霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

悪友?

2013-01-15 20:04:32 | 仲間
親から引き継いだ家業を経営し一時は40人近い従業員を抱え羽振りも良かった
友人のS君は、数年前に複数の大口取引先の倒産で多額の売掛金が回収不能
となり第一線から身を退いた。
そのS君と昨年の秋に会った際「癌を患って長期で入院していた」という話しを聞い
て驚いた。
同様に数年前から癌と戦っているE君共々三人は昔同じ教室で一年間机を並べた
クラスメイトだった。

その闘病中の二人が酒を呑めるぐらい元気を取り戻しつつあると聞いたので
「激励会」を設定した。

「ナンダ、激励会というからコンパニオンを10人ぐらい呼んで豪勢にやってくれるのか
と思ったら関取が一人いるだけじゃないか」と会場に到着したS君の第一声にまず驚
いた。
「関取?」って何の意味か直ぐには理解出来なかったが、ご馳走を準備してくれていた
オカミサンを指していたことに気付き二度ビックリ。
「今日はいつもとは毛色の違う仲間なので勘弁を」と謝ったが、そんな悪いジョークも
気にしない陽気なオカミサンだったので助かった。
なお、オカミサンは関取と言われるような体形では決してない。(念のため)


(昨日は一日中雪が降ったが今朝は太陽が顔を出す好天となった)

この罹病者二人は、少しは弱気な発言をするのかと思いきや全く逆で健常者以上に元気が
良く、相変わらず口も達者で、どちらが激励されているか分らないような雰囲気だった。
挙げ句の果てに二人共タバコをプカプカ吸うので部屋はタバコの煙が充満し、唯一健康な
私が「肺癌に侵されるのでは」と不安にかられるぐらいだった。
それでも、社長業が長く一関の「夜の帝王」とも称された時期もあったというS君の「ホラ話し」と
実直なE君の「バスケットボール一直線」の持論を久し振りに聞きことが出来て楽しい時間を過
ごすことができた。

幼馴染でもあるS君とE君の最後の会話も面白かった。
S君「Eよ、俺が死んだらお前が弔辞を読んでくれ。その時に『一関で一番スケベな男が死んだ』
という言葉を必ず入れてくれ」
それに対しするE君の答えがいいフォローだった。
E君「ウン分った。必ず入れるから心配するな。その後で『そんなスケベな男だったが、愛してい
たのは奥さんのMチャンだけだった』と付け加えておくよ」
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