北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射するとのこと。
これを受け、浜田靖一防衛相は自衛隊にミサイル迎撃を命じる「破壊措置命令」を出したという。
威勢はいいが、それが契機となって「戦争勃発」とならないことを祈りたい。
標題は、先日の毎日新聞「余禄」の書き出しで、当然「北朝鮮のこと」と思って
読んだら違っていた。
毎日新聞「余禄」(2023.5.24)
「銃が作られ、軍艦が進水し、ミサイルが打ち上げられるたびに衣食も足り
ない貧しい人々から金をまきあげていることになる」。反戦団体の批判では
ない。第二次大戦の名将だったアイゼンハワー米大統領の言葉だ▲70年前の
スターリン・ソ連首相の死を受けた「平和への機会」と題した演説。重爆撃
機1機で30以上の学校や二つの近代的病院が建設できると例を挙げ、「武装
した世界はお金だけでなく、労働者の汗や子どもたちの希望を消耗している」
と訴えた▲軍人出身だけに市民生活への影響を意識していたのだろう。冷戦
激化で軍縮の願いは遠のいたが、退任時には国防費で利益を得る「軍産複合
体」に警戒を呼びかけた。「市民の油断のない監視がなければ御しがたいも
のになる」とも語った▲2027年度までに防衛費を国内総生産(GDP)の2%
に倍増させるとぶち上げた岸田文雄首相はどんな防衛体制を考えているのか。
防衛費の財源確保法案が衆院を通過したが、「数字ありき」の疑念がぬぐえ
ず、増税論議も先送りで「財源確保」は名ばかりの印象である▲「異次元の
少子化対策」でも将来的な子ども予算の倍増を目指すそうだが、どこに打ち
出の小づちがあるのか。せめて防衛費増大が市民生活を圧迫することに思い
を巡らせてもらいたい▲広島での主要7カ国(G7)首脳会議を受けて内閣支持
率が上昇した。永田町では早期解散論が飛び交っているという。このままの
解散なら「争点隠し」の批判は避けられない。
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