古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

原爆の図

2007-08-28 | 美術館と美術展
 猛暑の続く26日午前、愛知県高浜市のやきもの美術館に出かけました。

名鉄三河線の高浜港駅下車、駅前の道をまっすぐ10分くらいで「かわら美術館」です。

http://www.kawara-museum.takahama.aichi.jp/info/outline.htm

 高浜は三州かわらの名産地。瓦に因んで12年前開館した美術館で、奈良時代からの瓦の収集品を展示していますが、今回は、今日が最終日の丸木位里・俊展を見てきました。

http://www.kawara-museum.takahama.aichi.jp/exhibition/current.htm
 
 丸木位里は、広島出身の日本画家、夫人の俊は洋画家ですが、夫妻合作の「原爆の図」は代表作です。

 背景が位里の墨絵、人物が俊の油絵というユニークな構成です。

http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/reki.htm

 原爆投下後の広島に入った夫妻は、地獄絵図と化した町を目の当たりにし、この惨状を作品に描きます。

 この絵を見ると、先日のNHK特集で伝えられたパール判事作成の判決文(法廷では公表されなかった)の言葉を思い起こされます。

『非戦闘員の生命財産の無差別破壊がいまだに違法であるなら、太平洋戦争における原爆投下の決定は、第二次世界大戦中のナチス指導者たちの指令に近似した唯一のものである。』

 この絵はピカソのゲルニカに匹敵するものだと思いました。

原爆の図関連以外にも、両人の個人製作作品合わせて60点が展示されていました。

犬山で泳ぐ

2007-08-19 | 水泳
 19日は犬山市民水泳大会に出かけた。7時前家を出て、犬山駅からタクシーで10分足らず、8時過ぎ会場の市民プールについた。受付で¥200のエントリー代を払い、プログラムとポカリ・スウェット1缶貰う。小中学生でいっぱい、大人は少ないみたいだ。
 着替えして、屋外の50mプールで、とりあえずアップの100mを泳いであがってきたら、「久し振りですね、NOZUEさん」と声がかかった。見覚えのある顔だが、一瞬、名前が出てこない。「失礼ですが、お名前は?」、「YOSHIKANEですよ」。そうだ、吉金さんだ!12年ぶりの再会でした。当時、犬山工場に勤務していて名鉄犬山線で通勤していた。会社の帰りに岩倉駅前で途中下車、駅前プールで練習していた頃の仲間です。
 8:45開会式。今年で13回目の大会だが、今年からNPO法人の運営になったと言う。
 最初の種目が200m個人メドレー。この種目にエントリーしていた。普通、水泳大会は年齢の高い順に泳ぐのだが、この大会は小・中学生が先に泳ぐので最後の6組目だった。召集所に行くと、スタッフが「この種目で70代の人が泳ぐのは初めてです」と言う。
 8コースの飛び込み台に立つ。5コースがフライングしたのでスタートはやり直し。
 プールは、9コースあるが、1~3コースは練習用にしてあって、レースは4~9コースで行われる。
 スタートの笛で飛び込んで、最初のバタフライはなんなく泳いだが、次のバックが一番の苦手。平泳ぎへのターンで失敗した。バック→平泳ぎのターンは壁に手が着くまで上向きでないといけない。それが、もうこの辺だと後方を見た時まだ距離があって、ああ、と思ったときには下向きで壁にタッチしてしまった。
 「失格?」と思ったが、泳ぐしかない。平とクロールは無難に泳いでフィニッシュ。上がって審判に「失格だった?」と聞くと「今回は失格に取りませんが気をつけて下さい」。タイムを聞くと5分19秒29だ。矢張り水温が高すぎてタイムは良くない。連日の猛暑で水が温まり温水プール(通常30度)より熱いぐらいだ。
 賞状を貰う。残念ながら2位!この大会では年齢区分が60歳以上は同一グループなのだ。しかし、賞状は立派だ。田中志典市長の名前が墨痕鮮やか。そういえば第1回のこの大会に出場したが(今回は12年ぶりの出場)当時の石田市長が、200個人メドレーに、「クロールですが一緒に泳ぎます」と200m泳いだっけ。
 次に出場する種目は100mバタフライ。最後の個人種目になる。最初の個人種目と(リレーをのぞくと)最後の個人種目だ。プログラムで確認すると、なんと大人は私だけ、中学生ばかりだ。スタッフに聞くと、100mバタを70代の選手が出場するのは過去13回で初めてという。70代どころか60代でも出場者はいなかった。レースは12時10分頃だった。
 バタ100mは1組が女子。2組が14歳の中学生(私の孫と同じ歳)4人と小生、9コースだった。
 スタートで飛び込むと、右隣の中学生がどんどん前に出るのが見える。回転数が小生とは全然違う。「オジイチャンにはこのスピードは無理だ」と思った。オジイチャンペースで行こう、どっちみち必死で泳いでもこの水温ではベストは出ない!そう決めるとバタ100もぜんぜんキツクナイ。
 フィニッシュして計測員(高校生のアルバイトらしい)に「何分だった?」「23秒3!」という。
 矢張り!水温が低ければ2分20秒は切れると思うが、タイムは2分23秒3!
 賞状を受け取り、会場はまだリレーをやっていたが、帰ることにする。帰りは小牧線羽黒駅まで15分ぐらい歩くことにした。駅のホームでウーロン茶の缶を開けて飲んでいたら、吉金さんが来た。
 「一緒になりましたね」、彼は犬山行きに乗り、私は平安通り行きに乗った。
 この後が大変!平安通りで名城線に乗り換えようとホームに行くと「志賀本通駅でお客様が線路に進入して電車は止まっています。間もなく動き出しますから暫くお待ち下さい」のアナウンス。
 「お客様が線路に進入」ってどういうこと?こう言うのは「投身自殺っていうんじゃない?」
 暫く待っていたら「間もなく動きます」というアナウンスが「只今運転中止しています」に変わって、30分待っていたが動かない。「家まで3kmだから走っていけば直ぐじゃない」と外に出たら、むっとする熱気に、とても走るどころでない。結局30分歩いて帰宅。汗まみれなのでシャワーを浴びて書斎のTVの前に座ったら、広陵vs今治の試合開始でした。

