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てらまち・ねっと



 私が浅野史郎さんは「やる気でいる」と思う根拠のひとつは次の記事だ。
 2月9日付けの中日新聞夕刊。
 記事は、当然、新聞社からの取材に応じたインタビュー。

 何がかというと、浅野さんの顔写真。
 通常の顔写真は、それほどポーズはとらないし、インタビューの場合、せいぜい動線のある写真でいく程度。

 指を、視ている人の方を向けてシュッとさす、手のひらをサッと出す・・・これらは選挙用のポスターの一つのパターンだ。
 「私とあなた」「私はあなたに・・」「私からあなたに・・」 ・・・

 こういう写真を撮る時、カメラマンは、手や指だけでなく、そこにいる人に呼びかける言葉も出してポーズをとって、という。

 ぴったり、決まったこの新聞の写真。
 私が、浅野史郎さんに秘めた想いのあることを感じた理由の一つだ。
 2月9日の新聞ということは、その数日前からせいぜい1~2週間前の取材であろうし・・・

 ところで、25日の日曜日の東京での集会。
 次の月曜日、朝は一社のテレビに映っているの見た。昼に、名古屋で新幹線を降りたら、あるテレビのディレクターから、「てらまちさん、テレビでみました。どういうこと?」って問い合わせ。
 そのあと、名古屋駅裏の喫茶で、某新聞の東海地区の地方選特集のキャップの取材。
 名古屋駅近くのコインパーキングに置いていった車で帰りかけたら、他の新聞の記者から、「昨夜のこと、昼にテレビで見ました。こちらに関係あれば、書かなきゃ」と携帯。事情は説明した。

 今日水曜日の夕方は、近いうちに表に出るであろうある件の弁護団会議。
 その前には、今月2月配達分のお米を倉庫から出してこないと・・・
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         (一部を引用しますので、詳しくは記事全文を読んでください)

● あの人に迫る 浅野史郎(元宮城県知事・慶応大教授) トップの資質は選挙で試される
 宮城県知事を3期12年務めた浅野史郎さん(59)は現在は慶応大教授として教壇に立つ。「不出馬表明」で周囲を驚かし、政治の第一線から身を引いてから1年余。改革派知事と呼ばれた浅野さんは「選挙がすべてを物語る」と言う。その意味を今春の首長選挙に臨むすべての候補者はかみしめる必要がある。
 -------------------------------------------
 「選挙がすべてを物語る」とはどういう意味ですか。

 僕なりにつかんだ選挙の定義は、「選挙の在りようが、その後の4年間の知事のありさまを決定づける」ということ。それは良くも悪くもなんです。いい知事になるためには、いい選挙をしなくてはいけない、いい選挙とは一人ひとりが主役の選挙のこと。単に有権社会通念が投票に行くだけでなく、何らかの形で主体的に選挙にかかわり、関心を持つ選挙のことです。
 改革派知事とも呼ばれた僕が、改革派知事の定義は選挙を改革するということ。旧態依然の選挙、いわゆる丸投げ選挙で生まれる知事は、改革派たることはできない。選挙は後の政治姿勢にも影響を与える。重要案件の決断を迫られるときに、目をつぶると支援者の群像が頭に浮かんでくる。いい選挙は勇気も与えてくれる。それが僕にとってのいい選挙です。

 知事として大切な資質はなんでしょうか。

 知事をやっていると年に数回、大変な厳しい決断を迫られるときがある。進むも地獄、引くも地獄みたいな。その時は自分の頭で考え、決断しなくてはいけない。決めたことを組織に徹底させなくてはいけない。これがトップとしての資質です。そして、選挙は候補者にそういう資質があるか見極める場です。どうやって戦い、お金を集めるか、どういう政策を出すか、こうした大事なことは、候補者自身が考えて、選挙に携わる末端の人まで徹底させなくてはいけない。
 「選挙の経験がないから」というのは言い訳です。選挙ときに現れる資質。それが知事としての資質なんです。「その人の在りようを知りたければ、選挙を見ろ」ということ。これは僕の体験的な選挙論です。

 その知事の仕事とはどういうものですか。

 政治家でもあるが、行政のエキスパートでもあるので、最低限の行政についての知識と経験が必要です。二面性があるのも知事です。一つは行政のトップ、もう一つは選挙で選ばれて県民から送り込まれた存在。通常それは一致しているが、不祥事が起きたときには、行政のトップとしては組織を守ろうとする。でも、県民から送り込まれた存在としての知事は、組織と対立するんです。
 こういう二面性があるからこそ、組織の恥部にもメスを入れることができるんです。ここが会社の社長と違う点だと思う。組織から一歩はなれたところから眺めて、場合によっては厳しい対決をしなくてはいけない立場にいるのが知事。そして、不祥事のときには、副知事以下に相談してはいけない。副知事に相談すれば「お任せください。わたしたちがちゃんとやります」となる。相談する段階で逃げに走っているんです。だから、不祥事のとき、僕は「副知事に相談しない」と決めたんです。

  ・・・・・・・・・(略)・・・・・・・

 地方自治で地方議会が果たす役割は何でしょうか。
 今後の課題は、地方議会の在り方でしょうね。政治に対する関心の入り口は地方自治です。地方自治は民主主義の学校と言われる。だとすれば、学校である地方自治に入学してしっかり勉強しなくてはいけない。しかし、地方自治のプレーヤーとして、役割を果たしていないのが地方議会。市長や町長が出してきた予算案についてチェックし意見するのが地方議会の役割なんです。ところがそんなことをしている地方議会はほとんどない。
 地方議会がやるべきことは二つある。一つは三位一体改革を命がけでやること。知事会だけにやらせるなと言いたい。知事会なんて47人しかいない。地方議員は改革の本質を理解して、地方分権論議の中でプレーヤーとしてやってほしい。もう一つは、立法機関として議員提案の条例を出して、成立させること。
 地方自治体には自由を与えるべきです。その自由の中には失敗する自由も含まれている。失敗しないためには、国にお願いするのではなく、住民自身が地域を作り上げていかなくてはいけない。
(2007.2.9中日新聞夕刊)


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 昨年7月に明らかになった岐阜県の裏金事件。
 外郭団体や実行委員会でも同様だと、みんなが思っていた。
 知事も、調査を確約・表明していた。

 県議会が22日に開会、一般質問の通告期限前のこの時期にしたのだろう、昨日、裏金の経緯を議員に説明する形で公表した。

 どう見ても、少な過ぎる。
 私たちが6つの実行委員会の経理文書等の情報非公開取消訴訟で一昨年05年9月に最高裁で勝った。その後の同年12月、2つの実行委員会の文書は、「実は以前に紛失していた」とされた。唖然。
 その翌日、県の回答が新聞で報道されたとき、間をあけず、「裏金です」と投書が来ていた。
 しかし、今回の調査では、そこは解明されていないようだ。
   ◆ウラ金 外郭団体に預託金。実行委員会などの不正調査 06.10.29
   ◆外郭団体、実行委員会も1994年までさかのぼって裏金など調査 06.11.07ブログ
   ◆イベントなどの実行委員会の文書は公開。最高裁で確定 05.09.16
   ◆実行委員会の文書を破棄。裁判所の公開命令があるのに 05.11.30
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● 外郭団体で裏金 県補助金からも捻出 副知事が調査結果公表、陳謝  2月28日 読売
 「外郭団体にも裏金が存在したのは、大変残念なことで申し訳ない」――。県の外郭団体など13団体で5000万円を超す裏金が作られていたことが判明した27日、原正之副知事は県議会に調査結果を説明し、陳謝した。県議たちとの質疑応答の中で、「県の補助金から、裏金が捻出(ねんしゅつ)されたということは否定できない」と明かした原副知事。県民の血税からの補助を受けて運営される外郭団体も、裏金に“汚染”されていた実態が明るみになった。

 県議と原副知事との一問一答は次の通り。

 ――外郭団体には県のOBや出向職員がいるが、県の裏金作りが模倣されたと考えていいのか。

 「県の現職、OBがかかわって不正資金を捻出(ねんしゅつ)してきたケースが多い。ただ43ある外郭団体の中で、裏金作りに関係したのは11団体なので、全体として組織的関与があったとは言い切れない」

 ――11団体だけしかないという根拠は。

 「経理担当の職員延べ1万269人を対象に書面調査を行い、798人から聞き取り調査をするなど、できる限りのことをしたが、ほかの団体からは裏金作りが確認できなかった」

 ――闇手当のようなものがあったのか。

 「県国際交流センターで嘱託職員の時間外手当に、裏金が使われていたケースがあった」

 ――今後、外郭団体が対応策を考えるのは当然のことだが、県の役割、責任については、どう感じているか。

 「外郭団体とはいえ、それぞれが独立した団体だ。ただ、処分などを決める場合は、県の事例を参考にしてもらうなど、団体間で大きな不均衡が生じないようにしたい。県の指導、監督責任については、まず各団体の責任を明確にし、それを受けて検討していきたい」

 ――独立団体とはいえ、大半は、県からの補助金などで運営されている。裏金の返還はどうなるのか。

 「今回の調査では、具体的に県が出している補助金がどの程度使われたか確認できなかったが、かなりの補助金が外郭団体に入っていることは事実だ。県の補助金から、裏金が捻出されたということは否定できない」

 ――返還については、各団体が決めていくのか。

 「基本的にはそうなる。税金からまかなわれた部分については、県に返してもらうのが相当だ。各団体で早急に検討してもらいたいし、場合によっては自主返還も考えられる」

 ――各団体に県として明確な対応方針、考え方を示すべきではないのか。

 「各団体で早急に理事会などを開催し、4月半ばをメドに、不正資金の総額、責任の所在、返還方法、再発防止への取り組みなどの対応方針、具体的な実行計画を、県に報告するよう伝えてある」(2007年2月28日 読売新聞)

● 外郭団体でも裏金5千万円 岐阜県が調査、9年間で  2月28日 中日
 岐阜県は27日、県が出資する13の外郭団体などで1992年度から2000年度までの9年間で、総額約5千万円の裏金がつくられていたと発表した。

 13団体は「岐阜県産業経済振興センター」など11の外郭団体と、「東海北陸自動車道建設促進同盟会」など2実行委員会。振興センターでは約950万円、岐阜産業会館では約930万円の裏金がつくられていた。2実行委は20万円だった。

 いずれも旅費などを架空請求。裏金は慶弔費や接待などに充てられ、私的流用はなかったという。返還方法などは各団体で決める。

 県は県庁の裏金問題を受けて昨年11月から、外郭団体(解散含む)や県職員互助会、県が資金管理をしている委員会など計690団体の経理を調査し、職員のヒアリングなどを実施した。補助金もあるため「税金は返してもらわなければならない」としている。

