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てらまち・ねっと



 温暖化対策として、原子力発電所を造ろうとする傾向がある。
 しかし、原発に頼るのは問題。

 運転中はもちろんだけど、原発は、いずれ寿命が来る。
 その「解体」を「廃炉」という。

 とはいえ、政治状況は、原発容認・推進議員も少なくない民主党。
 社民党は原発はノー。

 先日の自民党の総裁選に絡んで、自民党衆院議員・河野太郎は次のように語っている。
 ・・原発から出る廃棄物を最終処分できないのに原発を増やすという政策はおかしい。今ある原発は耐用年数を迎えたときに一つずつ廃炉にし、それをカバーできるように再生可能エネルギーを増やすべきだ・・・

 ところで、最近のNHKは興味深い番組をよく組んでいる。
 明日、11日(日)の夜もその一つ。
 番組案内には次のとおり。

  ・・・ 次々と関係者の事前の想定を越える壁が立ちふさがる。
   さらに原発の解体は別の課題を抱えていることもわかってきた。
   解体した後に発生する大量の放射性廃棄物を処分する場所が未だに決まっていないというのだ・・・


 ということで、NHKのPR。

(このブログの関連エントリーから)
 2009年9月6日
  ⇒◆原発寿命を政治的に延長/「基準」をかえればいいの?/権力の強み

 2008年12月24日
  ⇒ ◆恐れていた被災現実に/国策の影 説明会拒む/国、電力の密接ぶり

 2008年12月23日
  ⇒ ◆浜岡原発・廃炉と新設/新潟柏崎原発訴訟は最高裁/「耐震」という激震

 2006年4月13日
  ⇒ ◆日本原燃の青森の核燃再処理工場で、プルトニウムやウランが漏れる事故

(追記/2009.10.15) ⇒ ◆玄海原発プルサーマル計画/全国初で今日15日にMOX装荷

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  NHKスペシャル

2009年10月11日(日)  午後9時00分~9時58分
原発解体~世界の現場は警告する~



 深刻化する地球温暖化。各国のエネルギーの獲得競争。
世界を巡る環境が大きく変わる中、今、原子力発電が注目されている。
火力発電所に比べて大幅に二酸化炭素の排出が少なく、発電の出力が大きいからだ。

チェルノブイリ原発事故以降、脱原発の政策を続けてきた欧米。
中国・インド・ロシアなどの新興国。
そして産油国までも建設に舵をきった。
世界で新たに導入の準備がすすむ原発の総数は100基にのぼる。

その陰で初期につくられた原発が役割を終えて解体されている事はあまり知られていない。

閉鎖された数は既に120基あまり。
私たちは原発の大解体時代をむかえていたのだ。

国内にも「ふげん」と「東海発電所」の2つが解体に着手。
取材クルーははじめて、知られざる原発解体の現場に密着した。
そこでは放射線という一般の建物にはない特殊な環境下での厳しい作業が続いていた。

次々と関係者の事前の想定を越える壁が立ちふさがる。
さらに原発の解体は別の課題を抱えていることもわかってきた。
解体した後に発生する大量の放射性廃棄物を処分する場所が未だに決まっていないというのだ。

世界の社会経済環境が大きく変わる中で高まる原子力発電へのニーズ。
 一方で未だ解決の道筋がみえていない解体からでる廃棄物の行き先。
この難しい問題にどう私たちは答えをだすのか。解体現場の取材からの報告。


●浜岡原発:廃炉完了は36年度! 後継6号機は15年に着工!
      京都政経調査会Ⅱ 2009.06.02.
 中部電力は6月1日、運転を終了した浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)1、2号機の廃炉に向けて、廃止措置計画認可申請書を二階俊博・経済産業相に提出した。廃炉作業は36年度までに終え、後継となる6号機は15年に着工する計画。

 浜岡原発は1~5号機があり、1号機は76年、2号機は78年に運転を開始。1号機は配管破断事故で01年から、2号機は定期検査で04年からそれぞれ休止していた。中電は昨年末、1、2号機の継続使用には耐震補強などに多額の費用がかかるとして廃炉を決定していた。