めっちゃくちゃ暑い日でした

2007-08-17 | 経済と世相
16日は、 めっちゃくちゃ暑い日でした。朝、7時過ぎのジョギングで汗びっしょり、10時の開場と同時に名城公園プールに行く。すぐ着替えしてプールに入るが、もう2~3人水に入っている。
 早速、バタ200m泳ぐ。来月の大会でエントリーしているので練習したいのだが(プール混雑で)その機会がない。最初にその練習だけしておく。人が混んでくると、まともに泳げません。
 10分過ぎにはもう多勢水の中で、普通、プールで泳ぐのは長手方向(25m方向)だが、小学生たちが短い方向で泳ぎ始める。コースロープが張ってないから、勝手気ままに泳ぐので、まともに泳ごうとしてもぶつかってしまう。皆、泳ぐというより、水に浸かって涼んでいるのだ。
 それでも、平泳ぎで掻き分け掻き分け合計1000m泳いでから上った。

 照りつける日差しで、もう今日はどこへも行けない!部屋に冷房を入れ、甲子園を見て過ごそうと、お握りと缶ビールを買い込んで部屋に戻った。今日は誰も来ないからいいやと、シャツ1枚、パンツ一丁で、ビールとお握りの昼食を取りながら、大垣vs創価を見る。良いゲームだった。
 次に、広陵vs東福岡を見ていたら、TV画面に文字ニュースが出る。
 「13時半、多治見市で40.8度、74年ぶり日本タイ記録」
 多治見は岐阜県だが、我が家からは北東に約28km、すぐ傍みたいなものだ。
 我が家でも最高記録だろうと、寒暖計をエアコンの入っていない部屋に持って行く。書斎のエアコンは、省エネと地球温暖化を配慮して、いつも28度で設定している。それでも、書斎に入ると、天国のような涼しさに感ずる。寒暖計は34度を指していた。
 最終的に多治見は2時過ぎ40.9度を記録し、熊谷と並んで74年前の山形の最高気温記録を更新した。名古屋も39.4度(明治24年の観測開始以降5番目)だったらしい。私が名古屋に来てからの半世紀では一番暑かったのでは?(39度は、7時のニュースでは、14年前にあったそうです。)