 裏金問題は昨年7月に発覚。弁護士による検討委員会によると、裏金は早くから全庁的に存在し、1992年度からの12年間で計約17億円。利子を含めた返還対象額約19億円のうち9割以上が返還された。 (共同)
(2007年02月27日 18時47分)

● 岐阜県の外郭団体でも裏金5000万円 県出身者が指示 2月28日 朝日
 岐阜県は27日、43の外郭団体のうち11団体で、92~00年度にかけて計5000万円の裏金がつくられていたとの調査結果を発表した。これらの団体に出向したり再就職したりした県職員出身者が、団体職員に裏金づくりを指示していたという。いずれの団体も01年度以降は裏金をつくっておらず、私的流用は確認できなかったとした。
 県は昨年7月に発覚した裏金問題を受け、11月から担当課を通じて書面や聞き取りで調査をしてきた。最も裏金が多かったのは、財団法人「県産業経済振興センター」(岐阜市)で、92~96年度にカラ出張で950万円を捻出(ねんしゅつ)。役員の交際費や来客の接待費、残業弁当代、業界紙の購読料などに全額使っていた。
 財団法人「岐阜産業会館」(同市)は92~00年度、休日の館外駐車場収入を別口座に入れて928万円をつくり、テレホンカードや万歩計を購入。サービスとして会館に入居している団体に配った。外郭団体以外にも、県が事務局を務める「東海北陸自動車道建設促進同盟会」「東海環状道路建設促進期成同盟会」が共同で92~95年度に20万円をつくり、職員同士の飲食費に使っていたこともわかった。
 使われずに現在まで残っていた裏金は2団体に計約600万円あり、退職した幹部が自宅に現金で保管していた。
 調査結果を発表した原正之副知事は「すべてではないが、県費が裏金になったことは事実。大変残念で、県民に申し訳ない」と陳謝。裏金づくりが発覚した団体に対し、4月中旬までに関係者の処分や返還計画、再発防止策の提出を求めるとしている。

●  県外郭団体で裏金5000万円=大半が旅費の架空請求-岐阜  2月28日 時事
 岐阜県は27日、1992年度から2000年度にかけ、11の外郭団体と2つの実行委員会で、計5020万円の資金が不正につくられていたとする調査結果を公表した。昨年、県庁全体で約17億円が判明した裏金づくりと同様、大半が旅費の架空請求でつくられ、講師や来客の接待、備品の購入に充てられた。県は、個人的に流用した事実は確認されていないとしている。

● 県の外郭11団体、2実行委 裏金5000万円   2月28日 岐阜
 県は27日、県の外郭団体11団体と、県に事務局を置く実行委員会2団体の計13団体が、1992(平成4)年度から2000年度までの9年間に総額5019万7000円の裏金をつくっていたことを明らかにした。県の裏金問題では、12年間に約17億円の裏金が捻出(ねんしゅつ)されたことが分かっているが、裏金づくりが県庁組織にとどまらず、外郭団体などでも行われていたことになり、公金意識の欠如があらためて浮き彫りになった。 

 県の裏金問題を受け、県出資比率25%以上の外郭団体42団体(昨年3月解散の3団体含む)と県からの「預かり金」のあった県職員互助会、県に事務局を置いたり県が資金管理している実行委員会647団体を対象に、昨年11月から県の各所管課が調査していた。

 県によると、裏金をつくっていた外郭団体は、県産業経済振興センターの950万円、岐阜産業会館の928万8000円をはじめ、11団体で計4999万7000円。うち9団体は裏金を使い切り、残る2団体のうち県産業デザインセンターは残額577万7000円を職員OB2人が個人保管していた。

 当時、外郭団体に役員や幹部として派遣されていた県の現役職員やOB職員の指示で裏金を捻出、流用していたケースが多く、裏金づくりの方法は県庁と同様、カラ出張が大半で、ほかに消耗品費や食糧費などの架空請求だった。また、岐阜産業会館は、館外駐車場収入の簿外管理で2000年度まで裏金をつくっていた。裏金は、備品購入費、接待費、講師らの謝礼など業務関連のほか、職員間の懇談会費、慶弔費、餞別(せんべつ)などにも流用されたが、県は「個人的な費消の事実は確認されなかった」としている。

 一方、実行委員会では、東海北陸自動車道建設促進同盟会、東海環状道路建設促進期成同盟会の2団体が計20万円をつくっていた。

 原正之副知事は「外郭団体などでも不正資金が捻出されていたのは大変残念で県民に申し訳ない。各団体に責任の明確化と再発防止をしっかり行うよう、管理・監督する県の立場から指導していく」と話した。

 県は、裏金をつくっていた各団体の責任や返還方法の対応方針をはじめ、具体的な再発防止策(裏金の有無にかかわらず全団体対象)を4月半ばまでに報告するよう求めている。また、県は原則として3年に1回行っている公益法人検査を当分の間、毎年実施するなど指導・監督を強化する。



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 昨年植えた苗木が、ここに移って、咲き始めています。
 夏の管理が悪く草に絡まれたりしたからか、花つきはイマイチというところ。

しだれ梅(紅)
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しだれ梅(白)


  


早生の鹿児島紅。色あせ始め




手前から・・鹿児島紅、しだれ白、しだれ紅、普通種


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 2月25日の東京駅前での浅野史郎さんコールの集会。
 動画が配信されています。

  浅野氏のあいさつ部分

 その後、5つに分けて流されているようです。私の発言は後半。
 私は、見ていませんが、昨日、見た人から言いたいことを言ってくれたと電話がありましたから、出ているはず(笑)
 浅野史郎さんのハートに火をつけよう
 
 私は、今日は、議会3月定例会前の全員協議会で出かけます。

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 ● 浅野史郎氏、出馬求める集会に出席
 2月26日 日刊スポーツ
 前宮城県知事で慶応大教授浅野史郎氏(59)は25日夜、4月の東京都知事選に同氏の出馬を求める市民グループが都内で開いた集会に出席し「びっくりして言葉がありません。もちろん感激している。ただ今日は何もしゃべるつもりはない」と述べた。
 浅野氏は出馬を否定してきていたが、集会呼び掛け人の五十嵐敬喜法政大教授は「否定をしないのは前進。(出馬するかしないかの)決断は早いのでは」とした。
 浅野氏に対しては民主党が2月に入り「党外の最後の候補」として打診し、同氏は固辞した。市民グループは勝手連組織で集会は2度目。浅野氏は閉会後「前回は来られず礼を失したとの思いもある。今は言葉が出ない」と記者団に説明した。
[2007年2月25日21時17分]


 ● 浅野史郎氏、都知事選立候補を求める市民集会に出席  2月26日 朝日新聞
 3月22日告示の東京都知事選に浅野史郎・前宮城県知事(59)の立候補を求める市民の集会が25日、東京都中央区のホテルで開かれ、浅野氏本人も姿を見せた。集まった約400人を前に「感激して言葉も出ない」などと語ったが、立候補については明言しなかった。浅野氏が集会に参加したことから、候補者の人選が難航する民主党の幹部の間には、同氏の動向への期待が高まっている。
 集会は同日6時半すぎに始まり、浅野氏は同7時すぎに会場に入って大きな拍手で迎えられた。司会者に発言を促されると、「出席しなければ礼を失すると思った。(皆さんの)話を聞いてみたかった。びっくりし、感激して言葉も出ない」などと語った。閉会後、呼びかけ人の一人の五十嵐敬喜・法政大教授は「出席してくれただけで、ものすごい前進。都民の要望が強いことが胸に響いたと思う」と述べた。
 浅野氏はこれまで、民主党などからの打診に対し、立候補の考えはないと繰り返し表明している。民主党は小宮山洋子衆院議員(58)や海江田万里・前衆院議員(57)を説得したが、前向きな返事は得られなかった。
 党幹部からは「浅野さんが立候補するのが一番いい。立候補するなら党の候補は出さない」「石原(慎太郎)氏とは対照的な自然発生の動きを、浅野氏がどう受けとめるか動きを見守ればいい」などの声が出ている。

● 浅野氏一転、出馬に含み   2月26日 東京新聞 
 前宮城県知事の浅野史郎氏が25日、4月の東京都知事選に同氏の出馬を求める都内の市民集会に出席し、「びっくりした。感激して言葉がない。ただ、今日は何もしゃべるつもりはない」と述べ、出馬に含みを残した。
 民主党からの打診を断った浅野氏は、これまで出馬についての可能性を一貫して否定している。
 集会は法政大の五十嵐敬喜教授(都市政策論)らが呼びかけ人となり、16日に続いて開催された。都内各地で市民運動に取り組む約400人が勝手連的に集まった。
 浅野氏は、記者団の質問にも、「(16日の)集会には出られず、礼を失した。
 候補者の人選が難航している民主党の幹部は同日、「浅野氏の出馬の可能性があるなら、(擁立期間とした)28日というのも、ぼかしていかないと」と、動向を注視する考えを示し、「(出馬するなら)民主党色を消さなければならない」と延べ、推薦せずに支援していく考えを示唆した。

●「浅野前知事、都知事選への態度明確にせず」   2月26日 産経
 前宮城県知事の浅野史郎氏が25日、4月の東京都知事選に同氏の出馬を求める市民グループの集会に出席した。浅野氏は「私からお話しすることは何もない」と述べるにとどまり、態度を明確にしなかった。

 集会は勝手連的に開かれたもので16日についで2度目。約200人が参加した。

 浅野氏は「びっくりして言葉がない。もちろん感激した」とあいさつ。出席理由については「前回来られず礼を失したとの思いがあった。礼儀上出なければいけないと思った」と話した。

 浅野氏は民主党からの立候補打診を固辞し、無党派での出馬についても否定している。閉会後、記者団の問いには「今日はこの会に出ただけ。特にありません」とだけ答えた。


●「浅野史郎氏、都知事選出馬に含み」   2月5日 TBS
 「ちょっとお話を聞いてみたいという気持ちもありましたが、びっくりしました。こんな会とは思わなかった」(浅野史郎 前宮城県知事)

 浅野氏はこれまで出馬を否定してきましたが、この日は「感激して言葉がありません」と明言を避け、出馬に含みを残しました。会を主宰した市民グループからは「出席してくれたこと自体が前進だ」という声もあがりました。

 一方、民主党では党内からの候補者擁立が難航していて、期限とした28日までの擁立のメドは立っていません。

 このため、党幹部からも、28日にこだわらず浅野氏の決意を待つべきだという意見も出ていて、25日夜の集会は、そうした期待を繋ぐ格好となりました。(25日22:57)

