古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ブログ始め

2005-02-26 | Weblog・人生・その他
 「ブログ」。最近、よく聞く言葉です。この「ブログ」で、
ホームページを作ってみよう!と、勉強を始めました。以下は、「超簡単!ブログ入
門」(増田著、角川oneテーマ新書)という本からの受け売りですが・・・

 以前から、自分のホーム・ページ(以下HP))を作りたいと思っていたんですが
,面倒くさくて、なかなか手がつけられません。HPは、例えば写真の好きな人は写真
を、文章作りの好きな人は文章を掲載出来ればそれで良いのですが、好きな写真や文
章を作る前に、HPの様式を作成しないといけない。
 例えば,フロント・ページのデザインはこうで、タイトル文字の大きさはこれで、
色はこの部分はこの色など、設計するのが大変!
 これをHTMLという言語で書かないといけない。この言語をマスターしなくても、H
P作成用のソフト、例えばIBMの「ホームページ・ビルダー」など、が売り出され
ていて、ある程度簡単にHPの作成が出来るようになっているが、それにしても、自
分でデザインを考えないといけない。
 ところが、そんな苦労は一切不要で、自分のHPが持てるというサービスが、登場
しました。
 例えば,niftyとか楽天とかKDDI等多数のプロバイダーが、このサービスを提供す
る。
 それぞれのHPにアクセスして、オンラインブログサービスを申し込む。「デザイ
ンテンプレート」というHPの様式の雛型が多数用意してあって、その中の一つを選
択すると、その様式に従って、以後送信する原稿や写真を自動的に編集してHPに作
成する。様式が気に入らねば,途中でも様式変更すれば、最初の原稿から新様式に再
編成してくれるという優れものらしい。
 本来の「ブログ」は、web(インターネット上の)のlog(時系列の記録)、
即ちweb-logを意味しますが、短縮されて「ぶろぐ」と呼ばれ、’96年から
始まったそうです。
 これは良い!これでHPを作ろう!と思った矢先、友人のKさんから、『私の「ブ
ログ」を公開します』という手紙が届いた。
 先を越されたか!と、彼の感度の良さに感服!彼は埼玉南走友会の事務局長。度々
一緒にマラソンを走る走友です。「ブログ」のサンプルとして、そのURLを下記し
ますので、興味ある方は覗いてみてください。
参考 KさんのHP
http://kashima-exp.at.webry.info/
 このHPで、私が面白いと感じたデザインは
1.原稿の頭の部分だけが時系列に並び、頭の部分を読んで、興味を感じたら、表示文
の最後をクリックすると続きが出てくる仕組み。
2.右にカテゴリーの一覧があって、読者が興味を持つカテゴリーをクリックすると、
該当の文章が出る仕組み。


 「ブログの勉強始めるよ」と送信したら、友人から、「鬼婆の日記を書こうといったら、うちに鬼婆はいません」と奥様に叱られたと、メールがきました。
 どうして「ブログ」の話が「鬼婆」の話になるのかピンとこなかったのですが、昨日、本屋でブログ関係の本を立ち読みしていて判明しました。今,ブラグでイチオシの人気サイトが「鬼婆日記」なんだそうです。
 早速、帰宅してからGoogleの検索エンジンで「鬼婆日記」をキイに検索を掛けたら一
発で楽天の「鬼婆日記」が出てきました。
 いや、タイトルに似合わず良いホームページです。「イチオシ」もむべなるかな!
でした。

 確かに,ブログってホームページの作成には、すごく簡単です。
 先ず,GoogleのブログのHPにアクセスします。(別にGoogleでなく
ても良いが)
 URLは http://blog.goo.ne.jp
「新規登録」―→「gooIDの登録」という個所をクリックして、パスワードと
IDを決めます。URLを先方で決めてくれます(この時メイルアドレスも貰えま
す。私の場合, snozue@mail.goo.ne.jp を貰いました)。勿論すべて無料です。

