古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

貸切プールで泳ぎました

2009-07-29 | 水泳
「貸切りプールで泳いだ」はなしです。

 昨年は16日に梅雨が明けましたが、今年は8月がもう直ぐと言うのに、連日の雨です。どうやら今年の梅雨明けは8月にずれ込みそうです。

 論文作成の参考にと「経済厚生論」の本を読んでいましたが、どうも頭に入らない。「学者と言うものは難しく書く癖がある。」とぼやきつつ、「気分転換にトレーニングに行こうか」と外を見ました。ポツリポツリと降ってはいますが・・・

「公園のプールに行こう」と、10時、名城公園プール(屋外プール)へ行きました。19日から8月末まで開業しているのですが、今年は初めてです。

 入り口でアルバイトのスタッフに、「空いてる?」と声をかけると「まだ誰も来てません」。

 これが狙い目です。9月の大会に200mバタフライを泳ぐのですが、去年の9月以来バタフライの200mは泳いだことがない。

普段のプールは大勢泳いでいますから、腕が他の人に当たってしまうので、25m(空いていれば100m)は泳げるけど200m連続では泳げません。

大会前には練習しておかないといけないので、誰もいない日の屋外プールは狙い目なのです。着替えして、雨が降っている25mプール。誰もいません。

 早速200mを泳ぎ始めました。「思いきりゆっくり行こう」と、腕を回しました。

10ヶ月ぶりでしたが、泳げました。泳ぎ終えた時、かなり息が上がっていましたが、泳ぐことは出来た。後は、少しずつスピードを上げる練習をすれば良い。

 結局、誰も来ないプールで、雨の中1300m泳いでから上がりましたが、25mプールは貸切りみたいでした。

 11時、着替えして出口に。7~8人いた手持ち無沙汰のスタッフ達に「貸切プールで泳がしてもらいました。今度も雨が降ったらきます」。

皆さん、ニコニコして「ありがとうございました!」。

合宿ゼミはこんな具合でした

2009-07-22 | 放送大学
放送大学院のゼミで18日から20日まで幕張の放送大学本部へ出かけました。
構内にセミナーハウス研修室という建物があって、宿泊できます。一泊1500円というので、どんな部屋に泊まらせられるのか?と思っていましたが、立派なものです。中級のビジネスホテルのシングルルーム並み(ただし冷蔵庫はなかった)の施設で、これで1500円では申し訳ない、と思うくらいです。
難点は構内にレストランがない。食事は外に出て探さないといけない。結局、近くのイトーヨーカ堂のレストラン街で夕食を取り、朝飯は、これも外に出てコンビニでおにぎりその他を調達して済ませました。
ゼミの内容は、院生が交互に25分(発表15分・アドバイス・質問10分)で、修士論文の進捗状況を報告するというものです。
修士論文は原則2年で仕上げるということですから、今年入学したM1(1年生)と昨年以前入学のM2の30名と、指導教官7名(放送大学3名と他大学から4名の教授・准教授)の出席でした。
M1はどのような方針で論文作成を進めるか、M2は論文の大要の発表です。
以下、面白い研究テーマを記します。
「地方公共団体のNBCテロ災害対策のあり方。」
NBCとは核・生物・化学兵器の意味で、オーム真理教のテロみたいなのが、起きたとき、現行の法律で適切に対応できるか?という話。それは良いのですが、発表したのがうら若い女性でしたから、私は「よくこんな恐ろしいことを若い女性が研究できる!」と、唖然として発表者の顔を見つめていました。
教授の質問の様子を聞いていて分かりました。彼女は自衛隊のエリート(の卵?)らしい。

「開発途上国における零細漁村振興のための有効な実践的手法」
この研究、モロッコに行って、漁村で漁村振興策を実践したと言う。よくそんなに遠くに行って試行ができるな、と感心していたら、質疑で分かりました。この人、JICA(ジャイカ:国際協力機構)の職員らしい。

「個人所得税における所得控除の今日的課題」
私と同じ先生に就いた沖縄のSさんです。税務署の職員らしく手馴れた説明でした。

「横浜の貿易統計と貿易諸手続き」
という発表もありました。どうも、自分の職場からテーマを持ってきた人が多い。

「地方公共団体の経済的な資源回収政策」
というテーマで話した人は「一周遅れのトップランナー 名古屋市民のごみ革命」という前名古屋市長の著書を引用して話したので、名古屋の人か?と思ったら福島県の人でした。

私は「外国為替市場に対する政府の影響と最適資源配分」というテーマで発表しました。

二日目の夜は懇親会でした。話してみると、私より年上の人もいれば、30代の若い人もいる。私の指導教官は愚息より二歳年長と分かりました。
3日目は午前で終わり、直ぐ名古屋へ帰りましたが、当日は帰宅後メールも見ずに8時前寝てしまいました。若い人たちと付き合った三日間、すっかり疲れていたのです。

追伸:今週は25日に期末試験。その後論文の第一回報告の期限が来ます。今月は真面目に学生をやっています。

「負けに不思議の負けなし」

2009-07-14 | 経済と世相
「負けに不思議の負けなし」というお話。

13日昼は、住宅のパソコンクラブのメンバーが、近くの中華料理店に集まり、昼食会でした。話題は、昨日の都議選に及びました。

「名古屋で負け、静岡で負け、静岡は民社党が二つに分裂していて負けたですからね、そして都議選で負けたんですからね」

「自民党はどうなっちゃったの?」

小生が一言。

「年収200万円を切る人が1千万人を越えました。その総てが派遣労働者ではないにしても、派遣が何百万人もいるのは確か。これらの派遣労働者が自民党に投票すると思いますか?