●「2007/02/25-22:06 出馬要請集会に「感激」=浅野氏、明言を避ける-都知事選」  2月26日 時事通信
 4月の東京都知事選で浅野史郎前宮城県知事に出馬を求める有志ら約400人が25日、都内のホテルで集会を開いた。浅野氏は会場に姿を見せ、「話を聞いてみたいという思いもあった」とあいさつ。出馬要請に「きょうは言葉がない。びっくりして、感激して」と多くを語らないまま会場を後にした。
 有志らは集会で「宮城県を改革してすてきな県にした。今度は東京です」と浅野氏に訴えた。浅野氏は終了後、記者団に「特に私の方からお話しすることはない」と、出馬するかどうかの明言を避けた。

● 浅野氏擁立へ仙台市民が集会=都知事選  2月24日 時事通信
 4月の東京都知事選で浅野史郎前宮城県知事の出馬を求める市民ら約80人が23日、仙台市内で決起集会を開き、「浅野さんは郷土宮城の危機に際し、私心を捨てて再建に取り組んだ。どうかいま一度、社会のため、日本のために立ち上がってほしい」とする決議文を採択した。浅野氏本人は姿を見せなかった。
 浅野氏には民主党都連が出馬を打診したものの、本人は「意欲はない」などと固辞している。

● 都知事選:浅野前宮城県知事、出馬の可能性に含み  2月26日 毎日
 東京都知事選(3月22日告示、4月8日投票)への立候補を否定していた浅野史郎前宮城県知事が25日夜、東京都内で開かれた浅野氏に出馬を求める集会に出席し、「感激して今日は言葉が出ない。(出馬するかどうかの決断は)お許しいただきたい」と述べ、出馬の可能性に含みを残した。
 独自候補の擁立が難航している民主党内には浅野氏の出馬に期待する声があるため、同党は今後、浅野氏と党内の両にらみで擁立作業を続ける見通し。同党は東京都連のパーティーが予定されている28日を候補擁立の期限としてきたが、候補者の選定は長引く可能性が出てきた。

● 浅野氏が市民集会出席、都知事選には言及せず  2月26日 読売
 来月22日に告示される東京都知事選に、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)の擁立を目指す市民グループの集会が25日、東京都内で開かれた。
 浅野氏本人も出席し、「びっくりした。感激して今日は言葉がでない」と述べたが、都知事選については言及しなかった。
 浅野氏は民主党からも出馬の打診を受けたが、今月16日、「(宮城県知事の)3期12年で知事は卒業した。出馬の必然性を感じない」などと述べている。
 市民グループによる集会は、浅野氏に熱意を伝えて翻意を促そうと、五十嵐敬喜
・法政大教授らの呼びかけで開かれたもので、今回で2回目。浅野氏が以前、「チョコレート1個なら心を動かされないが、トラックいっぱいなら」と発言したことから、参加者が持ち寄った約200個のチョコレートが渡された。
 浅野氏は集会後、報道陣に「前回は出席できず、礼を失したかなという思いもあって、今回は出席した。私の方から話せることは何もない」と述べた。

● 都知事選、立候補へ一歩。浅野史郎氏  インターネット新聞 janjan
 ・・・浅野氏は宮城県知事時代から一貫して政党の推薦には否定的で、市民主体の選挙スタイルを大切にしてきた。そのため五十嵐教授らが出馬要請の運動を進めてきた。この日の市民集会出席で、浅野氏が市民から推されて立候補し、民主党は候補者擁立を見送って陰から応援する形になる可能性が強まってきた。・・・


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 土曜日に名古屋での講座に向かって、昨日月曜日、東京から帰ったら、庭の梅は満開になっていました。
 雨が降ったら散ってしまうなぁと思っていましたが、幸いに持っています。

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 昨日、日曜日は、「市民型選挙集中セミナー」を午後2時半に終えて新幹線に。
 東京駅から徒歩5分の「八重洲富士屋ホテル 」。
前日、インターネットなら「8000円」という部屋の泊りもとれたので、チェックインしてから、2階フロアの「浅野さんのハートに火をつけよう!集会」会場へ。

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会場は個性的。バレンタインデーの日の政党からの打診に対して、チョコレート一枚で結婚しては・・との旨の発言があったことから、トラックいっぱいのチョコも。
  


開会の6時半には300人の会場はほぼ満員で立ち見も出るほど。

まず、法政大学教授の五十嵐敬喜さんが経過を報告。
先日、私に、メールで、「会場で浅野さんに、一緒にエールを送って」とお誘いいただいた、「東京。をプロデュース2007」の楠木さんから浅野さんへのラブコール。
浅野さんと宮城県で一緒に仕事をされた元宮城県環境生活部次長の渡辺光子さん、浅野さんが現場で実践されてきたことや浅野さんについてのお話。
  


浅野さんに「一言マニフェスト」を書いた東京都民が次々に思いをかたる。
会場から、パロディー作家のマッド・アマノ氏が大きなポスターを掲げて説明。
東国原宮城県知事、北川元三重県知事、田中前長野県知事に担がれた浅野史郎さん。
 


・・午後7時5分過ぎ、浅野さんが会場に到着。
浅野さんは、エルビス・プレスリーの大ファンで、アメリカで開催される生誕記念日に行ったこともあると昨年お聞きしていた・・・その「ハウンド・ドック」がなりひびく。

ステージで着席した浅野さん、前から2列目のわたしたちにすぐに気づいてくれた。

  

 

今朝の5時半からの「みのもんたの朝ズバッ」で速報していた。
  


 


「勝手連を立ち上げて岐阜からかけつけた」と司会に紹介され、私は、「東京から地方自治をかえよう!」の一言マニフェストとともに、知事をやり、大学で地方自治の講義をしてきた浅野さんは「地方自治」のプロだと、会場の皆さんと浅野さんにエールを送った。
 つれあいのみどりさんが、「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」参加者名簿を手渡すとき、浅野さんの目には、涙がいっぱいあふれていた。
 昨年、「義を見てせざるは勇なきなり」とメールをくれた浅野さん。篤い熱い人だと思った。
 昨夜、また、あらためて、浅野さんはアツいと感じた。
 この人なら、絶対に任せられる。


 報道陣にもみくちゃにされながら部屋をでる浅野さんの背で、アナウンスは、今日は何も無かったけど数日以内に発表があるようだと流していた(私にはそう聞こえた)

 浅野さんは、このあと、会場を出て、そのまま仙台に帰るそうだ。
 私は、決意のための最後の詰めを最愛のパートナーさんと「調整」してくるのかと思った。

インターネットには、すでに主催者がきれいな写真をたくさんアップしていた。
ご苦労様。「東京。をプロデュース2007」の速報

 ・・・月曜日の朝の今、ホテルの部屋のLANを使って、このブログを作りながら・・・火曜日は早朝から「みのもんたの朝ズバッ」の定例番組だから・・
そこで何か聞けるかなぁ、火曜日の朝のテレビは必見だ・・・とはいえ、仙台のとんぼ返りではご家族とゆっくり相談できないじゃん・・・などと思っていたら、先ほど、テーブル横のテレビの朝ズバッのアナウンサーが、明日は浅野さんの出演はありません、と解説していた・・・

 流れはの方向はかたまりつつある・・・
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 沸き起こる浅野コール。
 今日、2月25日(日)午後6時半から8時は、東京八重洲富士屋ホテル 2階  「浅野さんのハートに火をつける会」主催の集会。
 よろしかったら、あなたもどうぞ。

● 「浅野的」選択肢の必然性 ~有志の会 あふれた待望の声~
 2月18日 日刊スポーツ「政治の時間」 朝日新聞コラムニスト 早野透

 東京都知事選の候補者選びが大詰めである。石原慎太郎知事は3選に臨み、共産党の推す吉田万三元足立区長が名乗り出ている。民主党は迷走している。

 16日夜、国会近くの会議場「ルポール麹町」で「浅野史郎さんを東京都知事に出馬させる会」が催された。「浅野さん ハートに火を点けて」というポスターが張られた。司会の女性が「初恋の人にプロポーズするようなときめきで」と開会した。この会は、民主党から出馬を打診されたという前宮城県知事の浅野に、政党政派ではなく市民から出馬を求めようとわずか2日前に企画された。

 「厚生省の障害福祉課長だった浅野さんが初めて立ったときは、何の後ろ盾もない障害者たちが集まってぼそぼそと選挙運動を始めたんですよ。今度も無党派市民から始めたいんです」と呼びかけ人の代表格の五十嵐敬喜法大教授。

 1日のうちにメールが飛び交い、150人の部屋に250人が集まった。そこに元首相細川護煕の妻で、障害者のスポーツの祭典スペシャルオリンピックスの推進役細川佳代子が駆けつけてあいさつした。「2日前の夜、こんな会があるよと聞いて熊本からかけつけてきました」。熊本県知事だった夫護煕は、「権腐十年」、長く居座ると権力は腐敗すると2期8年で辞めた。浅野は3期12年、徹底的に情報公開して、知事交際費もすべて明らかにして透明性に掛けてきた。「浅野さんは細川を見習ってくれた。しかし今、汚職不正、知事の逮捕が相次ぎ、悲しい日本です」。だが、佳代子が会に駆けつけた最大の理由は、浅野が障害者のことに心を砕いた人生を送り、行政の中で闘ってきたことだ。佳代子は続ける。「障害者のある人たちは、純粋な心、思いやりの心で、わたしたちに人としての優しさを教えてくれる。その人らしく生き、助け合う、豊かな国。浅野さんがトップで率いてくれたら」。

 会場はしんとして聞き入って拍手がわき上がった。なるほど、浅野の出馬は、かつて障害者施設を見て「重度障害者には人格があるのかね」と語ったあの人との間で、人間観の違いを争う稀有な選挙になるかもしれない。

 東京都国立市長の上原公子は欠席予定でメッセージを寄せたのだけれども、日程をやりくりして駆けつけてそのメッセージを読み上げた。「東京は傷つきやすい生命を1200万も抱えた都市です。一人一人の命やつぶやきを見逃さない志を持った人が責任ある立場に必要です。自分の趣味や思いつきでほえまくることが強いリーダーシップだと思い込み、人権や権利は強い者だけに与えられている特権だと思っているかのような人とは早々にお別れしたい」。

 トラックいっぱいのバレンタインチョコレートだけでなくトラックを連ねて私たちは浅野さんの応援隊になりたいと上原は結んだ。この後、「ひとこと言わないと悔いが残る」という会場の参加者の列が並び、次々と発言が続いた。

