古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

千種区を散策しまいた

2013-11-24 | 旅行
 千種区を散策する住宅のシニアクラブのウオーキングでした。
22日9:30出発。地下鉄本山駅で下車し、四谷通りを400mほど上がると桃厳寺があります。
桃巌寺の寺号は織田信秀の法名「桃巌道見大禅定門」から取られたとのこと、織田信行(信長の弟)が父信秀の菩提を弔って創建したという。名古屋大仏と称される座高10mの派手な大仏があります。

紅葉が綺麗でした。
 参詣を終えて、本山の交差点に戻り、末森通りを西へ、すぐ城山八幡宮が右てにあります。
 織田信行の創建で、末森城跡地になると、立札があった。
ここでは神社裏手にある、「連理の樹」と称される木が有名です。
 1本の樹の一旦別れた枝が癒着結合し、「縁結び」、「夫婦和合」の象徴として信仰されています。
今日は11月22日(いい夫婦)の日でした。

連理の樹から坂道を下り、交差点を渡り坂道(坂が多い地形です)を上がると、揚輝荘の南園でした。
今年の夏から公開された聴松閣に入ってみました。
http://www.yokiso.jp/



園内の通路を通り、北園へ回り、ここでも、紅葉を鑑賞しました、
た。
北園まで来ると、日泰寺はすぐお隣です。本堂前の広場で、ベンチに腰を下ろしてお弁当を広げました。良いお天気になってよかっ 1時を過ぎたので、腰を上げて、参道を覚王山まで降りて地下鉄に乗り千種駅へ。
4番出口から出て、千種東の高牟(たかむ)神社まで歩きました。
まったく街中のお社です。
http://www.yumemusubi.com/mori/jinja/aichi/takamu.htm

高牟神社の牟は鉾の意味で、往時、尾張物部氏がこの地に武器庫を設けたことに由来するとか。
古くから清水を産し、今も井戸がある。

柄杓で清水を味わってみました。今も近所の人がお茶や珈琲を入れるためこの水を汲みに来るとか。古い井戸、古井に因んで「こい」は「恋」と、縁結びの神様です。
 再び駅に戻り、地下鉄で名城公園駅に帰りました。2時半帰宅。

特定秘密保護法案

2013-11-23 | 経済と世相
 秘密保護法案をめぐる論議の根底にある現内閣の思想は極めて危険なものがあると思います。
 社会現象(自然科学でない)に関する判断は、判断の基礎としての必要な情報が与えられていることを前提とするなら、少数のエリートの判断より多数の平凡人の判断が優れていると、小生は考えます。
 ところが、政府の構成員はそう考えないようです。判断に必要な情報はなるべく自分たちで独占したい。自分たちの判断が間違っていたら、間違えたことがわからないよう何十年でも、情報は公開しない(間違えたことがわかる情報はできれば廃棄する)。
国民は愚かだから、国民に判断させない方が良い。従って、判断の基礎になる情報は国民に知らせない、と考えているようです。
原子力についても、国民に判断させていたら、地震国日本に50数基も原発を作ることはなかったでしょう。
22日の中日春秋子はこう述べている。
『一九六四年の十月、日本が東京五輪に沸いているまさにその時、中国は初の原爆実験に成功する。当時の佐藤栄作政権内には「米国の核の傘による抑止力だけでは不十分」との見方が広がった
▼首相直轄の内閣調査室(内調)は極秘の研究に着手する。テーマは、日本の核保有の可能性について。内調には、首相のブレーンとなる政治学者から報告書が出された。そこには、非核政策をとりつつ、核兵器に転用可能な技術は持ち続ける「潜在的核保有国」を目指せと書いてあった
▼「原子力の平和利用に大いに力を注ぐと共に、他方では日本が国産のロケットによって日本の人工衛星を打ち上げる計画を優先的に検討するよう…」。核と宇宙技術の平和利用の陰に、潜在的核保有国という刀をしのばせろという訳だ
▼日本の原発政策はどのような歴史的文脈と国家戦略の中で進められてきたのか。その歩みを検証した本紙の連載が、『日米同盟と原発-隠された核の戦後史』として刊行された
▼自らの立場が損なわれることを覚悟しつつ「歴史のために」と証言し、機密文書を提供してくれた元官僚らの存在なしでは、迫ることができなかった真相の一端がそこにはある
▼こういう調査報道も、もう不可能になってしまうかもしれない。犯罪とされうるからだ。与党が成立を急ぐ特定秘密保護法案とは、そういうものである。』

少なくとも、30年後はすべての情報を公開すべきだし、公開すべき情報を廃棄した場合厳罰に処すべきです。そうした情報公開法を整備しななら、情報秘密保護法案は成立させるべきでない、と考えるのですが・・
1票の格差是正に国会が積極的でないのも、国民という多数の平凡人の判断は議員というエリートの判断より優れていることを認めていないためか?


