津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

随筆家とエッセイスト

2009-06-05 12:11:47 | 徒然
 又、森田玉さんの「小石川の家」を読んでいる。私が生まれた時代の小石川の様子が伺えて、古里の匂いを感じようとしているのかもしれない。何度読んでも鼻にぐすんと来る。時代の空気感がよく伝わってくる。ご母堂の幸田文さんもそうだが、随筆家という呼び方がぴったりする。昨今はエッセイストという表記もあり同義語だから同じといえば同じだが・・・何となくニュアンスが違う感じがする。「芥川賞」と「直木賞」のちがいみたいなものかなーと、短絡的発想である。

 わが敬愛するサラリーマンエッセイストTK氏の作品が、本年度の文藝春秋・日本エッセイストクラブの「ベストエッセイ集」への掲載が決定した。わがサイトでリンクしている「Coffee Break Essay」で紹介されているこの作品は、05・06・08年の掲載に続く四度目の快挙である。(表題は今しばらく内緒にしておく) いわゆるプロに伍しての事だから、「凄い」の一語につきる。その土地の匂いや人とのふれあいが、映画の一シーンのように浮かび上がる。旅の大学生や旅館の女将を、好きな俳優に置き換えて、私はその短編映画を楽しんでいる。
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