津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

たごとの月

2010-06-12 18:02:48 | 徒然
 永青文庫に西垣勘四郎作の刀の鍔「田毎月図鍔」というものがある。「たごとの月」といえば、歌川広重の浮世絵「更級の田毎月」で有名だが、この刀の鍔は小さな画面に見事にこれを表現している。その製作年は宝永五年だとされるから、広重の浮世絵の寛永時代からすると150年ほどの時代差がある。歌にもよまれている「たごとの月」だが、勘四郎はそれらの事をよく承知の上での作品である。八代未来の森ミュージアムで展観したとき、しばらく釘付けになった事を覚えている。

 よくよく考えると勘四郎の鍔や、広重の絵のような現象は有り得ないのであって、田一枚一枚に映る月を見る為には相当な時間を費やし、あちらこちらに動き廻らない限り見ることは出来ないであろう。いろいろぐぐっていたら、次のようなサイトがあった。諸氏もこれをご覧になれば納得されるであろう。
         www32.ocn.ne.jp/~gaido/fusigi/tagoto.htm
コラム「田毎の月が見たい」 homepage3.nifty.com/hosimi/koramu11.htm で紹介されている月も上のサイトで紹介されている現象によってである。それでもこんな月、見てみたいものでは有る。

 あるお宅の家紋は田の字を45度起した形である。紋の名前を知りたくていろいろ調べている内に筋違いの方向へ迷い込んでしまった。
        
コメント
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