ダニとダニのようなやつ

2013-11-22 | 経済と世相

最近読んだ新聞記事の中で出色でした。

21日の中日春秋欄に、こんな記事が・・
「ダニと、ダニのようなやつ、は同じではない」として、
▼きのう最高裁は、昨年末の衆院選での一票の格差は、「違憲状態」だと判断した。確かに格差は目に余るが、それを正すにはもう少し時間がかかろう…
違憲とまでは言わず、「違憲のようなもの」としておこうという訳だ
▼だが、国会での議論のありようを振り返れば、お寒い限りだ。さすがに高裁もあきれ、十六件の判決のうち十四件が違憲と断じて、国会に猛省を促していた。選挙無効の判決まで出た
▼それでも国会では、選挙制度の抜本改革のための論議が進まず、どうにか小手先の修正をしただけ。「是正措置のようなもの」が為(な)されただけなのに、最高裁は国会の働きぶりに合格点を付けた
▼果たして最高裁は「憲法の番人」なのか。それとも「憲法の番人のようなもの」なのか。



日米安保と国連

2013-11-18 | 経済と世相
「これから世界はどうなる」に、傾聴すべき指摘がありました。
『日本では国連を国際連合と呼んでいます。では、英語ではどうでしょう。「United Nations」です。直訳すれば「連合国」。この時外務省条約課長だった下田武三が「国際連合」と訳したようです。この組織に特別の意味を持たせるためだったのでしょうか。
日本がサンフランシスコ講和条約に調印した1951年の外務省は、占領から新たな日米軍事同盟にいくことに懸念を示しました。新しい日米関係を占領体制と切り離しかったのです。その時には「国連の委託を受けて米国軍が日本に駐留する」という形をとりました。
ついで1960年の日米安保条約です。ここでは安保条約を国連と結びつける動きがありました。安保条約には次の規定があります。「第1条 締結国は、国際連合憲章にさだめるところに従い、それぞれが関係することのある国際紛争を平和的手段によって、国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決し、並びにそれぞれの国際関係において、武力による威嚇または武力の行使を、いかなる国の領土保全または政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎むことを約束する。
締結国は他の平和愛好国と共同して、国際の平和および安全を維持する国際連合の任務が一層効果的に遂行されるように国際連合を強化することに努力する」
条約締結時点で、日本が米国の動きを警戒していることが読み取れます。日米安保条約という二国間協定にわざわざ国連憲章を持ち出しているからです。国連の目的を盾に、他国に対する「威嚇または武力の行使」を抑制しようとしているのです。』
つまり、安保条約に基づき、日本が米国に従うのは、国連憲章に反しない場合と、日本が無条件で、米軍に従うわけではないと述べている。ところが・・
『しかし・・・87年版外交青書では「我国外交の基本的立場として、我が国が自由民主主義諸国の一員であると同時に、アジヤ・太平洋地域の一国であるとの立場に立って」として、従来の三本柱の一つ、国連が消えています。1982年11月から87年11月は中曽根首相時代です。
国連中心主義の欠落は偶然ではありません。日本の対米一辺倒の外交が強化されるのと歩調を合わせるかのように、国連重視の動きはなくなりました
2003年イラク戦争開始にあたり、国連では独・仏が戦争反対の立場をとりました。この時、日本では国連ではなく、日米同盟を強化すべしという論が展開されました。
すべての考えの背景に米国が世界の頂点に立った、この米国に従うのが当然だという思想がありました。』

