津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

元結

2010-06-01 13:26:07 | 徒然
                          元結を開いて書かれた八首の歌
 冊子になっていた文書を綴じてあったこよりが一本行方不明になった。
こよりを作ろうにも和紙がない。さらば元結を買おうと思い、文具店に電話を入れた。

        「もとどり在りますか・・」
        「エッ・・何ですか?」
      
        「もとどり・・・あっ間違えた・・・・元結です(汗)」

元結とは侍が月代を結ぶこより状の和紙のヒモ(?)である。
落語のような話しだが、数年前に私が仕出かした本当の話である。
きのうその文書を取り出し其の事を思い出し、思わず笑ってしまった。


 何故そんな間違いをしたのか・・。
時折夢にさえ出てくる、高祖父が書き残した獄中の数編の詩歌のことが頭にある。
これは元結を解き開いたものに、箸の漆を噛みといたもので書かれたと伝えられている。
明治十年の政治犯の取り扱いが、どのようなものであったかを伺わせる。

 「もとどり・元結」が一緒に頭の中に存在しているので、思わず「もとどり」と出てしまった。
店員さんは若い女の方であったがさすがに職業柄「元結」はご存知であった。何故わたしが「もとどり」と間違えたかについては考えが及ばれなかったようだ。数年が過ぎたが購入もせず、その文書は未だ綴じられないままである。

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細川護久家記・・ 2

2010-06-01 10:18:05 | 歴史
答書如左
   今般御下問ノ件々重大ノ儀ニテ差寄
   利害得失ノ見込付兼候得共近々上坂ノ
   聞有之候五卿方御取扱ノ儀ハ既ニ洛外
   幽居迄ノ儀ハ
   朝廷御聞済御許容被成候儀ト奉
   存候得者今更別途ニ言上仕候程之儀無
   御■候尤幽居後ノ御處置筋ハ
   召ノ諸侯上京ノ上御衆議モ可有之且又
   外国事件及大樹公ヨリ伺ノ廉々共差向
   候儀ハ先幕府へ被任置御差障不被為在
   儀ハ 召ノ諸侯参着迄ハ従来ノ通ニテ被閣
   其叚両御役ヨリ御觸出ニ相成候者去十六日
   御沙汰ノ大事件云々ノ御旨趣ニモ相叶可申歟ト
   奉存候為差定見モ無御座此段御請迄
   申上候誠恐誠惶謹言
                細川越中守家老
      十月廿二日     三宅藤右衛門

十月廿二日前条旧幕ヨリ伺ノ八ケ条ニ
朝廷ヨリ御附紙寫傳奏ヨリ留守居ヲ呼レ之ヲ與ヘラル
   右八ヶ条召ノ諸侯上京ノ上被立規則候得共
   其迄ノ処是迄ノ通可心得事
     但當地三ヶ月詰并口々御固大名割ノ
     一条ハ是迄ノ手續ニテ取調於申渡ハ
     両役取扱ノ事 
朝廷ヨリ四幕へ御尋ノ御書付御付札寫左ノ一通モ與ヘラル
   自然上坂候得ハ諸侯上京迄ノ処於浪華滞
   留ノ事
     但従 朝廷可申渡為事
   召ノ諸侯上京ノ上御決定ニ可相成候得共夫迄
   ノ処差向候儀有之候得者諸侯上京迄差延
   候儀外国ノ情ニ通シ候両三藩ト申合可取扱
   事
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