古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

09年私撰10大ニュース

2009-12-31 | 経済と世相
 09年私撰10大ニュースです。
何といっても政権交代でしょう。
1. 総選挙で自民歴史的大敗
2. 鳩山内閣誕生
3. 鳩山構想
① 地球温暖化ガス対90年比25%削減
② 東アジヤ共同体構想を提案
4. 民主党幹部の金銭問題
① 小沢代表(幹事長)秘書の逮捕(後起訴)と代表辞任
② 鳩山首相の偽装政治献金問題
5. 鳩山内閣スタートとなって、ゴタゴタもありました。
① ガソリン暫定税率の維持
② 事業仕分け
③ 郵政株売却停止と西川社長更迭、前大蔵事務次官の社長就任
④ 92兆円予算(空前の大型予算)で、国債発行高が税収入を上回る。
⑤ 普天間基地問題
⑥ 中国副主席の天皇会見問題
経済不況が続きました。
6. トヨタ・ショック
3月期決算で59年ぶり赤字決算。(GMも経営危機)
7. 東証 昭和58年以来の安値を記録。
8. 円高ドル安続く 一時は84円台も
9. 政府デフレ宣言 
別の話題にいくと
10. 新型流感の死者100人越す

明るい話題はないわけではないのですが、10大ニュースには入りそうもありません。
宇宙へ羽ばたく(若田さん、野口さん、“まいど”打ち上げ、HTV宇宙輸送船)
日本野球WBCを制す など。
最後に番外が二つ
① 名古屋市長に河村たかし氏、市民税10%引き下げを明年4月から実施
② オバマ大統領の核兵器廃絶演説とノーベル平和賞受賞
こうして、並べあげてみると、今年は大変な(大きく変わる)年でした。

今年の第4四半期10大ニュース

2009-12-30 | 経済と世相
今年の第4四半期、私撰10大ニュースをまとめてみようと、以下思いつくままに、順不同で並べたら、たちまち10を越えました。見直して10項目意外に括弧。番外にしました。
リオデジャネイロで2016オリンピック
 都知事のオリンピックごっこはおしまい。
(広島地裁、鞆の浦埋め立て中止判決)
オバマ大統領、ノーベル平和賞
 その言やよし。あとは実行あるのみ。
(広島・長崎オリンピックに立候補)
(自衛艦・韓国船と衝突)
(中川元大臣死去)
政府、デフレ認識宣言(消費者物価下げ続く)
円高・ドル安84円台も
 日本経済はどうなる?国家戦略相って何をやるの?
(ドバイ・ショック?)
(事業仕分け ショウとしては面白かった!)
新型流感の死者100人越す
 空港で食い止められると言っていたのは誰?
税収が40兆円を割り、国債発行が税収より多い。敗戦以来60数年ぶり。
 前回は軍事敗戦、今回は経済敗戦?
(松井選手エンジェルスへ。
(森繁久弥さん、平山郁夫画伯が死去)
東証9500円割れ
 日本人が株を買わないうちはダメかな?
郵政株売却凍結法案成立と元大蔵次官の社長就任
 郵政改革って何だったの?
公約違反?ガソリン暫定税率維持?
 財政の現状からすれば止むをえないかも?でも、約束違反で政治の信を失ったのでは?私見ですが、半年だけでも、暫定税を廃止して欲しかった。
COP15 エコでなくエゴの会議でした。
(野口さん、ソユーズで宇宙へ。)
(鳩山総理の偽装献金問題)
(天皇、中国副主席と面会に宮内庁長官の異議。)
 要するに、天皇陛下に面会させてはいけなかったのか、面会させてよかったのか?
 面会させていけないのなら、長官は断固反対すべきで、面会が決まった後、ゴタゴタいうべきでないと思うのだが・・・