2020年はGDPで中国が米国を抜く年

2013-11-17 | 経済と世相
「これから世界はどうなる」(孫崎亨著、2013年2月刊、ちくま新書)という本を大学図書館の棚にみつけ、借りてきました。
筆者は、元イラン大使ながら、外務省、日本政府の外交政策をけちょんけちょんにやっつける痛快な論客です。
 さっそく、孫崎節を紹介します。(斜字は小生のコメント)
「アフガニスタンを除いて今外国軍に一番駐留されている国はどこですか。日本です。米軍海外基地の3分の1以上が日本。外国軍に一番貢いでいる国はどこですか。日本です。米軍の全海外基地で接受国負担は日本が半分以上を提供しています。外国軍のために自国の首都上空を自由に使えない国はどこですか。日本です。外国軍の兵器配備について、何も言う筋合いはないというのは、どこの国の首相ですか。日本の野田首相(当時)です。」
――アメリカ支配の日本が良いか中国支配の日本が良いのか、考えたらわかるだろう――
「大多数の国は米国にも支配されていない。どうして外国に支配されなければならないと決めつけているのだろう」
 孫崎さんはこの本で、エリートたちの発言を徹底的に批判しています
TPP、増税、ミサイル防衛、(日本のエリートたちは、自分たちの既得権を守るために、事実に即さない発言をくりかえしている)
米倉経団連会長は「TPPに参加しないと日本は世界の孤児になる」と発言しました。
今日、世界の中心国はどこか。一つはG8です。TPPに参加しているのは米国とカナダだけ。経済の中心の今一つはG20。G20の国でTPP参加国は、米、オーストラリヤ、カナダしかありません。
前原外相(当時)「1.5%を(農業)を守るために、98.5%が犠牲になっている」。あたかも、農業の利権を守るためにTPPに反対しているという印象を作り出しています。
しかし、これは事実ではない。
(たとえば)日本医師会は「米国はかねてより日本の医療に市場原理を導入することを求めてきた・・・・」TPPに入ることによって、国民健康保険が害を受ける可能性を警告しています。なぜ国民健康保険をつぶすことが米国の利益につながるのでしょうか。米国では保険業界は一大経済分野です。国民健康保険がつぶれれば、日本人は否が応でも、民間の保険に入らなければなりません。前原外相の“1.5%のために98.5%が犠牲”というのは、とんでもない詭弁です。
石原前都知事「ミサイルがもう少し飛んで、日本領空に来たときに撃ち落せばよかった。それは、日本の防衛力の顕示になった」(2012年4月14日産経)
ミサイルの長さを20mくらいとしても、1秒に2km移動します。どこを飛ぶかわからないミサイルをどうしたら撃ち落すことができるでしょうか。
(消費税をめぐるエリ-トたちの発言も)日本の財政危機を救うのは消費税のアップしかないのか。仮に日本が消費税や法人税収入を1985年水準にすれば19.7兆円の増収になります。現在の消費税は10.4兆円ですから約2倍です。GDPはこの間1.5倍増加しています。ですから、消費税増税をまったく必要としません。
こうした議論はほとんど聞かれません。

以下、実に鋭い指摘がありました。
【日本の財務省や金融機関の首脳は、誰と一体感を持っているのでしょうか。日本人として、「国民と一体であり、共通の価値観を持っている」と意識しているでしょうか。それとも、「米国を中心とする金融関係者と共通の価値観を持っている」と思っているでしょうか。
彼らの言動を見ると、「米国を中心とする金融関係者と共通の価値観を持っている」という意識だと、私は考えます。「同じ日本人の一般国民と同じグループにいる」という認識は希薄だと思います。】(アベノミクスを推進している人たちについて言っているのでしょう。)
2011年9月24日のエコノミストは「GDP購買力平価ベースでは、中国は2016年までに米国を追い抜く」「中国の経済成長が10%から8に落ちても、米国が2.5%だったら2020年までには、中国は米国を追い越す」・・と報じています。
2020年は、東京オリンピックの年ですが、GDPで中国が米国を追い抜く年でもあります。
(その時になっても)日本の政治家は、アメリカ一辺倒の政治を続けているのでしょうか。)
その時、アメリカは中国封じ込め政策を断念し、中国共生する政策に転換している?沖縄に米軍を置く必要を感じなくなっている?
この本に「沖縄に米軍を置く理由を尋ねるアンケート結果が載っていました。
米国でのアンケートは、大多数が「米国の世界戦略のため」、日本でのアンケートは、大多数が「日本を護るため」。ということだったが・・・
(つづく)

