霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

第二回熟年起農塾

2006-09-16 19:29:44 | 生活
熟年起農塾の二回目の研修が開催された。
本日のカリキュラムは前年度の熟生の圃場見学。
サラリーマンを定年退職して趣味的に野菜作りをしている人、数年後の定年を睨んで、今の内から着々と計画的に準備し、サクランボを植えて育てている人やマルベリー(欧州の桑の実)・シーベリー・ブルーベリー等の健康食品を育てている人、そして脱サラしてゼロからナス作りを始めて二年目の人、と四箇所回ったが、それぞれの生き方や挑戦する作物に個性があって面白かった。

 今年の塾生もそうだが、まさに「起農」に相応しい取り組みをされていて感心する。
オジサンの場合は、起農というよりも「継農」(継承する農業)といった感じで、起農者のようなバイタリティも無ければ計画性もなく、単に場当たり的に取り組んでいるとの批判を受けそうな引け目を感じてしまった。
 それでも赤字の専業農家を何とか自立できる農家に立て直そうとしているのだから、
広い意味の「起農」に入ることで勘弁してもらうしかない。

塾生の内の何人かが雑談で、「土地やトラクターが欲しい」とか「軽トラックや管理機が欲しい」との話しを聞くと、色々と不満もあるが農業する上でのインフラが揃っている我が家は恵まれた環境にあるようだ。
それを活かすも殺すもオバサンとオジサンの努力次第と再認識した。



前年度の塾生で花泉町で茄子作り二年目の菅原さんのハウス。
Y字に左右二本ずつの「四本仕立て」で見事なナスを育てていた。
土地も農機具も無い、全くのゼロからスタートした菅原さんの勇気と実績に感服するのみ。
初年度に優秀な生産農家として表彰されたようだが、今年は既に8月末で前年度の売上げをクリアしているという。
9~11月に収穫する分は儲け分となるのかも? 全く羨ましい限りだ。
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3 コメント

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Unknown (つー助)
2006-09-17 08:36:05
いろいろと勉強されていますね。すばらしいと思っています。ぜひ、広い意味での農業界を活性化していきましょう。
さて、見学先で花泉の菅原さんのなすを見学してきたとのこと。私、直接的には面識がありませんが、
菅原さんは度々新聞等に載っていたことがあったので、お名前と取組だけは知っていました。
「今年は8月末で前年実績達成・・・・」とのこと、それは間違いなくその通りだと思いますがその裏には・・・。自分もなすを栽培して7年目、花泉管内に「先生」がいますが、17年のなすの販売価格がものすごく悪かった。たぶん昨年は過去10年で1番悪かった年でしょう。世の中全般、花泉もウチも。kg単価が平年200円台前半のところ、昨年は150円くらいだったでしょう。近年の3割安くらいだったはずです。一転、今年は8月上旬まで平年の5割高くらいの相場推移でしたからね。野菜栽培は5年が1スパンのように考えています。過去を振り返ると二勝二敗一引き分けのような感じです。(平年価格より高い年2年、安い年2年、ほぼ平年価格1年)
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Unknown ()
2006-09-17 20:45:02
言い訳をひとつ
8月末で前年の売上金額をクリアーしたのは間違いありませんが、9月以降の売上は儲けかと言うとそうではありません。まだ絶対金額が少なく、今年の収支は、多分マイナス。
まだまだ、貧乏生活が続きます。
妻との約束の茄子御殿は、まだまだ先になりそうです。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2006-09-17 21:06:13
つー助さん 
コメントありがとうございます。
ナスの価格がそんなに変動するものとは知りませんでした。基本的な知識の絶対量が不足しているようです。
また色々と教えて下さい。

あさん
コメントありがとうございます。
あさんは熟年起農者の「輝く星」ですから、是非、茄子御殿を作って欲しいと願っております。
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