星が丘で泳ぐ

2009-12-29 | 水泳
28日午後、地下鉄星が丘駅前のコナミスポーツ星が丘に出掛けました。
 プール仲間のHさん(余談ですが、Hさんは水泳と陸上のマスターズ二刀流で、水泳は名古屋マスターズの優勝常連、陸上では幅跳びとハイジャンプの80歳区分日本記録保持者とか、スーパー・ウーマンです)から、株主優待券の入場チケットを貰ったのです。
 56歳から続けている年間365kmを今日達成しよう(明日からプールは休みです)と、1時過ぎからおよそ一時間。クロール、バック、平泳ぎ、バタフライを各350m、計1400Mを泳いで、めでたく、今年の累計距離は365kmに達しました。
 水泳は一日1kmですが、ジョギングは一日4kmです。こちらの方は、前日朝、寒風の中、短パンで飛び出し(他人から見ればなんと酔狂な)16kmを約1時間半かけて走り、今年の距離は1460km(4km×365日)に届きました。
 水泳1km+走り4kmで一日5kmを17年間続けましたから、17×365×5は3万kmを越えました。
 「よく続けられた!」と、自分で自分を誉めています。
 ゴホウビは、・・・・持続力だけですが(先日測定してもらったら最大酸素摂取量55.8ml/kg・分)。
一日1km泳ぐのは、さして難しくない。でも、1年それを続けるのはたいへんです。
何も才能のない小生ですが、もしかしたら(自分で言ってゴメンナサイ)「継続力」が唯一の才能かも?
 これで、今年の達成目標はすべて達成しましたので、明日から大掃除で、新年を迎えることができそうです。

鳩山首相の政治資金問題

2009-12-26 | 経済と世相
鳩山首相の政治資金問題、少し違う角度から考えてみたいと思います。

 要するに、母親に出してもらった数億円の資金を、関係ない人の名義を使って、小口の政治資金寄付として虚偽の報告をしたということらしい。何故、そんなことをしたのか?

 言うまでもなく税法のためです。現行税法では、年150万円を越す金額の所得控除が認められない。ですから、税法上は贈与になって贈与税を納めないといけない。数億円の規模になると、半分強が税金になってしまう。そこで、名義を変えて150万円以下の小口寄付にしてしまえば税金なしですむ。

「それで行こう」と元秘書が考えたとしても不思議はない。

 ここで、考えて欲しいのですが、もし皆さんが鳩山さんの秘書だったらどうしたでしょう。少なくとも私だったら(恥ずかしながら)同じことをやったと思います。ただ、死んだ人の名義を使って直ぐバレルようなヘマはやらなかったと思いますが・・・

 若し、150万円という上限が無ければ、元秘書はこんなことをやらなかったと思います。何故、上限が必要でしょう。「所得控除が大きくなって税金が取れない」と税務署(財務省)は考えたのでしょう。

 でも、所得控除でない政治資金寄付を認めればいいでしょう。つまり、「150万円を超える政治資金寄付は所得控除の対象にしない」と決めるのです。政治資金の寄付という行為と、贈与という行為とは全然別の行為です。にも拘わらず、政治資金寄付に贈与税をかけるというのは妥当でない、と考えるのです。

 こういうことを私が言うのは、政治資金の有り方について思うからです。つまり、本来、政治資金は個人の寄付によるべきです。

(このメールの本旨とは別ですが、政治資金助成法による政党助成金もやめ、企業献金も禁止した方がよい、と私は考えます)

 しかし、個人寄付が政治資金の主力になるためには、国が政治資金寄付を勧奨する施策を取る必要があります(小額の場合、所得控除でなく税額控除にすると良い)。ですから、政治資金寄付の上限は撤廃すべきだと思います。

