高樹のぶ子「妖しい風景」というエッセイ集が文庫で出ていましたので、読んでみたら、
女性作家というのは、こういう発想をするのか!驚くような文章に出会いました。
たとえば、「バイアグラ」について、
【それまでは夫の肉体的老化と諦めていた妻が、私を愛しているならバイアグラを飲
んでよ、と言い出しかねない。飲んでもいいけど妻のためならいやだ、などと本音を
吐こうものなら、お家騒動間違いなく、静かにそれなりに落ち着いていた中高年の家
庭が、波立つかもしれない。】
ううん、そんなこと考えてみたことなかったけど、言われてみれば・・・
【いや、夫が突然目覚めて妻が逃げ出すケースの方が多いかもしれない。何しろ男で
なくなった夫だからこそ、旨く付き合っていられる女房は山ほど存在するのであ
る。】
本当に「山ほど存在する」の?
息子との関係について
【たとえば母親と娘のかかわりは私などには理解が楽だが、父親と息子となると、異
星人同志が愛し合ったり憎みあったりしているかのよう。「この男のDNAが母を介
して自分に入り込んでいる」という息子の実感は、どうやら母親への娘の気持ちとは
まるで違う・・】
この男のDNAが母を介して自分に入り込んでいる?言われてみれば、そのとおり
に違いないけど、今時の息子って、そんなこと感じているのかなーー
作家の思い過ごしだと思うけど、小説家って、凄い発想をするんだと、感じ入りま
した。
女性作家というのは、こういう発想をするのか!驚くような文章に出会いました。
たとえば、「バイアグラ」について、
【それまでは夫の肉体的老化と諦めていた妻が、私を愛しているならバイアグラを飲
んでよ、と言い出しかねない。飲んでもいいけど妻のためならいやだ、などと本音を
吐こうものなら、お家騒動間違いなく、静かにそれなりに落ち着いていた中高年の家
庭が、波立つかもしれない。】
ううん、そんなこと考えてみたことなかったけど、言われてみれば・・・
【いや、夫が突然目覚めて妻が逃げ出すケースの方が多いかもしれない。何しろ男で
なくなった夫だからこそ、旨く付き合っていられる女房は山ほど存在するのであ
る。】
本当に「山ほど存在する」の?
息子との関係について
【たとえば母親と娘のかかわりは私などには理解が楽だが、父親と息子となると、異
星人同志が愛し合ったり憎みあったりしているかのよう。「この男のDNAが母を介
して自分に入り込んでいる」という息子の実感は、どうやら母親への娘の気持ちとは
まるで違う・・】
この男のDNAが母を介して自分に入り込んでいる?言われてみれば、そのとおり
に違いないけど、今時の息子って、そんなこと感じているのかなーー
作家の思い過ごしだと思うけど、小説家って、凄い発想をするんだと、感じ入りま
した。