●原発廃炉事業を強化 東芝、専従チームを設置
             2002/07/17 07:10 【共同通信】
 東芝は、原子力発電所の廃炉事業の強化に乗り出した。国内では、日本原子力発電(原電)が福井県敦賀市の敦賀原発1号機の廃炉を決定、核燃料サイクル開発機構も新型転換炉原型炉ふげんの廃炉を決めるなど、同事業は10年以降の本格化が見込まれている。このため、同社は技術者らでつくる専従チームを社内に設置し「原子力部門の仕事を確保したい」(庭野征夫常務)考えだ。  

東芝によると、同チームは化学管理や計測、プラント設計、放射性廃棄物などの技術者約20人で構成。事業が本格化すればさらに増やすとともに、廃炉で先行する欧州企業などとの提携も検討する。  また、原子炉解体に必要とされる切断技術や除染技術の向上を図るほか、放射線を測定するモニタリングを強化。解体過程のシミュレーションで費用などを算定し、電力会社などに提示できるようにする。

●原発ミニニュース:ふげんで冷却用の海水漏れる /福井
      毎日新聞 2009年10月2日
 先月30日午後3時ごろ、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(敦賀市)のタービン建屋1階で、原子炉補機冷却系の海水約540リットルが漏れた。放射能は含んでおらず、環境への影響はない。同系の点検後にポンプを起動した際、ディーゼル発電機近くに付いているステンレス製の真空破壊弁(配管が真空状態になるのを防ぐため空気を吸い込む弁)が十分に閉まらなくなったためとみられる。(日本原子力研究開発機構1日発表)

    静岡新聞「浜岡原発の選択」
●第1部 廃炉2009年02月04日
         カテゴリー:第1部 廃炉
●中電、国に不信感も 求められる説明責任/第1部 廃炉(6)完
投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年02月04日 10:23

 6人の運転員が、真剣な表情で計器類と向き合っていた。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)1、2号機の中央制御室。廃炉を待つ間も、監視が必要な項目は数多くある。緊張感は運転時と変わらない。ただ、原子炉からは燃料棒をすべて抜いてある。2度と核反応が起きることはない。(2009年2月4日 静岡新聞朝刊)

 1月30日。1、2号機は運転を終了した。耐震補強などを理由に長く止まったままだった。再起動することなく電気事業法上の「発電所」としての役割を終えた。本格化する「廃炉」の費用は見積もり段階で約900億円。具体的な解体計画は、まだ決まっていない。

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●2009年02月03日
高経年対策水泡に 「大手術」の巨費重く/第1部 廃炉(5)

投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年02月03日 10:18

 「まだまだ運転できるはずなのに…」。中部電力が「廃炉」を決めた浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)。計138万キロワットという本格的な商業炉の廃炉は国内で初めて。先に廃炉の道をたどっていたJPDR(動力試験炉)と東海発電所、新型転換炉「ふげん」の技術者たちは、そろって驚きを口にした。(2009年2月3日 静岡新聞朝刊)

 1、2号機は運転30年を迎える際、「高経年化対策」を施していた。今まで30―40年とされていた原発の“寿命”を60年に延ばす対策。「配管の厚さの減り具合などを計画的に管理すれば、60年は安全運転できる」。国は1996年に高経年化対策の考え方を示していた。

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●「ふげん」地元に好機 関連ビジネスに照準/第1部 廃炉(4)
 投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年02月02日 10:10
 日本原子力研究開発機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)が廃炉作業に入ったのは1年前の2008年2月。茨城県東海村のJPDR(動力試験炉)と東海発電所に次いで、国内3番目だった。立地する福井県敦賀市では、地元商工業者が虎視眈々(たんたん)と「廃炉ビジネス」参入の機をうかがっていた。(2009年2月2日 静岡新聞朝刊)

 「ふげん」は今、使用済み核燃料約460体の取り出しを進めている。本格的な解体はこれから。建屋の解体が始まるのは22年度。最終的な廃棄物の総量は36万トンと見込まれる。

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●商用炉初進む解体 法改正で再利用に道/第1部 廃炉(3)
投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年02月01日 10:01

 明かりが消えた無人の中央制御室。良質のオーク(かし)材をあしらった木目調の制御盤が、日本で唯一、英国メーカーが開発した原発であることを主張していた。国内初の商用原子炉の廃止措置(廃炉)は2001年、この東海発電所(茨城県東海村)で始まった。(2009年2月1日 静岡新聞朝刊)