 浅野史郎、59歳。「知事は卒業」というけれど、あなたたち団塊の世代はもう一働きして世の中に尽くしたいということではないのか。ご家族に苦労は掛けるけれど。浅野は出馬に「必然性を感じない」というけれど、そんなことはない。
 「石原的なるもの」に「浅野的なるもの」の選択肢を対置するのは、天があなたに与えた任務ではないのか。

   ◆浅野さんに携帯で一方的にお知らせ。浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット。あなたもネットで大展開 2月21日
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 たくさん来ているようです。 

● 浅野氏「立候補せず」と改めて明言 東京都知事選」   2月19日 朝日新聞
 今春の東京都知事選について、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は18日、都内で講演後に記者団に対し、「どなたから要請されても受ける状況にない。これから先も同じだ」と語り、市民団体からの立候補要請にも応じる考えがないと明言した。浅野氏はすでに民主党の要請を断っている。
 16日には、浅野氏の立候補を求める市民が集会を開いている。浅野氏は、「(市民からの要請は)思いがけないことで戸惑っているが、民主党からの打診を断ったのは民主党だからではなく、どなたからでも受ける気持ちはない」と語った。
 これに先立ち浅野氏は、市民から「出馬要請文」と、約200人の賛同者名簿を受け取り、「熱い思いだけは分かりました」と答えた。

● 「市民団体、浅野氏に「要請続ける」 東京都知事選」  2月19日 朝日新聞
 浅野氏に立候補を求める市民集会の代表呼びかけ人を務めた五十嵐敬喜・法政大教授は、18日の浅野氏の発言について、「要請がすぐに受け入れられるとは思っていない。市民の声が盛り上がれば、出馬を決断させることができると思う」と語り、今後も要請活動を続ける考えを示した。
 立候補の打診を断られている民主党内には、「浅野氏の出方を見極めるべきだ」との声がまだ残る。しかし、党都連が候補者擁立の期限にしているのは、政治資金パーティーがある28日だ。浅野氏がこのまま立候補しないことを想定し、党所属の国会議員や前議員からの候補者選びを本格化させる可能性もある。
 ただ、待望論が根強い菅直人代表代行の擁立はしない方針を決めており、調整は難航しそうだ。党内ではこれまでに、海江田万里・前衆院議員や蓮舫参院議員、都連会長の円より子参院議員らの名前が挙がっている。

● 都知事選に出馬表明 黒川紀章氏の真意は  2月24日 東京新聞
 告示まで一カ月を切った東京都知事選に思わぬ“大物”が登場した。石原知事とは「四十年来の友人」という建築家の黒川紀章氏だ。石原知事に出馬辞退を促すことが目的と説明しているが、出馬の動機がいまいち不透明で、さまざまな憶測も呼んでいる。黒川氏の出馬の狙いは何か。あらためて黒川氏に真意を聞いた。 (山川剛史、橋本誠)
 「本気ですよ。本気。石原さんには、これまでの態度を悔い改め、出馬を辞退してぼくの選対本部長をやってぼくを当選させてくれと言っている。でも、彼は出馬するでしょ。最初からそう思ってますよ」
 黒川氏は二十三日、本紙の取材に応じ、都知事選への出馬の意志が固いことを強調した。
 前日の会見では、石原氏を「側近政治や議会を無視した傲慢(ごうまん)な態度」などと批判し、自らの出馬を「石原氏が勇退する花道づくり」と表現したが、石原氏の出馬・不出馬にかかわらず、出馬する気のようだ。
■かつての選挙 事務所提供も

 黒川氏と石原氏の親密な関係は有名で、竹下登元首相(故人)、安倍晋太郎元外相(同)ら有力政治家や財界人らでつくる「自由社会研究会」のメンバー。石原氏が一九七五年に都知事選に初出馬した際は、自らの設計事務所を提供したほどの仲だ。
 このため、今回の出馬表明について、一部には黒川氏が出馬することで、石原氏への批判票を分断し、確実に石原氏を当選させる“出来レース”とのうがった見方もある。
 だが、黒川氏は「どうしてそういう話になるんだろう。ぼくは立候補するんだよ。彼の助けにはならんでしょう。石原批判の票が割れる? だからそれが何? どうして石原さんが勝つと言えるのよ」と、苦笑しながら全否定した。
 投開票日の四月八日はパリにいる点も、「本気」度を疑わせる要因になっているが、黒川氏はニヤリと笑って言う。「明日からは釣りのバカンスだが、パリは仕事だからね。ぼくはロシアに住み、二十七カ国で仕事をしているから、いったん日本を出るとあちこちを回る。だけど、パリでは当確が出るのをウオッチし、当確が出たらすぐ飛行機で帰国する手はずだ。まだ信じないの?」
 一方、黒川氏の出馬の背景に、蜜月関係にあった二人の関係悪化を指摘する見方もある。九九年の首都機能移転をめぐる論議では、推進派の黒川氏は反対派の石原氏と対立。さらに、二〇一六年夏季五輪の招致に向けた施設整備をめぐっては、石原氏は旧友の黒川氏ではなく、建築家・安藤忠雄氏らに整備案策定を依頼する考えを示した。
 建築家の間では「黒川さんは野心家。安藤氏がもてはやされる状況に黙っていられるわけがない」との声が出ている。しかし、黒川氏はこの説も「安藤さんらの世代を使ってくれと(都庁側に)推薦したのはぼくの方なんだよ。どうしてジェラシーを感じるのよ」と一笑に付した。
 カザフスタンの新首都づくりのほか、中国河南省で始まったばかりの百五十万人規模の新都市の基本設計にも携わる。黒川氏の仕事のスケールは雄大さを増している。
 「こんなことができるのは世界でぼくただ一人。安藤さんはぼくが唱える反市場原理主義、共生の思想を学び、立派なひな鳥くらいにはなった。でも、石原さんに苦言を呈しないところを見ると勉強不足だね」
 黒川氏はこう言い切った上で、「石原都政が終わった後も、いいところは継承するよ。ディーゼル車規制と横田基地対策。ただし、側近政治と五輪招致中止、首都機能の移転。この辺りは石原さんの時とはがらっと変える」。

 ただ、黒川氏のこうした主張にもかかわらず、多くの関係者が出馬の背景のひとつに挙げるのが、東京五輪招致をめぐる確執だ。

 石原知事は湾岸地区をメーン会場として安藤氏を起用しているが、黒川氏らのグループは代々木周辺をメーン会場にする考えを示していた。政治評論家の小林吉弥氏は「安藤氏を意識し、焼きもちを焼いているようにも見える」と“私憤”の可能性も指摘する。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、黒川氏が記者会見で「投票日はパリにいる」「一年の三分の一以上を海外で過ごしている」と発言したことについて「本気で職責を全うしようとしているとは思えない」といぶかる。

 「石原知事とは四十年来の友人」と自負する人物の登場に、“出来レース”説も飛び交う。反石原票が割れ、石原知事に有利に働くという理由。小林氏は「意思の疎通があるかは分からないが、あうんの呼吸の可能性はある」と指摘する。

 浅野史郎前宮城県知事の擁立を目指す市民グループ「東京。をプロデュース2007」の会員も「黒川氏は石原知事と距離が近い『応援団』。民主党の候補を分断する狙いもあり、勝手連的に動いているのではないか」と推測する。

 五十嵐敬喜・法政大教授(公共事業論)も「黒川氏は石原知事と同じ釜の飯を食った仲」とみる。

 しかし、伊藤氏は「石原知事は今の状況なら余計なことをしなくても勝てる。民主が石原知事の心胆をさむからしめる候補を立てる可能性は少ない」と否定的だ。

 五十嵐氏もこの点については「そもそも五輪は本当に行われるのか。石原知事自身一生懸命には見えず、ただのアドバルーンかもしれない。(そんな状況で)七十二歳の黒川氏が八年後の五輪の仕事を取りたいだろうか」と水面下の駆け引きに疑問符を付ける。

 もうひとつの対立軸が、首都機能移転問題。五十嵐氏には、かつて石原知事と論戦を繰り広げた改革派知事がほとんどいなくなる中、ひとり黒川氏が頑張っているようにも見えるという。

 「これ以上東京は広がってはいけない。都市工学の立場から言えば、黒川氏の主張の方が理にかなっている。石原知事と本気で決別したんでしょう。都民の選択肢ができ、乱戦模様になって面白い」と歓迎する。

 黒川氏の出馬で、候補擁立が難航する民主党の戦略はどうなるか。

 専門家には、都議会民主党が五輪招致に賛成しているため、民主党は黒川氏に乗れず、独自候補を出すしかないという見方が強い。

 「党本部は参院選の東京選挙区で二議席取るつもりでいる。仮に都知事選で勝てなくても七十万-八十万票掘り起こせば、組織票の候補と無党派の候補がどちらも当選する可能性が出てくる」(小林氏)という皮算用もあるようだ。

■菅氏以外では大惨敗の様相

 伊藤氏は、民主党が黒川氏を推す可能性も否定しない。「黒川氏とはイデオロギーが違うから、推薦する可能性は低いが、逆に言うとそこまで追い込まれているということ。菅直人代表代行以外が出れば、誰でも敗戦処理になり、大惨敗だ。それなら、外部の人を推したほうが、党の傷は少ない」

 虚々実々の駆け引きが展開される政界でも、唐突の感がある出馬劇。小林氏が首をひねる。

 「私憤なのか、石原落としを本気で考えているのか、いまひとつ読めない。政治の世界だから、黒川氏も石原氏もとぼけているのかもしれない。現時点では、真意は誰にも分からないんじゃないか」

<デスクメモ> 十数年前に取材に訪れた東京・銀座の中銀カプセルタワービルも、黒川氏の設計だった。サイコロを積み重ねたようなデザインが印象的だったが、老朽化が著しく、取り壊しが持ち上がった。カプセル型の住居部分を交換することで、「新陳代謝」する発想は悪くないが、選挙は建築物のように簡単ではない。(吉)



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 昨日のブログの続き。答えは・・白髪じゃないですよ。
 ユニークな実を鑑賞、切り花にも。もちろん綿毛も。
 2007年1月23日の姿です。
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少しずつ、はじけてきた包
  

  

この容姿なら、昨日の写真と同じ植物だと信じてもらえるかなぁ


風船とうわたのタネ
(フウセントウワタ)

ガガイモ科 非耐寒性多年草(日本では春まき1年草扱い)
和名:風船唐綿 原産地:アフリカ南部 
(参考) 伊吹山のガガイモの花 06年10月

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 今日は、名古屋で選挙講座。
 昨年は、万博の関係で名古屋のホテルが取りにくかったけど、今年は、余裕。