小田原・熱海

2013-11-10 | 旅行
6日朝は、朝風呂の後、朝食。食事中にスタッフがアンケートを持ってきた。
「箱根一の朝食を目指しています。アンケートにご協力ください」と言う。
8時半出発。箱根の坂を下りる。「箱根駅伝は良くこんな坂をかけ上げるね」、話しながら小田原駅を目指す。城は駅の近く。
 駐車場に車を置き、常盤樹門から城内へ。警備員に聞くと、昔の城は元禄16年の地震で崩壊し、昭和35年、鉄筋コンクリート造りの再建とのこと。昔の城はないが、堀や石垣の縄張りから、謙信。信玄の攻撃に耐えた名城の面影は偲べる。天守閣最上階に上がって四囲を見る。「あれが一夜城の石垣山だ」、「箱根駒ヶ岳が見える」等。

 天守閣を降りて、報徳二宮神社を訪れる。

昔なじみの尊徳像がある。高さ1mジャスト(メートル制にちなんだという)で、今はここにしかないそうです。
「かませいの蒲鉾を買おう」と新幹線小田原駅の土産物店に寄る。
 その後、ナビを使って熱海のMOA美術館に向かう。
 ところがどうもおかしい。箱根に向かっている。小田原から熱海は海沿いの道をイメージしていたのだが・・・コンビニで道を聞く。ナビを無視し海に向かったらお城が見えてきた。方角が逆だったらしい。
 真鶴有料道路に出る。料金200円。そうか、一般道で指定したので、ナビは箱根廻りルートに誘導しようとした!

 熱海のMOA美術館に着いたのは12時頃だった。駐車場に車を置き、建物の入り口を入ると、びっくりした。エスカレータが延々と続く。標高200mをエスカレータで上がる。6回ほど乗り換えただろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/MOA%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8
 頂上まで上がると、美術館入り口。まずレストランで蕎麦の昼食を取り、その後、企画展を見る。今回の展示の目玉は、
「樹下美人図」大谷探検隊将来100年記念 樹下美人と樹下人物 シルクロードの至宝 初の同時公開!」
 【MOA美術館が所蔵する重文「樹下美人図」は、大正3年(1913)西本願寺門主大谷光瑞師派遣の中央アジア探険隊によって将来されたもので、東トルキスタン、現在の新疆ウィグル自治区トゥルファンの喀喇和綽(カラホージョ)古墳から出土したものです。
 東京国立博物館に所蔵されている重文「樹下人物図」は、「樹下美人図」と対をなすと伝えられる作品、このたび「樹下美人図」が日本に将来され100年となることを記念し、初めて同時公開します。】
 MOAは創立者岡田茂吉に因む(Mokichi Okada  Association)。
最初の展示は、秀吉の黄金の茶室の復元だったが、とにかく収集品の多彩なことに驚きました。
見終わり、相模湾を見下ろす喫茶室で「茶室もみていこう」とJさん。

 喫茶室の横から外に出る。緒方光琳の住んでいた家が移築されていました。
 3時、帰途につく。「さて、どの道を行く?」「ナビにまかせよう」
御殿場ICに向かうかな?と思ったら、車は三島に向かいました。1時間ほど走り、結局、新東名の沼津ICにたどり着きました。
「熱海は高速には遠いのだ。熱海がさびれてきたのは車社会に適応できていないからだ」とJさん。鉄道は海岸に沿って建設されたが、高速道はトンネルを掘る技術が発達したので、山の中にトンネルを通して距離を短くさせる。だから熱海は高速道を離れたのだそうだ。ドライバーらしい視点です。
 5:45浜松SAに着き、Sさんと別れる。東名に入り若干渋滞したが、7時半小牧に着き、今回のグループ旅行を終えました。