 「皇太子時代の天皇陛下やサッチャー元英首相が訪れた、珍しい原発です」。要人が写った写真パネルを眺めながら、日本原子力発電(原電)の職員は誇らしげに笑みを浮かべた。

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●試験炉で技術開発 方策ない放射性ごみ/第1部 廃炉(2)
投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年01月30日 09:50

 サッカーグラウンドのような芝生の広場。日本原子力研究開発機構(原子力機構)の柳原敏さん(58)はふいに立ち止まり、芝の間に埋もれた小さな目印を指さした。「原子炉があったのはこの辺りです」。茨城県東海村の同機構原子力科学研究所(原科研)。日本初の発電用原子炉「JPDR(動力試験炉)」の跡は、更地になっていた。(2009年1月30日 静岡新聞朝刊)

 JPDRは1963年から76年まで、この場所で稼働していた。発電に成功した63年10月26日は今でも「原子力の日」とされている。

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●思い入れ強い初期炉 延命も“勝訴”も捨て/第1部 廃炉(1)
投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2009年01月29日 09:40

 中部電力の幹部が乗った1台の車が、原発に程近い屋敷の防風林の陰に滑り込むように消えていった。昨年12月上旬、御前崎市佐倉。浜岡原発1号機の立地当時から原子力行政に大きな影響力を持ってきた旧浜岡町の元町長(81)は、緊張で顔をこわばらせた幹部を家の中に招き入れた。中電が7月から極秘裏に検討を進めてきた「リプレース(置き換え)計画」。1、2号機を廃炉にして6号機を新設する巨大プロジェクトの検討作業は最終局面を迎えていた。(2009年1月29日 静岡新聞朝刊)

 「運転再開には莫大(ばくだい)な費用がかかるんです」。幹部は慎重に言葉を選んだ。

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●玄海原発:プルサーマルを語る/2 自民党衆院議員・河野太郎氏 /佐賀
       毎日新聞 2009年9月29日 
 ◇「莫大な投資、効率悪い」--河野太郎氏(46)
 --なぜ、プルサーマルを含めた核燃料サイクルに批判的な立場を。

 核燃料サイクルはもともと高速増殖炉が中心だった。「30年後にできる」と30年前に言ったのにできず、今や「2050年(ごろから商業ベースで導入)」とするが、この年数も根拠がない。高速増殖炉は投入した以上のプルトニウムを生み出して発電するから、意味があった。

 --九州電力はプルサーマルの理由に資源の有効利用、高レベル放射性廃棄物の減容、余剰プルトニウム削減を挙げる。

 ウラン燃料の1割節約に莫大(ばくだい)な金を投資することは、効率が悪い。廃棄物は再処理工場も解体して処理しなければならない。余剰プルトニウムは再処理工場を動かすから出てくる。

 --電力各社がプルサーマルをするのはなぜだと思うか。

 原発の(使用済み燃料の)貯蔵プールがいっぱいになると、原子炉を止めなくてはならない。電力会社としては大きな損害となるので、使用済み燃料を青森県の六ケ所再処理工場に移したい。ただし、青森県は再処理工場を動かさないと受け入れない。だが(工場を)動かすとプルトニウムが出る。余分なプルトニウムは持てないので、プルサーマルをやるしかない。加えて経産省と各電力会社は持ちつ持たれつの関係で、原子力は経産省の“利権”ともいえ、天下りも、投入される国費も莫大だ。

 --経産省は総発電量に占める原発の割合を25・6%(07年度)から約10年後に40%程度とする目標を掲げている。

 原発から出る廃棄物を最終処分できないのに原発を増やすという政策はおかしい。今ある原発は耐用年数を迎えたときに一つずつ廃炉にし、それをカバーできるように再生可能エネルギーを増やすべきだ。高速増殖炉ができないのに再処理をやる必要はなく、それらにかける何十兆円という金を、再生可能エネルギーの研究開発に充てたらいい。輸出できないプルトニウム利用技術より、再生可能エネルギーの方が、日本経済にとってもはるかにメリットが大きい。

 --原子力政策を自治体レベルで検討し、国に提言することについてどう考えるか。

 原発を抱え、プルサーマルをやるのは東京ではなく地方の「地域」だ。だからこそ、本当にその政策が正しいのか、地域でも明確にすることが大切だ。

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