していました。彼らはエンジン部からの検討依頼とか、自分のテーマに対して、最後まで答えを出そうとしました。「良くて高いものがあります。悪いけど安いものがあります。どちらにしますか?」ということは絶対にしません。要求仕様を満たすものを自分の持っている全ての道具を使って、答えを出します。

彼らの特徴の一つは現象を目に見える形で理解しようとしていたことです。電子ならば、電気の動きが見え(ある人は電子に名前を付けたと言っていた)、エンジンならば、どういう燃焼がどう発生して伝わっているかを手にとるように見えるようしていました。そのために、ファイバースコープを突っ込んでいました。

こういう思いから発生して、とことん答えを見つけようとする姿勢がプリウスなどを生んだと思います。このF3Eのメンバーなどが形を変えて入り込んで作り上げています。

プロならば、思いからのやり遂げる力と、何がそこで起こっているかを知るという力が必要です。今の電算部主導のプロジェクトにはそれがありません。こんな連中しかいないのが最大の限界でしょう。

もう一つ、思いがない人がいるのはジャマです。邪魔だけはしないようにして欲しい。
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