 明日25日の午後2時まで。
 片付けのあと、東京で午後6時半から8時間までの集会に。

日 時: 2月25日(日)午後6時半から8時
場 所: 八重洲富士屋ホテル 2階  同ホテル
参加費: 無料(どなたでもご参加いただけます)(定員300人越)
主 催: 「浅野さんのハートに火をつける会」

 よろしかったら、あなたもどうぞ。

 先日報道された、石原知事が、今回は自民党の推薦を受ける意向だったところ、今になって、あえて自ら断ったという記事のことも。
 政治家にこういうブレが出だした時は  潮時 。

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 名古屋の講座のこと。
   4月は統一地方選。直前の選挙講座。2回シリーズ  1月15日ブログ

● 統一選直前~市民型選挙集中セミナー Part2
あなたも「市民派議員」になろう!~勝てる選挙「市民型選挙」のノウハウ」
Part2《告示日から投票日まで》~選挙運動の手法~ 

 
2月24日(土)13時~20時
 13:00~ はじめに
【セッション-1】 基本編
 (1)「選挙はがき」について、重点的に。
 (2)告示日までに準備すること~選挙の流れを理解する
  ・告示日までの政治活動
  ・告示日までに準備すること~『市民派議員になるための本』のチェックリスト
 (3)選挙でできること、できないこと~公選法上の留意点(基礎編)

【セッション-2】 実践編
 (1)当選するために必要な要素~あなたの選挙の現状分析
 (2)公選法を理解して使いこなす(実践編・応用編)
 (3)選挙チームの考え方~ヒトとモノの動かし方
  ・あなたはどんな選挙がしたいのか?~
    事務局体制、人の動かし方,モノの動かし方

【セッション-3】話しことばのメッセージ
  ・選挙本番のメッセージ/
    選挙カーの具体的な回し方のコツ-レクチャー
  ・街頭演説の基本とスキル-レクチャー

---------------------------------------------------
◆選挙オプション講座(2月25日・日)
           ~課題は参加者に別途案内。
 個別の政治活動、選挙運動で抱えている問題を、具体的に
 出していただき解決方法を個別にアドバイスします。
====================================================================

● 石原都知事、無党派重視で自民推薦を辞退  2月19日 読売新聞
 東京都知事選(3月22日告示、4月8日投開票)で3選出馬を表明している石原慎太郎知事(74)は19日、自民党の推薦を辞退することを同党の中川秀直幹事長に伝えた。

 石原知事は当選した過去2回の都知事選と同様、どの政党の推薦も受けない無所属の候補として選挙戦に臨むことになる。
 自民党側は先月中旬に推薦を決め、安倍首相(総裁)から推薦証を交付するだけになっていた。
 記者会見した中川幹事長によると、石原知事は「大局の判断をして、いかなる政党の推薦も受けずに戦う。ご理解いただきたい」と電話で説明したという。
 石原知事は自民党都連からの強い働きかけに応える形で、一時は推薦を受ける意向を示していたが、1月21日の宮崎県知事選で、無党派の東国原英夫氏が当選したことなどで、政党色を強めるのは得策ではないと判断したとみられる。
 中川幹事長は都知事選への対応については、「都連が全会一致で推薦をあげてきたこともあり、石原氏を事実上、支持することになるだろう」と述べた。
(2007年2月20日0時26分 読売新聞)



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 グロテスクといえばグロテスク。
 草丈はヒトの背ほど。
 実の包は手の拳より少し小さい位。

 畑の中でも、異様な感じはします、ね。
 2006年12月11日の姿です。
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


  



このあと、何になったかは明日の写真で

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 2月16日の麹町会館(赤坂プリンス裏)で「浅野氏へのラブコール」集会・・・・(「浅野史郎さんを“東京都知事”に出馬させる会」、呼びかけ人:五十嵐敬喜法政大教授ら)がありました。その様子はインターネットで伝わっています。

 あちこちで市民の人たちの動きが広がっています。
 そのことも最後に紹介。

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2月14日のテレビ
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    浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』
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 メールは、浅野さんが出張中でも、上記アドレスで「転送されてくるからいいですよ」とのことです。
 たくさん来ているようです。 


● 浅野氏、「民主党からは立候補しない」と言明 都知事選  (朝日新聞 2007年02月16日22時11分)
 浅野史郎氏は16日、朝日新聞の取材に対して「民主党には本日、(打診を)受けるつもりはないと伝えた」と話し、同党の要請を受けて立候補する考えのないことを明らかにした。一方、市民グループが立候補を要請する集会を開いたことには「直接、話を聞いていないので、答えられない」とだけ話した。

● 今日は仙台でラブコール!   浅野さんのハートに火をつける会
 今日2月23日、宮城の「浅野史郎勝手連」の集会があります。
宮城「浅野史郎勝手連」は浅野宮城県知事誕生の原動力となった団体です。

今度は浅野東京都知事を誕生させるために、ぜひ宮城からも協力のラブコールをお願いします!

宮城「浅野史郎勝手連」集会

 日 時: 2月23日(金)午後6時30分から
 場 所: 仙台市141セミナーホール


● 2007年春は、東京の未来を決める 東京都知事選挙です! 
    東京。プロデュース 2007

自分たちで東京をプロデュースできる絶好のチャンスがくるのに、
ぼんやり待ってちゃもったいない。


  同会の 呼びかけ人

こんなブログも  東京想い

日 時: 2月25日(日)午後6時半から8時
場 所: 八重洲富士屋ホテル 2階  
参加費: 無料(どなたでもご参加いただけます)(定員300人越)
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 こちら山県市の環境問題、前から議会で問題にしていた。
 会社は、倒産して”逃げた”。
 先日、読売新聞が全国版で採りあげた。リサイクルという名の現在の思索と現状の問題、そして展望をさぐる視点。

 2年半前、私が気がついて、すぐに、環境省に聞いたら、「廃材をチップにしても、有価物として利用していると認められる限りは問題ない。『放置』されたら、その時点で産廃になる」
 当時、私は、状況と彼らの意図からすれば、明らかに「産廃」と主張した。
 しかし、行政は違った。

 ・・・今は、ほとんど誰が見ても、「放置」=産廃。
 「ほとんど」というのは、一部にそう見ない人たちがいるから。

 倒産後、市は、管財人の方針が決まらないと何もできないという。

 今回、この放置チップこから、基準を超える鉛が検出された。100を越えるサンプルの平均でも基準を超えた。

 一番心配しているのひとつは、アスベスト。
 何しろ、建設廃材ということ、アスベストが放任されていた時代の物がたくさん入っている可能性もある。

 私は直感を大事にする。行政の多くは、慣例や習慣によりかかる。
 記事の後には、現地の写真や議会の一般質問の記録を載せておく。
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(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
 ● 環境ルネッサンス 揺らぐリサイクル No.2
「堆肥原料」の建設廃材 撤去も進まぬゴミの山

  2007年2月21日 (水) 読売新聞全国版

 休耕田に、高さ1メートル近くまで、幅数センチ、長さ十数センチの木片が盛り上がる。木くずの″山″をよく見ると、赤や黄に塗ったベニヤ板、プラスチック片、緑やオレンジの被覆電線、白い電気コードも交じる。

 岐阜県山県市内の4か所、計2万8820平方メートル。
 岐阜市の造園業者「緑化保全」が地権者から土地を借り、2002年ごろから、堆肥を作る「高熱成堆肥ヤード」とした。ところが同社は05年1月、岐阜地裁に破直を申し立て、木くずの山は放置さたままになっている。

 近所の女性(83)は、「うちは井戸水を飲んでいるから、何が入っているか心配」とため息をつく。女性の娘は、「業者が堆肥の見本を持ってきた時、『お花に使って下さい。お野菜にはやめてね』と言うので、不安を感じた」と言う。

 木くずは、産業廃棄物処理業の許可を持つ緑化保全の関連会社が建設廃材や伐採木から作り、緑化保全が購入した。
 このため、山県市は「木くずの山は、破産管財人が所有する財産で、有価物。破産管財人に早く撤去してほしい、とお願いしてきた」という。

 しかし、最近になって、「財産」が一転、「ゴミ」になる可能性が高まっている。昨年11月に破産管財人が行った調査で、「堆肥ヤード」から、環境基準を超える鉛が検出されたからだ。92検体を採取・分析したところ、最高で1リットル当たり0.035ミリグラム増と、基準の0.01ミリグラム増の3倍を超え、平均でも0.011ミリグラムと基準を上回った。


 破産管財人の山田徹弁護士に、木くずの山は「財産か、廃棄物か」と聞くと、「今は過渡期。どうするかは、検討中」と話す。関係者によると、同弁護士は「売却はあきらめざるを得ない」と県や市に伝え、撤去や費用負担の方法をめぐり、3者で協議が続く。

 04年12月、山県市議会の一股質問で、木<ずの山が取り上げられた。「堆肥作りという名目を掲げているが、形を変えた産廃の投棄ではないのか」との疑問を抱いた寺町知正・市議(53)の質問。市助役は「産廃ではなく有価物」としながら、「農地転用の手続きがとられておらず、農地法に触れる。市は手続きは不要としてきたが、誤りだった。撤去するよう業者に求める」と答弁した。

「寝耳に水だった。撤去費用が6000万~1億円かかる。みなやる気をなくした。議会答弁から1週間後の破産申し立ての背景を、緑化保全の関連会社役員は、こう証言する。

 岐阜市内で04年3月、岐阜県警の捜索により、産廃処理業者「善商」による全国最大規模の産廃不法投棄事件が明るみに出た。
 関連会社が木くずをつくる破砕場に搬入された木くずの原料は、04年4月~9月の半年間で、建設廃材1万8468立法メートル、伐採木9234立方メートルと、廃材が生木の2倍に膨らんだ。事件摘発で行き場を失った建設廃材も運び込まれたという。

 緑化保全に堆肥生産を軌道に乗せる意思、そして可能性はあったのか。

 木くずからの堆肥製造に詳しい業者は、「その方法では、堆肥製造は絶対に無理」と断言する。堆肥を作る場合に必要な県への届出は、なかった。山県市の木くずの山から堆肥が作られ、販売された形跡はない。

● 建築廃材をチップにして、農地に放置して「堆肥だから有価物」?? アスベストは大丈夫?
現地の当時の写真にリンクしているページ 

2007年2月の現場の様子

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当時の上の写真の最後のダンプから投棄している場所。

比較あれ 


    当時の議会報告の2005.1.25日 新しい風ニュース164号

● 事業者が倒産 !!  緑化保全が 自己破産へ   負債3億1000万円
 帝国データバンク岐阜支店は25日、造園・のり面工事業の緑化保全(本社岐阜市香取町、田畑友彦代表)が24日事業を停止し、岐阜地裁に自己破産を申請する準備に入った、と発表した。負債額は約三億一千万円。
 同社は1974年創業。公園・緑地の自然回復、グラウンド芝生造成管理、住宅の庭園施工などを手掛けていた。01年9月には産業廃棄物処理、堆肥(たいひ)製造の関連会社を設立、03年5月期には売上高4億9200万円まで拡大していたが、近年は公共投資の削減などで受注減少が続き、金融負担も大きく資金繰りが悪化していた(2005年1月26日岐阜新聞朝刊)。

