古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

株主総会

2018-06-30 | 経済と世相

28日は、株主k総会のピ-クのようでした。今年もD社の株主総会に出掛けました。毎年出席しているので、今年いかないと「あいつ死んじゃった」と思われかねない。市バスで大津橋。バス停を降りて西へ。産業貿易館の西側が会場の名古屋銀行協会です。玄関には例年のゆにD社の社員が案内に立っていました。エレベータで前社長にあって、挨拶、会場の5Fに上がると、受付で出席票を貰う。43番でした。9時40分、開会の20分前です。

今日はむちゃくちゃ蒸し暑い日です。入り口で冷たいジュースを頂き、中に入って開会を待ちました。

 会長が議長席について、「報告事項のビデオの説明後、議案の説明、続いて質問の受付をします・・・」と始めた時、「議長」と一人の株主が手を上げた。Kさんだ。

「議事進行に意見があります」と発声したが、議長は無視した。「「株主様の発言は議案説明尾後に・・・」というが、Kさんはなお発言を求める。「議事進行は議長である私の指示に従ってください。不規則発言は退場をお願いする場合があります」と議長は強気だ。

 質問の時間になって、やはりKさんが最初に手を挙げた。今度は議長もkさんを指名。

「報告事項と議案は分けて審議してください。質問者は質問が終わったら、席に戻ってくださいと言うが、回答内容に合点が行かない場合もあるので、席に踊らず回答後発言しても良いのでは?」と、議事進行に注文を付けたのち、役員選任について意見を述べた。

「会長は20年以上(社長時代を含め)になる。若い人を育てて。新しい役員を出すべきべないか」

 次に小生が手を挙げて質問。

「『自動車の来るべきパラダイムシフト(エンジンからモーターへ)に的確に対応します。』として29年度は飯野ホールデイングとATAキャスチングテジュノロジージャパンの二社を統合し、新しい事業尾柱に育てます。」とあるが、この2社の事業分野は将来メタルに代わりうる事業分野になるのですか。関連して電気二重層キャパシター用電極シートの成長見込みについてご説明ください」。議長は社長の回答を求めた。

「飯野ホールヂングは、エンジン回り、ミッション周りの部品を作り、パイプの曲げ加工に独自の技術を持つ」とのこと。ATAの説明は良くわからなかった。どうやらタイの会社をお吸収合併」したらしいが、細部が聞き取れなかった。分かりにくい所をすぐ再質問できないから、質問後元の席に戻るのは良くないとKさんは言ったのだ。

社長が回答後、さらにもう一問質問した。

「IOT活用し新生産システム導入を歌っているが、具体的にはどのようなシステムを考えているのか。」

これも社長が答えたが、どうもすっきりしない。

すっきりしない回答だったので、別のアブ主から意見が出た。「IOTの取り組みが全くすすんでいないのでは?」

私が期待したのは、「第一ステージは作業者が日報を像作なくとも設備から自動的に日報が得られる。第二ステージはその得られた日報のデータが、生産計画に直ちに反映される。第三ステーjは、それらのデータから最も効果的な改善個所がわかる。現在は(例えば)第一ステージに取組中である。というような回答だったが・・・

 そこでさらにKさんが「役員改選」んいついて発言する。

「海外に積極的に事業展開しているが、監査は実際に現地に行って見聞きしないと実態がわからないのではないか。常任監査1名のみでは無理がある」もっともな発言だ。

 最後に元専務のWさんが発言を求めた。

「会長は高齢になったと言っても人生100歳の時代で、加齢による能力の衰えは個人差があるのだから頑張ってもらいたい」と、本日唯一の応援のメッセージ。会長もほっとしたに違いない。しかし、業績はまあまあで、期末の配当は15円。中間配当と合わせて一株当たり30円だから、最後はしゃんしゃんと拍手で終わった。

もともと日本の株主総会は、事前に大株主の賛同を得て、決議事項は成立することになっている。その意味で、総会は儀式に過ぎない。儀式で終わらせたい経営側と、討議をして実質的な結論を得たいという株主との意見の違いが目立つ総会でした。日本の株主総会も儀式であることが許されない時代がちかずいているのかも?12時10分終了。

 

 

 


