週刊誌をのぞいていたら、竹内久美子さんのエッセイがありました。
【『イワシなどの小魚、あるいは小鳥が群れをなして飛んだりする時、急に方向転換する場合でも一糸乱れず、団体行動をとる。誰かリーダーがいるのか?』
この分野の研究によると、リーダーがいなくても(むしろ、いないからこそ?)、見事な集団行動がとれるというのです。
魚の群れの行動のルールはごくごく単純で、次の3点にまとめられる。
①近隣者が遠くへ去るならそちらへ行け!
②近くの魚との衝突を避けよ!
③この二つのルールによって近隣者たちが好ましい距離のところにいるなら、同じ方向に動き続けよ!
もちろん最初に敵に気づいた者、群れの一番前にいるものの動きがきっかけになるが、リーダーも命令もいらない。
個体同志がただ単に、驚くほど単純なルールに従って何らかの行動をとる。・・・それだけのことで群れの全体が、一糸乱れぬ統制のとれた行動を示したり、何らかのパターンが出来上がったりする。そういう過程は「自己組織化」と呼ばれています。
ところが・・・
ウグイの群れは見事に統制された泳ぎを見せます。もちろんそれは自己組織化の働き・・
そこでエーリッヒ・フォン・ホルストという生物学者がウグイの脳の一部(前脳)を切り取り、群れに戻すという実験をしました。どうなったと思います?
前脳部に損傷を受けた彼(彼女?)は、ルールを守らなくなった。他の個体を無視し、自分の好きなように泳ぎ始めたのです。
方や、他の連中はきちんとルールを守る。おかげで単なる彼の気紛れに、ただただ振り回される結果となってしまった。 前脳部の損傷で、俄かリーダーが、いや、イカれた独裁者が現れた次第。】
以下は、私の妄想です。
『政治家の動きにも、この自己組織化があるのでは?「カイカクだぁ!」と叫び始めた個体が、リーダーになって、与党も国会も振り回され、これまた気まぐれでリーダーを辞めてしまった。やっと、元の個体運動ルールに基づく全体行動に戻り始めた。道路の特定財源論議も、そう思って見ると良く理解できる。
ところで、イージス艦の行動原理はどうなってたのかな?
自分より小さい艦は無視して行きたい方向に行く!ということになってたのかな?』
【『イワシなどの小魚、あるいは小鳥が群れをなして飛んだりする時、急に方向転換する場合でも一糸乱れず、団体行動をとる。誰かリーダーがいるのか?』
この分野の研究によると、リーダーがいなくても(むしろ、いないからこそ?)、見事な集団行動がとれるというのです。
魚の群れの行動のルールはごくごく単純で、次の3点にまとめられる。
①近隣者が遠くへ去るならそちらへ行け!
②近くの魚との衝突を避けよ!
③この二つのルールによって近隣者たちが好ましい距離のところにいるなら、同じ方向に動き続けよ!
もちろん最初に敵に気づいた者、群れの一番前にいるものの動きがきっかけになるが、リーダーも命令もいらない。
個体同志がただ単に、驚くほど単純なルールに従って何らかの行動をとる。・・・それだけのことで群れの全体が、一糸乱れぬ統制のとれた行動を示したり、何らかのパターンが出来上がったりする。そういう過程は「自己組織化」と呼ばれています。
ところが・・・
ウグイの群れは見事に統制された泳ぎを見せます。もちろんそれは自己組織化の働き・・
そこでエーリッヒ・フォン・ホルストという生物学者がウグイの脳の一部(前脳)を切り取り、群れに戻すという実験をしました。どうなったと思います?
前脳部に損傷を受けた彼(彼女?)は、ルールを守らなくなった。他の個体を無視し、自分の好きなように泳ぎ始めたのです。
方や、他の連中はきちんとルールを守る。おかげで単なる彼の気紛れに、ただただ振り回される結果となってしまった。 前脳部の損傷で、俄かリーダーが、いや、イカれた独裁者が現れた次第。】
以下は、私の妄想です。
『政治家の動きにも、この自己組織化があるのでは?「カイカクだぁ!」と叫び始めた個体が、リーダーになって、与党も国会も振り回され、これまた気まぐれでリーダーを辞めてしまった。やっと、元の個体運動ルールに基づく全体行動に戻り始めた。道路の特定財源論議も、そう思って見ると良く理解できる。
ところで、イージス艦の行動原理はどうなってたのかな?
自分より小さい艦は無視して行きたい方向に行く!ということになってたのかな?』