● 2004年12月議会   建築廃材(木くず)の処理に係るチップの大量堆積問題について

《問・寺町》  産業廃棄物の中で「木くず」に分類されるところの建築廃材等を細かく砕いてチップにし、それを堆肥として再生するという事業がある。
 この「堆肥づくり」ということで、伊自良地区の大森地内3カ所に大量に堆積されている。新しい住宅地に隣接していることから、私には、不安や苦情も寄せられた。この元の破砕場では、善商事件後の5月頃から入荷物が急増しているのが外部からも目視できる。
 今年9月ころからは、藤倉の農地にも大量に運び込まれている。その様子は、どうみても、廃材のチップで農地を埋め立てている、というしかない。しかも、最近では、チップにしたら即そのままダンプで運んできて水田にあける、というやり方だ。水田の面から80㎝から1m位の高さで重機で圧し固めている。
 この経過をみると、今後、伊自良や梅原のいたるところがこの建築廃材のチップ堆積場になる可能性を秘めている。
 建築廃材を柱や板の形のそのままで農地に入れたら、善商の「不法投棄事件」「野積み産廃」と同じになる。では、建築廃材を分別して「木部分」だけをチップにして農地に大量に敷き詰めたら、一体どう評価されるのか? そういう素朴な疑問がわく。
 そこで、早めに問題を整理する必要がある。複数部署にわたるので助役に質問する。
 論点を整理し状況を理解しやすくするために、搬入したチップを、地上部にある「堆肥用」部分と平らな作業場を作るためにいれた「造成用」に分ける。
 大森地区の堆肥用は約60の山がある。こういった状況はHPにのせている。

《問・寺町》
 以下について、事業者に聞き取り(必要なら現地調査)しての回答を求める。
  (1) 許可の破砕場での日入荷量に関して、今年3月までの平均量と5月以降の平均量。 大森地区の上の部分の「堆肥用」、

 (2) 現在積んである総量、 (3) 堆肥の総搬出量、
 (4) 搬入チップは自社分だけか、それとも他社分もあるのか。

《答・助役》
 チップを有価物として購入し、土壌改良剤を製造している事業者と、その事業者の子会社で建築廃材や伐採木をチップに加工している許可業者に調査をしたので、その回答をさせていただく。
 
 (1)の許可の破砕湯での建築廃材の日平均入荷量は、今年3月までは71立方米、5月以降は100立方米だ。
 (2)の現在積まれている総量は8826立方米、
 (3)の総搬出量は4674立方米。
 (4)の搬入チップはすべて自社分。
 
《問・寺町》 大森地区の下の部分である「造成用」について、
 (5) 堆積しているおおよその深さ。

 藤倉地区の「造成用」について、
 (6) 予定地の面積と運び込んだ総量、
 (7) 堆積しているおおよその深さ、
 (8) 破砕程度をあまくしていることは適正と認識しているのか。

《答・助役》
 (5)の堆積している深さは約80センチ。なお、造成用は、3カ所約9300平方米に7500立方米ある。

 (6)の藤倉の面積は6488平方米で、運び込まれた総量は4500立方米。
 (7)の堆積している深さは約70センチ。
 (8)の破砕程度を甘くしていることについて事業者は、「適正と認識している」とのことだ。

《問・寺町》
 次に、廃掃法を所管する環境省に照会しての回答を求める。
 上の「堆肥用」について。
 (1) 「木くず破砕処理施設」の許可というのは、「破砕をすればよく、あとのチップはどのように扱ってもよい」ということか、それとも、「チップを最終的にどのように扱っているか」までを包含する許可か。
 
 (2) 事業者は160トン/日・8時間の許可である。許可場所でのチップの保管上限はどれだけか。本件のような移動先でのチップの保管上限はどれだけか。

 (3) では、破砕後のチップの管理に関して、「許可場所」及び「本件移動先」それぞれについて、不適正保管と認識される「量」及び「期間」はそれぞれどの程度か。

《答・助役》
 廃掃法を所管する環境省に照会しての回答とのことだが、チップを堆積している場所は山県市だ。山県市の産業廃棄物を管轄しているのは県なので、県に照会して回答をする。

 (1)の許可にかかる基準等として、技術上の基準及び維持管理上の基準などは規定されているが、製造された有価のチップの取り扱いの方法及び形状についての規定はない。
 (2)のチップの保管量及び期限の規定だが、許可場所及び山県市における破砕した後のチップについて、保管上限め規定はない。
 (3)許可場所におけるチップの保管量についての容量及び期間等の制限はない。また、山県市に保管されているのは、許可業者と異なる事業者が行っており、この事業者は許可業者からチップを購入し、半年で土壌改良剤を製造しており、廃棄物処理法の適用を受けない。

《問・寺町》 下の「造成用」について。
 (4) 農地等に造成用に大量に運び込んで実質的に土地を造成している現況は、チップの移動及び使途として許容されるのか。
 (5) 「木」以外のプラスチックや金属が混入していることは許容されるのか。
 (6) 「木」であるから、長年造成用として存在すれば、おのずから朽ちていく。これが適正なら、建築廃材の木くずは「分別して、破砕して広げて踏み固めておけばよい」ことになる。こういう疑問と不安にどう回答するのか。
 (7) 本件に関して、「不法投棄」との認定も有り得るのか。事業者ら関係者の意図と搬入の方法及び現地の態様からして、撤去・除去すべき事案と段階ではないのか。

 《答・助役》
 下の造成用ついての(4)点目から(7)点目については同じ回答になるので一括して答える。
 山県市内で行われている行為は、チップを利用した土壌改良剤を製造するものであり、廃棄物処理法上の「不法投棄」又は「不適正処分」ではないと判断でき、問題はない。
ただし、チップをそのまま放置した場合は、廃棄物処理法の違反となる。

《問・寺町》
 山県市としての見解を問う。
 浸出物、浸透水、周辺の大気などや堆積場の拡大に関する住民の不安や懸念に対して、市はどう応えるのか。

《答・助役》
 住民の不安や懸念に対してだが、今までに許可場所内の貯水池と放流水の水質検査を実施され、「異常はない。」と聞いているが、堆積している近くでの井戸水検査を実施し、市へ報告するよう事業者に指導した。今後、市は不適正処理等がされないよう、県とともに定期的なパトロールを実施し、監視していく。

《問・寺町》
 では、藤倉の農地の現場について、「市農業委員会との調整」及び「市土地開発指導要綱との整合」に問題は無いのか。同じく大森地区分はどうか。

《答・助役》 14年度から旧伊自良村において、大森地区の農地を借り受けて土壌改良剤の製造が行われているが、当時から農地転用許可に該当しないとの見解を示してきたが、この判断は誤りだった。深くおわび申し上げる。
 今後、大森地区、藤倉地区ともに市農業委員会との調整のもとに、農地法による適切な指導に努める。
 また、開発指導についても農地転用許可申請が提出された段階で、事業内容をよく精査し、適切な指導に努める。ご理解のほどよろしくお願いする。

◆《再質問・寺町》 産業廃棄物の中でも、コンクリート、廃プラスチックというような安定5品目は、シートを敷いただけの安定型処分場でいい。これに対して木くずというのはもう一つランクが上、基準が厳しい。そういうものなので慎重に考える必要がある。今の回答で、持ってきた物は「すべて自社だ」、ということだ。が、私は何度も現地にいっている。たまたま、ある日、大型トラックが2台いた。運転手に聞いたら、「一車で10トン、52立方米」、「自分は運搬だけ」で、「ここの会社ではない京都の会社にたのまれて運んできた」といって、大型トラック2杯、どんとおいていった。本当に「全て自社」か確認していただきたい。
 2点目として、農地法5条違反という訳だが、今後、4カ所のチップについて今後どのようにしていくのか。

《再答弁・助役》
 自社分の問題だが、考えられるのは、その業者が京都から買い取っている分であれば自社分だと思うが、再度調査する。
 2点目、農地法の関係だが、現在既に山積みしてあり、これを速やかに元の原形に復していただいて、農地法の申請をしていただきたいと指導していく。


● 2005年3月議会  建設廃材チップの大量堆積の問題について (時間切れで再質問もできず)
《問・寺町》 昨年12月議会で、建設廃材である木くずをチップにする事業の問題について、私は市の答弁を求めた。その後、今年1月末に同社が自己破産した。今後の成り行きは誰しも気になるところである。
 12月議会で答弁されなかった業者、県、市の対応や動きはどのようか。

《答・産業経済部長》 農地法に抵触していることから、岐阜県農林商工事務所と連携をとり、業者に対し6カ月を目処に農地への役元を行い、農地転用申請をするよう市から業者に対し強く指導を行いました。
 業者も市の指導に対して違法性を認め、積極的に農地復元に向け努力していく姿勢を示しておりました。

《問・寺町》 議会答弁後の県の見解や対応、市の対応、業者の対応はどのようであったか。

《答・同》 県は市に対して業者に早期段階での農地役元計画を提出させ、計画の妥当性を検討した後、一刻も早い農地の復元を指導するようにとのことでありました。
 また農地復元に際して、伊自良地域に堆積する土壌改良材を、他の場所に移動させる農地の一時転用申請は、農地転用違反を拡大する恐れがあるため、許可しないとのことでしたので、市はこれを受けて3回にわたり業者に指導を行いました。
 市の指導に対し、業者からの農地復元計画は、1年を要する計画であったり、3つのエリアに堆積する土壌改良材をエリア内で移動し、農地復元をした後に農地転用申請を行っていくという軽微なものでしたので、3回目の1月19日は社長、専務、部長の3名を呼び、文書で昨年1月以降の土壌改良材の総量と販売計画による残量を示す農地復旧計画書と、製造計画による必要面積を明確に示すことの出来る資料を提出するよう指導したところです。業者も早急に提出するとのことでしたが、1月24日に裁判所に自己破産申請が提出されました。

《問・寺町》 現在の状況をどのように市は認識しているか。

《答・同》 業者が自己破産した以上、堆積する土壌改良材の所有者がいないため、撤去させるにも法的根拠がないので、裁判所において破産管財人が選任されるのを待つしかないと認識しております。