セブン銀行

2018-06-22 | 経済と世相

「ダントツ企業」(NHK新書、宮本博史著)に面白い話が載っていました。

セブン銀行という銀行がある。セブンイレブンにATMを置いている銀行である。2017年3月期の業績は、経常収益1216億円、経常利益367億円、経常利益率30・2%です。

 利益の絶対額では、セブニレブン営業利益3132億円)には及ばない(しかし、面積当たりで見ると、ATM1台はおよそ幅45センチ・奥行60センチで、。店の平均床面積は100平方メートルだからATMの床面積の400倍。セブン銀行の利益の40倍と極めて高収益です。

では、セブ銀行はどうやって利益をあげているのか。ATMの使用料で稼ぐのである。その使用料を払うのは利用者ではなく提携金融機関、銀行である。つまり、普通の銀行は、「預金者から金を集めて、「融資先」から「利子」ヲ得ることで成り立っている。ところが、セブン銀行のビジネスモデルは全く違って「融資」をしない。預金者から資金をあつめない。

 銀行業界のノウハウはいかに焦げ付きを無くすかである。銀行の顧客は支店よりセブンイレブンが家の近くにあり、手数料もないのならセブン銀行のATMを使うだろう。しかも、銀行と違って、365日、24時間休みなく開いている。一方、金融機関がお金を払ってまでセブン銀行のATMと提携するのはなぜか。自らATMを設置するより、セブン銀行のATMと提携して顧客の利用した時手数料を払う方が割安なのである。

 セブン銀行のATMは、NECと二人三脚で共同開発して工夫をこらしてきた。紙幣処理速度を向上させ、1時間の処理件数を向上させ、キャッシュカードを挿入すると、、画面が「セブン銀行」の案内画面から利用者の使い慣れた銀行の画面に切り替わる。

ATM導入後の運用コストにも無駄を排除する工夫もある。

 運用コストで大きな部分を占めるのが現金の補充である。コンビニのオーナーが売上げた紙幣をATMから入金できるようにした。警備会社による現金補充は2週間に一度と大幅な削減が可能となった。

 店のオーアーが、近くの銀行支店に入金していた時代、その管理、手間、送金のコストは小さくなかった。銀行口座を管理する手間やコストは圧倒的に削減された。

2003年11月7日、セブン銀行の上期決算が発表された。経常利益2億円、開行2年半で黒字化を達成した。

セブン銀行は、銀行とは言っても、不通の銀行とは全くビジネスモデルが異なる。こうしたビジネスモデルを見出したところにセブン銀行成功のカギがあったという。


東栄の家

2018-04-08 | 経済と世相

4月6日、「義姉の見舞いに郷里に行こう」弟と妹と3人で大府駅に集まった。長兄が死んでからもう7年かな。義姉が家を守っていたが、認知症が出て一人でおいていくわけにいかなくなり、「高齢者を預かる施設に入ってもらったというので、一度見舞いに行こう」と前から話していたのだ。

9時15分駅に着き階段を下りると弟に鉢合わせ。駐車場に車を入れたところと言う。

「おはようございます」車に乗り込むと助手席に妹が載っていた。

「お土産に苺を買うために一寸戻ります」。弟が言い、東浦町の苺ファームに行く。随分人気があるらしく満員で、弟が買い求めるべく並んだが30分ほどかかった。10時出発。

伊勢湾岸道路から第二東名を走り、新城のICまで丁度1時間。新城の道の駅に立ち寄り、昼飯代わりに「五平餅」を食べる。東栄町まで30分余。

12時を過ぎていたので「今いくと昼飯時になるから、お墓詣りにいってこよう」と墓に行く。父、母と長兄の墓に行き掃除をし、線香をあげた。

1時を過ぎてからグループハウス「東栄の家」に行く。

https://www.minnanokaigo.com/facility/022-2376300246/

 受付で聞くと「3号館の10番です。外に出て南の家の入り口とから入ってください」。

 受付においてあった「東栄の家」のリーフレットを1枚もらってきた。

「グループホームは単なる共同住宅ではありません。施設の職員はケアのための職員であると同時に入居者と生活をともにする「生活相手」で、いわば「擬似家族」。入居者同士も共同生活の仲間です。一方、個人としてのプライバシーを重視し、居室はすべて個室です」。

どれくらいお金がかかるかな?