 前の画面に戻ってログイン。編集画面が出ますから、メニューに従い、タイトルを
編集、テンプレートを選択してから、本文を投稿あるいは送信するのです。もうホー
ムページが出来上がっています。
 ただ、最初の原稿を送信する前に、カテゴリーの登録をしておいた方が良いでしょ
う(既設定のカテゴリーはweblogだけですから)。私の場合,読書・マラソン
などをカテゴリーに登録しました。
 出来たページを見て、テンプレートが気に入らなければ、別のテンプレートに変更
をします。だから、ものの一時間もかからない内に自分のホームページが出来上がり
ます。ただし、一時間足らずで、でっち上げたページは満足できる出来栄えにはなり
ません。あそこを直そうこちらをつけ加えようと編集を繰り返して、やっと他人様に
見て頂けるページになるでしょう。それまでは、ページの設定を「非公開」に設定し
ておけば良い。
 というわけで、私のページも目下訂正を繰り返していますので,公開はまだおこがましいのですが・・・

 こんなに簡単にHPが出来るところから、9.11テロ以後米国では個人の意見発表
の場として大流行とか。日本でも流行の兆し、若しかしたら「ブログ」は、今年の流行語
大賞になるかも。

 Google以外のブログを紹介(有料の場合もあり)しますと(私がGoogl
eにしたのは、テキスト容量無限大まで無料だったからです)




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        雪まつり 幸せのキーワード にぎるアレ!
         http://ap.infoseek.co.jp/travel20.html

ライブドアvsニッポン放送

2005-02-25 | 経済と世相

尾張名古屋のNOZUEです。
 今週出た週刊朝日で、ライブドアvsニッポン放送問題について、田原総一郎さんが

「これは世代間戦争だ!」と述べていました。
 同感です。別に、堀江ファンでもないし、ニッポン放送を誰が経営しようが関心はな
かったのですが、過熱する報道を見聞きしているうちに、堀江さんの言っていること
は分かるんです。でも、フジTV側の経営者の言っていることは、私にはまったく理
解できません。まして、大物政治家の発言には、堀江さんが言っているように「なん
でそんなことする必要があるの?税金使って!」という気持ちです。
 後者の方々は、大体私と同年輩か少し若い人たちで,堀江さんは私の子供より少し
若い!世代から言うと、政治家に同感する筈ですが,今回は、子供の世代に軍配を上
げたい。
 だって、そうでしょう。「従業員は嫌がっていますよ。」だって!何処の会社に、
社長や会長に向かって、「会長が辞めてもらって、堀江さんが会長になるのって素敵
ですね。」というサラリーマンがいますか!
 新株予約権だって!それって禁じ手ですよ。いうまでもないことですが、企業の実
態が変わらないのに株数が増えたら、一般株主の一株当り資産価値は希釈されて、減
少してしまう。増資は事業を行うために資金が要る時行うもので、自分たちの経営者
の地位を守るために、一般株主の利益を損なう増資を平然と行う経営者は経営者の風上におけない!
 政治家もそうでしょう。今まで、彼らがやって来た「経済のグローバル化」と言う
のは,早い話、外資が日本企業を企業買収し易いように経済社会のルールを変更する
ことだった。外資が企業買収するときは、なんにも言わない。それどころか、新生銀
行のように、国民の税金を持参金につけて、外資に買ってもらった。堀江さんは、3
0代の若造かもしれないが、日本人だ。日本人が企業買収をして何が悪い!
 株の取得に時間外取引をしたから悪いと言っても、合法的(と金融庁も認めてい
る)なんでしょう。それが悪ければ、法律を代えれば良いが,改定する前の行為を非
難するのはフェアでない。
 外資がマスコミを支配するのが問題だ、と政治家が言う。しかし、今回の買収の資
金を提供した外国証券会社は、金儲けをしたいだけで、マスコミを支配して日本の世
論をどうこうするという意図があるとは思えない。外資より政府がマスコミを支配す
る方が、よっぽどこわいことは、第二次大戦中に起こったこと振り返れば明らか。
 堀江さんが、フジTVと提携して何をやろうとしているか明らかにしないのがケシ
カランという向きもありますが、明らかにしたら、プロ野球球団の買収のように、横
取りされちゃうでしょう。

 というわけで、最初はそうでなかったが、今や堀江ファンになりました。
彼の健闘を祈る!