《問・寺町》今回事業者が自己破産した理由と計画性についてどのように考えているのか。

《答・同》 自己破産申請書に明記されており、関係者以外の閲覧は禁じられているため、答弁は出来ません。


《問・寺町》 市は、今でも、本当に、廃材である木くずチップから「6カ月で堆肥」ができると考えているのか。

《答・同》 伐採木である生木は発酵が早いことから6カ月でのたい肥化は可能であると考えますが、乾物である建築廃材につきましては、発酵がしにくいことから6カ月でのたい肥化は無理であると考えます。

《問・寺町》6, 伐採木の堆肥はともかく、廃材である木くずチップの堆肥に関して、その投下労力・資金に価する需要があると本当に考えるのか。

《答・同》 造成用に敷かれております建築廃材につきましては、土壌改良材の原料となる伐採木のチップを搬入する際にトラックの車輪が、土壌にめり込んでしまうため、この対策として使用されたものであり、土壌改良材としての需要は低いと考えています。

《問・寺町》 今後、業者及びチップはどうなると予想するのか。

《答・同》 現在のところ予想はつきませんが、破産管財人の意向によって様々なケースが考えられますので、県とより連携を密にして、対応策を講じて参りたいと考えております。
                            以上


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 昨日、岐阜地裁で、岐阜県裏金20年返還の住民訴訟の第一回弁論がありました。
 原告二人の意見陳述も行いました。
 ここに、再掲します。極めて、特異な証言もあります。
 
 その背景説明・・・1985年から岐阜県副知事は建設省から来た梶原拓氏。
 1988年は岐阜市内で、県の主導で中部未来博。児童・生徒まで割り当て動員しての参加者確保、自治会組織をおろしてのチケット販売・・・
 黒字で「成功裏」で梶原評が上がって終わった、とされています。
 終了直後の、翌年1989年1月は、岐阜県の知事選挙。梶原氏の最初の知事選挙。
 
 証言は、その前後から3月にかけて、岐阜市内の高級料亭・高級クラブに70数回、巨額の支出が「未来博」の残務整理の事務局から支出されたこと。
 昨年夏以来、岐阜県の裏金調査をしていた県の担当がこの指摘を受けて答えたのは、「大会の時の未払い金を払っただけ」、とのことらしい。

 この問題、まだ、表に出ていないはず。
 私も、それら資料をいただきました。

 そのうち、時間ができたら、当時の支払いの資料をアップしたいと思っています。
 「知事選対策、知事選後のご苦労さん会、新知事の顔見世・・・」そう評する人もいました。

 なお、岐阜県は、代表監査委員に会計検査院OBを起用するらしい。

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     訴状などはこちら                 
●         原告意見陳述書 
                   平成19年2月21日 
                           長尾直隆

本件に対して原告の一人として私の考えを述べさせていただきます。
老齢で年金だけの生活ですが今年も確定申告をして参りました。しかし毎年納税額が増えるばかりで不満をかんじています。本年はまだ市県民税の通知は来ていませんが、平成16年度・平成17年度を比較しますと納税額が国税で92・48%市県民税96・75%と約倍の支払いになっています。それに連れて国民健康保険・介護保険等が全て増えて、今までの日常生活を替えていかないと苦しくなると深刻に考えている其の時期に岐阜県の裏金問題が発生し新聞・テレビ等の全国ネットで報道されました。「我々の納めた血税を私利・私欲の為に使用するとは何事ぞ」と怒りがおさまりませんでした。

 県民の一人として何かを訴えなければと考えているうちに、ふと、18年前に県の職員が大金である公金を不正使用したのを見て腹を立てた事を思い出しました。早速、県の「資金調査チーム」宛に「まだ不正隠匿したかねがあります」の件名でメールを発信しました。

 その概略と内容は昭和63年に実施された中部未来博覧会の終了後3ヶ月以上も経過しているにも係わらず、未来博覧会協会の資金から岐阜市内の高級料亭・高級クラブに70数回に渡り700万円以上の支払いがなされた事を指摘したものです。

 当時私は当大会の銀行の事務担当の責任者でありました。本大会の県の残務整理担当者が誰の指示・命令で不正行為なされたかは分かりませんが、不正に資金を流用した事は間違いありません。当時、不信を感じた私は銀行振込依頼書のコピーを部下に指示して取らせました。現在も手許に保管しています。

 私のメールよって県の「資金調査チーム」の当時担当、土井氏より数回の確認電話がありましたが、調査の結果については、残務整理担当者に聞き取り調査するも「全て支払い忘れがあったから支払った」だけの回答で詳しい説明も何も有りませんでした。平成1年から平成1年3月までに同一先に数回支払いをしており「支払い忘れがあった」など言い訳に過ぎません。今でも私は納得していません。

 岐阜県の裏金問題について古田知事は12年程度遡って利息も含め19億円程度を回収して急いで決着しょうと考えている様です。我々、原告人は法の許す限り私の不信を持っている事も含め20年遡って全ての裏金問題に係わった県の役職員・OB・に対して厳しく取り立て回収を行うこと望みます。
                               以上

●   意見陳述書
 岐阜地方裁判所民事第2部御中
   2007年2月21日
                  岐阜県大垣市田町1-20-1
                        近藤ゆり子      
 私は、この裁判で今改めて問題にしている、長らく続いた「裏金」の問題は、無駄な公共事業がゴリ押し的に推進されてきた構造の一端を形成している、と強く感じています。その立場から、若干意見を述べさせて頂きます。

 1995年暮れ、私は仲間とともに「徳山ダム建設中止を求める会」を地元・大垣市で立ち上げ、今日まで、裁判も含めた運動を続けてきています。
 すでに1987年に徳山村は廃村となり、徳山ダム建設計画に異議を唱えるには遅すぎる時期でした。「今さら何だ」と言われながらも声を上げたのは、建設計画を進める側の建設省河川局が、あえて「中止をも含めて見直す」と称する徳山ダム建設事業審議委員会(徳山ダム審)を設置したからでした。この徳山ダム審は、地元自治体関係者と学識経験者で構成され、知事推薦の学識経験者は、多くが梶原拓・前岐阜県知事のお気に入りで占められていました。「徳山ダム推進」結論は発足時から見えていました。
 
 1年以上この徳山ダム審を傍聴して、分かったことの一つは、建設省河川局ですら、徳山ダムは必要不可欠な事業とは考えていないのだ、ということです。しかし徳山ダム審の結論は予想通り「建設推進」であり、建設省(国交省)は「地元の熱意」を前面に出して建設強行に向かいました。
 「熱心な陳情」「地元の熱意」によって霞が関が動かされていく・・・この構造は複雑で根深く、単に「裏金」のみをあげつらって全貌を語ることはできないでしょう。しかし、岐阜県民の一人として、裏金問題を通して、その構造を問うていかねばならいと思っています。

 1990年代前半まで県政内部の情報に接する立場に在った幾人かの方が「出向してきたキャリア官僚が、霞が関の中央省庁に戻るときの餞別として、裏金が使われた」とおっしゃっています。「霞が関に帰ったら、岐阜県の事業への予算配分をよろしく」という意味だ、とのことです。その額は、100万円とも300万円とも言われています。もちろん領収証はなく、受け取ったキャリア官僚が確定申告をしたとは思えません。闇の中に埋もれてしまったことであり、私には立証する能力はありません。
 しかし、今、しょっちゅう話をする相手である国交省職員に「キャリアさんが本省に戻られるときのお金の問題」と口にした瞬間に、「餞別のことですね」と返ってくるぐらいですから、長い間「役人の常識」であったことは確かでしょう。長期間にわたって官官接待が「常識」であったのです、餞別が「常識」であっても不思議ではありません。

 1990年代半ばに全国各県で裏金が問題にされました。このときに「官官接待」という用語が有名になりました。「10万円の接待費で何億円かの事業予算(あるいは補助金)をとって来られれば、安いものだ」と公然と口にされていました。100万円あるいは300万円の餞別は、10万円程度の接待より、遙かに効果があったことでしょう。
 梶原・前知事は、霞が関(中央省庁)のキャリア官僚を、積極的に岐阜県庁の幹部級に(出向で)呼び寄せました。このことと、梶原県政のハコモノ行政・開発優先行政は無縁ではないと感じています。
 官官接待での費消、そして餞別という官官賄賂は、そのときに数十万円とか数百万円とかの税金がくすねられた、ということだけで終わった話ではありません。そうして作られた歪んだ予算で、無駄な公共事業が進められ、自然は破壊されてきたのです。そしてなお、私たち岐阜県民は将来に渡ってムダのツケを払わされていくのです。
 例えば、徳山ダムというムダなダムのために、岐阜県の一般会計(本来は福祉や教育などに使われるべき予算)から、713億円ものお金が、高い金利を上乗せして出ていくことになってしまいました。
 
 裏金が作られ、使われた構造、それを隠蔽し続けた構造については、まだまだ不明な部分が多すぎます。その全容を明らかにしないでは、岐阜県の抱える負の問題を切開できません。裏金問題の徹底解明は、岐阜県が抱えてしまった財政・環境両面での重いツケの責任を明らかにする上でも、不可欠なことです。
 キャリア出向組として岐阜県に籍を置いていた新潟県の泉田知事は、求められた105万円の返還を拒否しています。 私は、幹部職員として在籍していた泉田氏には、十分に責任があり、直ちに返還するべきだと考えていますが、彼の言う「曖昧模糊としている。責任の所在が明らかでない」という部分には同意せざるを得ません。
 
 裏金問題の存在が明るみに出てから、すでに半年が過ぎますが、全容解明とはほど遠い状態です。「一応出した数字(金額)の分の返還が済めば、それで目出度し」で良いのでしょうか? それでは責任の所在も不明なままとなり、実効性ある再発防止策も出てきません。真の問題解決がなおざりにされ、次代によりよき郷土を伝えていくことができません。
 裏金作りとその使途に詳しい職員の多くは、すでに退職してしまいました。長らく続いた悪習の根源を遡ろうとしても、キーパーソンは既に鬼籍に入ってしまっているという場合も少なくないでしょう。ですから、この裁判で私たちが求めている「20年分」「責任」を明らかにしていくのは容易ではないと思います。
 それでも、貴裁判所が、積極的に事実解明に寄与して下さることを期待しています。行政においても「法の支配」が及ぶことを、私は熱望しています。
 貴裁判所が、公正で高い識見に基づく審理をし、私たちの期待に応えて下さることを、心からお願いいたします。
      以上