リーフレットによると、

月額利用料(月学)

①    家賃・食材料費・光熱費 80,000円

②     介護保険自己負担分 222290~25140円

③    敷金560000円

思った良い安い。東栄町が経営しているらしい。

義姉が元気な顔を見せた。

「病気と言うわけではないから。ただ、足が痛くなってここに入れてもらったの」という。

職員が、お茶をもってきてくれた。小生持参のカステラを開く。職員が

「食べていかんとは言いませんが、どれだけ食べたか教えてください。食事のカロリーを計算して夕食を調整しないといけませんから」

「あッちゃん(義姉に長女)は時々来てくれるの?」。私が聞くと、「あまり来ない」

一人で暮らしていれば心配だから見に来るけど、こういうところにいれば誰か診てくれる人がいるから、来る必要を感じなくなるのじゃない」と妹が言うと、

「そうね、本人も忙しいからね」と義姉が答えた。

あっちゃんは隣村で学校の先生をしている。二人の息子は長男は名古屋、二男は東京で勤めている。

「ここ何人ぐらい入っているの?」と私が聴いたが「わからない顔はみんな見ているけど数えたことない」と答えた。「東京のお孫さんは、もう高校生ですか?中学生?」と聞いても「わからない。数えてみないとね」この種の質問は認知症でだめらしい。

入居者定員は27名とリーフレットに書いてあった。

「やることがなくて退屈で困るんじゃない」と妹が聞く。

「本を読めばいいけど、本もここにないから。家に取りに行けばいいのだが、家の鍵はあっちゃんが持って行ってしまい、私も自分の家に入れないの。」

「読めるの?目は大丈夫?」

「明るい所なら、新聞も読める」

「新聞とってるの?」

「家にいた時とっていた新聞屋がここに届けてくれるの」。「新聞料金は私は払ったことないから、だれか払ってくれてるのだろうけど」。

こんな話を繰り返しているうちに2時になった。

「ぼつぼつ失礼しようか」と外を見ると、沛然と雨が降っている。

「天気予報は夕方まで持つと言っていたが、ふりだしたな」

帰りにもう一度新城の道の駅に立ち寄り、野菜や果物など地元の産品をお土産に買い求め3時5分前道の駅を出発。大府駅に4時前ついて帰宅したのは5時5分前だった。雨はもう上がっていた。

「いずれは自分もこうした施設に入って人生を終えることになるのかな」と改めて思いました。


3月11日

2018-03-13 | 経済と世相

 

3月11日になると、「あれから7年」と新聞。テレビが伝えます。東日本大震災、原爆事故から7年というわけですが、この報道に接すると、私は、放送大学の大学院を卒業してから、もう7年と思いましす。

 2011年3月、大学院の卒業式が、東京渋谷のNHKホールで行われる予定だったのが、震災のため中止になったのです。ですから、「原発事故から何年」という報道を見るたびに「大学院卒業から何年」と思ってしまうのです。

 今年の3月11日は、名古屋女子マラソンがありました。

朝目覚めて窓から外を見ると、真っ青な青空。旗も揺れていないので、風もないようです。絶好のマラソン日和になったみたいです。このところ女子マラソンは良い記録が出ていますから、期待できそうです。

9時10分スタートしてからテレビにかじりつきました。ゼッケン17の関根(日本郵政)が好調で頑張っています。愛知豊川高校の出身で、今日が初マラソンとか、11時前、道路に降りて診に行きました。外国人選手が二人通り過ぎてから、「セキネ!」と周りから応援の声が上がりました。日本人トップは関根で、全体の3位、4位以下をかなり引き離しています(31㎞地点)。

 

 写真を撮った後、家に戻り、ゴールするまでテレビを見ました。関根花観がゴールする数分間「はー、はー!」という息遣いの音声が入り、思わず「がんばれ!」と力が入りました。2時間23分7秒(日本歴代初マラソン4位)でゴールしました。瀬古さんが上機嫌でGC認定証を渡していました。昨年優勝の安藤も豊川高校出身で初マラソンでした。

この日のウィメンズマラソン、参加は2万1千人に上るとか、午後2時頃、東図書館(名古屋ドーム北)に行こうと名城公園駅に向かいました。道路は一般ランナーで黒山。

 

3時頃名古屋ドーム横の道路を見たら、これもゴールするランアーが像族、スタートからもう7時間です。

 