 明日にもこの記録は更新されるかもしれない。

情報公開制度

2007-08-15 | 経済と世相
 14日、このところの暑さはすごい。毎日朝、7時台にジョギングに出かけていますが、歳を考えて自重し、5kmだけ40分弱で走るのですが、ランニングシャツもランニングパンツも、家に戻った時、汗がしたたりおちます。すぐシャワーを浴びながら、水洗いして干しておくと夕方には乾いていますから、翌朝また着用できます。水泳も自重して、40分弱1000mで打ち切りますが毎日続けています。
 ところで、昨日の夜、NHK特集「A級戦犯は何を語ったか」は出色の番組でした。録画しておきましたので、後でじっくり見直して感想をメール送信させて頂くつもりです。今夜も10時から続編「パール判事の真実」が放送されます。もちろん、録画予約してあります。
 米国国立公文書館の公開された2万ページに及ぶ東京裁判のA級戦犯の尋問記録を基にして構成された番組です。米国側の記録ですから、尋問記録の解釈については当然米国側の解釈になりますが、記録に述べられた事柄の多くは事実だったろうと思います。
 こうした膨大な記録を公文書として保存し、一定年限が過ぎると一般に公開するという米国のシステムはすばらしい。政府は国民の税金で運営されており、従って、政府の行った事柄は、必ず国民に報告されなければならないとの考え方が徹底されています。
 日本ではどうでしょう。
 行政機関情報公開法は99年5月、国会で可決成立し、01年4月1日に施行されているのです(01年11月には独立行政法人情報公開法も成立)。つまり、日本にあっては政府の情報公開は、21世紀の出来事なんです。
 因みに、地方では1982年3月に山形県金山町で最初の情報公開条例が制定され、同年、都道府県では最初の情報公開条例を神奈川県が制定した。05年4月1日現在、2465団体のうち2380団体が情報公開条例を有している。
 いやに詳しいじゃない?とお思いでしょう。
 実は、大学院で先日期末試験を受けた内容なのです。「法システムⅢ(情報法)」という科目でした。 

戦争調査会

2007-08-13 | 読書
 今年も敗戦記念日が巡ってきます。
 立花隆さんが、雑誌「現代」の7月号から『私の護憲論』なる論文を連載中。「無知で愚かな政治家による憲法改正を許さない」という見出し文だけで、論旨は読まなくても分かると思いますが、その中で、憲法9条は決してマッカーサーの押し付けでなく、日本人の発想だと説いています。
 その本旨とは別に、興味深い戦後のエピソードを紹介していました。
 東京裁判について、「戦勝国の軍事裁判であって公平な裁判ではない」と主張される人がいるのですが、それでは何故日本人は、国民を塗炭の苦しみに追いやったあの無謀な戦争の原因と責任を調べないのかと、私は思っていましたが、そういう動きが、戦後、幣原首相の下で行われようとしたという秘話です。