 今回の首相の説明で、一番問題だと思うのは、「数億円にもなる母親からの資金援助を全然知らなかった」という説明です。

 それが事実だとしたら(庶民には理解しがたいのですが、どうも事実らしいのです)、鳩山さんという方は、お金の苦労をしたことのない方です。

 こんなお金の苦労のない方に、苦境にある日本経済の舵取りが出来るのか?ということが疑問です。

曽野綾子さんの日記

2009-12-24 | 経済と世相
作家の曽野綾子さんは、雑誌VOICEに毎号、日記を掲載して見える。例の日本郵政の取締役就任に関して、何か書いているかな?22日、愛知県図書館で新年号を見ました。
やはり、10月26日の項に下記の文がありました。()内は私の追記です。
 【10月26日
日本郵政の件に関しては、私は28日(株主総会)まで黙っているつもりだったのだが、お昼のニュースで発表があったらしく、「あれはいったいどういう話?何をするの?」という電話が知人からかかってきた。私もわからない。
 しかしそれよりも時差(2日前に海外から帰国し、前日亀井大臣と斉藤社長が尋ねてきて役員就任を要請されたとのこと)で眠い眼が覚めたのは、ある出版社から素早く「日本郵政の取締役になるなら、曽野さんのインタビュー記事の転載が決まっていたのを、キャンセルしたい」と言ってきたことだ。恐ろしく早い反応である。
 記事の転載など、私は何も働いていないのだから、全くどうでもいいのだが、勘は悪い癖に好奇心だけ旺盛な私は、なぜそのような反応になるのか聞いてみたくなった。斡旋をしている出版社に電話をかけると、係りの編集者も面白がっていたようで、すぐに経緯を詳しく教えてくれた。
 つまり私のインタビュー記事は初めある雑誌に掲載されたのだが、それをそのままそっくり三井信託銀行が行内で配るパンフレットに転載しようとしていた。しかし今回日本郵政を辞める西川善文氏はもともと三井信託銀行の出の方なので、今回(反乱軍に属するような?)私の記事は自粛し、お眼に止まらぬようにした、ということらしい。私のインタビュー記事が上等だと思っているわけでは全くないけれど、こういう見え透いたおべっか遣いは私の周囲には一人もいない。
 西川社長という方は有能でいらしたに違いないのに、こんなくだらないことに配慮する部下をお持ちだったとすれば、ほんとうにお寂しいことだろう。私はただで面白い世間の裏話を聞かせてもらえたので、午後いっぱい退屈しなかった。】

 やはり、小説家は表現が巧いですね。「ごますりが周囲に集まるのは誰の所為?」と、痛烈な皮肉です。

カッパのジャンプ

2009-12-23 | 経済と世相
「カッパのジャンプ」ですが、サルのジャンプの話です。
 尾張名古屋の東山動物園で、10月、「カッパ」という名のサルが逃げ出して一騒動ありました。
 本来は樹上生活を送るサルのために、高さ6M近い木に似せた「擬木」遊具が立てられました。するする登ったサルのうち2匹がいきなり、コンクリート壁に向かってジャンプを試みはじめ、雌猿「カッパ」が2,3度目のジャンプで4.35M離れた壁上に飛び移ることに成功。そのまま逃げたというわけ。
 これ以前は「4M以上の距離があれば逃げられない」というのが常識だった。全国のニホンザル舎は4Mを基準に設計されてきた。・・・
 4Mはあくまでも従来の経験値にすぎず、小林園長は「サルに頼んだって全力でジャンプしてくれない。実際にサルが何メートル跳べるのかは、経験でつかむ以外に方法がなかった。」(ごもっともです。)
 カッパの大ジャンプは、全国の動物園関係者を驚かせ・・・・犬山市の日本モンキーセンターは、外壁を高くしサルと見物柵との間を5M以上に広げる処置をとった。上野動物園の広報担当は「新しいサルを入れるにあたり参考にする」。
 新記録を樹立したカッパが特に身体能力の優れたサルかというと、東山動物園によるとそうでもない。
 「おとなしく目立たないタイプ」といい、推定年齢15歳で、人間でいえば中年。一般的にいえば雄のほうが、ジャンプも含め、身体能力は高い。
 大ジャンプの背景として関係者が指摘する。「動物本来の生き生きした姿を引き出して見せようとした「エンリッチメント」の効果だ」。
 東山動物園はエンリッチメントの考えを取り入れ、最先端のニホンザル舎を造った。多くの擬木や倒木などの遊具を配し、山あいによく見られる鉄塔の模型には電線に見立てたロープを渡した。
 抑えられていた本来の運動能力を引き出してしまったとか、擬木のてっぺんよりも外壁の高さが低いために外の世界が見渡せて「行きたい」との強い欲求をかきたてたとか、多くの推論が語られる。
 逃走劇は、最先端の施設だったために起きた新たな経験だった。エンリッチメントを目指す動物園は、従来の経験値以上の身体能力を動物に呼び戻すことを想定しなければならなくなった。