ゴリラの話

2013-11-09 | 旅行
 ゴリラの話から始めます。
40年来の友人4人で、毎年春秋一泊旅行をしています。今回は箱根・小田原・熱海を旅することになったのですが、Hさんが腰痛で欠け、3人の旅になりました。11月5日、朝8時半、名鉄小牧駅で落合い、Jさんの車に同乗。東名に乗り、Sさんと合流すべく新東名の浜松SAをめざしました。
車に乗り込むと、運転席の前に小型のモニターがある。Jさんがスウィッチを入れると「Gorilla」と画面に文字が出た・
「“ゴリラ”って何?」
 「Panasonicの売れっ子ナビですよ」とJさん。
この最新のナビ、交叉点で曲がる瞬間、「右です」とか「左です」とか言う。どうしてその瞬間に発声できるのだろうか。
「どこで見てるんだろう?と思いますね。」と、Jさん。
 昔、20年以上前、初めてカーナビが初めて世に出た時、「こんなもの、商品になるなかな?」と思ったが、ものすごい進歩だ。
「全国の5万分の一の地図が入っているのですよ」
 なるほど、それで山登りが趣味のJさん、新しい山に挑戦するとき、地図を買わなくて済むから、このカーナビをGETしたわけだ。
「取り外して部屋に持ち込んで、家庭の電灯線につないでみることもできます。テレビも見られます。車上荒らしに狙われるといけないので、車を降りるときは、外して室内に持ち込みます」
 なるほど!話しているうちに宇利トンネルを抜けて静岡県に入る。間もなく三ヶ日ジャンクシヨンから三遠南信道、引佐ICを過ぎると、新東名に分岐する。道路の傷み具合が東名とは全然違う。混雑も少ない。
「東名はもっと道路の補修にかねを掛けないといけない。高い通行料を取ってるんだから」ごもっとも!
浜松SAには予定の10時ぴたりについた。
Sさんが現れ、これより3人の旅が始まる。カーナビ論議が続く。
 「カーナビは、アインシュタインの相対性原理を使ってるって知ってる?」
「知らない」
「カーナビは衛星と信号のやり取りをしてるでしょう。その時、高速で運動する衛星の時間と地上の時間に差が出るので、アインシュタインの方程式で差を修正するらしいよ」
「静止衛星でも差が出るの?」
「静止衛星は静止しているわけでなく衛星自体は高速で動いてる」

 御殿場ICを12時通過、箱根に向かう。乙女峠を過ぎ、仙石が原の手前のラーメン屋で簡単な昼食。
 最初の目的地は、ポーラ美術館。2月前に入館して、「これは面白いよ」と、今回の旅の最初の目的地に推薦したわけ。
 1時前、美術館に入る。平成14年9月に開館したそうだが、建物の過半は地下だ・
【この土地が有していた植物生態系を損なうことなく、自然への影響が最も少ない配置計画としたのです。
 建物は、地上部分の高さを8mに抑えて木々の間に隠れるよう配慮しました。それはゆるやかな傾斜地に直径74mの巨大な円形壕を掘り、そこに免震ゴムを設置して建物を載せるという手法で実現しました。円形壕は地下の水脈を守り、また土の圧力に対する安全性を確保します。完全免震構造によって建築を円形壕から浮かせることで、人と美術品を地震や高湿度から守り、・・】(ホームページから)
 同様な発想から、瀬戸内海の直島に安藤忠雄が設計した地下美術館を思い起こした。見終わってから、館周辺の森の散策路を歩いて、ブナ・ヒメシャラの巨木の前で記念撮影。
 3時過ぎ、湯本に向かい、4時前、箱根湯本ホテルに投宿した。ホテルの前は、昔の東海道だと言う。
 夕食前に勉強会。
日本の財政について小一時間、論議した。
「国債発行で日本の借金は、1000兆円に達するという。しかし、これは日本政府の借金であって、日本国民の借金と言えるのか?国民は国債を買っている。この1000兆円は国民が政府に貸した金だ。どうしてそれが国民の借金になるのか。
だから、政府の借金1000兆円が問題ではなく、近い将来、国民が国債を買う余力がなくなった時、政府が借金なしで政府を運営できるかどうかが、真の問題だ。」
それにしても、すごいカーナビを開発する知恵のある日本人は、どうして政治の問題になると、こうも知恵がないのか?
夕食は、ハーフ・バイキング方式。3~4品の料理が、テーブルに準備されていて、あとはご自分で好きな料理を取りに行ってくださいという方式です。
 一泊2食で1万円の料金だから、こういう方式で人件費の節約、コスト低減を考えざるをえないのだろう。お土産に、干し梅1袋(100g)をサービスしていたから、旅館もあの手この手で、集客しようとしているのだろう。(つづく)