 【私はずっと、東京裁判のことが話題になるたびに、日本はなぜ自ら戦犯を追及しなかったのか、疑問でした。あれだけ無謀な戦争をやり、あれだけ悲惨な結果をもたらした戦争の責任を、どうして日本人は、自らの指導者たちに問うことができなかったのか。なにがあの戦争をもたらしたのか、その原因追及をなぜ日本人は戦後すぐに開始しなかったのか、とずっと不満に思っていました。しかし、日本にもそれをちゃんとやろうとしていた人たちがいたのだ・・・
 幣原内閣は、新憲法草案を発表し、戦後はじめての総選挙を行うところまでをにない、憲法の実質審議は、すべて吉田内閣の手にゆだねられます。
 軍との腐れ縁がない幣原が、あの戦争に至った原因を本格的に追求すべしということで作ったのが、大東亜戦争調査会でした。
 戦争調査会では、責任追及までしようとしたわけではありませんが、まずは、戦争に至った因果関係を追及しようと、次々と重要証人を審問する予定でした。政府の総力をあげて調査しようと、19名の委員の中には、各省の次官がすべて入り、陸軍参謀本部から3名の元陸軍中将が、海軍軍令部からも元海軍中将が入っていました。その他民間有識者として、馬場恒吾以下、斎藤隆夫、片山哲、高木八尺、東畑誠一、小浜利得、大内兵衛、有沢広巳、和辻哲郎、阿部慎之介、八木秀次など錚々たるメンバーがそろっていました。総裁は・・・幣原首相自らがなりました。かねて親しくしていた青木得三氏を事務局長官に頼んだわけです。
(本論の方は側近中の側近の青木氏が、きわめて明確に、「憲法9条は幣原が発案したものだ」と証言しているということですが)
 大東亜戦争調査会は、活動をはじめて間もなく、日本の占領政策を決める連合国の「対日理事会」において、ソ連の代表デレビヤンコ将軍から横ヤリが入り、活動停止に追い込まれます。】

 調査会のメンバーに旧軍人が入っていたことから、連合国の警戒を招いたらしいのですが、それなら、占領が終わり独立した時点で戦争調査会を行うべきでした。幣原首相に匹敵する政治家が居なかったということなのでしょう。

株主は共産党?

2007-08-11 | 経済と世相
 8日の中日に浜矩子さん(同志社大教授)が「国が資本家になる時」と題する面白い寄稿を寄せていた。
【SWF(Sovereign Wealth Fund)(直訳すると国富基金)なるものがこのところちょっとした脚光を浴びている。
「国富基金」とは何者か。
 これは要するに政府系投資ファンドである。今の日本で投資ファンドといえば、直ちに頭に浮かぶのが村上ファンドであり、ブルドックソース社に乗っ取りをかけたステイール・パートナーズだ。SWFとは、国々の政府がハゲタカと化すことを意味しているのか。
 SWFとは・・・国が保有する富を運用するための資金運用組織だ。富の中身は、為替市場への介入でたまった外貨だったり石油収入だったり、幸運にも年金会計が大黒字だった場合の年金資金だったりする。そのような形で溜まった国の富をさらに大きく増やそうというわけだ。
 この種のファンドの存在は今に始まったことではない。中東産油国や北海油田を擁するノルウエー、豊かな小国シンガポールなどが以前から盛んにSWF系の投資を行ってきた。それがなぜ今、改めて話題を呼ぶのか。・・・中国がSWFの設定に乗り出したからである。
 中国の外貨準備高は、いまや世界一である。ざっと1兆ドルある。外貨準備というものは、為替危機などの有事に備えて、現金に近い形にしておくのが普通だ。多くの国々が米国の財務省証券の形で持っている。すぐに換金できるからである。だが、一兆ドル分もあるとなると、少々話は違ってくる。・・・・中国もSWF組に仲間入りすることにした。
 その後の中国の展開が目覚しい。まずは、代表的な投資ファンドであるブラックストーン社に資本参加した。・・(さらに)・・中国の食指がメガバンクに伸びた。英系大手のバークレイズ・バンクがその対象である。バークレイズは折から、オランダのABNアムロ銀行とのM&A話が進行中だ、
 巨額の資金が地球を股にかけて飛び交うこの時代、国々の国富ファンドも知らぬうちに大膨張を遂げていたのである。その総額が、2015年には12兆ドルに達するという試算もある。
 グローバル時代はボーダーレス時代だ。したがって、国家の存在感は希薄化する。それが順当な考え方だと思う。ところが、現実には、グローバル化が進むことで国家たちが溜め込む富も増え、国々がファンド資本主義の急先鋒に踊り出た。・・・その中で最も金持ちなのが共産党一党独裁体制化の中国なのである。
 ・・・グローバル化が生んだこの奇妙な資金偏在状況は、一体、これからどうなっていくのか。「国富論」の著者アダム・スムスは、市場の見えざる手がおのずと全体最適をもたらしてくれるといっている。国富ファンドたちもまた、見えざる手に導かれて、結局は地球経済最適化に貢献してくれるのだろうか。そうだといいが。】
(そのうち、ソニーの筆頭株主が共産中国ということも起こりうる。マルクスが生きていたら何というか?)
 この話を読んで思い出しました。
 日本の低金利を利用して外資ファンドが資金を調達している(円キャリー・トレード)。その結果、日本株がハゲタカの買占めに苦慮している。ブルドックは、最高裁で勝利したとは言うものの、21億円を出費することになった。それだけハゲタカは利益を得たわけだが、本来この利益は、金利が正常なら、日本の預金者の得べきものでなかったか?