後期高齢者医療制度ができました。今まで、夫婦で一人保険料を払えば良かったのが、夫と妻別々に保険料を払う(妻が75歳未満だとすると国保、夫が後期高齢者医療の場合)。高齢者がソッポを向くのは当たり前ですよ。高齢化時代で高齢者がどんどん増えるのに高齢者が自民党に投票しない。

おまけに、年金事務の不手際で、現役世代は「果たして将来年金をもらえるのか?」不信感を持ち始めた。

自民党は一体どういう世代・階層から票を貰うつもりか?

自民党の政治家はどう考えているのでしょう。」

「そうねエ」と、皆さん同感のようでした。

自民党に支持がなくなったのは、政策が誤っているからです。

特に、いけなかったのは、製造業の派遣解禁と後期高齢者制度。だから、雇用制度の改善と医療制度の改善は直ぐ手を打たなければ、選挙に負けるのは当たり前です。

ところが、そういう政策の誤りを直すことなく、宮崎県知事を引っ張り出せば勝てるのでは?というのですから、開いた口がふさがらない!

「そのまんま東」が、「そのまんま総理」になるわけないでしょう!

「負けに不思議の負けなし」と野村監督が言ったそうですが、自民の負けは「不思議の負け」でない!

アリとキリギリス

2009-07-08 | 経済と世相
修士論文のテーマに関連する文献を探していて、「投機の円安 実需の円高」(リチャード・クー著、東洋経済新報96年1月刊)を見つけました。

96年の刊行ですから、アジヤ通貨危機も9.11テロも、100年に一度の大不況も書かれていません。しかし、為替相場の形成について、今日もそうだろうと思わせる説得力ある説明が展開されている本でした。その中からの面白い話題です。


『米国人は貯蓄をしないで放漫な生活をし、その結果、自国で生産するより多くを消費しているから貿易赤字になる。日本人は一所懸命ものを作り、消費を切り詰め、こつこつ貯蓄しているから黒字が出る。米国人はキリギリス、日本人はアリだ。米国人は日本の黒字を非難する前に、もう少し生活を切り詰め貯蓄をした方がいいのではないか。ベンツなんか乗っていないで、自転車にしなさい。

日本人は、米国人がパーテイばかりやって遊んでいる、飲み食いに明け暮れている花見酒の経済というイメージで議論している。しかし、実態はかなり違う。

実際の一般の米国人の生活は、ヨーロッパ人も同じだが、極めて質素であり、堅実である。自動車でもぼろぼろになって走れなくなるまで使っている。家具なども、要らなくなったら捨てるのではなく、ガレージセールを開いて売る。・・・・

一方、日本人はどうか。・・・私は日本に来て、確かにいい給料をもらっているが、とてもではないが日本人の金遣いの荒さにはついていけない。日本人はちょっとしたパーテイでも1万円や2万円軽く使ってしまう。タクシーに乗って3千円使うのならいい方で、遠くに住んでいる人は1万円でも使ってしまう。・・・』

クーさんは、「貯蓄が少ないから貿易赤字が出る」(と経済学者は言う)のではなく「貿易赤字があるから結果的に貯蓄が少なくなる」。と説く。

例えば、米国の消費者が1個1ドルで米国商品を買っていたとしよう。そこへある日突然、日本から同じような性能の新しい製品が入ってきて、1個80セントで売られたとする。米国の消費者は価格対パフォーマンスへの感度が鋭いから、1個1ドルの米国製品より1個80セントの日本製品を買ってしまう。・・・この消費行動は極めて堅実で合理的な行動である。

消費者が輸入品を買い始めたことによって、今まで米国で製品を作っていた人々の収入が激減する。これらの人々は、これまで1個1ドルで製品を売り、収益を上げ雇用を確保してきた。しかしある日突然、日本製品にマーケットを奪われ、製品が売れなくなってしまった。所得は激減し、場合によっては失業に追いやられることになる。失業に追いやられ所得が以前の半分、あるいは3分の1になった人々に、依然と同じ金額の貯蓄をしろといっても、それは無理というものだ。

以上は、80年代から90年代前半までの、日米経済について述べた記述ですが、現在、日本と中国・インドの間に同様な問題が生じてきています。

この章の最後にクーさんはこう述べています。

『戦後の米国主導の自由貿易体制がここまで維持できたのは、二つの国が入っていなかったからかもしれない。その二つとは、中国とインドである。もしもこの二国が最初から入っていたら、今の体制が多くのセーフガードなしにここまで続いたかどうかは、はなはだ疑問である。』

4~6月の私撰10大ニュース

2009-07-01 | 経済と世相
第二四半期の私撰10大ニュース(4月~6月)です。

1. オバマ大統領の核兵器廃絶演説(4月5日プラハ)
共産党の志位委員長が感激して書簡を大統領に送ったとか。
2. 新型ウィルス騒ぎ
 空港の検疫騒ぎで防止できないことは分かってるはずなのに?
3. 名古屋市長に河村たかし氏
 名古屋市民としては、素直に期待しています。
4. 消費者庁法案 5月成立。消費者保護というお役所はわが国初。
5. 秘書逮捕から小沢氏辞任、鳩山氏 民主党代表に
 検察、麻生内閣への支援も効果なし
6. 韓国前大統領自殺
 日本の事件ではないが、隣国の悲劇!
7. GM破綻
 自動車産業に働いたことのある身には感慨ひとしお。
8. 西川VS鳩山対決で総務相更迭
 またまた麻生内閣支持率ダウン。
9. 東証1万円台回復
 企業に景気底入れの兆し?でも、国民生活には関係無し。
10. 定額給付金支給
6月22日にやっと振り込んでくれました。
批判はあったが、麻生内閣の政策では一番良かった!