7時間も走ったら脚が上がらなくなると思いますが、日本の女性も元気になったものです。


確定申告

2018-02-01 | 経済と世相

新年になると、気掛りなのは税金の確定申告です。

「昨年は1月25日に申告したっけ」。28日の日曜になって源泉控除票を取り出しパソコンに向かいました。

例年、税務署に出向いてパソコンを借りて打ち込むのですが、「2月16日以後、中産連ビルで確定申告作業の出来る会場を設置するので、なるべくそちらを利用してほしい。税務署のパソコン利用は混雑しますから」という手紙が税務署からきた。

税金の通常の申告は2月16日以後だが、還付請求の申告はそれ以前でも出来るが

今年は、そのためには、自分のパソコンでンで申告書を作成する必要がある。

税務署のパソコンを使っているのは、自分のパソコンでは、いつも途中でうまく動かない所が出てくるからです。

税務署のパソコンであれば、必ず動く。動かなけれ税務署のスタッフが治してくれる。それで税務署に出向くわけですが、2月16日以前に申告するためには、今年はどうしても自分のパソコンで作成しないといけない。覚悟を決めて日曜の朝掛かりました。

 やはり引っ掛りました。

国税のホームページにアクセスし、打ち込み始めたら、作成完了まではなんなくできた。ところが、「印刷」をクリックしても、全然動かない。「とりあえずデータ保存をかけよう」としたが、これも動かない。

「やっぱりおかしい」とあきらめた。「どうしてこんなことが出来ない?」と気になっていたが寝てから、気がついた・

「印刷の際、Adobe Readerを使う。Adobe Readerで印刷するときは、画面に書類を読みだして印刷していたはずだ。今日印刷するとき、画面に申告書が表示されていなかった!これでは印刷できない筈だ」

月曜の朝、起きるとすぐパソコンに向い再度申告書作成に取り掛かった。インプットが終わると「画面に表示」というクリックボタンが出た。「これを見落としたんだ!」すぐクリックすると、申告書がに出た。

ところが画面に読みだした後「印刷のクリックボタン」がみつからなくなった!Adobe Readerの印刷は、CTRとPをクリックすればできるはずだ」と

PとCTRをクリックしたら、なんなくプリンターが動き出して、申告書が作成された。

「あぁ簡単じゃん!」」と、プリントした書類と源泉徴収票、住民票の写し(マイナンバーの証明)を持って2月1日朝、北税務署に出掛けました。

 受付に言うと「番号札をとってください」。取ると15番だった。受付していたのは10番の人、待つと言うほど待たなくてすぐ順番がきました。

こうして今年の確定申告は終了しました。


2017私選第4四半期(10月~12月)10大ニュース

2017-12-26 | 経済と世相

2017年も跡一週間を切りました。「今年の大ニュース」など新聞紙上に載るようになりました。

小生も順不同ですが、2017私選第3四半期(10月~12月)10大ニュースをチェックしました。この3ヶ月も、こんなにいろんな事件がありました。

  1. 衆院解散。野党惨敗。
  2. 民進党分裂
  3. 日産、スバルなど日本の大企業で検査データの改ざんなど不正発覚。
  4. 座間市で9人殺人
  5. 北朝鮮、ミサイル実験を続ける
     米国からイージス・アショワだって、防御軍備を買うことになる。もの要りなことだ。
  6. 天皇,平成31年4月末の退位決まる
  7. 広島高裁、伊方原発の運転さし止め。
  8. 日馬富士、暴力事件で引責引退
  9. 新幹線で重大インシデント

      たががユルンデいる?

10. 羽生さんと井山さんに国民栄誉賞

 

 

 


[川の流れ」の裏話

2017-09-19 | 経済と世相

17日夜、テレビでBSを入れたら、秋元康のインタヴューを放送していた。聞き手は渡辺あゆみアナウンサー。意外に面白く12時過ぎまで見入ってしまった。高校時代には、東京大学を出て大蔵省に入りたいと思い、ラジオを聞ききながら、受験勉強に励んでいた。深夜放送で応募しようと書き溜めた原稿が、放送局のスタッフの目にとまり、投稿を続けていたら、「こういうのを書いてみたら」と勧められるようになった。作詞の仕事をするようになった。

「なんてったってアイドル」

「アイドルなんて呼ばないで」

こうした仕事をする過程で、ほとんど素人同然のタレントが、見る見るうちにスターになっていくのを目にしました。その経験が、AKB48をプロデユースする仕事につながったと思います。