口熊野の風とともに

2005-02-24 | マラソン
 第10回紀州口熊野マラソン(フル)に出場しました。以下、ご笑覧ください。
 新大阪駅前のホテルに前泊して、6日朝6時,駅の団体待合室に集合。6時10分マ
ラソンツア・バスは出発しました。高速の環状線に乗り、岸和田から阪和線を南下、
紺碧の紀伊水道を右手に見て、梅の名産地で知られる南部(みなべ)のIC。ここで
42号線へ下りて南に、会場の上富田町役場に着いたのは9時10分頃でした。
 この大会は3年前と6年前に出場し、今回が3回目。スタートはフルが10時、
ハーフが11時である。今日の招待選手は弘山晴美さんだが、1週間前に大阪女子マ
ラソンを激走したばかりだから,フルには出ないだろう。多分ハーフに出場だから残
念ながら彼女の走りは見られない!
 約970名のランナーがフルに出場。10分ほど前にスタートラインに行く。今日
は雲一つない晴天だ!1週間前から風邪を引き、その所為か腰痛まで出た。ほぼ治っ
たとは言うものの、1週間全然練習できなかったので、昨日一週間ぶりに、10Km
ジョグで体力を試したばかり。今日は制限時間(6時間)一杯でも良いと一番後ろに
並んだ。スタートの号砲が鳴っても、皆さんまったく慌てない。ゆっくり歩き出し
た。紀州の人は気の短い人は少ないんだ!と、ゆっくりついて歩いたら,スタートラ
インで3分半。コースは最初,上富田町(ここは演歌歌手坂本冬実さんの郷里)の町内
をぐるっと回ってから、311号線を東へ。太平記の護良親王ゆかりの大塔村、熊野
古道が昨年世界遺産に指定された中辺路町。安珍清姫の舞台、清姫の郷を走って戻
る。中間点が23Km手前に設定されている(最初町内を回る分、帰途の方が短
い)。
 10Km地点で計測一時間3分だ。順調に走っている。風邪も腰痛もノー・プロブレ
ム。ただ、さすがに風が冷たい!道路の電光標識に「R311 マラソン実施中 ラ
ンナーに注意」の表示が出ている。コース沿いに「ようこそ 口熊野へ」と幟が林立
している。1時間45分で先頭ランナーが折り返してきた。スピードはあまり上がら
ないが、20Km,30Kmと順調。以外に持久力が付いている!これなら4時間半
でゴールかな?と思ったが、やはり36Kmを越えたころから、疲労の色濃い。歩幅
が極端に短くなる。38Km地点の給水場で水を取ろうとした瞬間、よろよろっとし
てしまったので,ボランテイヤのオバサンから「大丈夫ですか?」と声を掛けられ、
きまり悪かった。
 距離で言うとフルはハーフの倍だが、疲労で言うと,倍どころか4倍の感じ!だか
ら35Km過ぎが本当のマラソンなんだ!文字通り顎が上がってくる!時計を見ると
4時間を越えている。でも、なんとかゴールにたどり着いた。
 受け取った完走証には、記録4時間47分45秒、『口熊野の風とともに表記の記
録で完走されたことを証明します。』とあった。順位は42歳以上男子の部で275
位(457名中)でした。

 走り終わってから更衣室で一時間ほど座り込み、動けませんでした。スピードはな
いけど,4時間走り続ける持久力を証明できたことが今日の成果。
 帰りのバスに4時半乗車。白浜まわり(温泉で一泊すると良かった!)で新大阪。
8:43ひかり乗車。10時10分無事に帰宅できました。