 上記は、12月12日の中日夕刊のトップ記事でした。市長と市議会がもめていても、尾張名古屋は平和です。

スポーツ医事診断

2009-12-13 | Weblog・人生・その他
11日夜、3年ぶりに綜合体育館の「スポーツ医事診断」に出掛けました。
身体能力のいろいろな測定と医師による相談です。以前は毎年1回ないし2回受診していたのですが、ここのところサボっていて、3年ぶりでした。
 予約した6時半の8分前に着いて、直ぐ窓口で受診料の¥500を払い、相談室に行きました。
 最初に、尿を採り、申込書記入。着替えして測定に入ります。
 体重61.7kg(BMI 21.1)、最近少し太りました。夕食直後のこともありますね。
 体脂肪率 10.3。これなら、まあまあです。
肺活量(3.07Lでした)などの後、脚伸展パワーの測定というのをやります。この機械は初めて見ました。座席に座り、シートベルトを締めて、合図とともに前のプレートを両足で思い切り蹴飛ばすというものです。567Wという結果で、70代なら標準とのこと。次に、ベッドに横たわり、心電図を測り、その後、メインのエルゴメータによる運動付加テスト。
 自転車をこぎながら、徐々に負荷を増して、心電図・血圧測定して、心肺能力を測ります。
 12分で負荷は150W。脈拍133、血圧233まで頑張ったところで「終りにしましょう」。
 「心電図に不整脈や虚血などの異常なく、脈拍の上昇・下降も良好」とのことでした。
 (予測)最大酸素摂取量は、55.8(ml/kg・分)、3年前より、やや落ちたが70代としては抜群の成績(30代男子並み)でした。 これがあるからマラソンや水泳が頑張れるのです。
マラソンやってるというと「よほど肺活量が大きいのですね」と言われることがある。しかし、肺活量は肺に入る空気の量、空気が沢山入ってもその中の酸素を体内に取り入れる能力がないといけない。肺活量は平凡ですが、酸素摂取能力が高いのが私の唯一の取り得、他に優れた身体的能力はないのです。
 最後は医師の面談で、「やや血圧は高い傾向だが、他に異常なく、現在の運動は続けてよいと思います」とのことでした。
 「お金には恵まれなかったが、健康には恵まれた我が人生だ」と思いつつ帰途につきました。

事業仕分け

2009-12-05 | 経済と世相
 『事業仕分けに参加して』という寄稿を、敬愛する中村桂子さん(分子生物学者)が、12月2日の中日に寄せていた。
【事業仕分けという言葉が世間を揺るがしている。実は私も、“仕分け人”という、これまで聞いたこともなかった人種の仲間入りをした。これまで、日本の科学技術政策や科学技術予算の配分に問題があることを、言ったり書いたりしてきたので、この際それを考えるようにとの依頼だった。
 参加するに当たっての基本姿勢は、あらかじめ書類で提出しておいた。ムダという判断は難しいので、個別の事業だけで判断すると、本質的に重要なのに成果が見えにくいものを切ってしまう危険がある。しかも、文化・教育・研究など一見ムダと見えるところにこそ本質の存在するものさえある。従って、本来、このような作業は基本となる考え方があって全体を見るべきものだと思う、と。
 しかし、私が関与する科学技術(実は私は「科学」に関心があるのだが、平成9年に科学技術基本法が成立して以来、公にはすべて「科学技術」となった。これも問題であり、科学の復権が重要だと思っているが、それは一応脇に置く)を例にとれば、基本の考え方が必要という言葉は聞き入れられず・・(中略)・・
 大きな話題になった「次世代スーパーコンピューター」の場合、平成22年度に231億円、5年間で1100億円という大型事業に、事実上凍結の判断が出たのである。世界一のスピードになるというスパコンは、たとえば気象など複雑な自然現象をシミュレーシヨンによって理解する手段として重要とされている。また自動車の衝突やものづくりにも、シミュレーシヨンが必要となっており、産業利用もある。
 私は、この分野の専門家ではないので細かな技術的判断はできないが、これまでに、このプロジェクトの決定の経緯で十分に議論がなされたとはいえず、費用にムダがあるという専門家からの声を聞いていた。そこで、これを機会に専門家による徹底的な議論をして欲しいと思った。・・・
 ところが、復活の声が大きいので凍結解除の可能性を、管副総理が示したというのである。また政治決着をするのだったら、何のための事業仕分けなのだろうと疑問に思う。】

 中村先生のご意見を私流で解釈するとこうです。
 たとえばスパコンに1100億円を投資する。それなりの効果はあるだろうが、もっと他の分野に投資するのと、どちらが得だろうか?つまり、1100億円、政府の金をスパコンに投入することは、資金が無限にあるわけではないから、科学の他の分野で、1100億円投入することを諦めなくてはいけないのだ。他の分野を諦めてもスパコンを開発する価値があるということを、その推進を主張する人たちには、国民に説明をしてもらいたいし、科学者の徹底的な議論が望ましい。
だから、科学全般を押さえて、日本はいかなる科学分野に投資をしていくかの国家戦略が必要なのだ。管副総理が、スパコンについて政治判断するというのは、国家戦略を踏まえてのことだろうか?
 私にはよく分からないが、「事業仕分け」は、「予算削減」の手段ではないのか。
 日本が21世紀に繁栄するためには、科学への投資が必要であり、国家予算の一定割合は常に科学へ投資すべきで、「予算削減」の対象とすべきでないと思う。しかし、議論をしてはならないというのではなく、「科学」の国家戦略の観点から、議論は徹底的に行うべきだ。
 「事業仕分け」は予算の効率を追及するが、「技術」の効率は追求できても、「科学」は効率で判断できるものではないと思う。
「事業仕分け」は、科学の投資を論ずるには、なじまないのでは?

