19日朝、尾張名古屋は一面の雪。積雪23センチで尚、雪が舞っています。
昭和22年以来58年ぶりの積雪だそうです。現役でなくて良かった!
と、こんな時は思います。
朝刊を見ると、診療報酬3.16%下げ、とか新規国債29兆円台とか。
9.11選挙で、自信を得た小泉内閣が「改革を止めない!」と言わんばかり。
でも、9.11選挙の民意は、こう言うことだったのかな?と首をかしげています。
野村総研のリチャード・クーさんが、雑誌VOICE11月号で、こんな記事を寄稿していました。
【今回の自民党と民主党のマニフェストを見比べる限り、改革や財政再建に関しては、民主党の方が自民党よりはるかに積極的であった。
たとえば、民主党が主張する、予算編成権を官僚から取上げ、高級官僚の人事も民意を代表する政治家が決めるというのは、日本が「官僚国家」から脱却するには絶対不可欠のステップである。
これに対し、自民党の郵政民営化は官僚の資金源をカットする方策だが、それに比べれば民主党の予算編成権を財務省から内閣に移してしまうほうが、官支配を断ち切るにははるかに直接的な手法である。また、官僚への資金を絶つということでは、民営化せずとも郵政が集めた金は国債でのみ運用すべしとすれば、官僚パワーの根源になっている各種特殊法人へ資金が回ることを防ぐことができる。
つまり、改革ということでは、民主党は自民党の左側にいたのである。それが票につながらなかったということは、国民はそこまで大きな変化を望んでいなかったとも解釈できる。
一方財政再建についても、民主党は、小泉総理が2003年に放棄した自らの選挙公約である国債発行枠30兆円を自分達のマニフェストに盛り込んで、財政再建に対する意志の強さを強調した。これに対し、同総理は財政再建は慎重にすべきだというスタンスをとった。】
【ところで、今回の選挙で国民が、民主党が主張するほどの改革は望まないが、郵政民営化は支持するところまでは判明したが、どれほどのペースで改革を進めるべきかについては、はっきりとした答えを出していないように思う・・】
クーさんは、改革が必要としても、改革のペースが問題で、民主党のマニュフェストほどの急進は、国民が望まなかったと言っている。この説が正しいとすると、自民党執行部は、選挙の結果を「国民は改革を無条件で支持している」と誤解して、マニフェストで慎重だった国債枠30兆円を復活し、一挙に財政再建に踏み出そうとしていることになります。
9.11選挙が、今年最大の政治ニュースであったと、私は思いますが、
政治の混迷は、来年もまだまだ続くようです。みなさまどう思われるでしょうか。
昭和22年以来58年ぶりの積雪だそうです。現役でなくて良かった!
と、こんな時は思います。
朝刊を見ると、診療報酬3.16%下げ、とか新規国債29兆円台とか。
9.11選挙で、自信を得た小泉内閣が「改革を止めない!」と言わんばかり。
でも、9.11選挙の民意は、こう言うことだったのかな?と首をかしげています。
野村総研のリチャード・クーさんが、雑誌VOICE11月号で、こんな記事を寄稿していました。
【今回の自民党と民主党のマニフェストを見比べる限り、改革や財政再建に関しては、民主党の方が自民党よりはるかに積極的であった。
たとえば、民主党が主張する、予算編成権を官僚から取上げ、高級官僚の人事も民意を代表する政治家が決めるというのは、日本が「官僚国家」から脱却するには絶対不可欠のステップである。
これに対し、自民党の郵政民営化は官僚の資金源をカットする方策だが、それに比べれば民主党の予算編成権を財務省から内閣に移してしまうほうが、官支配を断ち切るにははるかに直接的な手法である。また、官僚への資金を絶つということでは、民営化せずとも郵政が集めた金は国債でのみ運用すべしとすれば、官僚パワーの根源になっている各種特殊法人へ資金が回ることを防ぐことができる。
つまり、改革ということでは、民主党は自民党の左側にいたのである。それが票につながらなかったということは、国民はそこまで大きな変化を望んでいなかったとも解釈できる。
一方財政再建についても、民主党は、小泉総理が2003年に放棄した自らの選挙公約である国債発行枠30兆円を自分達のマニフェストに盛り込んで、財政再建に対する意志の強さを強調した。これに対し、同総理は財政再建は慎重にすべきだというスタンスをとった。】
【ところで、今回の選挙で国民が、民主党が主張するほどの改革は望まないが、郵政民営化は支持するところまでは判明したが、どれほどのペースで改革を進めるべきかについては、はっきりとした答えを出していないように思う・・】
クーさんは、改革が必要としても、改革のペースが問題で、民主党のマニュフェストほどの急進は、国民が望まなかったと言っている。この説が正しいとすると、自民党執行部は、選挙の結果を「国民は改革を無条件で支持している」と誤解して、マニフェストで慎重だった国債枠30兆円を復活し、一挙に財政再建に踏み出そうとしていることになります。
9.11選挙が、今年最大の政治ニュースであったと、私は思いますが、
政治の混迷は、来年もまだまだ続くようです。みなさまどう思われるでしょうか。