医療費の補助

2007-08-09 | 経済と世相
 区役所から「高額医療費の補助」のはがきが来た。70歳以上のお年よりは、医療費が月額1.2万円を超えた額を補助する制度があり、5月分を補助するから手続きしなさいという。
 5月から虫歯で歯医者に通っているので、歯医者だけで1.2万円を越すのだ(3割負担なのに1.2万円を越すのだから、歯の医療費はめちゃ高いと思う。これも誰かが記憶にない1億円の所為と思う)。
 5月から毎月1.2万円を越しているので、5~7月分の1円以上の領収書をすべて揃えて、区役所に出かけた。
 窓口で「5月の医療費補助の連絡を頂きましたが、5月も6月も7月も1.2万円を越していますから、3月分一緒に手続きさせてください」
 「それは出来ません。6月分、7月分は、案内のはがきが届いてからそれを持ってきて手続きください」
 「それだと、3回ここへ来なければならないし、あなたの方も3回の手間を1回で済ませるのだから都合がいいと思う。なぜ、手続きできないの?」
 「病院から請求書が届いて、内容が間違いないか確認してから、案内のはがきを送っています。その作業が終わってないから手続きできません。もし、何度も来るのがご面倒でしたら、後日まとめて手続きされるのは良いですよ」
 「7月分のはがきが届いてから手続きしなさいということですか?それだと支払いが遅くなるでしょう。今日手続きしたら支払いは何時ですか?」
 「9月10日、ご指定の銀行に払込ます」
 「では、7月分のはがきを待っていたら、手続きは10月で支払いは11月でしょう」
 「そうなります」
 「そもそも1.2万円以上は払い戻すのなら、最初から、少なくとも1病院では、1.2万円以上は取らないようにすべきじゃないの?」
 「入院の場合は、そういう制度になっていますが、通院にはそういう制度がありません」
 「何故ないの?」
 「通院で1.2万円を越すケースは少ないので」
 「少ないから、そういう制度にしても構わないのと違う?」
 「そういうご意見があったことは上に伝えておきます・・・」
 仕方がない。「泣く子とお上には勝てない」かと、5月分だけ手続きして、通帳を示して「郵便局に払い込んでください」
 「郵便局には払い込みできません。市中銀行か信用金庫でお願いします」
 「市民税は郵便局から引き落とされているのに、どうして、振込みは郵便局に出来ないの?郵便局が近いから便利なのに」
 「三菱東京が指定銀行になっていて、支払いは同行から行うのですが、同行と郵便局の間に払込に関する協定が出来てなくて、郵便局はできません。」
 「俺は三菱東京は嫌いなんだ・・」とぼやきながら三菱東京の口座を申請しました。
 以上で分かったことは、役所のシステムは、住民の都合でなくお役所の都合で出来ているということでした。