続・ドルリスク

2005-02-23 | 読書
 【いわゆる「失われた10年」,その原因は銀行の機能不全であった。】
 この種の主張は筆者以外にも、多くのエコノミストが述べているが、この本の著者
は「銀行の機能不全とは何か」から始めている点が類書と異なる。
 即ち,リスクをとる企業が存在しなければ、経済の成長はありえない。そのリスク
をとる企業に資金を供給するのが銀行に求められる機能だという。
 バブル以前までは、こうしたリスクマネーを銀行は供給してきた。土地を担保にす
れば、事業リスクを気にせずに、リスクマネーの供給が可能であったからだ。ところ
が、バブル以後,土地は値下がりすることもある時代になり、事業リスクの判定をし
ないと貸し出しができなくなった。土地を担保に取ることだけ考えて貸出ししてきた
ので、事業リスク判定のノウハウを、日本の銀行は身につけていなかった。従って、
バブル破裂以後、銀行はリスクマネーを供給しなくなった。
 昨年後半から本年3月まで、実に40兆円に近い金額のドル買い介入を政府・日銀
は行った。
 実は、この金が米国債購入に回り,米国の国債を売った企業やファンドが、資産バ
ランスを考えて米国以外の国の投資に回った。その一部は日本の株式の購入にも回っ
た。
 リスクを取る者は、リスクがあっても耐えられるよう資産の分散をする。米国資産
だけでなく,欧州も日本にも資産配分を考えるのである。
 つまり、日本のドル買い資金が回りまわって、日本株の外人買い資金になって、日
本の景気を刺激した(勿論、中国にも同様な資金循環が起こった)。直接日本の金融
機関がリスクマネーを供給すれば、景気は刺激できるのだが、日本の金融機関は一切
リスクを取ろうとしない!ハゲタカファンド(あまり良い言葉でないが)の手を煩わ
せることになる。著者は言う。【わが国にとっては自国の金融システムが機能しない
なかで、海外の金融機関の力を借りた】
【金融緩和を受けて貸し出しが増加し、資産価格上昇などの効果が見られれば、そも
そも介入は今回のように大規模にならなかったはずである。金融システムの機能不全
により国内の貸出しや地価・株価に与える影響が弱まり、円安効果も限られることか
ら、量的緩和の強化と介入の継続が必要になり・・】
 
経済・金融をグローバル化した結果、世界中の資金の循環を考えないと,景気の動
きは分からないと愚考する所以です。

ドルリスク

2005-02-22 | 読書
 5年前の暮れ、当時UK在勤の友人に「どうしてユーロは安くなってる?」とメールしたことがあります。「そんな難しいことは分からん!」という返事でしたが、その回答が、今読んでいる本に出ていました。

 吉川雅幸著「ドルリスク」(日経新聞社刊)です。以下,同書から引用すると、
【ユーロ導入前の議論では、外貨準備や貿易決済でのユーロの比重増加が進み、ユー
ロが徐々に上昇するとの見方が有力であった。しかし、実際にはまず大幅なユーロ安
が進行、その後に急反発するという予想外の振れをみせた。導入後4年間の対ドル為
替レートを見ると、最初の2年間(99初~00年10月)に約30%下落後,04年
初にかけては(逆に)57%上昇している。
 振り返ると、90年代後半以降の米国株式ブームとその崩壊,ドルの上昇と下落に
つながった国際資本移動に対して,欧州通貨統合が重要な影響を与えていたことがわ
かる。】
 要するに,ユ-ロの発足時。欧州は民間部門が集めた金をせっせと米国投資に回し
ていたというわけ。
【欧州通貨統合は発足直後の数年間、結果として(おそらく誰も意図はしていなかっ
た)欧州企業・金融機関による対米投資を促す方向に働き、米国のニューエコノミー
ブームの拡大に寄与した。】
【・・・欧州に集められた低リスクの資金は、・・対米株式投資や超大型の企業買収
というハイリスクの資金に形を変えて、大西洋を越えていった。・・・欧州がドル資
産のリスクを積極的にとった結果が、通貨統合直後の大幅なドル高ユーロ安につな
がったのである。】
【しかし、米国のブーム崩壊とともに欧州からの対米投資の内容は様変わりし、量的
にも大きく鈍化した。】【為替市場の方向性がドル高ユーロ安からドル安ユーロ高に
転換したのは、2002年5月前後である。】2002年以降、欧州からの対米直接
投資は減少し、代って日本・中国などの外貨準備積み増しによる政府の公的投資が増
加したと言う。