作詞というと、詩を作ってそれを作曲家に回して局が出来ると思う人が多いのですが、私の場合、ほとんど曲が先にできるのです。曲が出来て、これに言葉をつけてくれと回ってくる。いわゆる「曲先」です。

1988年頃、ニューヨークに1年半ほど住むことになった、

この頃、美空ひばりさんの仕事があった。私の作詞ですべての曲を作り、その中の一曲をシングル化しようということになりました。私は「ハハハ」という曲をシングルにしようと思ったのですが、レコード会社の社長から「川の流れのように」をシングルにするように言う電話がかかった。

「ひばりさん“「川の流れ”をシングルにするようにと言ってきたんです」。

「ひばりさんがそうしてくれと言っている」、「何十年もひばりさんと付き合っているのだが、彼女がこんなこと言ったのは初めてだ」という。

「川の流れのように」というフレーズは、当時住んでいたマンシヨンから下を見下ろすと、ニューヨークのイーストリバーが見えていた。それを見ていたら「川の流れのように」というフレーズが思い浮かんだのです。吹き込みの後、ひばりさんは「どの川もいずれは海に入るんですね」といった。

「どんな人生もいずれは死に終わる」。特にそう意識して作詞したのではないが、ひばりさんが間もなく世を去ったので、なんとなく、そうした意味があったかのような曲になりました。

こんなうらばなしをしていました。


証券セミナー

2017-08-27 | 経済と世相

証券会社のお姉さんから先日電話「当社の2Fで25日午後、株式セミナーを行います。、時間があればいらっしゃいませんか」

それで25日の午後自転車を転がして、セミナーを聴きに行きました。店頭でロボットが愛嬌を振りまいていました。

めっちゃ暑い日でした。前日の24日は、名古屋は今年最高の35.5℃を記録したそうです。この日も暑く、お姉さんと話しているときにも額からぽとぽと汗が滴る。夏は毎年暑く、気温を調べると、去年より高いわけではないのですが、暑さが体に堪えます。年の所為かな。

 3時半から、「第4次産業革命」というAIの最近の進歩を語る内容で、エース経済研究シニアアナリストの池野さんの講演でした。

 最後に、おすすめの株式ということで、5つの銘柄の紹介がありました。

なるほど、こういうビジネスモデルがあれば繁盛するだろうな、と思わせる銘柄でした。

インベスターズクラウド アパート経営システムで「TATERU」で民泊。リノベーシヨンを扱う。17/12期の配当40円

(人口減少で空き家が増加する中でアパート経営に利益を出すシステム)

日本M&AセンターM&Aを支援するリーデイングカンパニー

ターゲットは全国の黒字中堅企業12万社と廃業予定企業

M&A情報とネットワークとコンサルタント

2018/3期1Q刑場利益36億円

(全国には黒字であっても後継者不在で廃業予想の中小企業が多数。これをターゲト)

ペプチドリームペプチド薬の開発支援

2018/6期経常利益31億円

グノシー  ニュース配信アプリ「グノシー」を展開。

提携メデイアからからニュースを購入し専用アプリでユーザーのスマホに配信。

個々のユーザーの興味に会う「読みたいニュース」を無料敗因。

2017/5期経常利益大幅伸張(15億円9

任天堂 2018/3期営業利益51億円赤→162億円黒字


アベノミクスの評価

2017-08-16 | 経済と世相

 

佐伯啓思さんは「さらば、資本主義」の中で面白い「アベノミクス批判」を展開していました。紹介します。

アベノミクスはうまく行っているのか、それとも挫折しつつあるのか。

アベノミクスの「わかりにくさ」は、この政策に矛盾する考え方が含まれているからです。

まず、第一の矢は、超金融緩和によって2%程度のインフレを実現するというものでした。これは、貨幣供給量をふやせば物価が上がる。つまり貨幣供給量と物価の間に一定の関係がある、という理屈です。経済理論では、この考えはマネタリズムという考えです。そして、第二の矢財政出動によって景気回復を目指すというもので、これはケインズ主義です。