日本的経営と株価

2009-12-01 | 経済と世相
 「未来工業」(名証2部)という会社があります(岐阜県大垣市)。15~16年前、工場見学に輪之内町の同社の工場を訪れたことがあります。

 まことにユニークな会社で、そのユニークな会社の記事を、今朝インターネットで見つけました。

【未来工業では同じ仕事をしていれば、パートや正社員で給与を変えるような雇用体系は取っていません。同じ仕事をしても同じ給料をもらえなかったら、やる気が出ないと考えたからです。これではいい商品を作ろうというモチベーションには繋がりません。

 認めていただけるようなブランドを作るためにも、そのような賃金体系は通用しないとも考えました。

 また能力にはポジションを与え、年齢には報酬を与えています。人にはさまざまな能力があるので、何をもって能力が高いとするかの判断は難しいですが、周りが「あの人は仕事ができる」と認めることが1つの基準になります。

会社は人で成り立っています。世の中がどんなに変わっても、人を中心とすることは変えてはいけないと思っています。海外進出を推進しなかった理由もそこにあります。

以前、韓国や台湾へ展開しましたが・・・ところが、これが見事に失敗しました。なぜ失敗したかと言うと、暗黙知ではダメだったんです。日本で私たちが当たり前に行っていることが彼らの当たり前でもなく、・・・うまく機能しなかったんですね。元々安い商品を海外で作ろうとか、人件費を削るという目的での海外進出ではなかったので、結局現地企業に売却しました。】

http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20091125/210540/

前編をご覧になりたい方は

http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20091124/210456/

【組織というのは2:6:2に分かれるものです。上が2割、中が6割、下が2割。大多数を占める6割の人がどちらを向くかで企業の成長も決まってくると思います。6割の人が上を向けば、組織全体の意識も上がってくるわけです。逆に、6割の人が下を向けば下降してしまう。真ん中で企業を支える人たちがどれだけ“やる木”になれるかが、とても大事です。】

こういう会社は、株価は安いだろうナ、とインターネットで見てみたら、675円(27日)。

「安いだろうナ」と思ったのは、「海外に進出しない」、「能力給は採用しない」など、あまりにも日本的経営を貫く会社が、外国人投資家に評価されるはずがない。今日、証券市場の出来高は6割が外国人だから、外国の投資家に評価されない会社は高値がつかない。

 そう思った時、思い出した新聞記事があります。

 『日本だけが株安か』と、水野和夫さんが十一月24日の中日夕刊に寄稿していました。

【日経平均株価は8月下旬にピークをつけ、10月下旬から下落トレンドを強めている。他国に比べ日経平均のパフォーマンスが著しく悪いのは、鳩山政権に成長戦略がないからだとの批判がある。しかし、日経平均の下落率が目立つというのは表面的な見方であり、需要追加型の景気対策を講じても大した効果は期待できない。

たしかに、2009年年初からの上昇率を他国と比較すると日本株は分が悪い。日経平均は35%しか上がっていないが、米英仏独の四カ国の株価は5~6割も値上がりしている。しかし、1990年代半ば以降、国際資本は国境を自由に越えて移動するようになり、外国人投資家の株式市場に占めるウェートがどの市場でも高くなっているのだから、各国の株価はドル建てで比較すべきである。ドル建てなら09年年初から今年のピークまで、日米ともに6割弱上昇している。一方、欧州3カ国の株価は8割も上がり、一見すると成績がいい。

日本と欧州の差は値上がりする前の下落率の多寡に過ぎない。サブプライムショック後、欧州株価は大幅に下落したから、日米以上に上がっただけである。現在の水準を07年のピークと比較すれば、各国とも3割前後下回っている。】


確かに、1ドル100円の東証株価1万円は、100ドル、東証株価9000円は、1ドル90円なら、やっぱり100ドル。

そう思っても、日本人投資家の慰めにはなりませんね!

 水野さんは、こうも言っていました。

【グローバル化すると、生産と企業収益の改善だけで「景気回復」と認定される。国内対策は総需要追加でなく、雇用対策を中心にすべきだ。】