津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

在宅

2012-11-24 08:37:36 | 史料

 現代において「在宅」とは、宅に在するすなわち「外出しないで自分の家にいること」と定義している。
藩政時代における「在宅」とは、在に宅することをいう。すなわち生計に困窮した家臣・藩士が、地方に住むことによって生活の立て直しを図るという制度である。宝暦の改革に伴い原則500石以上の家臣には許されなかったが、約1/
4 の家臣が家族を伴い地方で暮らした。

          御知行取之内在宅願之儀左之通
   一 五百石已上之面々在宅被仕度被存衆ハ 熊本居住難成との訳立候面々ハ
     其訳頭々委ク被承届 尤之様子ニ候ハゝ今迄之通 月番御家老衆内意被申
     達候上ニ而願書・家内付・添書被仕 御役所日ニ頭々持参可被相達候事
        但 頭々病中又ハ差合等之節ハ組衆を以可被相達候事
   一 四百五拾石以下在宅願之儀 願之趣頭々委細承届 尤之様子ニ候ハゝ御家
     老中江内達ニ不及 直願書・家内付・添書被仕 頭々持参不時ニ御役所へ
     可被相達候事
        但 右同断
   一 右之通ニ付 向後妻子在宅之類ハ難成候事
     右之通被 仰出候事
        以上
   宝暦五年
       七月廿七日 

 

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大坂落城戦国終焉の舞台

2012-11-24 07:29:16 | 書籍・読書
大坂落城 戦国終焉の舞台 (角川選書)
 
            角川学芸出版

内容(「BOOK」データベースより)

戦国時代に終わりを告げた「大坂の陣」。徳川家康が豊臣家を滅亡させるための謀略に満ちた戦いという通説は、事実なのか。家康謀略史観に疑問をもつことで見えてきた、浪人やキリシタン、商人の存在。武将の活躍の陰で、彼らもまた生き残りを賭けて戦っていた。軍功書、首取状などの豊富な史料を駆使しつつ、関ケ原合戦から大坂の陣にいたる激動の時代を鮮明に描く。
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