 ところがマネタリズムとケインズ主義はまったく犬猿の仲、50年にわたって敵対関係にありました。ケインズ主義は、不況下にあっては金融政策はさして意味がない、という。下手に金融緩和を行うと、そのお金は実体経済に回らず、金融市場で投機に使われ経済に対して悪影響を及ぼすというのです。一方、マネタリズムは、ケインズ政策で財政拡張しても景気は良くならない。財政赤字を膨張させ経済を混乱させるという。政府ができることは、せいぜい貨幣量を動かして物価水準をコントロールすることに限られる。それは、ただ物価水準に影響を与えるだけで、雇用や景気にはほとんど影響しない、という。そもそも政府が景気を調整することなどできない。景気を良くするには、ただ市場競争条件を整えて、能率の悪い分野から能率の良い分野に資源を移動させるしかない、という。

この考えによると、中央銀行が貨幣供給量をコントロールするのは、もともとインフレを抑えるためだった。それをアベノミクスの場合には逆にインフレをもたらすために貨幣量をふやそうとしている。

かくて、第一の矢と第二の矢はまったく違う経済理論の上に乗っている。

確かに、デフレ脱却のためには何でもあり、安倍首相自らそういっている。だから、犬とサルを同じ檻で共存させようとする政策もありうる。マネタリズムで物価が上がりケインズ主義によって景気が回復すればよい。しかし、両者とも相手を批判している。もしこの批判が当たっていたら、金融緩和はただ金融市場で投機的なバブルを引き越し、財政政策は赤字ばかりを増やしてさしたる景気回復効果を持たない、となると目もあてられない。

いったいどちらになるのかやって見ないとわからないのです。

そこで第三の矢を放って経済成長経路にもちあげようとした。これがまたよくわからない。ここでもやれることはすべてありです。政府が率先して成長産業を生み出し他方でいっそうの規制緩和を推し進めようとする。前者は新重商主義的な政策で後者は構造改革の継続です。

構造改革は、新自由主義あるいは市場原理主義とも呼ばれる。それはただケインズ主義と対立するだけでなく、政府が特定の産業の後押しをしたり、戦略的に経済を牽引することを排除すべしと主張する。

アベノミクスの軸足は、政府が経済を動かす主導的役割を演ずる戦略的経済政策にあるのか、おれとも構造企画をいっそう進める市場競争強化なのか、どちらなのか。首相自ら「できることはすべてやる」というから、こうしt真意を問うても意味はない。結果が全てでしょう。実はこの対立する二つの考えは、少なくとも安倍首相の論理では矛盾するものではない。首相はどう考えているのか。

成長戦略の目指すものは、「この激しいグローバル競争に勝つための競争力をつける」。

グローバル競争に勝ためにはあらゆることをする。政府が主導して成長産業を生み出すという新重商主義的政策も、市場競争を強化するという新自由主義的政策も必要だ。

一見すると矛盾し対立する政策を両方とも包括するものは、まさに「グローバルな競争に飼って成長する」という論理なのです。

しかし、この「「グローバルな競争に勝って成長する」という路線は正しかったのか?

構造改革に明け暮れた約20年は、まさに「グローバル競争力」をつける持続的な実験だった。そしてどうなったか。それがデフレの10数年であり、格差の拡大であり、停滞の20年だった。

そもそもこの10数年にわたるデフレ経済はどうして生じたのか。原因として日銀の金融緩和の不徹底、改革の遅れ、所得格差などが指摘された。しかし、直接的原因はともかく、それをもたらした構造的要因ははっきりしている。

第一には、人口減少・高齢化社会の到来。人口減少・少子高齢化になると、当然市場は縮小する。少なくとも将来の市場拡大は望めない。こういう予想が支配的になると、企業は投資をひかえる。高齢化に向かう人々は消費を減らして貯蓄する。かくてデフレ圧力を生ずる。

第二にグローバル化。先進国は激しいコスト競争にさらされ、企業は海外に工場移転するか、国内にあっても賃金を下げたり派遣に切り替える。これがデフレ圧力になります。

第三に構造改革。構造改革の発想は、市場競争を促し、生産の効率化を図る。供給側の『改善です。問題は供給側でなく需要側にあったのでは。

というわけで、佐伯さんはこう説く。

「グローバル競争に勝たなければ成長できない」、「成長しなければ幸せになれない」という思い込みから我々自身を開放し、矛盾のない論理で政策を組み立てる必要があるでしょう。


2017年の夏(4)日本空襲

2017-08-14 | 経済と世相

 

 

