津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

史料を読む「御大工棟梁・善藏より聞覺控」 その(五)

2012-11-03 20:00:36 | 地図散歩

                      ここのお城のでくる前だったか御
                                  先々代様のおほせによつておらあ下津
                                  さんけらいのしゅうと大坂とあづち
                                  表にいくことになつた
                                  それは熊本の城下をおたてになる
                                  ためだつた 下津さんなもとはなんでも
                                  京のおくげさんのすへ辺のお方げな 
                                  なにことであっちのお寺におんなはつた
                                  つば御先々代さまが
                                (一行空白)       このお方はなか
                                  /\もちこみの子かい方であつたかぼ
                                  んさんであつたのを御先々代さまがぜひとも
                                  というてさそふて京からこっちにつれてお出でになつた
                                  ときいておつた
                                  御なんどのこつは一さいこの方にまかせきり
                                  であつたとかでここに御城下のでける
                                  やうになつたつはこの人のす〃めな
                                  はつたことがもとだつたつげな
                                  そもそも府中じゃどうしてんこうしてんば
                                  しょがせまかけんこつちに うつしになつた
                                  がそれから古町に町がでけはじめた
                                  次第でこの一方にはお城をおこさにや
                                  ならんちゅうふうになつてきたと
                                  きひておつた
                                  そこでおしろのはしよをきめるとき
                                  に御先々代様は御国入のずうつと後
                                  かねてあつちこつちとおひまのとき御
                                  巡見になつた 

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