私の8月6日

2007-08-07 | 経済と世相
名古屋は最高気温が35度を越えて今年初の猛暑日です。
 朝のジョギングで5kmほど走って帰宅、TVをつけると、広島平和記念式典を放映していた。
 秋葉市長の平和宣言がすばらしい。特に次のくだり「よく言ってくれた」と嬉しくて涙が出そうでした。
 『唯一の被爆国である日本国政府には、まず謙虚に被爆の実相と被爆者の哲学を学び、それを世界に広める責任があります。同時に、国際法により核兵器廃絶のため誠実に努力する義務を負う日本国政府は、世界に誇るべき平和憲法をあるがままに遵守し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり「ノー」と言うべきです。・・・』
 その後、名城公園屋外プールに出かけました。7月20日からプール開きになったのですが、先月下旬は体調を崩して、このプールで泳ぐのは、今年初めてです。
 10時の開場と同時に入って、いきなり200mバタフライを泳いで、タッチしてから(2バタは久し振りだったので)「泳げた!」と歓声を上げたら、見ていた監視員が笑っている。「いきなり200m、よく泳げますね。」、「いきなりで泳がないと。人が混んでくると腕が当たって泳げないもの!」
 1000mで切り上げる。先月、体調を崩したので、今月からは自重してジョグは5km、水泳は1kmを一日のMAXとしているのだ。
 プールから帰って、昼は喫茶店のサービスランチで済まそうと、近所の喫茶店に行く。
 備え付けの日経新聞を広げると、論説欄に次の記述があった。
 総理のホームページでの文章について
『不思議なのは、「改革の方向性が否定されたとは思えない」と断じていることだ。何を根拠にそう思うのかわからない。』と述べている。
 『有権者の立場からみれば、ほとんど議論もなしに続投を決めてしまい、政策は支持されていると勝手な解釈をされることの方が、よほど「政治の空白」である。』
 先日の私のメールと同じ趣旨で、「同じこと考える人っているもんだなぁ」と思った。筆者は田勢康弘氏である。

 ニュースは、参議院議長、議院運営委員長に民主党議員が内定の報道。21世紀の最初に小泉首相を持ったことは、日本の不幸だと思っていましたが、小泉統治の反動で自民が大敗北し、結果として小沢さんの言う政権交代の出来る二大政党時代に移ることが出来れば、日本にとっては、災い転じて福になるかも?
 民主党に賢明な議会運営を望むこと切です。

政策と投票のタイムラグ

2007-08-05 | 経済と世相
 参院選が終わって1週間になる。自民大敗北後の動きが報道されているが、私には、ほとんどがピント外れに思える。 今回の敗北の原因について、事務所費問題や、ボンクラ大臣のトンデモ発言、はてはばん創膏の説明責任まで登場した。そんなことで与党が第二党に落ちるような、自民党が結成されてから初めての大変動が起きるわけがないと私は思う。
 年金問題ですらも、主要な原因ではない。この問題は安倍内閣に始まった問題でないことは明らかであるから。