【80年代後半に日本がグローバルな資金仲介を行っていた時期には,日本は西欧を
はじめ世界の資金を国際銀行市場で積極的に借り入れていた。こうして調達された外
貨が、生保などの機関投資家による大規模な米国債投資や不動産への直接投資という
形で米国の経常赤字を埋め合わせる「原資」となった。
 一方、99年を見ると逆に日本は資金の出し手に回っている。90年代後半に顕在
化した不良債権問題への対応として、国際業務の縮小・撤退に動く中で資金の返済に
回っていたためである。】その時に、欧州が米国への資金の出し手になった。

【米国の経常赤字が急拡大し、グローバルな資金が米国に一極集中する局面では、そ
の資金移動に伴うリスクを引き受ける地域がなければならない。欧州は米経済・金融
からの「独立」を目指して経済金融統合に踏み切ったのだが、その発足直後において
は、結果的にちょうど80年代に日本が果たしたような、対米投資リスクの担い手に
なったのである。】
 【80年代後半の資産価格上昇が行き過ぎであり、その後の日本の金融システム不
安を招いたことを認めている。しかし、ドルの危機を回避するという観点からみれば
,「幸運」であった。】
 筆者の言う「幸運」の意味は、日本において猛烈な金融緩和が発生し,多額の余裕
資金を得た日本企業が米国への投資を活発に行った。いきおい、米国は本来こうした
時には、金利の上昇を来たすのに、そうならなかった。米国のITバブルの崩壊で
も、日本の「失われた10年」ほど深刻な事態にならず、数年で回復したのは、米国
がドル安政策を取った時、外国(日本や中国等)が金融緩和政策を取り,米国への資
金の還流があったからである。

 現在までの世界経済は、ドル本位制であり、それは、米国の金融政策や為替政策が
国際流動性であるドルの供給を左右し、そのことが他国の金融政策に強い影響を与え
る仕組みであった。(続く)
  


水泳リレイとスポーツ医事相談

2005-02-20 | 水泳
 18日午後は県体育館プールでマスターズの練習でした。2週間ほど前、練習中に
T女史が「ねえ、今度のマスターズに混合リレーに出ない?」と言い出し、その場に
いた4名が、「じゃあ出ようか」と衆議一決で5月22日の大会に、メドレーリレイ
とフリーリレイ、240歳以上の部に申し込むことにしたのです。
 毎年全国20会場で、「日本マスターズ水泳短水路大会」というのが開かれます。
名古屋では5月22日に愛知女子商業高校のプールで開催されます。

 混合リレイは男女2名ずつで年齢の合計が240~280歳の部に出ようというわ
けです。一番若いMさんが65歳、年配のH女史が70歳。混合では、H女史が背
泳、ついでMさんが平泳ぎ、バタフライのスペッシャリストT女史が3番目に泳ぐ。
フリーは私が泳ぐことになりました。(私としては平の方が得意なんですが、平のス
ペッシャリストMさんが今年からメンバーに加わったので、平はMさんに譲りまし
た)。フリーは良いのですが,アンカーになるので、責任重大。
 と言っても、まあ65歳以上のお年よりの道楽ですから、順位は気にしない。とに
かく失格だけはやらないよう、引継ぎ飛び込みの練習だけは毎週やろうと言うことに
なりました。
 18日の練習には、久しぶりに浅野満コーチが指導に見えた(昨秋以来体調を崩して
休んでいた)ので、みっちり飛び込み練習。リレイの飛び込みは、単独種目と一寸コ
ツが違うのです。前の泳者が5mの線まで来たら、両手を前に出して、泳者の近づく
につれ両手を下ろしてくる。タッチの時、手は一番下にきていて、その瞬間5m前の
線を見て飛び出す。といった具合です。
 ヘルシンキオリンピックの自由形日本代表に指導を受けていて、フライングは拙い
ので、4人ともマジメに練習を繰り返しました。