8月15日近づくと、戦争に材を摂るTV番組が数多く放映されている。

13日夜、BS①で「日本は何故やきつくされたか」という空襲の内情を探る番組が放送された。これは興味深いものでした。

1939年当時米国の爆撃機は何機あったか?たった14機でした。当時の航空戦力を見ると、』ドイツが一位で、日本が2位、米国は6位に過ぎなかった。この情勢が変化したきっかけは日本の真珠湾攻撃だった。「これからは空軍が戦争の主役になる」。

当時組織的には米国の空軍はなかった。陸軍に付属する組織で、米国に空軍が生まれるのは1947年だった。だから真珠湾は、当時の米国空軍トップにとって、陸海軍から離れて空軍が独立できるチャンスだと考えられた。

開戦の翌年、空軍のトップは、航空母艦から発進し東京を空襲する計画を実施した。この計画は極めてリスキーなものだった。爆弾で重くなった爆撃機は空母の短い滑走路では離陸に失敗する危険があった。実施した結果は実際、実質的な爆撃効果は大きくなかったし、爆撃後中国に飛んで着陸するまでに日本空軍の攻撃で失われた機も少なくなかった。しかし、「日本を空爆できた」という宣伝効果は大きかった。空軍首脳部は、「空軍だけで、日本を降伏させられる」と、政府・軍の首脳に吹き込んだ。

ルーズベルトは、空軍の予算は100倍に増やした。3億ドルの資金をつぎ込んで爆撃機B29の開発に着手した。高度1万メートルで航続距離5000kmという真影爆撃機の開発に成功した。

サイパン島に置けば、B29は日本爆撃に往復できる。高度1万メートルなら、日本軍の飛行機もそこまで上がってこれないと考えた。

1万メートルの高度になると、空気が薄くなるから、エンジンの馬力が大きくないと飛行できない。

「空軍を独立させ、B29を、陸軍でも海軍でもなく空軍の管轄に置かないといけない。空軍の独立のためには、日本攻略の功績を陸海軍でなく、空軍のものにしないといけない」」

「空軍だけで日本を降伏させうる」。空軍首脳は、必死で政府上層部を説いた。

昭和19年の秋からサイパン発の日本爆撃が始まった。中島飛行機の武蔵工場が最初の標的だった。

ルーズベルトはしばしば、日・独の空爆を非人道的だと非難していた。軍事施設ではなく、一般市民を虐殺する無差別爆撃だと。

そこで、当初米空軍首脳は、無差別爆撃を避け、攻略目標を正確に爆撃する計器を開発していた。が、爆撃の結果は芳しくなかった。1万mの上空には時速200kmの強風が吹いていた(日本上空の偏西風を発見したのは、気象学者ではなく、米軍であった)。更に冬場は雲が多い。計器を用いて爆撃したのだが、爆撃できた確率は2~7%で、成果が上がらない。海軍も陸軍も「B29をこちらに回せばもっと効果を上げる」と空軍非難の声を上げ始めた。空軍はなんとか成果を上げないといけないとあせりはじめた。この頃、空軍頸脳にとって見逃せない出来事が起きた。海軍が硫黄島を攻略しここに築いた飛行場からB29よりもっと小さな爆撃機で東京空襲を実行したのだ。

空軍は。昭和20年初め、爆撃空軍の司令官を更迭した。

カーチス・ルメイの登場である。欧州方面軍から日本空襲の指揮官に抜擢された。昭和20年からルメイが指揮を執ったが、爆撃の成功率は上がらない。

「このままでは自分も更迭される」とルメイは方針を変えた。個々の軍事施設を狙うのではなく、全部爆撃してしまえばいい。焼夷弾による無差別爆撃だ。成果を上げるためには、非人道的などと言っていられない。3月10日、東京大空襲。空軍幹部もルメイの方針を認めた。日本全土を焦土にし、最終的には広島、長崎の原爆投下に至る。非人道的作戦が極まったのである。

 余談になるが、戦後、かーちす・ルメイに日本政府は勲章を送った。自衛隊空軍に対するアドバイスを多としたのである。原爆投下という非人道的行為は裁判に訴えてしかるべきなのに勲章を贈る。こうした決定をした日本の政治家の常識を疑う。ついでに言うと、憲法9条は、日本の戦争を禁止するものではなく、日本の政治家が戦争を決めることを禁止したものだ。私はルメイに対する日本の政治家の決定を見れば、戦争という重大行為を日本の政治家に託することは出来ないという9条を支持せざるを得ない。