津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

元結

2010-06-01 13:26:07 | 徒然
                          元結を開いて書かれた八首の歌
 冊子になっていた文書を綴じてあったこよりが一本行方不明になった。
こよりを作ろうにも和紙がない。さらば元結を買おうと思い、文具店に電話を入れた。

        「もとどり在りますか・・」
        「エッ・・何ですか?」
      
        「もとどり・・・あっ間違えた・・・・元結です(汗)」

元結とは侍が月代を結ぶこより状の和紙のヒモ(?)である。
落語のような話しだが、数年前に私が仕出かした本当の話である。
きのうその文書を取り出し其の事を思い出し、思わず笑ってしまった。


 何故そんな間違いをしたのか・・。
時折夢にさえ出てくる、高祖父が書き残した獄中の数編の詩歌のことが頭にある。
これは元結を解き開いたものに、箸の漆を噛みといたもので書かれたと伝えられている。
明治十年の政治犯の取り扱いが、どのようなものであったかを伺わせる。

 「もとどり・元結」が一緒に頭の中に存在しているので、思わず「もとどり」と出てしまった。
店員さんは若い女の方であったがさすがに職業柄「元結」はご存知であった。何故わたしが「もとどり」と間違えたかについては考えが及ばれなかったようだ。数年が過ぎたが購入もせず、その文書は未だ綴じられないままである。

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