 さて、18日夜はレインボー体育館の「スポーツ医事相談」に出かけました。毎年
1~2回受診するようにしているもので、今年もフルを走る前に体調確認を兼ねて受
診を2週間前予約していたのですが、風邪を引いて18日に延期したのです。
 体脂肪率12.3、肺活量3110ml、予測最大酸素摂取量53ml/kg/min、の辺
は前年比で、あまり落ちてないのですが、自転車エルゴメータという自転車をこぎな
がら心電図を取る測定で、心電図そのものは異常ないが、「血圧が(何故か測定前か
ら160と高かった)高すぎるから主治医と相談して運動強度を決めてください」
と、注意を受けてしまった。
 マラソンが遅くなったのも、若しかしたら,早く走ると血圧が上がりすぎるので、
身体の自衛反応で、遅くなっているのかな?と思いました。
 

日展

2005-02-19 | 美術館と美術展
尾張名古屋のNOZUEです。
18日午前,愛知県美術館で日展を見ました。友人のMさんの妹さんが彫刻の部で
入選したから見て下さいと、入場券を送ってくれたのです。

 最初が日本画、次いで洋画,と続くのですが、とにかく沢山の出品作に圧倒されま
す。これだけ大勢の人が絵に取り組んでいるのだ。先ずこの事実だけで感嘆!です。
 日本画のモチーフ、主題というか、それは洋画とあまり変わらないという印象で
す。要するに、洋画と日本画の違いは、油絵具を使うか、漆で溶く岩絵具を使うかの
差に過ぎないのでは?と思いました。

 次に彫刻。等身大の彫像が並んでいます。Mさんの妹さんの作品も含めて、これだ
けの大きさの像を作るのは力仕事だな!と感じました。

 書道展の部屋に行ったら、たまたま書家が自分の作品に、解説をしていました。
「楷書,あるいは行書までは読めると思いますが,草書になると読めないと思います。
でも、草書で書くのは、草書の方が書家が感情移入し易いからです。そうした書をご
覧になる時は、読まなくても良いのです。絵画と同じで、その形・墨蹟の濃淡から、
作家の感情を感じ取っていただければ良い。
 硬い紙に書く時はやわらかい筆で、やわらかい紙に書く時は硬い筆を使うようにし
ています。
 40年以上、書を書いていますが、満足できる作品は一度も書けていません。・・
・」
 次の部屋で、もう一人の書家が話していました。
「行間の余白は勿論ですが、一つの文字の中でも余白をどう描くかに苦心します。・
・・」
 なるほどと、思わせる言葉でした。

 最後に、工芸作品の部屋を一回りして,1時間半ほどで切り上げましたが、これだ
け沢山の力作を、前を通り過ぎるだけみたいに、見終わるのは作家に申し訳ないよう
な気分です。
 でも、毎年これだけの新作が出品されているのですから、日本の文化もたいしたも
のです。


鎧兜

2005-02-14 | 読書
 何故か このところ多忙でメール送信をサボっていました。明日もまた出かけま
す。三重県津で面接授業があるのです。以下,最近読んだ本の中で、こういう見方も
あったかと、気付かせられた事柄です。