 2月22日 中日新聞 読売新聞 岐阜新聞

● 裏金返還訴訟…被告側、口頭弁論で争う姿勢  岐阜新聞
 裏金をつくった県の予算執行は問題として、市民グループが古田肇知事を相手取り、梶原拓前知事ら過去20年間の知事や副知事ら約70人に裏金約80億円の返還を求めた住民訴訟の第1回口頭弁論が21日、岐阜地裁(西尾進裁判長)で開かれ、被告側は争う姿勢を示した。
 原告は、「くらし・しぜん・いのち県民ネットワーク」(事務局・寺町知正山県市議)のメンバーら県民325人。
 訴状によると、返還を求めているのは梶原前知事ら歴代の副知事、出納長、監査委員。旅費などの架空請求による裏金づくりに関し、梶原前知事らは予算執行の適正確保に責任を負うべきで、注意、監督義務を怠った―と主張している。
 返還額は、県の第三者機関「プール資金問題検討委員会」の算定を基に、過去20年間、裏金約45億円がつくられたと試算。県公安委員会、県警にも計約7500万円の裏金があったとし、遅延損害金も加え計約80億円とした。
 被告側は答弁書で「予算執行を適正確保する前知事らに、裏金作りの責任があるという法的根拠はない。返還額も推測に過ぎない」として、請求の棄却を求めた。 


● 岐阜県側が争う姿勢 裏金住民訴訟の口頭弁論  2月22日 中日新聞
 岐阜県庁の裏金問題で、住民が古田肇知事を相手に、独自に推計した過去20年分の裏金など約81億円の損害賠償を当時の県幹部らに請求するよう求めた住民訴訟の第1回口頭弁論が、岐阜地裁(西尾進裁判長)であった。県側は「(原告の訴えには)法律上の根拠がない」と請求の棄却を求める答弁書を出し、争う姿勢を示した。

 訴えたのは、市民グループ「くらし・しぜん・いのち県民ネットワーク」の寺町知正代表ら県民325人。

 梶原拓前知事や歴代の副知事、出納長、監査委員の計約70人について「裏金づくりを放置した注意義務違反の結果、県に損害を与えた」と指摘し、古田知事は彼らに賠償を求めるべきだと主張している。

 これに対し、県側は「不正資金問題を包括的に問題視する原告の主張は、具体的な行為の特定を前提とする住民訴訟の対象ではない」と反論した。

 2月22日 朝日新聞
 ● 県側 争う姿勢

● 岐阜県の代表監査委員  会計検査院OB起用へ 全国初




● 監査委員6人に
岐阜県予算案に防止策盛り込む
  2月16日 中日新聞
 岐阜県は2007年度、県庁の裏金問題に伴う再発防止策として、監査委員を2人増の6人体制とし、予備監査業務の外部委託、事務事業の外部評価制度などを導入する。関係事業費を新年度予算案に計上した。

 監査委員の増員や業務の一部外部委託は、監査委員が裏金の存在を見逃し、裏金隠しにも関与した反省に基づく。県によると、監査委員を6人にするのは鳥取県の例があるだけ。外部委託も珍しいという。事務局員は一気に8人増やし、27人にする。

 事務事業の外部評価制度は、学識者や公募委員ら15人程度で第三者委員会を新設し、事業の実効性などをチェックする。裏金づくりの温床になった「予算の使い切り」を徹底的に排除し、本年度は経費節減で約23億円を新年度に回した。

 県庁に返還される裏金総額約19億2千万円は「ふるさとぎふ再生基金」として基金化し、10年かけて県民公募事業などに活用する。徹底した情報公開にも着手、これにより「県政再生プログラム」の各項目は大半が実行に移される。古田肇知事は「大切な税金を県民の生活向上に役立つよう、大事に使う原点に立ち返る」と決意を述べた。(2007年2月16日

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 今日は明け方から、身体が重い。朝から寒気。
 午前中は休んで、昼から所要で出かけました。
 今、帰ってきて、ブログをあげてます。

 先日の雨上がりのパンジー・ビオラ。

(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

  


  解説のページから引用

「ビオラ」は本来スミレ属(Viola)全般を表す名称ですが、一般的にはパンジーの中の小輪で多花性の系統を区別して「ビオラ」と呼んでいます。しかし、最近は品種改良が進み、パンジーの小輪品種やビオラの大輪品種が出現し、パンジー、ビオラのどちらとも区別がつかない品種も多くなりました。


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 昨日20日午後、浅野史郎さんの携帯に電話。
 留守電になっていました。でも、留守録では、いかにもヤボ。
 それで、また、後でかけようと、切りました。

 5分もしないうちに、携帯が鳴って
  「浅野です」

 (寺町) 「こんにちは! 寺町です。  いろいろと大変ですね」
      「電話の用件はお分かりだと思いますが・・・」
 (浅野) 「・・・・」 
       (私には、電話の向こうで少しニャッとしている浅野さんの顔が浮かびました)

 (寺町) 「みんなから、いっぱい、メールが来ているでしょ」
 (浅野) 「メールはあなたのしか見ていないよ」

 (寺町) 「エッ!!」
 (浅野) 「夢らいんのホームページのメールは、仙台に帰らないと見れないんだよ」

 (寺町) 「メールの返事が来ないっていう人がいるけど、そうだったんですか」
 (浅野) 「ずっと、帰っていないから」

 (寺町) 「・・浅野さん、じゃ、いつも使っている別のメール・アドレス、私のブログでみんなに公開してもいいですか?」
 (浅野)  (ほんのわずかの間のあと)「いいですよ」

 (寺町) 「浅野さんのメール・アドレスはこれって、書いていいんですね!」
 (浅野) 「はい」
      ・・・・・・
      ・・・・・・
 私は、「今日、勝手に応援する議員や市民の会を立ち上げようと思っています」と一方的に通告して電話を切りました。

 念のため、これからもう一度、メールで確認して、OKならメール・アドレスをここに紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・(24日追記)・・・・・・・・・・・
    浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』
    浅野史郎さんのジョギング日記
    浅野史郎さんの公式メールアドレス ⇒ yumenet@asanoshiro.org
    
 メールは、浅野さんが出張中でも、上記アドレスで「時々転送されてくるからいいですよ」とのことでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以上、追記分)・・・・・・・・・・・・

 ともかく、みんなで、浅野史郎さんのこころを動かすために、ネットで大展開をしましょう。
 もちろん、これを読んだあなたにも「参加」して欲しいです、賛同されたら。
 先日、東京で断ったと報道されていますが、「立候補要請」というのは、断られてからが始まりです。
 転載・転送・切り貼り・リンク・メール・MLなど大歓迎です。

   2月18日ブログ 東京・江東区で記念講演。浅野史郎さんの「地方を変えれば日本が変わる」

   2月16日ブログ 浅野史郎さんを東京都知事に出馬させる会・発足。なにしろ「無党派層から待望論があった場合」が条件

 このブログのカテゴリー ⇒  浅野史郎さんのこと (の記事のリスト)

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 (TBなどが重なったら申し訳ありません。こちらを優先にしていただけるとありがたいです)
-------------------------------------
みなさま
浅野史郎さんの決意を期待し、
促すための呼びかけを始めました。
緊急のことです。

        
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「東京がかわれば、地方自治がかわる」

  「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」
       【呼びかけ人】
         寺町知正(岐阜県山県市議)
         ごとう尚子(愛知県日進市議)
         寺町みどり
         若桑みどり
      今時点の参加者名簿にリンク  (適宜追加更新)
      http://gifu.kenmin.net/akenminh/asano.html

いま、浅野史郎さんを都知事にという声が
どんどん広がっています。
滋賀県の嘉田由紀子知事、今年1月の
宮崎県の東国原英夫知事をはじめ
無党派市民の支持を受けた知事たちが誕生しています。

わたしたちは、地方自治の現場ですぐに活躍できる
政治的手腕と実力をお持ちの浅野史郎さんに
都知事として自治の現場で働いてほしい。

石原都政8年は、「強者の政治」でした。
そんな日本の首都・東京を、浅野さんの
障害者や女性、子ども、お年よりや若者を大切にする
「弱者の政治」に変えたい。
東京が変われば、地方が変わる。
地方が変われば、地域にいきる弱者の暮らしが変わります。

浅野史郎さんの言葉のかずかず。
「しがらみの無い選挙をしなければ
しがらみの無い政治はできない」、
「選挙のやりかたが、その後の政治の姿勢を決める」、
「トップの資質は選挙で試される」・・・
浅野さんは
「選挙は後の政治姿勢にも影響を与える。
重要案件の決断を迫られるときに、
目をつぶると支援者の群像が頭に浮かんでくる。
いい選挙は勇気も与えてくれる」
と語っています。

浅野史郎さんは、2期目の選挙から、
完全にどの政党や組織の支援も受けない
「無党派」を宣言して実践しました。
そんな浅野さんが政党の立候補要請を断ったのは
当然のことです。
先日は、
「どなたから要請されても受ける状況にない。」
と報道されました。

でも、
浅野さん流に言えば、断られてからが勝負。
まさに、わたしたち無党派市民の真価が問われています。
決意が必要なのは、ひとり候補者だけありません。
わたしたちは、告示の日までメッセージを送り続ける、
浅野史郎コールを続ける、
そして、スタートからゴールまで浅野さんを支える、
そう決心しました。
わたしたちは、浅野史郎さんをあきらめません。

浅野さんは、最初の宮城県知事選に出る時、
意思表明をしたのは告示のたった3日前。
そのことを考えれば、話題にあがっている今回は、
なんと状況が整っていることでしょう。

いま足りないのは、市民ひとりひとりの強い思い。
浅野さんの心を動かすことができるのは、
政党でも組織でも団体でもない市民の思いです。

いま必要なのは、あなたの強い思いと、
浅野さんが「目をつぶると浮かんでくる群像」としての
ひとりひとりの市民の広がりです。

これからの一週間から10日間が勝負です。
あなたから、どんどん呼びかけの輪を広げてください。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」 ・
 ・ (略称「浅野史郎・応援ネット」)      ・ 
 ・ メール返信先 アドレス  midori@ccy.ne.jp  ・
        mailto:midori@ccy.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1) お名前はお一人ずつ、議員と市民にわけて返信してください。
   (集計も別々にします)。
(2) 集まったお名前を、毎日、浅野さんに届けます。
    浅野さんに送るのは「名前と自治体名(所属等)」だけのリストです。
(3) 輪を広げるために、無党派議員は、一律にインターネット等に公開します。
    無党派市民は、公開可の人だけ「お名前と自治体名(あれば所属等)」を
インターネット等に公開します。
-----------------------------------------------------------
●議員返信用●
「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」に参加します。
・お名前(必須)  → ・自治体名(○○○議会議員)(必須)

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「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」に参加します。
・お名前(必須)   → ・所属等

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               以 上
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