「金融のビッグバン」の目的は何であったか?どうも、欧米の投資家が、日本の株や会社を買い易くするための会計制度の変更であった!と思えてならない。
何故時価会計が必要か?含み益や含み損が有ったのでは、海外の投資家は、その会
社の財務諸表を見ても,いくらの投資価値があるか分からない。だから、会社の所有
する株や土地は時価で財務諸表に出して貰わないと、彼らの投資に不都合である。
連結決算も同様である。会社の利益あるいは損失が子会社に移されていて、それら
の子会社の株が未上場で、財務諸表が読めないとなると、海外の投資家は、こわくて
日本株は買えないのだ。
キャッシュフロー計算書の公表もそうである。キャッシュフロー計算書は、企業の
倒産の危険を判断するに最適のリストです。
実際、金融ビッグバン以降、恩恵に浴しているのは一貫して外資企業である。破綻
会社の買い手は概ね外資系投資ファンド。破綻処理の仲介役のファイナンシャルアド
バイザーは、おおむね欧米の銀行。民営化株の売り出しも外国証券が幹事役など。
だから、小泉さんが民営化というと、特殊法人や郵便局を株式会社にして、その株
を外国人に持たせることのように思えてならない。株だけでなく,我々が郵便局に預
けた金も、小泉さんは「民間に資金を供給する」といっているが、民間は民間でも、
日本の民間ではないように思える。
そもそも、「金融のグローバル化」をアメリカが強硬に要求した背景は、「ものづ
くり」で、米国の会社が日本に太刀打ち出来なくなったので,日本の製造会社が儲け
た分は、金融で取り返そうという狙いであったと、私には思える。アメリカとして
も、世界一の覇権国であり続けるには、それなりの資金が必要であり、製造業で稼げ
なければ他で稼ぐことを考えざるを得ない。
でも、会社は投資家だけのものではないのだ。会社に関係する従業員,経営者,株
主、取引業者、消費者すべてにとっての会社でなければならない。だから、会社の会
計は、投資家だけに都合の良い会計制度では困る。草柳さんの述べたように、社会の
あり方にまで影響するのだ。
にも拘わらず,この国際会計基準への変更が、国会の議決を全く経ずになされてい
るのだ。
スクーリングの中で,私は教授に質問した。「この会計制度の変更は、国会の議決
も経ずに、誰が決定したのですか?」
先生は答えました。「まったく深刻な問題です。」
会計制度を審議し決めているのは、ASBJという民間組織だそうである。
本来、ビッグバンは1300兆円の資金を有する日本国民に、多様な投資手段を提
供し、日本国民が豊かになることだったと思います。
一体日本の国のリーダーは、「国益」を理解しているのでしょうか?
何故時価会計が必要か?含み益や含み損が有ったのでは、海外の投資家は、その会
社の財務諸表を見ても,いくらの投資価値があるか分からない。だから、会社の所有
する株や土地は時価で財務諸表に出して貰わないと、彼らの投資に不都合である。
連結決算も同様である。会社の利益あるいは損失が子会社に移されていて、それら
の子会社の株が未上場で、財務諸表が読めないとなると、海外の投資家は、こわくて
日本株は買えないのだ。
キャッシュフロー計算書の公表もそうである。キャッシュフロー計算書は、企業の
倒産の危険を判断するに最適のリストです。
実際、金融ビッグバン以降、恩恵に浴しているのは一貫して外資企業である。破綻
会社の買い手は概ね外資系投資ファンド。破綻処理の仲介役のファイナンシャルアド
バイザーは、おおむね欧米の銀行。民営化株の売り出しも外国証券が幹事役など。
だから、小泉さんが民営化というと、特殊法人や郵便局を株式会社にして、その株
を外国人に持たせることのように思えてならない。株だけでなく,我々が郵便局に預
けた金も、小泉さんは「民間に資金を供給する」といっているが、民間は民間でも、
日本の民間ではないように思える。
そもそも、「金融のグローバル化」をアメリカが強硬に要求した背景は、「ものづ
くり」で、米国の会社が日本に太刀打ち出来なくなったので,日本の製造会社が儲け
た分は、金融で取り返そうという狙いであったと、私には思える。アメリカとして
も、世界一の覇権国であり続けるには、それなりの資金が必要であり、製造業で稼げ
なければ他で稼ぐことを考えざるを得ない。
でも、会社は投資家だけのものではないのだ。会社に関係する従業員,経営者,株
主、取引業者、消費者すべてにとっての会社でなければならない。だから、会社の会
計は、投資家だけに都合の良い会計制度では困る。草柳さんの述べたように、社会の
あり方にまで影響するのだ。
にも拘わらず,この国際会計基準への変更が、国会の議決を全く経ずになされてい
るのだ。
スクーリングの中で,私は教授に質問した。「この会計制度の変更は、国会の議決
も経ずに、誰が決定したのですか?」
先生は答えました。「まったく深刻な問題です。」
会計制度を審議し決めているのは、ASBJという民間組織だそうである。
本来、ビッグバンは1300兆円の資金を有する日本国民に、多様な投資手段を提
供し、日本国民が豊かになることだったと思います。
一体日本の国のリーダーは、「国益」を理解しているのでしょうか?