 千住博さんの『美は時を超える』(光文社新書)を読んだら,こんなくだりがあっ
た。
【メトロポリタン美術館の武具のコレクシヨンは14000点におよぶが、その中で
も日本の鎧兜が占める割合は多く、何よりも惹きつけたのは日本の兜でした。・・・
 鎧兜というと、防具なので、あくまでも自分の身を守るためのもの、闘いの場で中
心になる人物を隠すものと思います。内側の人物像を隠すべきものというイメージ
が、私たちには少なからずあるのではないでしょうか。
 しかし実際には、例えば頭部の額の部には金属製の大きな反射板のような太陽、満
月,半月等のモチーフがついているものもあり、このような金属板は日が当ると光る
ので、一里さらには三里先からでもはっきりとその鎧兜を身につけたリーダーの存在
を確認することができるでしょう。・・・鎧兜は身を守る武具であると同時に、戦い
のリーダーがどこにいるかをはっきり敵にわからせるものなのか、という考えにいた
り、その潔さにある意味で驚きます。】
【日本の鎧兜とは逆に、中世の欧州の甲冑を見てみると、パレードや式典用のものを
除き、実戦用のものに関しては自分を隠すためのもののように見えます。その甲冑の
中に入っているものが何者であるかは、それほど重要ではありません。内面に踏み込
めない仕組みがシステムとして存在している。そのように見ていくと、ある面白い事
実に気がつきます。西洋は普段は「私は」と自分を出しているにもかかわらず、戦い
の場となると鉄仮面をかぶり表情をなくし、誰がその中いるのさえわからなくなって
しまいます。】
【日本文化というのは自分を出さない文化であり、特に武士の文化はそれがあてはま
ります。普段は自分を出さない抑制された文化にもかかわらず、鎧兜を身につけるこ
とにより、死と向き合う場では思い切って自分を出すことになります。そして美とい
うものを通して,自分は何者かという叫びに満ちています。これが「武士道」と一致
しているところではないかと思います。一方、西洋は生命は王や女王のもの、という
騎士道精神に従っているのかもしれません。】
【さらに、鎧兜について考えてみます。部屋に置かれているときは、その存在は生で
も死でもないといえます。しかしいったん武士が身にまとうことにより、生命を吹き
込まれたかのように、「生」の存在として動き出すのです。そして生と死を超越した
神の領域へと移ってゆくのです。それ以外のときは、あえていえば「ぬけがら」のよ
うな「物」に過ぎないわけです。・・・それは人間存在を魂としてとらえていること
に他ならないのではないでしょうか。人間でも仏像でも生命を吹き込み、「魂を吹き
込む」という言い方で、何かを注入する儀式があります。・・・人が身につけること
により、魂を吹き込まれる「ぬけがら」だった鎧兜。人の生命を神秘的なもの、と感
じさせる装置でもあったのです。つまり鎧兜は「生」を語るものでもあるのです。・
・・歴史が雄弁に教えてくれることは、美は生や死を語るときになくてはならないも
のではないかということです。】





虎の城

2005-02-12 | 読書
 小説「虎の城」(火坂雅志著,祥伝社)を読み終わりました。久しぶりに面白い歴
史小説を読んだ、と思います。
 面白いか面白くないかは、読む人の嗜好の問題ですから、他人に「面白い!」と保
証は出来かねますが,歴史小説の好きな方には、お勧めできると思います。
 藤堂高虎という戦国の武将を主題とした小説(伝記と言っても良い)ですが、高虎
については、秀吉の家臣で、伊勢・伊賀の領主・藤堂藩の初代藩主という知識しかあ
りませんでしたが、どんな仕事をした人かがよく分かりました。それに、小説の舞台
が、自分がマラソンで旅行した各地にわたっていました。高虎は築城の名手で、各地
の城を作っています。旅行に行くと、なるべく時間を都合して城や城跡を見るように
していますので、400年前には、この地でこんなことがあったんだと、あらためて
認識できました。
 小堀遠州の名前はご存知と思います。全国各地に、遠州作の日本庭園があるようで
すが、遠州の妻は、高虎の養女。つまり、高虎は遠州の義父にあたる。築庭の名手と
築城の名手と相通ずるものがあったのかもしれません。

 先ほど、”秀吉の家臣”と書きましたが、実際は秀吉の弟,秀長に20年以上仕
え、家老職まで務めたのですが、秀長の没後、子の秀保が若死に(この小説では石田
三成の暗殺ということになっている)して、お家断絶。高野山に隠棲するが、その才
を惜しまれて、秀吉に召し出され、伊予宇和島の領主になる。
 だから、秀吉に仕えたのは数年で、それも秀吉の晩年、朝鮮出兵や殺生関白事件な
どの秀吉のマイナス面が表面化した時代です。だから、秀吉が死ぬと、三成への反感
もあって、あっさり徳川シンパになったようです。

 伊予(愛媛県)の領主となって、領民の統治に気を使う話から、こんな文章があり
ました。
 「大金を手にした時、東予人はそれを元手に商売を始め、何倍にも増やす工夫をす
る。中予人は貯蓄をし、その金利で趣味に生きる。南予人は、豪遊して、パッと一晩
で使ってしまう。」
 これって、伊予人に限らないな、と思いました。皆さんもこのどれかに該当するの
ではありません?