 では、何が問題だったのかというと、小泉内閣以来取ってきた政策だと思う。経済政策というものは、最初に政治家が説明をしても、有権者の大部分にはよく分からない。その政策が実行されて、その結果、自分たちの暮らしが良くなるか悪くなるかすると、初めて有権者に、政策の良し悪しが分かってくる。だから、政策を打ち出して、有権者が投票で判断を示すまでに、数年のタイムラグ(遅れ)があるのだ。
 小泉改革の結果、格差構造が加速され、不満を有する有権者(それは下世話に”負け組”といわれる層)が過半数を占めるに至ったというのが、自民大敗北の真相だと私は思う。たまたま、”勝ち組”サイドに位置することになった人には想像も出来ない苦境にある人が多い。自殺者が3万人を越す現象が10年近く続いてのもその現われ。
 ”格差”自体は、経済のグローバル化を進めると(実はこのことが大問題なのだが、長くなるので別の機会に書くことにします)、やむを得ない面がある。国の経済政策は、格差が激しくなれば、格差の痛みを減ずる方向で施策を講ずべきなのに、却って格差を加速する政策をとった。
 一例を挙げると、先般、地方税の大増税があった。一般の人は5%から10%に税率が上がった。
 ところが、高額所得者は13%から10%に引き下げた。
 増税ということは、国の財政が苦境にあるならば止むを得ないのですが、それなら国民が等しくその負担を負うべきで、高額所得者だけ減税するというような施策を行うことは、非常識です。
 これは、あくまで一例に過ぎない。そうした例がいっぱいなのだ。為政者が、国の政策はどうあるべきかを知らない!としか思えない。
 安倍総理は、官邸のHPで、” 改革の中身について、これまで十分に説明できず、政策論争を深めることができなかった点は、率直に認めなければなりませんが、私が進めつつある改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えないのです。”と語るが、何を理由に「改革の方向性は否定されていない」というのか?私は、今回の選挙で「明確に否定された」と思うのです。
 安倍総理について、もう一つ。「私を選ぶか、小沢さんを選ぶかの選挙です」と絶叫したのに、国民が投票で明確に「安倍さんは選ばない」と表明したのに、総理の座に居座る。
 「まさか負ける筈はない」と思ったから、そういう発言をしたのでしょうが、そのこと自体、安倍さんが大局が分かっていないことをまざまざと語ります。だから、「改革の方向性は否定されていない」などという発言になる。

 追伸:昨年9月私は、「安倍さんはお気の毒」と、以下のようなメールを書きました。
「安倍さんが自民党総裁に選ばれた。予想通りでサプライズはないが、「お気の毒に!」と思う。
 誰がやっても小泉さんの後は大変で、おそらく安倍内閣は袋叩きになり短命に終ると予想するからです。
 何故かと言うと、「改革」を唱えたけれども、改革は何もやらず、「改革だ!改革だ!」とテーブルの上に改革が必要な問題だけをぶちまけて「さようなら」をしたのが小泉内閣で、拉致だって、消費税だって、外交だって一筋縄でいく問題は一つもない!どの問題も行き詰まり。結局野たれ死するのが次の内閣だろう、と思います。」
 http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20060920

私撰7月の十大ニュース

2007-08-02 | 経済と世相
 12日ぶりにプールへ行き泳ぎました。無理してはいけないと、40分、1000mだけで切り上げました。
さて、7月も終わりですね。私撰10大ニュースです。

 1.参院選で自民大敗北。
  私にとっては、21世紀に入って一番良いニュースでした。  
 2.全国各地のトイレに1万円札入り封筒。月末には都内のマンションの郵便受けにも。
  これは良いニュース?悪いニュース?我が家の郵便受けにはありませんでした。
 3.中越沖地震
  忘れないうちにやってきた天災!次は自分のところかも?
 4.全国の自動車工場がライン停止。
  12万台減産とか、まぁ、車は多すぎるから少しは減産してもいいか!
 5.原発、地震でがたがた。
  こういうことは想定外と言ってほしくない。
 6.初の女性防衛大臣。
  女に頼るのはマラソンだけでなかった。
 7.またまた事務所費疑惑!
  いままで、事務所費とは領収書の要らない費用のことだと思っていたらしい。
  領収書の要らない勘定科目がないと、代議士のビジネスモデルが成り立たない?
 8.7月としては観測史上最強の台風(4号)襲来。
  政界の台風で、みんな忘れちゃいました。
 9.85.81歳と79歳、日本女性は長寿一位、男性二位。
  皆さん、健康に長生きしましょう。
10.東京地裁、村上判決
  有罪は分かるんだけど、同じようなことやってる経営者はいっぱい居るんじゃない?