日本経済のバランスシート

2005-02-11 | 読書
 日本経済全体を一つの会社とみなした場合、その損益計算書とバランス・シートは
どうなっているだろうか?こんな途方もない計算をした人がいる。新潟大学経済学部
助教授の桜内文城さんです。
 以下,桜内さんの著書『公会計革命』(講談社現代新書)からの抜書きです。
 筆者は,バランス・シートは生産勘定、処分・蓄積勘定、調整勘定の三分野で作成
すべきと述べます。抜書きですから、これをみてもどうしてそうなる?と分からない
かもしれませんが、興味を感じられたら同書を参照ください。
 平成14年のデータを基に、算出した結果です。
1. 生産勘定とは、平たく言えば、与えられた資本(生産設備)と指示された仕事
の仕事範囲で、どれだけ効率よくお金を稼いだか」ということを示す。
 生産勘定を見ると,国内のすべての売上げを意味する総需要は914兆7503億
円、これらを売上げを獲得するためにようした費用、すなわち中間投入が421兆3
541億円。従って、生産勘定の収支尻である付加価値、即ち国内総生産(GDP)
は、493兆806億円である。(誤差3156億円)
 平成14年、われわれ日本国民は不景気やリストラにもめげず、持ち前の勤勉さを
発揮してせっせと稼ぎ、493兆806億円ものお金を稼いだ―――というわけであ
る。
2.ではこうして苦労して稼いだお金は、どのように使われたのであろうか。処分・
蓄積勘定とは、これもまた平たく言えば,「お金を持っていた人がそのお金をどのよ
うに使ったのか」を示す勘定である。
 この勘定の借方(左側)では、最終消費支出372兆5959億円,投資は120
兆、固定資産減耗分98兆を差し引いて純固定資本形成は21兆8609億円。
 貸方(右)では「負債の変動」が目立つ。この年、政府は構造改革路線を標榜しつ
つも30兆円を越える新規国債の発行を行っている。それにも拘わらず、日本国全体
でみれば負債が38兆838億円減少している。・・・銀行の貸し剥がしか、不良債
権の放棄?
 この年、日本国民一丸となって奮闘努力、処分・蓄積勘定の貸方で、正味資産の変
動は29兆2221億円の増加(+1.1%)。この不景気の中でよく頑張った!
3.調整勘定。・・・資産・負債の再評価差額や不良債権処理の債権放棄など。
 バブルの崩壊に伴う資産デフレの影響で、惨憺たる状況を呈している。・・・正味
資産の変動は132兆9030億円という大幅な減少を記録した。
 平成14年中に日本国民が汗水たらして蓄積した処分・蓄積勘定上の増加額29兆
2221億もあっさり吹き飛び、最終的な正味資産(国富)は、103兆6809億
円もの減少を記録した。
 その結果,平成14年中の日本国全体の最終的ROE(自己資本利益率)は、『―
3.58%』これだけ国富を食い潰して景気が良かろうハズはない。
 現在、いくら日本人が一生懸命働いて生産勘定でお金を稼いでも、過去の資本蓄
積、即ち処分・蓄積勘定に関する判断が誤っていた。そのために、稼いだ以上の正味
資産が10年以上にわたって失われ続けている。われわれ日本人は、生産勘定に関わ
る活動領域において・・卓越した能力を発揮する。ところがその一方で、処分・蓄積
勘定の活動領域においては驚くほど無能になる。
・・・と筆者は言っているのですが,著者の主張の当否は別として,こうした日本全体
のバランス・シート上で数字の議論をする,また、そうした数字を把握することが出
来る(かなり努力は必要と思いますが)時代になったことに感心しています。